物質界、すなわち惑星エベロンの周りを、13の次元界が複雑な周期で取り巻き、接近したり離れたりを繰り返している。 接近すればその次元界の影響は強くなり、離れれば弱くなる。 土地によっては特定の次元界との結び付きが強く現れる場合があり、そのような場所を顕現地帯(マニュフェスト・ゾーン)と呼ぶ。 ●永遠の昼日イリアン 光と希望、生命と愛の次元界。正のエネルギーに満ちている。 エアレナルの不死宮廷はイリアンのエネルギーによって不死存在(デスレス)となったアンダイイングの集合体である。 ●沸き立つ混沌キスーリ 混沌と変化の次元界。絶え間のない変化、目まぐるしく移り変わる風景。 この混沌の中でギスゼライの修行僧が自分たちの修道院を作っている。 スラードたちの住む場所。 ●紺碧の空シラニア 平和の次元界。紺碧の大空に浮かぶクリスタルの尖塔群、雲間に広がる農場と静音なる共同体。 エンジェルの住まいでもある。 最も著名な顕現地帯は塔の街シャーン。 ●戦いの場シャヴァラス 永遠に終わることのない戦場の次元界。 エンジェルとデーモンとデヴィルが絶え間なく戦っている。 ●妖精の宮廷セラニス フェイの住まうところ、おとぎ話が現実を作り変える場所。 他の多元宇宙でいうところのフェイワイルドに相当。 ●狂気の領域ゾリアット 狂人の悪夢の産物のように見える奇怪で名状しがたい次元界。 デルキールを始めとした異形クリーチャーの源。 ●完全なる秩序ダーンヴィ 絶対的な秩序と、法と規律の理想を体現する次元界。 モドロンの大群の故郷であり、負の面では圧政を敷くデヴィルが過酷な法を住民に押し付けている。 ●夢の領域ダル・クォール 定命のクリーチャーは夢を見ている間にダル・クォールとつながる。 この次元界の暗い中心部には、ドリーミング・ダークと呼ばれる悪夢の存在によって形作られている。 約4万年前、ゼンドリックの巨人たちとの間で戦争が起こり、古代巨人文明が作り上げた終末兵器によって物質界との接続を絶たれた。 このため、現在のエベロンにはダル・クォールの顕現地帯は存在せず、物質界からダル・クォールに行くには夢を通じて精神投影を行う他なく、ダル・クォールから物質界へは定命の宿主に憑依する他ない。 ●死の領域ドルラー 定命の存在が死ぬと、その魂が最後にたどり着き、夢も希望もない抜け殻だけが残る。死者の名残に満ちた陰鬱な次元界。 ●炎の海フェルニア 火の元素の世界そのものの次元界。 ありとあらゆる火の元素のクリーチャーの故郷。 ●永遠の夜マバール 昼間すら飲み込む闇、光と命を食いつくさんとする飢えた影。エントロピーと飢餓と喪失の次元界。 エベロンにおける負のエネルギーの源。ほとんどのアンデッドはマバールの力によって死から蘇ったもの。 ●黄昏の森ラマニア 雄大な自然の理想像を体現する次元界。 あらゆる自然と野生動物が原始の力をみなぎらせて存在する。 ●氷の平原リシア フェルニアの正反対、冬の寒さと氷河の次元界。