「肉体を癒す前にまず緊張を解すこと……か。分かってはいるんだけど」
「くぅん」
「ああ、大丈夫。俺は大丈夫だよサフィー」
肉体と精神は連携しており、気が休まらなければ体も治らない。一族伝来の資料も同じ結論だった
当然緊張を解す手段の記述もあったが、一般的な学術書より踏み込んでいたのはその内容
手技や鍼灸、投薬など様々な分野に及んでいるが、一部は副作用覚悟の過激なものも含まれていた
「これなんか怖よな。『現実から離れるため任意の幻覚を見せるお香』とか、悪用されたらどうするんだろう」
「ゎ……わん」
「……まあ相当量を曝露しないと効かないし、こういう地下みたいな閉鎖空間でもなきゃ大丈夫か」
読み進めるうち不安を覚えたのに勘付いたのだろう。サフィーもどことなく居心地が悪そうにしている
控えめに寄り添うサフィーの存在を感じながらページを捲っていると、比較的近代的な治療法が目に入った
「アニマルセラピー！……サフィー、もしかして君もそのために？」
「わん、わん」
「ははは。まるでヒトの言葉が分かってるみたいだな。ルビーを元気づけてくれて偉いぞ、サフィー」
「んっ……わん」

わしわしとサフィーの頭を撫でていると、一瞬その大きな瞳と目が合った
その瞳の奥底に紅桔梗色の輝きが見えた……気がするのは、俺も疲れているせいなのだろう
「俺も治療を試してみるか。おっ、『犬吸い』も載ってるぞ」
「わん！？」
「じっとしてるんだぞサフィー。すぅー……」
「まっ……わんっ、わ……っ」
「……うん。ルビーに近いにおいがする……気がする。もうちょっとだけ」
「んっ……すぅ…………ーーっ……っ！！」
「……っはぁ。ちょっと癒され……あっ、サフィー！」
いくら大人しいとはいえ、他所の飼い犬に馴れ馴れしくしすぎたかもしれない
サフィーは抵抗することは無かったが一瞬の隙をついて俺の拘束を抜け出し、ウマ娘のごとき俊足で図書館から飛び出していった

それから小一時間後。資料をあらかた読み終えた頃に図書館に降りてきたのはサフィー……ではなかった
「お疲れ様です、トレーナーさん。調べ物は捗りましたか？」
「ああ、おかげさまで。助かったよルビー」

家の仕事の帰りなのか、シャワーでも浴びて私服に着替えたばかりという様子のルビーが声をかけてきた
長く艶やかな髪はほんのり湿り気を帯び、頬にもやや赤みがさしている気がしないでもない
「そうですか。では、明日はどうされますか？」
「うーん……もうちょっと色々調べたいし、また明日も使わせてくれないかな？」
「承知いたしました」
「ありがとう。ところで、今日こっちにサフィーが来ていたんだけど……」
サフィー、という言葉にルビーにほんの少しだけ動揺が……否、動揺を隠す仕草が垣間見えた
ルビー自身も俺が気付いたことを察したのか、やや気まずそうに答える
「私が不在の間に相手をして頂いたと聞いています。お邪魔ではありませんでしたか？」
「いいや全然。大人しかったし、居てくれて癒されたよ」
「……そうでしたか。それでしたら恐縮ですが、明日も可能な範囲で面倒を見ていただいても……」
「もちろん！いつでも来ていいからね」
「わ……ありがとう存じます」
遊んでやる時間が取れないのを不憫に思っていたのだろう。ルビーは恭しく頭を下げた
その時、揺れる彼女の長い髪からはやはりサフィーを吸った時と似たような匂いがした

なおこちらの世界の日本でアニマルセラピーの歴史は1970年代にドイツから輸入された乗馬治療がはじまりのようです

爛れてる…

ごす…

1.5m前後は犬としては相当大型じゃないか…

洞察力めっちゃ鋭いのになぜ気付かん…

サフィー！サフィーです！

犬自体もある程度大きくないと困るからね
いや他意はない

やっぱ怖いッスね幻覚は

幻覚見せた上で犬のマネとはずいぶん…

(サフィーが逃げたあと突然フル稼働する換気装置)

