以前お話ししたように夜のターフには怪物がいます。そういった怪物が一体とは限らないのはこの手の話のお約束ですが、メジロゾーンにおいては…

「夜の怪物」
ツインターボは深夜のターフを走っています。本当はイケない事ですがターボはこの時間が大好きでした。しかし褒められた事ではないので珍しくあのゴルシに忠告されるほどでした。
「なんかあったらこの中身を出して投げつけるんだぜ」
と御守りまでくれます。

そんな心配をよそにいつものように楽しく走っていると突然後ろから者凄いスピードで何かが走って来ました。自分を追い抜いてはターボをゲートまで引きずりまたレースを始めて、負かす。あまりの恐怖にターボは泣き喚きながら走る羽目になりました。

「そうだ！ゴルシから貰ったおまもり！」ターボはポケットからゴルシのおまもりを出すと中身を出します。
それは折り畳まれたスペシャルウィークの水着姿の写真でした。全く意味がわかりません。ターボは泣きながら怪物に写真を投げつけると怪物は
「イケ…ナイ」と呟いて止まってしまいました。
どうやら効き目があったようです。ターボは一目散にその場から離れると自室に戻りイナリワンのベッドに飛び込むとそのまま寝てしまいました。

その晩以来、夜のターフでターボの疾走する姿を見ることはありませんでした。彼女は真の恐怖を知り、生き延びるために昼の光の中で走り続けることを選んだのです。

また来たかトワイライトゾーン

メジロゾーン助かる

意思や記憶は実態のない物です。
しかし実態がないが故に強い力を持ち想像を超えた事象を引き起こします。記憶や意思とはもしかしたらメジロゾーンの入り口なのかも知れません。

「忘れられたウマ娘」
その着ぐるみは知らないウマ娘のトレーナーを名乗っています。
知らないウマ娘の漫画を書き
知らないウマ娘のぬいぐるみを配り
校庭で、学内で、食堂で
毎日毎日雨の日も雪の日も
辛くても悲しくても死にかけてもたづなさんにスタイナーズスクリュードライバーをかけられても
知らないウマ娘の写真をみんなに配りながらよろしく、と声がけします。

1年、10年、50年─誰にも相手されなかった着ぐるみはいよいよ力尽きます。

その怪物むほほ…って口癖じゃないか？

無駄だったのか？「あの子」は存在しちゃいけなかったのか？しかし、着ぐるみは諦めません。あの子を忘れたくない。あの子にもう一度会いたい！そう考えますが流石に限界でした。

倒れて動かない身体から力が抜けそうになった時、トレセンを通りかかった老いたウマ娘が着ぐるみを介抱してくれました。

着ぐるみが持っていた写真を見て驚きます
「うわっ懐かしい！アストンマーチャンだ！」
その瞬間─まるで世界が逆流するように高速で戻っていきました。

身体に力がみなぎってきます。
跳ねるように起き上がった着ぐるみの前に
待ち焦がれたウマ娘が立っていました。

「ただいまです」
「アナタが居れば、みんなが忘れなければ、マーチャンは消えませんよ」

着ぐるみとウマ娘は2人で歩き出しました。
一体2人はどこに行くのでしょうか。
行き先はわかりませんが、少なくともこのメジロゾーンでは無さそうです。

たまに挟まるいい話で良かった…
ラモーヌの谷間に挟まれて寝る

はい今晩のメジロゾーンはここまで
これを見ているトレーナーも気をつけてください
メジロゾーンはいつだって光と影、科学と迷信の狭間そしてラモーヌの胸の谷間の間にあるのですから 

これで眠れる

マートレでこんな良い話になると思わなかった

イケ…ナイ…ワ
スペチャン…

たまにやる不思議で優しい話すき

マックちゃんの胸の谷間はいつ出るんだろう…

ここになければないですね

スズカさんこの前お化けぼこぼこにした後にお化けになっちゃったのか…

明後日府中本町に行く予定だからメジロゾーン探してくるね

マーちゃんのいい話にも元ネタあるんじゃろうか

夜の怪物ってこれサイレンススズカ…

ヨモツヘグイ…