二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1715071396625.jpg-(119454 B)
119454 B24/05/07(火)17:43:16No.1186653524そうだねx1 19:13頃消えます
 オーブのとある居酒屋で、男三人が気まずそうに座っている。
 一人は、オーブ軍二佐のアスラン・ザラ。
 もう一人は同じくオーブ軍一佐のムウ・ラ・フラガ。
 そして最後の一人は、ザフトから交流出向中のシン・アスカ大尉。
 始まりは、マリューやキラからの「アスランとシンの仲を取り持ってほしい」という頼みだった。
 事情が事情とは言えザフトを裏切ったアスランと、そのアスランに伸されたシンは戦後も関係が微妙にギクシャクしていた。
 そこで白羽の矢が立ったのがムウであったが、ムウはその片割れがかつて自分が約束を反故にした相手と言う事を知らなかった。
 後悔先に立たず、と思ったが、来てしまったものは仕方なかった。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/07(火)17:43:59No.1186653736+
「その……悪かったな。ステラの事、守ってやれなくて」
 しばしの沈黙の後、ムウが静かに切り出す。
「……別にいいですよ。貴方もやりたくてやったわけじゃないんでしょう」
 シンは、少しぶっきらぼうに返す。とは言え、頭では分かっていても少々胸に閊えるものはあった。
「……フラガ一佐はブルーコスモスに洗脳されていたんだ。上からの扱いとしては、それこそあの娘らエクステンデッドと大して変わらない。自分が何者かも忘れ、大切な人や戦友の記憶も奪われ、挙句かつての仲間とも戦わされた。彼がここに居るのは本当に奇跡みたいなものだ」
 そう語るアスランに、シンはじゃあ洗脳もされずにキラさん達や俺と戦ってたアンタは何なんだよ、と言いかけたが、デュランダル議長に良い様に使われていた自分……と言うより大半のザフト兵にも刺さるため、流石に口をつぐんだ。
「どうかな。正直、今でも自分がどこまで『ムウ』でどこまで『ネオ』なのか分からなくなる時がある。結局、あいつらに何もしてやれなかったのは変わらないしな」
「そ、そんな……!」
 ムウが思っていたより過去を引きずっている事に、シンは狼狽する。
224/05/07(火)17:44:59No.1186654029+
「アスランの言った通り、悪いのはブルーコスモスやロゴスでしょう!? さっき言ったように、貴方が気に病む必要はありませんよ!」
「……ありがとな。まあでも、あいつらをあんな体にしたり、俺の脳ミソ弄り回したその連中はお前がやっつけてくれたんだろ。なら、それを誇ってくれ」
 そう言うと、ムウはシンの肩をパンパンと叩いた。シンは、他ならぬ彼がロゴスと戦ったことを褒めてくれるとは思っていなかったので、少し驚く。
「んじゃま、辛気臭い話は終わりだ! パーッと飲み食いしながら、これからの……『明日』の話をしようぜ!」
 シンは切り替え早いなこの人、と思いつつ、こういうタイプは身近に居なかったこともあり少し新鮮さを覚えた。
「んじゃ、俺はハウメアビールジョッキで!」
「じゃあ俺はスクランブル発進……」
「オールウェポンズフリーで」
「えーっと料理は……何か適当に4、5品でいいか」
「あ、俺茄子駄目です。後貝とキノコ、酸っぱいのも」
「お前……子供じゃないんだから好き嫌いは止せ!」
「別にいいでしょ! 食えないもの頼んで困るよりは」
324/05/07(火)17:45:23No.1186654153+
「ま、いいんじゃないの。本来なら楽しい席だし」
 ムウはにこやかに告げる。
「て言うか、俺はともかく二人は何でそんな仲悪いのよ? 裏切ったり撃墜されたから?」
「いや、まあ……」
「そういうわけじゃ……撃墜はキラさんもだし」
「ほほう」
「……単刀直入に言うと、訳わかんないんスよ! 元ザフトレッドがオーブの代表のお付きやってると思ったら、上官として帰ってきて、そんでまたオーブに戻って! そんな訳わかんない癖に偉そうで上から目線って言うか……」
「年上で上官なんだから仕方ないだろ! どうしろってんだ!」
「そりゃあ、キラさんみたいに……穏やかで優しくて、大きさを見せるって言うか……」
「アイツは何も考えてないだけだぞ」
