あわわわわわ！？…これがドッペル…！？（頭を庇いながらデカいドロドロのヨタカに見入るくろ）
黒江さんの…って！それどころじゃありません！床が！天井があああ！！

おわー！なんかさやかたちの入っていったビルが突然爆発してるー！！？
大丈夫なのか？！

私は…何もなかったんだ…何者でもなかった…（ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞ…）

あーシィがなくなっちゃいそうだからここまでにしておくね？
（月夜の相手を止めビルの方へ飛ぶユゥ！）

えぇえー…あれってやっぱりあれかな？ドッペルってやつ？（縫われた口をあんぐり開けるユゥ）
こんな街中のビルで出すなんてダメでしょ！おまわりさーん！おまわりさん呼んで！

こんなデカいドッペルだなんて…！どんだけため込んでたのよ穢れを！

>私は…何もなかったんだ…何者でもなかった…（ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞ…）
うやや…やい！黒江！たそがれてんじゃねーのです！！
自分をしっかり持つのです〜！！！！

「」様！私の元へ！瓦礫からは守るくらいはできるでございます！

>あーシィがなくなっちゃいそうだからここまでにしておくね？
>（月夜の相手を止めビルの方へ飛ぶユゥ！）
っ…あれはドッペルでございます！しかも黒江さんの！

（真っ黒な巨大な鳥…そのよだかはついにビルを粉砕する！）

マズい！いかん！あのドッペル空へ飛び立とうとしてないか！？

地響きと共に倒壊するするビル！
クレーターのような状態になるその中心には…巨大なよだか！

黒江さん！しっかりして！
こりゃーちょっと荒療治しないと駄目かもだね！
くろちゃんさん！大人しくさせるのを手伝って！

>「」様！私の元へ！瓦礫からは守るくらいはできるでございます！
ダメだそれじゃどっちも助からない！（迫る瓦礫！）
月夜ちゃんこそ俺に掴まっててくれ、時計の衝撃波機能も使いようだ！
衝撃波を壁にぶち当てて加速して逃げる！！

>「」様！私の元へ！瓦礫からは守るくらいはできるでございます！
ｱｯﾊｲお願いします！

ｶﾞｱｱｱｱ!!!(バタバタを翼をばたつかせ地団太を踏む！)

>月夜ちゃんこそ俺に掴まっててくれ、時計の衝撃波機能も使いようだ！
は…はいでございます！（ｶﾞﾊﾞﾁｮ！）
>衝撃波を壁にぶち当てて加速して逃げる！！
なるほど、ビルの壁に衝撃波を当てて…って！？きゃあああああ！？（横っ飛び！）

私が余計なこと言っちゃったからでしょうか？また失敗しちゃいました…！？
黒江さん！

よっと……だいじょぶだった？シィ
ごめんね！あの笛吹きの子に捕まっちゃって
…「」さんもなくせなかったしダメダメだね、ワタシ…（しゅｎ…）

もう許せんのです…こんな事を許していたら魔法少女は人類の敵になるのも時間の問題なのです！
（ユゥとシィを追うなぎさ）

>私が余計なこと言っちゃったからでしょうか？また失敗しちゃいました…！？
>黒江さん！
それは後！あたしが引き付けるから何とか説得続けて！
飛んで逃げるような事はあたしがさせない！

時計の衝撃波を応用し、爆裂的な横っ飛びをもって倒壊する瓦礫の雨からなんとか逃げ切る成人男性＆月夜！
…しかし！ナムサン！勢いが強く着地に失敗！
成人男性は憐れにも背中からアスファルトにすりおろしだ！これは痛い！

