九音:ふぅ…
真結たちのいる民家の屋根の上
九音は1人腰を下ろし空を見上げていた
九音:みんな凄いなぁ…って私が羨ましがってる場合じゃないよね
真心や真結達は魔法少女ですらない一般人だろうし、戦いになった時はきっと自分が前にでなきゃいけないのだろう
九音:でも…
1〜3.怖い
4〜5.ゼロとかいう人に任せた方が良いのかな…
6.
dice1d6=3 (3)

九音:っ…
いつもは羽根のみんなと一緒に戦って…しかも相手は魔女
こんな知らない人達と一緒で、その上相手は訳の分からないキュゥべえと魔法少女
何故今まで敵では無かった存在と戦わなければならないのか
自分が巻き込まれる必要があったのか…
九音:フードも…ないし
こんな事ならフードを被り姿を隠して生きたい
誰にも関わらずにいれば…
薄い紫紺色の髪の少女:
1〜3.大丈夫…とは言えないですよねー
4〜5.確かに、もう十分頑張ったと思いますよ？
6.
dice1d6=5 (5)

九音:そうですよね、ジャネットちゃんと妹ちゃんも助けて………あっ
薄い紫紺色の髪の少女:ふふ、お元気でしたかー？
俯いていた顔を上げると、そこに居たのはあの時の少女
相変わらずの美少女スマイルだった
九音:
1〜3.美九…さん？
4〜5.体は…まぁ、元気だと思います
6.
dice1d6=3 (3)

あれー！？

対話出来るの！？

美九:はい！美九ですよーっ
ハナミの持っていたアルバムに写っていた姿と同じ衣装を纏う美九はウインクをしてクルリと一回転する
屋根の上だというのに凄いバランス感覚だ
九音:
1〜3.美九さんは…ハナミさんの友達…なんですよね？
4〜5.どうして…此処に？
6.
dice1d6=3 (3)

美九:…
1〜3.ええ、とても…とても大事な
4〜5.……！？ハナミさんを知ってるんですかー！？
6.
dice1d6=5 (5)

あれ…もしかしてこっちに来るときに混入したのか？

幽霊なのかちゃんと実態を持ってるのか分からん…

九音:え、まぁ…はい
ハナミにめっちゃ力説された事を説明すると
恥ずかしいやら嬉しいやらと、複雑そうな表情をしながら体をクネクネさせていた…ちょっと怖い
美九:あーん！ハナミさんがそんな事を！う、嬉しいですけど…ちょっと恥ずかしいですぅ！
1〜3.それで…ハナミさんは今どちらに？
4〜5.ハッ…という事は！私と同じハナミさんのファンという事に！？
6.
dice1d6=3 (3)

美九'じゃなくて美九？

九音:えっと…神浜って所でお兄さんと二人暮らし？してるそうです
あの人の家が確かミレナ座辺りにあるのは知っているが…そういえば詳しい場所は聞いた事が無かった
美九:神浜…ハナミさんは今そこで頑張ってるんですねー
九音:
1〜3.それはそうと…この力ってなんなんですか…？
4〜5.…(なんで美九さんは此処に居るんだろう…前にハナミちゃんは亡くなったって…)
6.
dice1d6=4 (4)

なんで今ここに？ってなるよね

ちゃんと生きてる…？

死んで無かった？でもそうだとしたらハナミは嘘を吐いていた事になる…でも態々あの時に自分達に嘘をつくような人だとは思えない
ならば生きていた？ハナミの知らぬ所で…？可能性はあるだろうが…
美九:
1〜3.どうしましたかー？
4〜5.…難しい事、考えてますねー
6.
dice1d6=1 (1)

九音:…
言う/言わない/
dice3d100=16 27 15 (58)

本当にちゃんと弱き者してるな九音ちゃん…

九音:えっと…どうしたら元の世界に帰れるかなーって…
今目の前にいる相手に貴方は死んだ筈なんて言えなかった
適当に誤魔化して…取り敢えず話の軌道を修正しようと試みる
美九:そうですねー…
1〜3.きっと、皆さんについていけば…なんとかなると思います
4〜5.でも、九音さんは他にも考えてる事…ありますよね？
6.
dice1d6=4 (4)

大きな因果に導かれるし謎の歌の力が発言しても本人は黒羽根なままなのいいよね

美九が逃がしてくれない！

九音:ソ、ソンナコトナイデスヨ…？
まさか顔に出ていたのだろうか
美九は少しだけ前屈みになって見上げる九音の顔を覗き込む
美九:そうですかぁ？私には九音さんが何か困ってる居るように見えますけどぉ…
1〜3.あっ！わかりました！歌の事ですよね？
4〜5.…わかってます、九音さんが言いたい事
6.
dice1d6=6 (6)