 その言い様にシンはカチンと来る。
「だから、何でそう言うこと言うんです!? 僻んでるんですか!?」
「お前っ……!」
424/05/07(火)17:45:51No.1186654297+
「まあまあ。つまりなんだ? シンはアスランの口の利き方から存在まで気に食わないと?」
「い、いや、そこまでは……」
「アスランは?」
「……この際だから言わせてもらいますが、自分に都合のいい人間の話しか聞かないところとか、立場も状況も無視して自分の思い込みで暴走するところとか、間違っても非を認めないどころか指摘すると逆ギレするところとか、認められれば調子に乗って天狗になるし、落ち込めば八つ当たりするし!」
「おやおや」
「最初はそれも経験やら教訓やらで仕方ないと思ってたんですよ! けどいくら言っても分からない上に逆らって逃げて増長して!」
「パイロットとしての力量はある分なお厄介で! そう言うところも全部合わせて強さになってるんでしょうけど! それじゃあただの身勝手な暴れん坊です! どうしようもありません」
 あまりにも怒涛の駄目出しにシンはそろそろ爆発しかけるが、ムウがフォローを入れる。
「ほうほう。でも聞いてると、アスランはシンの事よく分かってるじゃないの」
「えっ!?」
「シンの言い分もまあ分からなくはないしな」
「ええっ!?」
524/05/07(火)17:46:24No.1186654468+
「まあまあ。つまりなんだ? シンはアスランの口の利き方から存在まで気に食わないと?」
「い、いや、そこまでは……」
「アスランは?」
「……この際だから言わせてもらいますが、自分に都合のいい人間の話しか聞かないところとか、立場も状況も無視して自分の思い込みで暴走するところとか、間違っても非を認めないどころか指摘すると逆ギレするところとか、認められれば調子に乗って天狗になるし、落ち込めば八つ当たりするし!」
「おやおや」
「最初はそれも経験やら教訓やらで仕方ないと思ってたんですよ! けどいくら言っても分からない上に逆らって逃げて増長して!」
「パイロットとしての力量はある分なお厄介で! そう言うところも全部合わせて強さになってるんでしょうけど! それじゃあただの身勝手な暴れん坊です! どうしようもありません」
 あまりにも怒涛の駄目出しにシンはそろそろ爆発しかけるが、ムウがフォローを入れる。
「ほうほう。でも聞いてると、アスランはシンの事よく分かってるじゃないの」
「えっ!?」
「シンの言い分もまあ分からなくはないしな」
「ええっ!?」
624/05/07(火)17:47:03No.1186654660+
「……って言おうと思ってたんです! でも顔見ちゃうとなんか駄目で……」
「ちょ、ちょっと待て! ……駄目だ、酔ってるのかとか熱でもあるのか、とか、そんな言葉しか出てこない……」
「ハァ!?」
「待て、分かった、分かったから! 全然礼を言われた気分じゃないが、とにかく分かった!」
「……」
「……まあ。キラの下に付くんなら、頑張れよ」
「えっ?」
「だが気を付けろ。あいつはああ見えて結構容赦がない。おまけにかなりいい加減な癖に、頑固なところは徹底して頑固だ。おまけに本当基本何も考えていない上に、面倒臭がりで嫌な事はまるでやろうとしない! 完全に自分が困らない限り動こうともしないからな!?」
「はあ……」
「いつの間にか准将なんて事になってるが、正式な軍事訓練を受けたことはないしこれからも受ける気はない。射撃も体術も戦術も分からないし、出来る事はマジでMS戦闘だけだ!」
「……」
724/05/07(火)17:47:48No.1186654893+
「あと身内、それも女に手を出せば完全にブチ切れて手に負えなくなるからこれも気を付けろ。そのくせ、暗がりだと恋人とそれ以外の女の区別もつかない大間抜けだ! とにかく、これだけは覚えておけ!」
「……ラクス様の偽者に寝床へ忍び込まれたアンタが言うことかよ」
「はあ!? お、俺は何もしてない! と言うか誰から聞いた!?」
「ルナから聞きました。アスハ代表にも教えてあげましょうか?」
「何ぃ!?」
「大体そんなザマでよくそれだけ言えますね? 類は友を呼ぶとか?」
「何だと貴様!?」
「いやーゴメンゴメン、話が長引いちゃってさ!」
 一触即発の空気の中、ムウが席に戻ってくる。
「「っ!」」
 ムウが帰って来るや否や、二人は同時に席を立つ。