ｱﾊﾞｰｰｰｰｯ！！！（ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ！ｻﾞﾘ！ｻﾞﾘｻﾞﾘｻﾞﾘ）

………（死ーーーーーーーーーーーーん…）

さ、さやか！ありゃあ黒江ちゃんか？
ドッペルを出すまでに追い詰められていたのか？

勝手に失敗しただなんて思いこまないでよ！あの時助けたかった自分の気持ちは嘘だったの！？黒江さん！！

ううっ…脳みそが揺れてくらくらするするのでございます〜…
って…「」様！ああっなんて無茶を…！

GAAAAA!!!!（咆哮！そしてさやかに狙いを定める！）

なぎさ！あんたも……って？（ｷｮﾛｷｮﾛと周囲を見渡すさやか）
あの子！どこ行った〜？！？！もう！！

>勝手に失敗しただなんて思いこまないでよ！あの時助けたかった自分の気持ちは嘘だったの！？黒江さん！！
『わからない…私もうわからないよ！！』（自分の意思も何もなく突撃するドッペル黒江！）

咆えるヨダカのドロドロの翼が振り上げられ……おお、見よ！
それだけで歪な巨鳥な影が一同を月明かりから覆い隠す！
そしてさやかに向けて！叩きつけられる！

黒江さん！聞こえてますか黒江さん！
確かに今苦しいかもしれません！でも！私の明日を作ってくれたようにあなたには明日を作る力があるんです！環さんだってそれで救われたんでしょう？

>よっと……だいじょぶだった？シィ
>ごめんね！あの笛吹きの子に捕まっちゃって
>…「」さんもなくせなかったしダメダメだね、ワタシ…（しゅｎ…）
ちょっとヒヤッとしてしまったけれど、大丈夫よユゥ
神浜に滞在するのも、そろそろ潮時のようね…？

>咆えるヨダカのドロドロの翼が振り上げられ……おお、見よ！
>それだけで歪な巨鳥な影が一同を月明かりから覆い隠す！
で…でっかい…！！
>そしてさやかに向けて！叩きつけられる！
でも…動きがあまりにも単調だよ、デカいだけだしこれなら躱せる！

ｷﾞｬｶﾞｱｱｱｱｱｱｱ!!!!
（お日さん、お日さん。どうぞ私をあなたの所へ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。どうか私を連れてって下さい）

『環さんがいなくなるのがイヤだった…あの人の居ない世界でカラッポを抱えたまま生きるなんて！』
『でも、その心に従って環さんを繋ぎ止めたら、今度はあの人を殺したって言われちゃった！』
『他の多くの魔法少女も！みんな、みんな私のわがままを環さんに押しつけちゃったせいで死ぬんだって！』

咆哮を上げ、足をバタつかせ醜い翼で暴風を巻き起こしながら
なおも暴れ回るヨダカめいた黒江のドッペル！

『なら私はホントはどうすれば良かったの？もうわからないよ…！』
『環さんの背中を押して、この世界から居なくなるのを応援するべきだった？』
『でもそうしたらズルい私は、その後で絶対に、後悔に襲われる…やっぱりこの世界に居て欲しかったって！！』

バサバサと羽ばたきながら助走をつけて迫る！
ああ！かの物語の如く空へ羽ばたかんとするのか！

『私じゃ、私なんかじゃそれさえも決められない…』
『環さんは自分で決めて、自分を犠牲にしてでも全てを救おうとしたのに、それができたのに』
『私はなにも決められない…空へも飛び立てない、あの人の隣になんて立てない』

黒江さん！たとえ公開したとしてもその時の自分の気持ちに嘘なんか…！
（構えて正面から対峙するさやか！）

>ううっ…脳みそが揺れてくらくらするするのでございます〜…
>って…「」様！ああっなんて無茶を…！
な…なんとか大丈夫だ……
聖団製のスーツじゃなかったら背中がちょっとネギトロになってたとこだった…

さやかさん！飛ばせたら追えなくなってしまうでございます！
ドッペルの叫び声は私が相殺するでございます！

『私じゃ環さんには……なれない』

『なれないんだ…！！』
（真正面に立つさやかを押しつぶしてネギトロにせんと振り下ろされる両の翼！）

GAAAAA!!!!（低空さやかに狙いを定めて一直線に飛んでくる！）

>（真正面に立つさやかを押しつぶしてネギトロにせんと振り下ろされる両の翼！）
っ！！この…！！（大量の剣を出現させて投げつけるさやか！）
このやろーーーーーーーっ！！！！（剣が次々とヘドロめいた翼に刺さる！しかし決定打にはならない！）

