二次元裏@ふたば

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532538 B24/06/01(土)17:55:53No.1195599664そうだねx4 19:21頃消えます
ドゥフトモン外伝三章を書きました
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クソ長くなった……
メインストーリーはデスモンVS三傑VSジョンVS四季めもりです
主に以下のキャラクターをお借りしました
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様々な独自設定がありますのでご注意ください

fu3550687.txt
外伝一章
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外伝二章
二章のおまけ追記用
スレイプモン:何者かの襲撃で首から下を失い、以前から交流があった月光にデータの回収を依頼する(374:剣 月光)
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/06/01(土)17:58:16No.1195600503+
めもりちゃん出てくるとこまで一部省略しながら張ります

デジモンイモゲンチャードゥフトモン外伝第3章『めもり』


 グランドラクモンが開いたダークエリアから人間界へと繋がるデジタルゲート。
 それはかつて、七大魔王の一体であるグランドラクモンが人間界へと降り立つために開いたゲートのデータを再利用したものだった。
 そのゲートから、一体のデジモンが密かに人間界へと送り込まれる。夜の街を音もなく駆けるプロットモン。
 人々は愛らしいその姿を見て、ただの小型犬や子猫だろうと気に留めない。だが、その正体は、強力なロイヤルナイツであるドゥフトモンなのだ。
 ロイヤルナイツクラスの強大なデータを持つデジモンが人間界で活動する場合、一般的には2つの方法が取られる。
 1つ目は、自らのデータを削り、省エネ状態で常時本来の姿を保つ方法。
 これにより、デジタルワールドでの本来のステータスからは落ちるが、常時強力な状態を維持し続けられ、また削られた分、無駄な被害を抑えることができるという利点もある。
224/06/01(土)17:58:35No.1195600615+
 2つ目の方法は、進化段階を落として人間界へと降り立つこと。
 必要に応じてデータをダウンロードし、進化することで、本来の力に近い実力を一時的に発揮できるようにするのだ。
 また、傷ついた状態で人間界に来た場合などは、こちらの手段を取るほうが回復が早い。
 今回のドゥフトモンは、完全な回復を遂げていない事情もあり、やむなく2つ目の方法を選択した。
 かつて、ロイヤルナイツが人間界を訪れる際には幼年期までデータを落とさなければならなかったが、技術の発達した現在では成長期程度であれば問題なく行動できるようになっている。
 先の事件で人間界へとやってきたリヴァイアモンやエグザモンも、成長期にまでデータを落として存在していた。
 リヴァイアモンは、リヴァイアモン(成長期)となり、爬虫類専門店『嫉妬』で斉藤彩乃に飼われることで身を潜めていた。
 一方のエグザモンは、ドラコモンへと姿を変え、滝谷陽奈美と共に戦っていた。
 ドゥフトモンが彼らと同じ境遇にあることを知るのは、もう少し後の話である。
324/06/01(土)17:59:02No.1195600769+
「かつて盟友ロードナイトモンは言っていた。人間界に降り立ったならば美しき女性に憑依し、行動するのがロイヤルナイツの伝統であり、礼儀であると」