824/05/07(火)17:48:01No.1186654954+
「え、何! 何があった!?」
「大気圏突入! 限界時間です!」
「だから嫌なんですよ、もう本当に! 何で二人にしちゃうんですか! 俺はもう知りませんからね!」
「え? え? ええーっ……」
 ムウは、この顛末をマリューにどう伝えるべきかと、今から言い訳を考えていた。
924/05/07(火)17:48:48No.1186655187+
 一方その頃。
「このエレベーターで上がったらもうVIPフロアだからね……いい、お姉ちゃん?」
 メイリンは、姉のルナマリアに宣告する。
「ふーっ、いいわ、覚悟は出来てる!」
 メイリンはエレベーターの文字盤を操作する。
「メイリン・ホーク、ゲスト、ルナマリア・ホーク」
 音声入力により、エレベーターが動き出す。
「階数は知らないし表示もされないけど結構上の方だよ? 流石に警備厳しくて」
「……やっぱ駄目! 私帰る!」
「今更何言いだすの! それこそ駄目に決まってるでしょ、ここまで来て!」
「ここまで来たらやっぱ駄目だったのよ!」
「何言ってんのよ!」
 二人が騒いだせいか、エレベーター内に警報音が鳴り響く。
1024/05/07(火)17:49:15No.1186655317+
「あっ、ほら! 警備が来ちゃうよ! 観念してよ、却って倒なことになるから!」
「ああ〜!」
「まったく、覚悟は出来てるんじゃなかったの?」
「やっぱりおかしいわよ、公務ならともかくプライベートで『一度お話ししたい』なんて呼び出し! やっぱり月で艦に攻撃しようとしたのが不味かったのかなあ?」
「そんな事今更誰も気にしてないよー! ……多分」
「多分!?」
「あっ、着いたよおお姉ちゃん!」
「ううっ……」
 ルナマリアは覚悟を決め、メイリンと共に部屋の呼び鈴をならす。
『は〜い』
「メイリンです。お姉ちゃんも一緒です」
『ふふ、じゃあお願いしますわ』
「はい、お待ちしてました」
 ドアを開けたのは、馬のパジャマを着たキラ・ヤマト准将だった。
1124/05/07(火)17:49:42No.1186655465+
「准将……?」
「キラ、さん? どうしたんですかその恰好……」
「ああ、まあ、ね……」
 キラは少し気恥しそうに目を逸らす。
「まあ、いいから入りなよ」
「「は、はあ……」」
 キラに案内されると、奥の部屋にはラクス・クラインその人が居た。
「こんばんは。ようこそおいでくださいました。ぴょん」
 何故か、ウサギのパジャマを着て。
「さあさあ、上がって。にゃん」
 ラクスの隣には、猫のパジャマを着た赤い髪のボブヘアーの女性がいた。
 切れ長で灰色の目にスッと通った鼻筋と、一目で分かる美人だった。見た目で言えばラクスとは明らかに正反対のタイプで、どちらかと言うと自分の方がキャラとしては近いかもしれない。
1224/05/07(火)17:50:20No.1186655680+
「ウサギ? 猫……?」
「ふふ、お二人とも似合ってますね」
「ありがとうございます。今日はせっかくホテルの部屋で女子会を行うのですから、リラックスして楽しくお話ししたいと思いまして。お二人の分もご用意いたしましたわ」
「はあ。女子会……?」
 そう言うと、メイリンはキラの方を見る。
「ああ、こちらの方はお世話係のお馬さんです。お気になさらず」
「まあ、そういうわけです。はい、どうぞ」
 そう言うと、キラは二人にパジャマを差し出す。
「えっ!?」
「着替えは奥の部屋でどうぞ」
「は、はい……」
1324/05/07(火)17:51:01No.1186655895+
 メイリンはオレンジの河童、ルナマリアは牛のパジャマにそれぞれ着替え、席に着く。
「では、嬉しい夜に。かんぱーい!」
「「「かんぱーい!」」」
「か、かんぱーい……」
 ルナマリアは一人、空気に気押されてあまり大きな声を出せなかった。
「それにしても、今日は嬉しい夜なんですか?」
「はい。ルナマリアさんも来てくださって、こうして皆さんと楽しい夜が過ごせるのですから」
「牛さん、似合ってるじゃない。フレイ・アルスターよ」
「以前お会いはしてますが、こうしてお話しするのは初めてですわね。ラクス・クラインです」
「ルナマリア・ホークですっ! 妹が色々世話になったようで……」
「ふふ。わたくしは何もしていませんわ」
「でも、なんでわざわざこんな回を?」
