二次元裏@ふたば

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691141 B24/06/03(月)19:46:22No.1196399215そうだねx3 21:00頃消えます
うちのこ怪文書書きました

うちのこ
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お借りした子たち
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このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/06/03(月)19:46:41No.1196399357+
「今回の任務は目標の殺害ね。目標は……うわぁ」
『どうしたのメアリー? 苦い顔なんてしちゃってさぁ』
「まあまあ、ちょっと見てよこれ」
『えっとぉ……うわぁ』

 リアルワールド、オノゴロ市、戦闘部門詰所。
 FE社から支給された専用の連絡端末”FEpHone”から任務の連絡を受けた永須芽亜里とファントモンの二人は、その内容を見て言葉を詰まらせる。

「まだ裏の世界にきて日が浅い私でも流石にこの任務がヤバいのはわかるよ」
『これ本当に僕らの担当であってる? ゲオルグ様とかそっち向きじゃない?』
「俺様を呼んだか?」
224/06/03(月)19:46:54No.1196399440+
 二人の背後から話しかけてきたのはFE社戦闘部門「火行」そのトップであるゲオルグ・D・クルーガーその人だった。
 まさかいるとは思っていなかったお偉いさん本人の登場に、一大学生でしかない芽亜里は思わず背筋が伸びる。

「げ、ゲオルグ様、今日はどうしてこちらに?」
「なに、たまには後進の育成もジジイの務めと思ってな。とはいえ、そっちはそんな雰囲気でもなさそうだが」
「まあ……そうですね。結構な厄介ごとを任せられた感じです」
『いやぁ本当に死にそうって感じ! なんか悪いことしたかなぁ僕ら!』
「ほう、”金行”の連中のなかでも特に好戦的なお前らが弱音を吐くとは珍しい。どれどれ……」

 そういってゲオルグは芽亜里のFEpHoneをのぞき込む。依頼内容はなんて事のない暗殺任務だ。それ自体はよくある任務である。
 問題は、今回の標的の名前だった。
324/06/03(月)19:47:08No.1196399544+
「……なるほど、これはなかなかの難題だな。骨は拾ってやろう」
『死ぬこと前提!?』
「ハッハッハ。半分は冗談だ。とはいえ、油断すれば冗談では済まなくなるのも事実だがな」

 豪快に笑い飛ばすゲオルグだったが、笑い飛ばされる側としてはたまったものではない。少なくとも半分は本気で死が見える相手なのだから。

「”ノーネームオーガ”……それほどまでに危険な相手ということですか」
「俺様も伊達に戦場を渡り歩いてきたわけじゃねえ。”名も無き鬼”と戦場を共にしたことも一度や二度じゃねえさ。敵でも、味方でもな。
 だから、その脅威もよぉく知ってるさ」

 ごくり、と芽亜里は唾を呑む。御年80を超える老兵の言葉にはその経歴に見合った重みがあった。
 ──下手を打てば死ぬのはこちらだと。
424/06/03(月)19:47:20No.1196399629+
「あいつは戦場を自分の有利にすることにかけてはトップクラスだ。戦いが始まっていると認識された時点で9割負けてると思った方がいい」
「戦いが始まってると認識された時点で……?」
「ああ。戦争が始まった瞬間、尾行がバレた瞬間、あるいは、敵の気配を感知した瞬間。その時点でやつの仕込みは終わってる。
 そうなってしまえばあとは最後までやつのペースだ。生半可な実力じゃ、やつの姿すら見ることはできない。”名も無き鬼”とはそういう傭兵だ」

 芽亜里とファントモンは目を向き合わせる。ヤバいとは思っていたけれど、これは想像以上だ。
 今日が私たちの命日かもしれない。短い人生だった。先立つ不孝をお許しください。

「……お前らに白羽の矢が立った理由は、もしかしたらそういうことかもな」

 半べそ書きながら抱き合う二人の前で、ゲオルグがポツリと漏らす。はて、どういうことか。芽亜里とファントモンは揃って首をかしげる。
524/06/03(月)19:47:42No.1196399785+
『えーと? どういうことぉ?』
「真っ向からの戦闘じゃまともに勝負の土台に乗せてもらえなくても、奇襲暗殺ならまだ手はなくはないってことだ。
 誇っていいぜ? そういうことを任せるならお前らが適任だと評価されてるわけだからな。
 ま、失敗したとしてもそもそも相手が悪すぎる案件だ。上への報告には俺様も口添えしてやる。死なないことを優先してくれ」