うそ、翼に穴を開けようと思ったのに…効いてないわねあれじゃ
なんて頑丈なやつなのよ！？
>GAAAAA!!!!（低空さやかに狙いを定めて一直線に飛んでくる！）
こんなとこでやられてたまるかぁーーっ！！！

あの日の思いは嘘じゃないでしょ！
（刃の稜線がくちばしをそのまま前方へと流す！バランスを崩すドッペルよだか！）

>さやかさん！飛ばせたら追えなくなってしまうでございます！
>ドッペルの叫び声は私が相殺するでございます！
月夜！？「」っしーは大丈夫なの！？

「」様なら大事はございませんが、少々無茶をされたのでございます
後で傷の手当が必要でございます…！
「」様に報いるためにも…笛の音よ、広がれでございます！（〜〜♪♪）

「」様なら大丈夫でございます！
ﾌﾋﾟｨ〜♪（叫び声を相殺！）

ｷﾞｬｱｱｱｰｰｽ!!!（バランスを崩したそのままの態勢で翼をさやかにたたきつけようとするよだか）

『うあああああああ！！！！！！！！』（なおも翼でうつ攻撃を繰り返す黒江ドッペル！）
『消えてーーーーーーーーーーーーっ！！！！！！』
（ｸﾞﾊﾞｯ！と開いた口から放たれる衝撃波！しかし）
>ﾌﾋﾟｨ〜♪（叫び声を相殺！）
『！？　この笛の音……白羽根の…』

（ワザマエ！見事なリューシン・クランのパリング！よだかは足を折ったがなおも動きは止まらない！）

>ｷﾞｬｱｱｱｰｰｽ!!!（バランスを崩したそのままの態勢で翼をさやかにたたきつけようとするよだか）
ちょっ…それは予想してなかったわよ！？転ぶか攻撃かどっちかにしなさいよ
や…やばいかも！？

>ちょっ…それは予想してなかったわよ！？転ぶか攻撃かどっちかにしなさいよ
>や…やばいかも！？
さやかさんはやらせませんよーっ！！（ドッペルに撃ち込まれる光の矢…その先にはロープ）
（ロープの先はくろのミトンめいたおててに握られている）

どっかへ行く事なんて…させないよ！
（翼の付け根へと上限の月を思わせる一閃！）

ん！どっせーーーーいっ！！！（矢でドッペルに射込んだロープを引っ張るくろ）
（倒れ伏す勢いが相殺される）

ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!!（黒江の援護で翼の動きが止まる！）

『う…うわあああああああああ！！！！』

ｽﾊﾟｰﾝ!

（翼が…落ちる！）

>どっかへ行く事なんて…させないよ！
>（翼の付け根へと上限の月を思わせる一閃！）
ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！（翼を落とされ咆えるドッペル！）
ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞﾝ…！！！（下手人であるさやかに向けて迫るドッペルの頭）
ｶﾞﾁｯ！！！！ｶﾞﾁｯ！！！！！（さやかをついばもうとでかくて醜い唇が！近い！）

>ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！（翼を落とされ咆えるドッペル！）
>ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞﾝ…！！！（下手人であるさやかに向けて迫るドッペルの頭）
どーよ！これであんたはもう飛べない！かわいそうだけど…
黒江さん！あんたがいなくなってどうするのよ？！なにも始まらないでしょうが！
>ｶﾞﾁｯ！！！！ｶﾞﾁｯ！！！！！（さやかをついばもうとでかくて醜い唇が！近い！）
うわっ！？うわっ！？うわあああ！？（よける！ギリでよける！剣をつっかえ棒にしてしのぐ！危ない！）