 ドゥフトモンは過去の自分であれば、人間などという不確定要素の塊と共になるなどあり得ないと考えていた。
 今は違う。醜い人間から目を背けず、もっと知らねばならない。それがデジタルワールドの未来には必要なのだ。
 しかし、その時一つの疑問にぶつかった。
「……美しき女性とは何だ? どこにそのような人間がいる? 定義は人間の基準で良いのか……?」
 ロイヤルナイツの中でも、ロードナイトモンと並ぶ人間嫌いとして知られたドゥフトモンは、人間や人間界に対する知識に乏しかった。
 そういう部分は他のロイヤルナイツ、人間に慣れているオメガモンやデュークモンなどに対応を任せればよかったし、幸か不幸か人間からドゥフトモンに関わってくることもなかった。
「仕方ない、人間のことは人間に聞くとするか」
 ちょうど、公園のベンチで一人休んでいる人間がいたので、ドゥフトモンは彼に話しかけることにした。
424/06/01(土)17:59:17No.1195600861+
「おい、人間。少々尋ねたいことがある。私の質問に答えよ」
「んぁ〜? 犬が偉そうに喋ってるぞ。飲みすぎたか〜? まぁいいか、なんでも答えてやるよぉ」
 その人間は酔っているようだ。通常、人間界に精通しているデジモンであれば、酔っ払いに真剣な問いかけなどしないだろう。
 しかし、ドゥフトモンは気にしなかった。愚かで未熟な人間など、全てこのようなものだろうと見下していたからだ。
524/06/01(土)17:59:38No.1195600991+
「人間よ。女性の魅力とは何だ?」
「へへへっ、犬っころが女の魅力だってぇ? 良いことを聞くねぇ〜。もちろん、おっぱいだよ、おっぱい! デカけりゃデカいほどいいの」
「そうか。おっぱい、か。女性型デジモンにある胸部、その膨らみのことだな。つまり、女性の魅力とは、おっぱいの大きさか。興味深い。でかおっぱい……いや、巨乳な女性に心当たりはあるか?」
「そりゃもう、峰子ちゃんに決まってるじゃないの!」
「峰子ちゃんとは?」
「あらら、峰子ちゃんを知らないの? 駄目だよぉ〜、そんなんじゃぁ〜。峰子ちゃんといったら、高円寺さんのところの峰子ちゃんに決まってるじゃなぁい」
「ほう、誰もが知るような有名な人物なのか。どこで会える?」
「ちょっと待っててねぇ、お犬チャン。すぅぐ峰子チャンに迎えに来てもらうから。フヘヘ、あれスマホどこいったん。あっ、こっちのポケットだわ」
624/06/01(土)18:00:02No.1195601116+
 その人間は電話をかけると、すぐに迎えに来てくれるとのことだった。おそらく、彼と峰子の間ではよくあることなのだろう。ドゥフトモンは、この峰子という女性について思いを巡らせる。
 人間に憑依するのは、ドゥフトモンにとって初めての経験となる。
 ロイヤルナイツが人間界で活動する場合、基本的には人間に憑依しなければならないとされる。
 その理由は2つある。
 1つは、デジタルワールドの守護者であるロイヤルナイツが人間界へ自ら赴くというのは、かなり特殊な事例であるため、両世界への影響を最小限に抑えるために、秘密裏に行動する必要があること。
 もう1つの理由は、憑依した人間から知識を得ることである。しかし、それによって自らのデータが変質してしまうというリスクもあるのだが……。

 (すでにグランドラクモンの『アイオブザゴーゴン』を受け、闇に身を委ねている私が、さらに変質するなどありえない)
 ドゥフトモンは自らのデータの状態を固定する目的も兼ねて、『アイオブザゴーゴン』を受けたのだった。
〈ふーん、そういうことまで考えてたんだね〉
(……その声は、グランドラクモンか)
724/06/01(土)18:00:28No.1195601274+