最後わんって言いそうになってない？

わん、わん

口下手なぶん倒錯的なプレイに走ってないお嬢？

調べものを始めて1週間……
そこには仕事漬けだったのにやる気絶好調まで回復したダイイチルビーの姿が！

>そこには仕事漬けだったのにやる気絶好調まで回復したダイイチルビーの姿が！
(もしかしたら俺もサフィーもあんまり役に立ってないのかもしれない…)

いけーっごす抱けーっ！！！

ル…サフィーが去ってからの小一時間が気になるわ！

サフィーが2匹…！？ってそのうちなりそう

これ前にプレゼントした首輪装備してない？

薬物は使われているか？

>薬物は使われているか？
バカなことを言わないでくれ
窓の無い地下室でもなきゃ幻覚見るほどの量に曝されることはないよ

ルビーはどこからそんな知識を得てるんだい

さすがに吸われるのは恥ずかしかったのかあやうくかかり過ぎるところをギリギリで押しとどめたのか…

>サフィーが2匹…！？ってそのうちなりそう
サフィーはルビーに見えるかもしれない

>「もちろん！いつでも来ていいからね」
コイツ気づいてすっとぼけているのかそれとも本当に気づいてないのかどっちだ…？

ごすのごす…

疲れすぎなんじゃないか

屋敷の人も共犯か

>ルビーはどこからそんな知識を得てるんだい
寮生活の中で

教え子の愛犬が目の前で尻を高く掲げて左右に愛液を振り撒きはじめたらトレーナーさんはどういう反応をするのか

いやまぁきもいよ…

ごす...あんまりそういうのはよくないぞ...

>「……うん。ルビーに近いにおいがする……気がする。もうちょっとだけ」
>「んっ……すぅ…………ーーっ……っ！！」
>「……っはぁ。ちょっと癒され……あっ、サフィー！」
うんうんこれもまたゲノ活だね

寮長はスタジオに戻れ

サフィーは…大型犬…？

ペットの犬をかませ要員って呼ぶ人初めて見た

愛犬に馴れ馴れしく接するのは良くなかった
ルビーは近いうちにトレーナーを替えるかもしれない

もしかしてサフィーをキャラの名前と思ってたのかな

逆にサフィーがヘリルビ産駒なのを知らない人がいそう

布団乾燥機もすっかりぴょいする時の代名詞として定着したな

>布団乾燥機もすっかりぴょいする時の代名詞として定着したな
エロネタ潰してキャッキャしてる一部の連中が勝手にトロフィー扱いしてただけで
ここでは随分前から気ぶり布団乾燥機だったけどね

最近はあの連中ダイヤちゃんのスレに雪崩れ込んできてセガネタ連投で潰そうと躍起になってるからな…
こっちに気づくのはまだだろうさ

あいつらカレンチャンのお兄ちゃんとの鉄板ネタのスレであろうことかアヤベさんとのレズネタ擦ろうとしてたのは今でも許せん

一時期エロ嫌いに布団乾燥機ネタ悪用されて荒らされてたアヤベさんのスレが最近まともな流れに戻ってきて嬉しい

>一時期エロ嫌いに布団乾燥機ネタ悪用されて荒らされてたアヤベさんのスレが最近まともな流れに戻ってきて嬉しい
あれやってたの騎手ネタとか女トレネタゴリ押してたヤツだろ
大して数いねえのはわかってたから他のウマ娘のスレに食いつくとこっちの手が止まるんだよな

早朝からアホみたいにコピペレスしまくってて恥ずかしくないのか

年中やってるからなんとも思ってないんでしょ

反論も付かないのはみんな内心事実だと認めてるからなんだよな…っと