だって今もいろはちゃんはいるじゃないのさ！
黒江さんのおかげで！！！
本気で一緒にいたいって思ったんでしょ！！あの時！

＜うわっ！ドッペルの仕業？！
＜黒江さーん…！！（月咲に背負われているいろは）

『おかしいよ…環さんにだけそんな運命背負わせるなんて…！』
『変わってあげられるなら変わってあげたかった！私がいなくなったって、私ならいなくなっても誰も！』

月咲ちゃんでございます！間に合ったでございます！

>だって今もいろはちゃんはいるじゃないのさ！
>黒江さんのおかげで！！！
>本気で一緒にいたいって思ったんでしょ！！あの時！
『そうだよ…一緒に居たかった、これからもずっと』
『でもそのおかげで…環さんは、救えるはずだったこれからのみんなを見捨てたことになっちゃった』
『でも、一緒に居られて、会えて遊べて…嬉しいって私は思っちゃった』
『救えたはずのみんなに背を向けてこんな私だけが…救われて…私はズルいんだ、美樹さん…』

ズルくたっていいじゃないのよ！？黒江さん…！
あんた、そこまで…そこまで、いろはちゃんになろうとしなくったって良いのに…！

黒江さん
そんな事ないよ？（よだかの頭をそっと撫でるいろは）

環…さん…？

黒江さんは黒江さんのままでいて欲しいな？

『魔法少女はね、良いことをして…誰かを救うのが使命』
『そんな最低限のこともできない、決められない…そんな私は魔法少女、失格なんだ』
『環さんはなれてるのに…やっぱり私と…環さんは…』
>黒江さん
>そんな事ないよ？（よだかの頭をそっと撫でるいろは）
『……え？　どう、して』

あの子は…わたしたちの側ではないようね？そう…求めてくれた人がいたのね
（ビルの屋上から黒江たちを眺めているシィとユゥ）
この街を去る前に一度だけ、いいかな？ユゥ（ベリショ姿に変身するシィ！）

あれはまさか、環さん…！（顔を上げるくろ）
おんぶしてるのは…えっ、「」さんと一緒に居る笛の方と同じ顔してますが…？
あ、なるほどははぁ、そういう…双子さんなんですね？

今は魔法使えなくなっちゃってるけど…それでも今の自分に後悔はしていないし
それに…私もずるいんだよ？
黒江さんともっといろいろとお話したいなって思ってる自分がいるんだ

>『……え？　どう、して』
だって、放っておけないよ…
黒江さんがとっても苦しそうにしてるから…私のために、苦しんでくれてるから
それなら私も一緒にその苦しみをわかちあって、少しでも持つのを手伝ってあげたいから…

（ドッペルのよだかがばしゃりと崩れ去り…そこには黒江がへたり込んでいる）

>月咲ちゃんでございます！間に合ったでございます！
ねー！月夜ちゃんからユニオンのグループで連絡をもらって
明日の朝ご飯の仕込みをお父ちゃんとタケさんに押しつけてかっ飛んできたんだから！

>今は魔法使えなくなっちゃってるけど…それでも今の自分に後悔はしていないし
たま…き……さん…
>それに…私もずるいんだよ？
>黒江さんともっといろいろとお話したいなって思ってる自分がいるんだ
………え…？

>それに…私もずるいんだよ？
>黒江さんともっといろいろとお話したいなって思ってる自分がいるんだ
え…それは…環さん…？

聞いたよ黒江さん、貴方が助けた魔法少女がいる事も…！

>あの子は…わたしたちの側ではないようね？
>この街を去る前に一度だけ、いいかな？ユゥ（ベリショ姿に変身するシィ！）
…うそ…ユゥ……ごめんね
ごめんねユゥ…

>黒江さんがとっても苦しそうにしてるから…私のために、苦しんでくれてるから
>それなら私も一緒にその苦しみをわかちあって、少しでも持つのを手伝ってあげたいから…
環、さんは……いつも、そう（ﾊﾞｼｬｯ…と液状に崩れる漆黒のヨダカから現れる黒江）
そうやって…全てを…みんなを救ってしまう
でも…それじゃ環さんは？だれがあなたを救うの…？