「め、メイリン!」
 妹の無遠慮な発言をルナマリアは嗜める。
1424/05/07(火)17:51:32No.1186656068+
「あー。まー何て言うか、友達が欲しいって言うか……」
「わたくしたち、同世代の方とあまり交流がありませんから」
「は、はあ……」
「カガリさんやミリアリアさんは?」
「カガリは言わずもがなだし、ミリアリアも結局軍に戻っちゃったしねー。私は実質的に主婦だし」
「あ、あの、さっきから気になってるんですけど。貴女は何者なんですか?」
 ルナマリアがフレイに問いかける。
「私はキラの恋人よ」
「いや、でも前キラさんお二人と順番にキスしてましたよね?」
「はあ!? 何それ!?」
 メイリンの指摘にルナマリアは混乱する。
「やっぱり、フレイさんはキラさんの二号とか……?」
「ちょ、ちょっとメイリン!」
「いいえ。どちらかと言うと二号はわたくしですわね」
 ラクスが、何でもないことのように横から訂正を入れる。
1524/05/07(火)17:52:00No.1186656211+
「「……は?」」
「もともと彼女とキラが暮らしているところにわたくしが無理やり押し掛けた形ですので」
「ええー……」
 ルナマリアとしては、なんて贅沢な、と言う感想しか出てこなかった。
「て言うか、貴女もそれでいいんですか!?」
 ルナマリアはフレイを問い詰める。
「んー、まあ私の見えてる範囲で女囲うなら別に。知らない所で勝手に作ってたら怒るけど」
「は、はあ……」
 かつて友人に彼氏を寝取られた事のあるルナマリアからすれば、元より「男を共有する女」と言うのは理解の範疇から外れた存在だった。
 また、その状況の中心であるキラに対しても訝し気な目を向ける。
 キラもそのことは予想していたのか、そそくさとその場から離れていた。
「まあ、別にキラも女好きという訳ではないですし」
「元より浮気する度胸もないでしょうしねー」
 恋人への散々な言い様に、少し引くルナマリア。
「あはは……そんなに言うなら、お二人はキラさんのどこが好きなんです?」
1624/05/07(火)17:52:21No.1186656310+
 それを聞くと、フレイとラクスはきょとんとした表情で顔を見合わせた後、タイミングを合わせて言う。
「せーの……「「優しいところ」ですわ」
 あまりにも真っ直ぐ返されたので、ルナマリアは少し面食らう。
「恋人と言えば、君はシンと恋人なんだっけ」
 いつの間にか戻ってきたキラが、話題を変えるように割り込んでくる。
「シン、よく言ってるよ。俺の彼女がさ、俺の彼女がね、って」
「まあっ」
「あらあら、お熱いわね」
「あ、あいつ……」
 そう言いつつも、ルナマリアはどこか嬉しそうだった。
「そ、そう言えば、貴女とキラさんの馴れ初めはどうなんですか? 正直気になるんですけど!」
「……話しても良いけど、ゲロ吐いても知らないわよ?」
「アッハイ」
 どこか危険な威圧感を放つフレイの答えに、ルナマリアはあっさり引き下がった。
1724/05/07(火)17:52:43No.1186656425+
「馴れ初めと言えばシンとはどうしてああなったのよ? そんな気全くなかったじゃん」
「成り行きよ、成り行き。今考えてみればね。私、本当はもっと大人というか成熟した人が好きだったはずなのに」
「でもお姉ちゃん、当てはまる初彼氏はキスもする前に振られちゃったじゃない」
「私が振られたのはあのアバズレのせいよ! アンタも知ってるでしょう!?」
 何やら地雷を踏んでしまったらしく、怒鳴り散らすルナマリアに気圧されるフレイとラクス。
「でも、そんな浮気する男よりはシンの方がよっぽど良かったんじゃない?」
「……そりゃあまあ、そうだけど。て言うかアンタはどうなのよ!」
「私とアスランさんはそういうのじゃないしー。真面目でいい人だし見てて面白いとは思うけど」
「「ああー……」」
 メイリンの発言にフレイとラクスは全面的に同意する。
「どの道ガード硬いから既成事実作るのも厳しそうだしねー。一回しちゃえば一生面倒見てくれそうな感じはあるけど」
「「……」」
 何処かで聞いたような発想に、フレイとラクスは思わず目を逸らす。
1824/05/07(火)17:52:53No.1186656486+
「はっ、そんなに言うんなら夜這いでもかけたら?」
 ルナマリアは冗談めかして言う。