〈僕の『アイオブザゴーゴン』を受けたものには、その心の闇を通じて語りかけることができるのさ。少し集中が必要だけどね〉
(人間へ憑依することに対する僅かな不安が、通信のトリガーとなったか。ダークエリアからの干渉を阻害するワクチンを作らねばならなくなったな……)
〈そんな厳しいこと言わないでよ。僕たちはもう共犯者だろう? 実はね、君を通すために作ったゲート、誰かがまた開けたみたいなんだ〉
(ダークエリアに住むデジモン、それもデジタルゲートを開けるほどの存在が人間界へやって来るということか。だが、お前が私に伝えたいのは、そのような単純なことではないだろう)
〈ああ、僕が伝えたいのは、是非とも君にもその脅威と、戦う人間たちの輝きを、しっかり見てほしいってことさ。あ〜、今日の彼らの戦いも楽しみだなぁ〉
(そうか。まぁ……人間たちの実力を見る機会と考えても良いか……)
 ドゥフトモンは、この世界で起きる戦いに興味を抱き始める。グランドラクモンが期待する「人間たちの輝き」を、この目で確かめたかった。
 その中に自身が求める運命を変えるほどの力を見つけるために。
824/06/01(土)18:01:12No.1195601561+
・・・・・・
 夜の街灯に照らされた街の上を、黒い影が飛び回っていた。
 その影は、夜空を支配するかのような不気味な光を放ち、建物を貫いていく。
 無差別に振るわれる攻撃は、破壊と恐怖をもたらし続けていた。
 デジタルゲートを通りリアライズすると、そのデジモンはすぐさま破壊活動を始めたのである。
「DEATHデス。デスモンデス。これからみ〜んなデストロイデス!」
 デスモン。かつては高位の天使型デジモンであったがデーモンと共にダークエリアへと落とされた魔王型デジモン。
 その瞳に宿る邪悪な光は、今や人類への明確な敵意を示している。
 だが、人間界にはその一方的な破壊行為に対して立ち向かう者達もいた。
「『ブレッザ・ペタロ』!」
「『ウィンドオブペイン』!」
「『ファイアダーツ』!」
924/06/01(土)18:01:35No.1195601702+
 強風に巻き上げられ勢いを増した炎の手裏剣と矢の雨がデスモンを包み込むが、その表皮を焦がすことは出来ても決定打には至らない。
「ヒトノクズメ、オマエたちは何者デス?」
「お前みたいなやつらから人々を守る正義のヒーローってところかな」
 大気を操る美しき妖精、フェアリモン、赤き炎を纏う大男アグニモン、風に舞う鳥人シューツモン。
 この街をデジモンの脅威から長らく守る正体不明のヒーローたちである。
 彼らの戦いはフェアリモン負けるモンchにて謎の配信者ハムお姉さんによって実況中継されており、デジモンの存在とそれに抗う者たちの知名度を大きくあげている。

 そして、ドゥフトモンもまた酔っ払いが持つタブレットにて、この配信を見ていたのである。
「まさかデスモンとはな……デーモンと共に堕天したという魔王型デジモン。単独でゲートを開く力があるか」
 人間界へのデジタルゲートを開くのは七大魔王であれば造作もない。
 その七大魔王の一角であるデーモンと並び称されるデスモンほどの実力者であるならば可能だろう。
1024/06/01(土)18:02:00No.1195601849+
「あらお犬チャンったら詳しいのねぇ〜? 賢いでちゅねぇ〜。でも三傑が現れたからにはもう安心だからねぇ〜」
「彼らがこの世界を守る仕事をしている者なのか?」
「仕事ですって。お犬チャンはわかってねぇ! わかってねぇよ! 仕事なんかじゃあねぇんだ!
正体を明かさない三傑を悪く言う奴らも中には居るけどねぇ、なにか起きればどこからともなく現れ無償で戦う正体不明の彼らこそ真のヒーロー!
