大切なひとに抱きしめてもらうと安心するものです それは好きなひとの温度と感触を感じられるからだと思うのですがタキオンはそのことに気づいているのでしょうか
タキオンは人との距離感がナチュラルに近い方だと思うし時々そのことでモルモットくんをやきもきさせたりすることもあると思うのですが当の本人はどこ吹く風で初めのうちは誰かと身体を近づけることの意味を考えもしないまま慌てるモルモットくんをよそにいつも通りの高笑いをしていることでしょう 今日はそんなタキオンがどのようにして触れ合うことの意味に気づいていくのかについて考察していきたいと思います

タキオンとモルモットくんが同じ道を歩むようになって彼女が感情というものの意味について考え始めたころにそれは起きると思います ある日いつも通りにモルモットくんがお仕事をしていると後ろからタキオンがやってきて「やあやあ！仕事熱心で頭が下がるねぇ、だが私の頼みを直接聞いてくれる方がトレーナーとしての役割は果たせると思うのだが、どうかな？」といつも通り被検体になれ+暇だから仕事なんてしてないで構えってアピールしてくるんですよね
こんなふうにタキオンが甘えてくることは決して珍しくないのですがその日はいつもと違って後ろのソファーで脚をぶらつかせて言ってくるのではなく椅子に座るモルモットくんを後ろからぎゅっと抱きしめて耳元で囁いてきたんですよね

モルモットくんもそんなことをされてはなんだか恋人が甘えてくるみたいな仕草だなとどうしても意識してしまうんですよね だから「…もうちょっとで終わるから」って答える声もいつもよりなんだか恥ずかしそうだしタキオンが「えー！い！ま！私はいま暇なんだよ！」ともっと強く抱きしめてくると結局折れてタキオンに付き合ってあげるんですよね
「わかったよ」って言うといつもよりやけに嬉しそうにするのがなんだか腑に落ちないしそもそもなんでいきなり抱きついてきたりしたんだろうと思うモルモットくんなんですがそれ以上に自分と一緒にいる時間をタキオンが喜んでくれることが嬉しいからそのときはそれを忘れてタキオンと楽しく過ごすわけです

その日からというものタキオンはごはんをねだるときやマッサージをお願いするときに何かと抱きついてくるようになるんですよね その度にモルモットくんの胸は嬉しくて切なくて仕方なくなるわけですがやはりあまりにもいつもと違いすぎるという疑念は残るわけです
そこである日思い切って「最近よくくっついてくるけど、もしかしてなにかの実験？」って訊いてみるとタキオンはにやーっと笑って「よく訊いてくれた！実は今身体的接触が及ぼす心理的効果に興味があってね。いいデータも取れているよ」って嬉しそうに話すんですよね
「え？」って呆気に取られているモルモットくんをにやにや笑いながら見つめるタキオンは「気づいていなかったかい？こうやって触れ合うと、きみは明らかに頼み事を断らない傾向にあるんだよ」と前からしなだれかかってくるんですよね
でも心底嬉しそうなタキオンに対してモルモットくんは黙りこくっていてタキオンもひとしきり笑ったあとでちょっと不安になってその顔を覗き込んでみるんですよね
その瞳にはあの狂った色が宿っていてタキオンが目を離せずにいると自分がやったよりずっと強くぎゅっと抱きしめられちゃうんですよね

タキオンはモルモットくんに抱きついているうちにただモルモットくんが自分に甘くなるのが都合の良いだけではなくてモルモットくんが顔を赤らめて恥ずかしがるのがもっと見たいと思ったりモルモットくんとくっついていると何故か安心するようになっていったんですがそれはなんだか恥ずかしくて言わなかったんですよね
でもそのせいでモルモットくんは弄ばれたような気になっちゃって今まで我慢していたものが溢れ出しちゃったんですよね
「ねぇ。僕のお願いも聞いてくれる？」ってモルモットくんが囁くとタキオンはうんとも嫌とも言わずにただその胸に顔を埋めてきゅっとゆっくりモルモットくんの背中に腕を回すんですよね
「どんなにデータが欲しくても、他の人にはこういうことしないで」って大人げない独占欲を剥き出しにされて今まで感じたことのないような胸の痛みに焼かれているタキオンは大変かわいらしいものだと思います

そんなモルモットくんにどきどきすると同時にモルモットくんにどきどきさせられるのがちょっと悔しくてタキオンは「どうして、そう思うのかな」って訊き返すんですがモルモットくんも大人げなく拗ねたままで「…わかんないよ。考えてみて」って返すんですよね
でもタキオンが「考えているんだよ。どうしてきみがそんなことを言うのか。
私だって不思議なんだ。きみと触れ合うのは、何故かしっくりくる」って言うとタキオンも自分と同じ気持ちだったんだって気づくわけです
満足そうに微笑んでいるモルモットくんを見てタキオンは拗ねたように「…全く。何か知っているなら素直に教えたまえ」って言うんですがモルモットくんは「やだ。っていうか、だめ。タキオンには、自分で気づいてほしい。そのためなら、なんでもするから」って嬉しそうに返すんですよね

どろりと濁った瞳のままで誰よりも優しい微笑みを浮かべてそう言うモルモットくんを見ているとタキオンはなんだかすごく満たされたような気持ちになるんですよね
それはモルモットくんがどれだけ自分を好きなのかがわかったからなんですがまだそれには気づいてなくて「では、私の気が済むまで付き合いたまえよ？このテーマは面白いが、随分時間がかかりそうだからねぇ」って笑うだけなんですよね
こんなふうにお互いにお互いを大事に思ってるけど自分の気持ちに気づいてないタキオンとそんなタキオンが気づいてくれるまで待っていてあげようって決めてるモルモットくんがゆっくりと心を通わせていくところをずっと見ていたいんですよね
そしてその日から「今日は気分がいいんだ。肩を揉むか食事を作るか今日はきみに選ばせてあげよう」ってタキオンは嬉しそうだし「どっちでもいいよ。どうせどっちもやるんだから」ってモルモットくんは苦笑いするっていういつもの会話を当たり前のように抱き合いながらしてるといいなと思います

私の発表は以上です
では蓄光に戻ります

あいつ
いいよね…

いつも助かるよ

あいつ
いつもながら発光量だけでなく発光内容も具体的で助かる

寝てるモルモットくんの上にウマ乗りになってべったり甘えてたらモルモットくんに捕まっちゃうタキオン

モルモットくんがいるとお風呂にもちゃんと入るからぽかぽかでいい匂いがするし細いけど出るところは出てるから抱き心地よさそう

無自覚に距離が近い初期タキオン
自覚し始めてちょっと照れてる3年目くらいタキオン
もう完全に自覚して何の遠慮もなく抱きつく10年目のタキオン

劇場版のモルモット君でビジュアル固定されてからすごい勢いでシコれるようになった

ハグが日常になってからひとりのときも何かを抱いてないと寝れなくなって服を抱いて寝る姿を見たデジたんが死ぬ

嬉しいと抱きしめてほしいって言う前にあれこれ理屈をつけてくるし逆に拗ねてるときや寂しいときは何も言わずにくっついてくるからわかりやすいタキオン

今の時期は「あついよー」って言ってるくせにくっついてくる

カタ発光
今日も良い輝きをありがとう