>あの子は…わたしたちの側ではないようね？
>この街を去る前に一度だけ、いいかな？ユゥ（ベリショ姿に変身するシィ！）
…あれ？シィ？
魔法少女になってたの？いつのまに？…でも、そっか！やっとお願い事が決まったんだ
これでワタシとシィとで、いっぱい悪い人をなくせるね！魔法少女として良いことをして
ワタシ逹、きっと魔法少女になれるよ！

>でも…それじゃ環さんは？だれがあなたを救うの…？
私はみんなに助けられてるんだよ
その中には黒江さんも入っていて…（困り笑顔で）

>でも…それじゃ環さんは？だれがあなたを救うの…？
私…みんなから少しずつ、助けてもらってるよ黒江さん
神浜に来てからずっと、今も…これからも
その中には黒江さん、迷惑じゃなければ良いんだけど…あなたも居て欲しいなって思ってる

ゴメンね…ずっと…わたしは貴女を穢していた…
（シィはユゥの腹の中に腕を差し込み…ソウルジェムを…砕く！）
ただ…知りたかった
けれど

（変身し、魔法を使い…なにやら驚愕するシィ）
（そして…そんな彼女を前に、光の無い瞳で微笑むユゥ）

そうですよ黒江さん！何も出来なかったらこうして私だって生きていないんです！
私だけじゃなく環さんの明日も連れてきたじゃないですか！

……？　シィ？
あれ…（ぱちくり）

アハハ、困ったナァ…困っ（ﾄﾞｻｯ……）

>けれど
ユゥの心は、空っぽだった

>聞いたよ黒江さん、貴方が助けた魔法少女がいる事も…！
…違うんだよ、環さん
だって、あの時の私はね……ほんとは
>そうですよ黒江さん！何も出来なかったらこうして私だって生きていないんです！
>私だけじゃなく環さんの明日も連れてきたじゃないですか！
っ……あなた…

がらんどうの心に、人から聞いたであろう「魔法少女は良い事をする」という言葉がたった一つ落ちていた

（糸が切れたように倒れ伏したユゥの怪物じみた姿が最期の光に包まれて）
（それが収まれば…ただの黒マスクに長身の女性の姿へと変わる）

……シィ、お前
魔法少女になっていたのですね…いつのまに？というのは今は不問とするのです
キュゥべえはいつだって油断も隙も無い奴なのですからして

（パラパラとジェムの破片が血と共に指から零れ落ちる）
引き返せない罪を背負わせたのは私だったんだ

っ…（涙を袖で強引に拭くと向き直るシィ）
百江なぎさ、今の君はどうやら、この僕に
感傷に浸る時間もくれないと見える

黒江さん、ほんとはね…あの子が見た夢の通りでもあるんだよ(じっ…)
どうしてわたしが魔法を使えないのか、ずっと自分ではわかってた…
この世に居続ける為に、わたし自身が心を殺したから…わたしの中にある魔法の原動力となる心がある限り、黒江さんに救われたことにならないから

（開ききった瞳孔、抉られた傷ある腹部と…ジェムの欠片…なぎさは全てを理解した）

環さん…私…わたしも環さんにいて欲しいから！
そう願ったの！！！

（いろはから差しのべられる手を握り返す黒江）

>だって、あの時の私はね……ほんとは
ほんとは？……不安なんだね、黒江さん
心配なこと、隠してること、伝えにくいことがあったら…私がいつでも相談に乗るよ
なんでもぜんぶ話してくれなくてもいい、それでも…こんな私で良かったら
黒江さんの抱えてる苦しみに寄り添いたいんだ

環さん……

お前…やりやがったのですね（哀れみに満ちた目をシィへ送るなぎさ）

…私、ね……（いろはの言葉を受けて、くろへ向き直る黒江）
あの時の私は、あなたが考えてるような立派な魔法少女じゃ無かったんだ

わたしね…浄化システムの中に置いてきたの、みんなを救いたいと思う心を裂いて
そしたらこの世に居られるようになったの…でもそれがあなたを返って苦しめるのなら

>お前…やりやがったのですね（哀れみに満ちた目をシィへ送るなぎさ）
ユゥのソウルジェムは胃の内壁にあるんだ
僕はそれを知っていたせいで彼女を殺せてしまった

グリーフシード…持ってないって、あの時の私はあなたに言ったでしょ？
…それはね、ウソだった…ほんとはね、ひとつポケットの中に持ってたんだよ
でも、あげられなかった…自分のことで精一杯だったから…