警察だのデジ対だの政府はね、駄目よぉ駄目すぎってもんよ。普段いばってるくせに遅いったらありゃしないのよ対応がぁ」
「即応性の欠如か……耳が痛いな」
 ロイヤルナイツも基本的にはなにかが起こってから、事件に対応するためにデジタルワールドのホストコンピューターであるイグドラシルの指令によって行動を開始する。
 そのために時に敵の動きに遅れることもあった。デジモンイレイザーへの対応もその一例であった。
1124/06/01(土)18:02:16No.1195601956+
 しかし、平時から強大な力を持つロイヤルナイツがみだりに動いては、かえって世を乱すことにもなりかねない。
 ドゥフトモンもまたそれを理解し納得していたが、一部のロイヤルナイツはその理屈を無視して独自にデジタルワールドに降り立ち行動する者もいた。
 イグドラシルがそれを咎めることがない以上、それもまたイグドラシルの意思であると解釈し傍観していたが、
手痛い敗北を経験した今ではドゥフトモンもまた彼らのように独自に動くべきだったのではないかと考えるようになっていた。
1224/06/01(土)18:02:29No.1195602027+
 画面の中ではデスモンと三傑たちの激闘の火花が散っている。
 夜空には無数の光が飛び交い、風切り音が唸る。そんな中、人々は悲鳴を上げながら逃げ惑っていた。

「ガンコちゃん! 私のことはいいから早く逃げて!」
 (ガンコちゃんさえ逃がせれば、私は変身してこの場はどうにか切り抜けられる! )
「馬鹿言わないで! ニョロのこと、置いていけるわけないよ!」
 (ぬぅ……! 本来の姿に戻ればあんな奴は一撃で成層圏までちゃぶ台返ししてやるというのに! だが、俺がデジモンであることはニョロにだけは知られるわけにはいかん! )
 ふとドゥフトモンは、なぜか仲間であるガンクゥモンが近くにいる匂いを嗅ぎ取ったが、彼が人間界にいるわけがないとすぐに否定する。
1324/06/01(土)18:02:47No.1195602127+
 ガンクゥモンはロイヤルナイツの中でも最も頑固で厳しいが、お節介でその力をいつも人助けに走っている奇特なデジモンだ。
 デジタルワールドでは彼に助けられ、その背に憧れを抱くデジモンたちも多い。
 こんな事態が起きればきっと自ら戦いに向かうだろう。それがドゥフトモンの知るロイヤルナイツの鬼軍曹だ。
 それ故に、人間界でガンクゥモンがガンコという少女に擬態としているなど想像もつかない。
 ましてや互いに正体を知らずとはいえ、かの七大将軍の一角であるニョイハゴロモンの化けたニョロと友情を結んでいる奇妙な事情など察することが出来るわけがない。
1424/06/01(土)18:03:21No.1195602321+
「それにしても……君は逃げなくていいのか? 巻き込まれるかもしれないぞ」
「峰子ちゃんが迎えにくるからいいのいいの! それに三傑が戦ってるんだからすぐに勝っちゃうわよ〜」
「それはどうだろうな。相手も強いぞ。デスモンの異名は――――『三つ目の破壊神』。」
1524/06/01(土)18:03:31No.1195602373+
 その異名通り、両手にある目から、鏃状の怪光線『デスアロー』が放たれる。
 視認と攻撃を同時に行えることによる命中率の高さは百発百中。
 そして何よりも連射性能が驚異的なデスモンの必殺技だ。
 一発一発の威力もまた究極体としての破壊力と貫通力を持っている。
 直撃すれば成熟期相当でしかないハイブリット体の彼らは一発であっても致命的なダメージを負うだろう。
 それほどまでに究極体と成熟期の差は大きい。だがそれも、直撃すれば……である。
 歴戦の戦士である彼らは、その弾幕をフェアリモンとシューツモンが作り出した風のカーテンで巻き上げた所をアグニモンが炎で焼き尽くす。
 そこから防ぎ切ったかと思えば、それはそのまま炎をまとった風の刃となってデスモンを襲う。