 じゃあな、と言いたいことは言い切ったとばかりにゲオルグは去っていった。残されたのは哀れな襲撃者二人だけ。
 改めて顔を向き合わせて、同時に短くため息を吐いた。

『だってさ。激励されちゃったね、メアリー。どうする?』
「どうするって言ったって、やれるだけのことをやるしかないよ」

 FEpHoneをたたみ、体をほぐす。うだうだ言ってはいたものの、今回の任務は時間指定があった。そんなにどのみち悠長にはしていられない。
 任務の無断遅刻や無断欠勤は普通に処罰の対象だ。なんだかんだ知らない傭兵の脅威よりも、目に見えた規律違反のほうが怖いのである。
624/06/03(月)19:47:59No.1196399902+
「──いくよ、ファントモン。私にはまだ人生があるんだから、こんなところでは終われない」
『アイアイマム!』
「……それやめない? なんか軍隊っぽくて嫌なんだけど」
724/06/03(月)19:51:59No.1196401508そうだねx1
最初のほうだけ投下しました。
残り5000文字くらいは以下のテキストでお願いします
fu3560834.txt

「」゛「」゛!「」゛「」゛!
名無鬼公式!キャラの使用許可出してくれてありがとう!
FE社公式!勝手にキャラ借りたり組織の設定増設してごめんなさぁぁい!!!
824/06/03(月)20:12:06No.1196409609そうだねx2
いいの!いいのよ「」ルモン!
かっこよく書いてくれてありがとう!
いつになるかわからないけど手が空いたら名無鬼視点からの怪文書書くね!
924/06/03(月)20:13:39No.1196410218そうだねx1
>いいの!いいのよ「」ルモン!
>かっこよく書いてくれてありがとう!
>いつになるかわからないけど手が空いたら名無鬼視点からの怪文書書くね!
かっこよく書けてたなら何よりです!
キャラ使っていいよって言ってくれたのにこいつら接近させたらどっちか絶対死ぬなってなって会話させられなくてごめんなさぁぁい!
1024/06/03(月)20:15:04No.1196410753+
暗殺者とかはその辺の塩梅難しいよね
1124/06/03(月)20:17:06No.1196411601+
>暗殺者とかはその辺の塩梅難しいよね
両方とも待ちガイルみたいな…
1224/06/03(月)20:26:57No.1196415538+
>>暗殺者とかはその辺の塩梅難しいよね
>両方とも待ちガイルみたいな…
森編の襲撃者サイドも待ちガイルだった…?
1324/06/03(月)20:39:41No.1196420587+
>森編の襲撃者サイドも待ちガイルだった…?
あのしゃがみポーズで森に来る襲撃者たちを想像したらなんか笑えてきた
1424/06/03(月)20:50:06No.1196424843+
>あのしゃがみポーズで森に来る襲撃者たちを想像したらなんか笑えてきた
(飛んでるエンシェントグレイモン)
(待ちガイルの群れ)
1524/06/03(月)20:53:24No.1196426247+
上から飛んでいくと撃墜されるからな…
1624/06/03(月)20:54:09No.1196426572+
伽耶ちゃん使ってくれてありがとうございます!
下手したら噛みに行くとは思いますが仲良くさせていただけたら幸いです!
1724/06/03(月)20:56:25No.1196427534+
>伽耶ちゃん使ってくれてありがとうございます!
>下手したら噛みに行くとは思いますが仲良くさせていただけたら幸いです!
こちらとしても伽耶ちゃんの狂犬ぶりは見ていて楽しいので仲良くしていただけると幸いです
あと話の流れとはいえタツミくんのペット呼ばわりしてごめんなさぁぁい!
1824/06/03(月)20:57:47No.1196428132+
二大災厄事件の単語使われてる〜
うれしーありがとー
1924/06/03(月)20:59:11No.1196428763そうだねx1
>二大災厄事件の単語使われてる〜
>うれしーありがとー
直近で使いやすい事件があったのでおんぶにだっこさせていただきました!
2024/06/03(月)20:59:44No.1196429010+
>あと話の流れとはいえタツミくんのペット呼ばわりしてごめんなさぁぁい!
いいの!いいのよ!


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