目が覚めた(?)らそこは屋敷だった。 「おはようございます千夜様」 「えっとこれは…。」 目の前のメイドがお辞儀をしてこちらに話しかけてくる。 「すいません間違えました今は初めましてですね、千夜様の依頼で千夜様には今夜はメイドとして働いてもらいます。」 「オレがオレに…?」 このメイドは何を言ってるんだあったことも無いのに依頼なんてそれにメイドって…。 「まあ気にしないでくださいそのうち分かります、まあメイドの体験みたいなものだと思って軽く楽しんでもらえればいいです。」 「えぇ…。」 ほぼ強引にメイド服を渡されたと思ったらメモ帳を渡された、料理の下ごしらえ洗濯、窓ふき…。 「多くないですか?」 そう抗議を表そうとしたが目の前にはもういなくなっていた、これをすべてこなせと…嘘だろ…? 「窓ふき終わりっと。」 最初は動揺したがやって見ると意外と悪くない、メイド体験はなかなかに新鮮だった。 それに…ガラスに映るオレを見てみる、銀髪にメイド服、意外と映えているのではないか?そう思って一回回ってみる、うん可愛い。 「いや何をやっているんだオレは…」 誰にも見られてないから、と浮かれすぎだ、こんなの男がやる事じゃない。 「じゅる…じゅ…。」 「ん?何の音だ?」 自己嫌悪をしているとなにか音が聞こえる、さっきまで誰もいなかったはずなのに…そう思って音の出どころを探る。 水をすする音、少し品の無い感じすらする音のはずなのに恐怖はない、いやそれどころか何故か心臓が高鳴っていく。 あった、明かりのついたドアがあるこの中だ、丁度少し開いているので隙間から除く。 「あー気持ちいい…流石元男、気持ちいい所もわかってるねえ 」 「じゅる…はい…ありがとうございます。」 (えぇ!?) 『オレ』がいた、あの顔はオレだメイド服ではなく下着姿ではあるが1日中見てきたから間違いない、それが顔は見えないが知らない男のモノを恍惚とした表情でしゃぶっている。 「じゃあもうそろそろ挿入れさせてもらおうかな。」 「ハイ♡お願いします。」 そう言って自分から後ろを向いて相手を受け入れる体勢になった。 「ッ…!」 その過程で立ちあがった『オレ』の姿に息をのむ。 下着の姿は何度も見たが今回は違った、局部だけスリットが入って隠せていない下着、それに火照らせた身体と相手を受け入れる準備がされているのか液体が垂れているように濡れた下腹部という淫靡な姿に目が離せなくなる。 「さてじゃあ今日もこれで楽しませてもらおうかな」 「あん♡焦らさないで早くぅ♡」 『オレ』の背中にモノを乗せているのを見る、男だったオレのモノよりはるかに大きく太いモノ、それが添えられた。 (あれが…オレの中に…) 思わず背中をさすり長さを確かめた、ゾクゾクとしたものが背筋を走る、こんなものが入るのか。 「ふぅ…ぐぅ…はぁ…おっきぃ♡」 (うわぁ…。) ほぼ抵抗もなく奥まで入れられた。 あんなものを…さっき確かめた長さの位置…そうお腹に手を添えると臍のさらに上まで…そう思ったら無意識に唾をのんだ。 「千夜ちゃんとろとろでそんなに期待してた?」 「はい…♡咥えてる時からずっと♡」 「ところでさ、俺のと千夜ちゃんが男だった時と比べてどっちがデカい?」 「あん♡比べるまでも♡ありません♡あなたです」 「じゃあもう千夜ちゃんは女の子だね」 挿入を繰り返しながら行為と続けている『オレ』の喘ぎ声と肉のあたる音が響いている。 女のあんな表情アダルトビデオでも見たことはない。 そしてそれがオレなのだ、そう考えると乱れている『オレ』に目が離せなくなる 「んん♡そこ♡いいです!もう駄目イキます!!」 「くッこっちももう無理だ、中に出すぞ!!」 「はいッ♡そのまま妊娠させて!」 (ッ!!) 「~~~~♡♡♡♡♡」 男が物多く深くまで挿入した後少し震えた そして『オレ』は腰を弓なりに曲げ声にならない声をあげていた。 お互いに絶頂を迎えた本のような音はないはずなのに何が起きているのかがわかってしまう。 オレがあんな声を表情を…一体どんな感覚なのだろうか…。 「はぁぁ…垂れちゃう…♡」 くて…とたおれながらそう『オレ』がつぶやいていた、切ない声と共にドロッとした物が溢れていたあんなものを中に出されたら…。 あんなに出されたらどんなに気持ちいいか…その後にオレの身体がどうなるのか出される瞬間にあの『オレ』はなんて…… 「そこで見ながら自分の手だけだと足りないでしょう?『私』も参加させましょう?」 「え?」 何を言ってそう思って『オレ』を見ると目が合った、バレていた!? そう思っているとギィ…とドアが開く、さっきまで『オレ』とやっていた男が目の前にいる。 「ぁぁ…ぅぁ…」 腕を掴まれた振りほどけない足も動かない、怖くて逃げられないのではない、いやむしろ逃げるなんてのじゃなくてこの先を…。 「わああああ‥‥!!!」 けたたましい音を鳴らす目覚ましで目が覚める。 夢…夢だった、なんて夢を見てしまったんだあんな期待をして…違う私は男なんだ!、鏡を見る、そこには見慣れた『女』のオレの顔が写っている、少し顔が赤いがなんてことも無い顔、それなのにこの顔を見るたびに夢の乱れた状態がフラッシュバックする、この顔が乱れてそして……頭に浮かぶ気持ちを振り切りながらその日は使い物にならない状態になっていた下着を変えた。