 さらに火炎は敵の視界を覆いやすい。それを利用してフェアリモンたちは炎の中から飛び出し打撃や蹴りをデスモンに見舞う。
 何より驚くべきはこれほどまでに息のあった連携をアイコンタクトだけでやってみせているのだ。
1624/06/01(土)18:03:46No.1195602447+
「レベル6としても厄介なデスモンを相手に、レベル4が3体だけでこうまで戦えるとはな。それも街への被害を最小限に食い止めながら……」
「そらそうよ、もう数カ月は彼らは強敵と戦い続けてきてるんだからねぇ〜」
「ダークエリアに住むとは言え大半の時間を傍観者に徹していたデスモンとは戦闘の経験値が違うようだな。だが……」
 グランドラクモンが見せたがった光とは彼らのことで間違いはないだろう。
 ハイブリット体は基本的には人間と古代の十闘士の力が封じ込められたスピリットによって誕生する特殊な存在だ。
 人にデジモンの力が融合しているという点では今後参考にするべき部分も出てくるだろうが……。
「違う」
 ドゥフトモンが求める力ではない。
 ただ強いだけならば自身とロイヤルナイツでこなせる。何かを守りながら戦うぐらいのこともこなせて当然。
 それでは駄目なのだ。どうなるか予測がついてしまう。必要なのは秩序を護る存在ではない。平和を守る英雄ではない。
 その真逆の力、むしろデスモンのような破壊のための存在のほうが、ドゥフトモンにとっては魅力的に見えた。
1724/06/01(土)18:04:06No.1195602562+
 さて、三傑とデスモンは互角の戦いを繰り広げているが、デスモンが徐々に押されていっている。
 本来であれば究極体として純粋な力の差が、もっと圧倒的であるはずだ。
 人間界へ迅速にリアライズするためにだいぶデータを削ってきたのだとドゥフトモンは分析した。
 現在はアグニモンよりも少し大きい2〜3メートル程度だが、本来の実力はもっと巨大でパワーもスピードも上だったのだろうとその動きからは判別することができた。
 しかし、配信を見ているうちにドゥフトモンの中にある疑問が浮かんできた。
「ところで……なぜ"フェアリモン負けろ"と書きこまれているのだ? このハムお姉さんという女性も何故それを煽っているのだ? この人間、どこかで見たことある気もするが」
「さぁ知らね。見始めたときにはもう言われてたんだよねぇ。やっぱりお犬チャンも気になるよねぇ」
(……人間はやはり愚かだな。自らを守ってくれる者たちの敗北を望むとは……しかしその愚かさこそが必要なのだ……)


・・・・・・
1824/06/01(土)18:04:34No.1195602685+
 攻めきれないことに業を煮やしたデスモンは空中へと舞い上がりその中央の大きな目から、デスモンが持つ最大火力である『エクスプロージョンアイ』を放とうとする。
 ほんの少しの貯め時間が必要なものの、その破壊力は絶大な必殺技であったのだが、その隙を待っていたとばかりに三傑はその力を合わせる。
 シューツモンとアグニモンによる合体技『クロスファイアー』。
 これはシューツモンが起こした竜巻に乗ったアグニモンが突進し炎の拳をお見舞いする強力な合体必殺技だ。
 そこに更にフェアリモンの風の力も加わったことで二段階ロケットのように超加速したアグニモンがデスモンを殴りつける。
『エクスプロージョンアイ』を放つために貯めていたエネルギーが暴発し爆発、デスモンはこの戦いで初めて大きなダメージを受けその表皮(テクスチャー)にヒビが入る。
 形成は一気に三傑に傾いた。
 このままフェアリモンたちが押し切り勝利すると"フェアリモン負けるモンch"及び類似の配信を見ている人間たちは思っていただろう。
1924/06/01(土)18:04:59No.1195602826+
 しかし、そうはならなかった。
 その時、誰も予期していなかったことが起こった。
 先ほどデスモンから天空に向かって放たれた強大なエネルギーが、次元の裂け目を生み出しており、そこからフェアリモンたち目掛けて光の帯が差し込んできたのだ。