このタイミングこわいなぁ

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

1〜3.美九:そうだ！一つだけお願い、聞いてくれますか？
4〜5.:質問、マスターハナミとお知り合いなのですか？
6.:ああ、此処に居たんだね…美九
dice1d6=1 (1)

何が起きるんよ？

他の精霊は居ないのか…？

九音:お願い…？
美九:ハナミさんの側に居てあげて下さい、私の代わりに
そのお願いをして来た美九の目尻には…涙が浮かんでいた
九音:美九さん…貴方は…
美九:私はもうハナミさんの側には…一緒には居られなくなっちゃいましたから
つぅ…と美九の頬を涙が伝う
それでも笑みは絶やさず…真っ直ぐに九音をみていた
美九/九音
dice2d100=13 5 (18)

やっぱりダメなのか…

お互いよわよわなんだよね

それは死んだ美九の言葉なのか違う世界で生きる者同士としての願いなのか…

それでもと言ってくれ九音ちゃん

美九:我儘で、自分勝手な願いなのはわかってます、だけど…！
美九は九音の手を握ろうとし…すり抜ける
九音:美九さん…
美九:…ごめんなさい、ごめんなさい…っ！
膝を突き、許しを請うかのように謝罪の言葉をこぼす
九音:…っ
1〜3.私…私はどうすれば…
4〜5.そんな…だって私はただの、魔法少女なんですよ…？
6.
dice1d6=1 (1)

ああ…身体はもう…

C.C.:
1〜3.なら、諦めるか？
4〜5.お前の願いはなんだ？何の為に魔法少女になった
6.
dice1d6=1 (1)

もう一度だけでも会わせてあげたい…ハナミは美九よりも先に死んでしまったから…

C.C.どうにか発破を掛けてくれ

九音:C.C.さん！？
突然現れたC.C.に驚きの声をあげる
というか何故態々自分達よりも高い位置に…
C.C.:魔法少女は自らの願いと引き換えに宿命を背負う…お前は何を願った？
九音:私は…
今まで死なない為に、死にたくないからと生き続けて…自分の願いなんてすっかり思い出さなくなっていた
1〜3.もう一度…誰かに…
4〜5.あれ？私の願いって…えっと…
6.
dice1d6=6 (6)

フードも奪われて右も左も分からないの可愛いね

九音ちゃん！？

頭おかしくなっちゃう

初期いろはちゃんみたいに思い出せない理由が

ここぞで引くの凄いの

九音:ハナミさんに、会いたい
dice1d1=1 (1)

それが願い…

会いたいと願ったのに結構出会うまで時間かかったんだな…

今まで思い出せなかったのも必死だったから以外に何かありそうなの

C.C.:…それがお前の…いや、お前になった奴の…願いか
いつの間にか、九音の表情は普段よりも落ち着きのある表情となっていた
九音:はい
髪や、目の色は違えど…それは誘宵美九の表情だった
C.C.:お前が話していたのは幽霊なんかじゃない、お前自身だったんだよ
表情を変えず、C.C.は九音の手を握る
C.C.:
1〜3.私はお前の過去など興味は無いが…私も会いたいと願った奴の為に色々な場所を駆け巡った事がある、手を貸してやるさ
4〜5.今のお前は…いや、聞くだけ野暮か
6.
dice1d6=4 (4)

生まれ変わり…だから似てたのか

魂を対価にしても会いたかったのか…

ハナミが聞いたら大泣きじゃ済まないな…

元に比べるとかなり丸くなったな

>元に比べるとかなり丸くなったな
今生では男にハメられて酷い事になったりはしてないから…

そういえばおっさん以外の男と絡んでるのほぼ無かった気がするな…

九音:ごめんなさい…色々と…
C.C.:私は発破を掛けただけだ、だからそれで面倒な事になっても責任は取らないぞ？
ではな、と屋根から飛び降りて民家へと戻っていくC.C.を見送る
そして再度顔を上げた時に…目の前に居たのは美九では無くなっていた
九音:
1〜3.行こう？ハナミちゃんに会いに
4〜5.きっとまた会える、だってハナミちゃんは覚えていてくれたから
6.
dice1d6=5 (5)

入れ替わったのか！？

二つの人格を切り替えれるようになった？

一緒に会いに行こう

一緒にずっとずっと私達を守ってくれたハナミの心を助けに行くんだ

九音:私が貴方で居る限り
美九:貴方が私で居る限り
薄い紫紺色の髪に
紫色の目
白く光る眼孔は…人ならざる力を持つ事を示していた

1.ハナミさんとまたいつか、会えますように
dice1d1=1 (1)

という訳でこの時間は此処まで

固有魔法がついに分かるのか

おつかれ

お疲れ様なの
生まれ変わっても覚えてるの良いよね…

ハナミちゃん
ハナミさん
で違うのも良い…