イレブンローズノーマルエンディング怪文書 エンディング(ノーマル) 『イレブンローズが上がってきた!上がってきた!芝と砂の薔薇は咲く場所を選ばないのかー!?』 トゥインクルシリーズの最初の3年を終えて、その後もイレブンローズは元気に走り続けている。 そして自分も、彼女を受け持った事で図らずも名前が上がってしまい―――― 「お願いします!どうか私のトレーナーになってください!」 イレブンローズのトレーニングを始めようとした矢先、グラウンドに乱入してきた、赤い組紐の左耳飾りをつけた新入生に突然頭を下げられた。 「私トレーナーさんにスカウトして欲しいんですっ! イレブンローズさんのレースずっと見てました!強くて綺麗でかっこよくて…! だからあんな凄いウマ娘を育てたトレーナーに私の未来も預かって欲しいって思ったんです! いえ……!むしろ私とトレーナーさんは運命の赤い糸で結ばれていると言っても過言ではないんです!だから私を担当してください!!」 「ふふ……ふふふ……中々に押しの強い子のようですね???」 イレブンローズが口元を手で隠して微笑んでいる。 とはいえまだイレブンローズを見るので手一杯で優先すべきは彼女だ。どう伝えるべきか手をこまねいていると……。 「トレーナーさん、ローズの今後の事を考えたらドリームトロフィーの私とも合同練習を開いて経験を積むのは如何ですか? つきましてはその合同練習についてご相談がありますので……ふふ……おそばにいきますね……?」 いつの間にかスティルインラブが近くに来ていた。 「トレーナーさん!苫小牧でレースの道を志すウマ娘とトレーナー志望者に向けた講演会を開く約束をしたの忘れてないですよね!? ちゃんとみっちり打ち合わせと準備があるのでこっちに来てもらいますからね!?」 「あっ!トレーナーさんお疲れ様です!先日メールさせていただきました鹿屋市でのローズさん達のライブイベントについてお話があるのでお時間いただけますか!? もしその後お時間あれば飲みに行きましょう!」 「あっトレーナーちゃん!今日マヤの配信に出てくれるよね! マヤと一緒に配信で息抜き回にサーフィンするってこと、忘れたなんて言わせないよ!出てよね!出てよー!社長ォォ~ン♡お願ぁ~い♡」 更に他にもホッコータルマエとライトハローとマヤノトップガンまで来た。 「いけません……いけませんよ!トレーナーさんは私のなんですからオルフェの様な暴挙はならぬのです……!」 イレブンローズたちに手足を引っ張られもみくちゃにされながら、イレブンローズと過ごしていく日々はこれからも騒がしく忙しいものになりそうだ。 ……五体満足で済めばの話だが――――