「この光は……! みんなあいつが来たぞ、避けろ!」
「『リファレンスストリーム』!」
 光の中を小さなエネルギー波の弾幕が飛び交い、デスモンへの追撃を行おうとするフェアリモンたちを阻止したのだ。
 エネルギーが撃ち込まれた方向を見ると、体中に様々な定規を装着したようなデジモンとそのパートナーである女性がスマホで自撮りしながら名乗りを上げていた。
「こんめも〜! 今日もめもりチャンネル配信していきたいと思いまーす。ちょうどゲートが開いたからフェアリモン負かすチャレンジやっていくよ〜」
「また、現れたな四季めもり……!」
「何でいつも邪魔をするんだよ!?」
「えー? だってフェアリモン負けろってみんな言ってんじゃん? 負かしたらうちの動画の登録者数めっちゃ増えるんじゃね? そういうわけでみんなチャンネル登録と高評価よろ〜」
2024/06/01(土)18:05:22No.1195602954+
 何がそういうわけなのか。毎度のことながらも困惑を隠せない三傑たち。
 突然現れた女性の名は四季めもり。普段はデジタルワールドから動画配信を行っているのだが、三傑と強敵の戦いの余波で度々開くゲートから現れては邪魔をし始める有名迷惑配信者である。
 そしてそのパートナーデジモンであるスケイルモンは、少し申し訳無さそうな顔をしながらもファイティングポーズは崩さない。
「スケイルモン! いい感じにやっちゃってー!」
「めもりを止めるのは無理なんよ。それに、俺も今日こそは勝ちたいからな……『ルーラーオブトライアングル』!」
 ビルを蹴り素早く接近するスケイルモン。そして、その両腕に装着された三角定規のようなもので、アグニモンの炎の拳を反らしながら、フェアリモン目掛け、腕を突き刺す。
 シューツモンが風を操りフェアリモンを運んでいなければ、その身体が貫かれていただろう。
2124/06/01(土)18:05:35No.1195603016+
「スケイルモン、また強くなってるな……!」
「デス? そこの人間とデジモンはデスモンに味方してくれるデス? オマエもデスモンと一緒に建物壊したいんデス?」
「解体動画か〜。【東京タワー壊してみた】とかバズるかも。いいじゃん! そのネタ貰うね」
「マジかこいつ」
「でも後でネタパクったとか騒がれたら嫌だしぃ〜スケイルモンこいつもやっちゃってー」
「あいよー!」
「デス!?」
 スケイルモンはその指示にターゲットを変え急転換すると『ルーラーオブトライアングル』による突きを繰り出す。
 デスモンはその爪を用いた得意技である『ブラッククロー』にてなんとか対抗するが、フェアリモンによる空中からの踏みつけ、『アスタート・ヴェスパ』を受け体勢を崩す。
 そこへアグニモンが拳による連撃、『ガトリングバースト』で攻め立てるが、スケイルモンの蹴りを受け吹き飛んだ所をシューツモンが抱きとめる。
 このように戦いは三傑、デスモン、四季めもりの三つ巴の様相となり、混迷を極めていった。
2224/06/01(土)18:07:35No.1195603719そうだねx4
ここまで!
主要人物のフェアリモン(ナヤム)、シューツモン(貴緒)、アグニモン(蓮也)、デスモン、ウェザドラモン、ジョン、ドゥフトモン、スケイルモン、めもりちゃんを描こうとしたけど
諦めてデスモンだけ描いて立てました!!
2324/06/01(土)18:08:16No.1195603973+
来たのか!?
2424/06/01(土)18:13:37No.1195605911そうだねx1
20レス分もあるのに1/3にも満たないだと…!?
2524/06/01(土)18:17:23No.1195607251そうだねx2
なんだよあのババア!?
2624/06/01(土)18:18:59No.1195607911+
うわすげぇ特盛
2724/06/01(土)18:19:36No.1195608150そうだねx2
めもりちゃんやっぱり狂人すぎないか???