「うーん、一回試してみたんだけどね。アスランさんの部屋滅茶苦茶セキュリティ硬くて一晩じゃ突破出来ないの。なんか嫌なことでもあったのかなあ」
「えっ……」
 妹が自分の冗談を既に実行に移していたという事実と、その『嫌なこと』に心当たりのあるルナマリアは絶句する。
 そこに、キラの携帯に着信が入る。
「はい。ああ、うん……ええ? あー、別に良いけど。うん、分かった。じゃ、待ってるから」
1924/05/07(火)17:53:16No.1186656610+
「アスラン・ザラ、ゲスト、シン・アスカ」
 エレベーターの前で、アスランはカードの認証を行う。後ろには、シンが付いてきている。
「……ったく、よくこんな事で俺を呼び出せるな。さっき喧嘩別れしたばかりだってのに」
「だって、仕方ないじゃないですか。ここ入れるID基本佐官以上だし。フラガ一佐はどっか行っちゃうし」
「……ま、いいけどな。だが一体何事だ。何故俺を呼び出してまでルナマリアの所に……」
「いや、何て言うか……ただ、心配で」
「全く……」
 そう話しているうちに、ラクスの部屋の前に着く。アスランがドアを開ける前に、盛大にドアが開かれる。
「はーい、お待ちしてました」
 中から、馬のパジャマを着たキラが現れる。
2024/05/07(火)17:53:36No.1186656732+
「えっ!?」
「キラ、なんだお前その恰好!?」
「見ればわかるだろ、馬だよ。はい、二人はこれ」
「えっ……虎?」
「俺はペンギンか……」
「中に入るんならそれ着てね」
「大の男がこんなもの着られるか! 大体なんでお前は馬なんだ?」
「そりゃあ……種馬だから」
 キラは視線を二人から逸らしながら告げる。
2124/05/07(火)17:53:49No.1186656802+
「ま、どっちにせよ、入るには勇気要るかもね?」
「「はあ?」」
 その答えは奥の部屋から聞こえてくる。
「考えてみれば私、シンに好きとか愛してるって言ってもらったことないかもしれない!」
「そんなのまだマシだよー。アスランさんなんか『すまん』か『ごめん』しか言わないんだから!」
「「……」」
 女たちが自分たちを評する声に、アスランとシンは気まずそうに顔を見合わせた。
2224/05/07(火)17:58:29No.1186658338+
どうもキラフレ「」です
短編二話目です
お察しの方もおられるでしょうが今回はドラマCDが元ネタです
何て言うかフレイが居ると話がセクシャルな方向に進みやすいですね
短編は次に一話やって終わりでその後自由編に入ります
その自由編ですが前言った通りサブスクとか映画館外で見れるようになってからになると思うんで少し開くかなと
ではここまでありがとうございました
2324/05/07(火)18:01:42No.1186659378+
毎度会話が本当にそれっぽいと言うかキャラ理解が高くて好きよ
2424/05/07(火)18:02:02No.1186659486+
まとめです
https://www.pixiv.net/novel/series/11861256
ではお目汚し失礼しました
2524/05/07(火)18:03:21No.1186659886+
>「……話しても良いけど、ゲロ吐いても知らないわよ?」
まあそうだね
2624/05/07(火)18:22:37No.1186666021+
フレイの馴れ初めはちょっと後味悪いってもんじゃない…
2724/05/07(火)18:25:19No.1186666852+
実はフレイとルナマリアが同い年ってのを知った
2824/05/07(火)18:28:41No.1186667851+
アバズレ…
2924/05/07(火)18:36:43No.1186670505+
キラフレの始まりが学生らしい初々しさからは程遠すぎる
3024/05/07(火)18:47:38No.1186674243+
続き家
3124/05/07(火)18:52:17No.1186675857+
キラはよく平然と出来るなって思ったけどまあもう散々つつかれたしな…
3224/05/07(火)19:10:31No.1186682533+
>キラはよく平然と出来るなって思ったけどまあもう散々つつかれたしな…
金玉の話だろうか


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