兄さん

少女:(あ、あの子だ)
マギウスの羽としての活動を終え
去って行く白羽根の後を追う
正直みふゆ様とか月夜様とか入ったばかりで知らないので気にして無いが…なんかこう…比べられているのは可哀想だと思った
白羽根:ふむ…連携はからっきしと考えたほうがよさそうですね…貴方はどう思いますか？
そして独り言を呟いている白羽根は突然クルリと後ろを向いて少女に語りかけた
少女:えっ！？い、いつから…
白羽根:
1〜3.そうですね…最初からです
4〜5.私が独り言を溢した辺りでしょうか
6.あの夜の日から、興味はありました
dice1d6=5 (5)

少女:そ、そうですか…
白羽根→ハナミ:ふぅ…何はともあれ、お久しぶりですね
少女:えっ…ああああ！！！？
そう言ってフードを脱ぎ…水色の髪が顕になる
なんとなくそうなのでは無いかと思っていたが…やっぱりハナミだった
ハナミ:基本フードを取ることはしないそうですが…まぁ別に、私は隠す気は無いので…貴方はどうしますか？
少女:ぬぬぬ脱ぎます脱ぎます！ぶっちゃけ前見ずらいですし！
ハナミ:
1〜3.ふふ、正直者には飴をあげましょう
4〜5.確かに、見辛くて敵いません
6.(それにこれあんまり格好良く無いですし…)
dice1d6=4 (4)

ですよねー、とハナミの意見に同意しつつ
改めて彼女の顔を見る
自分より遥かに幼いと言うのに何処か貫禄を感じさせる少女
里見灯花と柊ねむとも違う、独特な雰囲気だ
ハナミ:そうだ、よかったらこの後お茶でも？奢りますよ
少女:本当ですか！？実は今月お小遣いがもうカツカツで…
1〜3.ていうかあの…いや、なんでもないです
4〜5.そういえばハナミちゃんは…戦わないんですか？
6.あの…聞きそびれてたんですけど…ハナミちゃんって飛べるんですか？
dice1d6=1 (1)

何を言おうとしたんだい？

明らかにそんな沢山のお金を持てる様な年齢には見えないが…それを言及する気にはなれなかった
というか自分は彼女の事をちゃん付けで呼んで良いのか疑問に思い始めた
だって明らかに大人びている、最早ハナミちゃんではなくハナミ"さん"だ
ハナミ:どうなさいましたか？
少女:あっいえ…
ハナミ:……
1〜3.どの様な呼び方でも構いませんよ
4〜5.そういえば…前に私の事をハナミちゃんと呼んでくれましたね
6.様は…少しむず痒いですが
dice1d6=3 (3)

まあ灯花ちゃんとかいるしね

身の丈からすると…ってのはありそう
灯花ちゃん達より頭一つ小さいし

白羽根は固有使っていいしフードも着脱自由でいいよね

少女:あっ、はい…
そしてハナミに連れられやってきたのはメイドカフェ
ファンシーな雰囲気漂うお店はなんだか自分には場違いな気がしてならなかった
和泉:ご注文をどうぞ、ご主人様
ハナミ:ではきなこぱんのラブラブデッドエンドを一つ
少女:わ、私もそれを！
ハナミ:ではそれを2つ
和泉:了解だ、少し待っていろ
…メイドというにはだいぶ勇ましい雰囲気な気がするが…そう言うお店なのだろうか
ハナミ:
1〜3.こういう所は初めてですか？
4〜5.誰かとこうしてお茶をするのは初めてかもしれません
6.…アレが和泉十七夜
dice1d6=6 (6)

こいつー！

ごちゃ混ぜでおっさんといい感じなのは把握済みだもんな…

先んじて敵地調査なんだよね

ハナミにしては穏便なやり方なので許すが…

少女:…？お知り合いなんですか？
ハナミ:いえ……今はまだ
今？と首を傾げていると注文した料理が出て来る
少女:わー…！……うわぁ……
まず目に飛び込んできたのはまるで銃で撃たれたのかのように中央付近が抉り取られたきなこぱん
そして皿に滴るイチゴソースはまるで血の様に見えた
少女:(どくとくー…)
これはその…メイドカフェの料理なのだろうか
きなこぱん殺人事件とでも言いそうなその料理をハナミは美味しそうに食べていた
ハナミ:…食べないのですか？
少女:い、いえ…い、頂きます…

そんな頭かち割られたしろくまのかき氷みたいな…

少女:ふぅ…ご馳走様でした
流石はメイドカフェ
カロリーが凄まじそうな味だったが…初めての味は良い思い出になりそうな気がした
ハナミ:支払いはこれで
金属製の金色のカードを読み込ませ、決済を終えたハナミは店の外で待つ少女に声をかける
ハナミ:お待たせしました
少女:御免なさい…御馳走になっちゃって…
ハナミ:構いませんよ
1〜3.私が誰かと食事をしたかっただけなので
4〜5.その代わり…また一緒に来てくれませんか？
6.…ありがとう、一緒に来てくれて
dice1d6=6 (6)

>まず目に飛び込んできたのはまるで銃で撃たれたのかのように中央付近が抉り取られたきなこぱん
>そして皿に滴るイチゴソースはまるで血の様に見えた
なんか悪寒が…

>ハナミ:構いませんよ
>6.…ありがとう、一緒に来てくれて
あっ好き

ちゃっかりカード決済対応してるなぎたんの店で駄目だった
手数料に悩んでそう

魔性の兄妹がよ…

少女:ハナミさん…
ハナミ:こういう事は、1人では味気ないものですから…だから、一緒に来てくれて嬉しかった
夕陽に照らされるハナミの笑みは幻想的で…何処か浮世離れな印象を感じさせた
ハナミ:また────一緒に来てくれますか？
少女:────っ
胸が熱くなる、ハナミから顔を背ける事が出来ない
魔法にでもかけられてしまったかの様に…ハナミの表情に釘付けになってしまう
少女:
1〜3.は、はい！是非！
4〜5.こ、今度は奢らせて下さい！
6.…行きましょう！今度だけじゃ無くて…これからも！
dice1d6=5 (5)

ハナミ:ふふ、無理をしなくても大丈夫ですよ？
少女:そ、そんな無理なんて…して…ない……
慌てて財布を取り出し中身を見る
英世1枚
小銭がそこそこ
………
少女:えっと…お願いします
ハナミ:はい、宜しくお願いします
そう言って笑みを見せるハナミ
その眩しい表情は少女の目にしっかりと焼き付いたのであった…

という訳で今日は此処まで