2824/06/01(土)18:21:53No.1195608983+
フェアリモンが強すぎる
2924/06/01(土)18:29:29No.1195611775そうだねx1
デスモンの解説のくだりデジモン公式が醜すぎる…
3024/06/01(土)18:32:49No.1195612872+
>デスモンの解説のくだりデジモン公式が醜すぎる…
https://nhoko.xxxxxxxx.jp/g-zukan-f6.html#death
より詳しく知りたい人は誤植図鑑さんの解説を読んでください
3124/06/01(土)18:33:23No.1195613055+
>なんだこのババァ!?
こっちが聞きたいよ!
3224/06/01(土)18:37:18No.1195614289+
>めもりちゃんやっぱり狂人すぎないか???
皆が望むことをやってるだけだが???
3324/06/01(土)18:38:00No.1195614528+
やだドゥフトモン様と峰子さんかっこいい…久しぶりに威厳が戻ってきたな
3424/06/01(土)18:39:23No.1195614995+
ボーナストラックもすきすき〜
しかしジョンちゃん強えな…
3524/06/01(土)18:48:33No.1195618360そうだねx1
>やだドゥフトモン様と峰子さんかっこいい…久しぶりに威厳が戻ってきたな
おい待てぇ
まるで今は威厳がないみたいじゃねぇか…
(肉を配膳しつつ)
3624/06/01(土)18:50:22No.1195619005そうだねx5
「」が好き勝手出した設定をまとめて形にしてるのすげぇよ…
3724/06/01(土)18:50:37No.1195619108+
峰子さんただの変態じゃなかったんだ…
3824/06/01(土)18:51:32No.1195619398そうだねx2
まぁダークエリアの胡乱化とか冷や汗が止まんなかったでしょうよこれだけ書いてる途中に起きてたら…
3924/06/01(土)18:53:27No.1195620093そうだねx2
>ボーナストラックもすきすき〜
>しかしジョンちゃん強えな…
ジョンちゃんすら倒せるナヤムケツ
4024/06/01(土)18:54:38No.1195620522+
>>やだドゥフトモン様と峰子さんかっこいい…久しぶりに威厳が戻ってきたな
>おい待てぇ
>まるで今は威厳がないみたいじゃねぇか…
>(肉を配膳しつつ)
でもこれだけプライド高い精神が森編であそこまで突き崩れるのはちょっとシコいですね
4124/06/01(土)18:56:45No.1195621237+
ドゥフトモン様ロイヤルナイツの仲間のこと大好きだよね
全員高評価してる
ガンクゥモンは何か言う事あるんじゃない?
4224/06/01(土)18:57:13No.1195621395+
ドゥフトモン様やっぱり人間の影響受けてるんじゃ…
4324/06/01(土)18:58:56No.1195621972そうだねx4
このドゥフトモン様はクレニアムモンが顔見世に来た時嬉しかったろうな
そりゃ配慮して森のこと教えないわ
4424/06/01(土)18:59:53No.1195622300そうだねx4
>でもこれだけプライド高い精神が森編であそこまで突き崩れるのはちょっとシコいですね
こんな時だけロイヤルナイツが集まり良くない?という公式のレスが忘れられない
4524/06/01(土)19:00:36No.1195622553そうだねx2
めもりちゃんの狂気をここまで徹底的に描かれるとリーダーという納得がどこまでも加速する…
4624/06/01(土)19:01:21No.1195622838+
>>でもこれだけプライド高い精神が森編であそこまで突き崩れるのはちょっとシコいですね
>こんな時だけロイヤルナイツが集まり良くない?という公式のレスが忘れられない
下手するとあれが公的な消息発覚になるロイヤルナイツも良そうなのがさぁ
4724/06/01(土)19:01:51No.1195623015+
正体公表してたのにクレニアムモンしか会いに来てくれなかったのに
こういうときだけ全員来たらそりゃ辛い
4824/06/01(土)19:05:50No.1195624319そうだねx3
満を辞して初期メンバーが姿見せて揃ってからのリーダーを迎えにいくのが初任務!はアツいねぇ…
ここから影さんの胃痛ライフがはじまるのか


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