マギア連合…今はまだ、君たちに刃は届かない
だから磨くことにする…私、いや僕は全てに向き合い続ける
ユゥのやり残しを…君達をなくせるように

百江なぎさ…君は…何を知っているんだい？
それに美樹さやかに触れた時に知った…僕の知らない何か…

>あの時の私は、あなたが考えてるような立派な魔法少女じゃ無かったんだ
えっ…？（居住まいを正すくろ）
>グリーフシード…持ってないって、あの時の私はあなたに言ったでしょ？
>…それはね、ウソだった…ほんとはね、ひとつポケットの中に持ってたんだよ
>でも、あげられなかった…自分のことで精一杯だったから…
そんな…とんでもないです！それにですよ
その一個があったから、黒江さんは生き延びてこうしてまた会えたんじゃないですか！！

心の奥底を覗くような眼を向けられたなぎさ！
次の瞬間…何者かの記憶も流れ込んでくる！シィだ！

お前…なぎさの心を勝手に読みやがったですね？！

『「」さん、ニコちゃんからもらった護身具に魔法解除の機能があるんですよね？』
『それを黒江さんに…！ねむちゃんから聞いたんです、あの人の固有魔法が何か、それが自分を苦しめてるんじゃないかって』
『たぶんわたし達全員にかかってるその魔法が解けるかもしれません、でも…お願いします！』

こことは違う宇宙…円環…そして象徴の魔女…
…悪魔

>百江なぎさ…君は…何を知っているんだい？
>それに美樹さやかに触れた時に知った…僕の知らない何か…
何を言っているのですか？シィ…なぎさはなにも知らないのです
円環の理って宇宙を見守るすごいシステムのことなんてなんにも知らないし
ましてやあれこれ協力してもらったことがあったり…とか！そういうことは一切無いのです

>お前…なぎさの心を勝手に読みやがったですね？！
同期しただけだよ、僕の記憶も君は得ただろうから等価と言えないかな？

それにほとんど裸みたいな衣装を着た黒いほむらとか
象徴の魔女とか、チーズでわなくてチョコが好きな別のなぎさのことなんて
……うやっ

何がマギア連合だ
調停者を気取って…世界の破滅も君たちが招いたものだろう？

君たちは…「悪魔」と同じことを環いろはにしたのか
そんな一方的な善意が通じないことくらいなぎさ…君なら自分の母のことで学んでたろうに(じっ…と哀れみの視線が見返す)

（はっ…と我に返るなぎさ！やっちまったのです！みたいな表情は隠しきれようも無い！）

う、うるさいのです！
少なくともお前のように失敗したから友達をぶっ壊すような真似はしていないのです！

その円環の使い走りがこの世界を歪めているんだ
僕はこれからも世界を正すために声なき声を救っていく事にするよ

>『「」さん、ニコちゃんからもらった護身具に魔法解除の機能があるんですよね？』
>『それを黒江さんに…！ねむちゃんから聞いたんです、あの人の固有魔法が何か、それが自分を苦しめてるんじゃないかって』
いろはちゃん、あの人の魔法って…もしや、ユゥの固有魔法…？
そんな効果の魔法だったのか、確かにユゥの近くに居るとなんだか気分がすごく重たくなったが
>『たぶんわたし達全員にかかってるその魔法が解けるかもしれません、でも…お願いします！』
ちょ、ちょっと待ってくれ…ええと、確かここのボタンを押せば

うやや……（ムンクなぎさ）
なぎさ…もしかしてとんでもないレベルのじょうほうろうえいを？
やらかしたのでわ？