2×6=12

ハナミ:兄さん…あの様な行動を取られては困ります…主に私の部下が
おっさん:そうは言うがアイツらはお前を頼りすぎだ、そう仕向けたのもお前だが
口煩い黒羽根を振り切り調整屋…の近くのビルに移動する
今日はハナミのデバイスのメンテナンス日
日々働き詰めのハナミが唯一お休みする日だ
ハナミ:手短にお願いします
おっさん:
1〜3.りょーかい
4〜5.全く…偶にはちゃんと休んだらどうだ？
6.出来るだけ時間を掛けてやるよ
dice1d6=5 (5)

ハナミ:それ、そっくりそのままお返ししますよ
そう言ってハナミは冷蔵庫から杏仁豆腐を取り出して食べ始める
おっさん:あっそれ俺の…まぁいいや、取り敢えず座って食べなさい
ほらここ、と座布団を指差す
冬は炬燵になる机の上にハナミのバルディッシュを置き、簡易的だが整備を始める
ハナミ:では失礼して…
おっさん:俺の足は座布団じゃ無いぞ
ハナミ:おや、違いましたか？
ハナミ/おっさん
dice2d100=61 60 (121)

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

整備中だと言うのにハナミは割って入って胡座の中心に収まる
別に支障は無いが…
ハナミ:いいですよね？
おっさん:…好きにしろ
溜息を吐きながらも許可するとハナミは顔を綻ばせて礼を言う
おっさん:その代わり聞かせてくれ、なんでハナミはあんなに慕われてるのかをな
梓がなんか色々言ってたが詳しい話は聞いた事がない為本人に聞く事にする、ハナミの話を聞くなら本人に聞くのが一番正確だ
ハナミ:わかりました、そうですね…何処から始めましょうか…

1.では、先程の子と初めて出会った時の話からしましょう
dice1d1=1 (1)

>4〜5.全く…偶にはちゃんと休んだらどうだ？
このクソボケがー！！！

俺はハナミの全てを知ってるってのも割とおっさんの願望入ってそうでいいよね…ハナミは多くの経験と友人を得たよ…

灯花達に勧誘され、マギウスに入り
それから暫く経った日の夜の事
1人の魔法少女が結界の中で魔女と戦っていた
神浜の魔法少女では無かったが、魔法少女が救われると言う話を聞いて神浜までやって来たが…そこで運悪く魔女に襲われてしまう
魔女の強さは普段戦ってきた相手よりも格段に上で…1人ではとても敵いそうにない相手だった
少女:こ…こんな強いなんて…！
このままでは殺される、救われる為に来たのに
そんな焦りのせいか…少女は魔女の一撃をモロに喰らってしまう

結界で翼「」に助けられる概念いいよね…

やる気出す前の頃かな

少女:あぐっ…！
結界の中の壁に叩き付けられ、肺の中の空気を無理矢理出される
立ちあがろうにも痛む身体は満足に動かせず…震えるばかり
少女:ひっ…！
そして魔女は手負の少女へ少しずつ近づいて行く
獲物を追い詰めたと、どう痛ぶろうかと舌舐めずりするかの様な動作をしながら
少女:ぁ…あ…！
脳裏に様々なものが過ぎる
家族、友達、好きな食べ物、思い出、苦悩…魔法少女になった事への後悔
こんな事になるなら魔法少女になんかなりたく無かった
ただありのまま、望みは叶わないけど平和な世界を生きたかった

何より

少女:死にたく…ない…！

────瞬間、魔女は紅の光に貫かれた

きた

少女:ぇ…！？
何が、起きた？貫かれた？魔女が？何に？
突然の光景に混乱する少女は魔女を結界ごと何かが貫いた事を理解する
その証拠に絶叫しながら消滅していく魔女とポッカリと円状に穴が空いた結界
そして…
少女:ひ…と…？
空いた穴から差し込む月の光と────その月を背後に背負い、空に浮く幼い少女の姿
地面には幼い少女の姿が影となって映っていた
少女:ぅ────
魔女が倒された安堵からか意識が落ちて行く少女
最後に見た光景は自身を見下ろす真っ赤な瞳だった

どの魔法かな…？

ハナミは月光が似合うよね…

少女:うーん…
それから暫くしたのち、少女は公園のベンチで目を覚ます
最初に視界に飛び込んで来たのは…
ハナミ:大丈夫ですか？
月明かりに照らされる空色の髪
宝石の様な真紅の瞳
そして人形の様な整った顔付き
幼さを感じながらも、何処か大人びた雰囲気を持つ少女の顔だった
少女:
1〜3.え、あ…どちら様ですか！？
4〜5.ひ、膝枕されてる…！？
6.綺麗…
dice1d6=2 (2)

幼女に膝枕だぜー！

ハナミ:私の名前はハナミです
少女:ハナミ…
花の様な優しい香りが彼女の髪から漂ってくる
どこか幻想的な様子のハナミを見つめ…何故自分がこの状態なのかを考え始める
少女:……あ！そうだ！私、魔女に襲われて…！でも…誰かが倒して…？
そこで彼女の装いが魔女を倒した少女と一致する事に気付く
少女:貴方が…助けてくれたの？
ハナミ:はい
1〜3.成り行きですが
4〜5.怪我は治しておきました
6.仕事ですので
dice1d6=4 (4)

一番優しい出目を引いていく

少女:わ…本当だ…！
擦り傷だらけだった身体は傷ひとつなくなっており…ソウルジェムも濁り１つなかった
少女:…あれ？
何故ソウルジェムも穢れが消えているのだろう？そう考えているのがわかったのか、ハナミは説明を付け加える
ハナミ:ソウルジェムに関しては先程倒した魔女の落としたグリーフシードで浄化しました
少女:
1〜3.そうだったんですね…
4〜5.え？でもあの魔女は貴方が倒して…
6.な、なんとお礼を申し上げれば…
dice1d6=3 (3)

ハナミに膝枕されたいなぁ…

ハナミ:何れにせよ────無事で良かった
少女:ぁ…
ハナミが微笑んだ瞬間…ふわりと夜風が吹く
風に靡く髪と合わさり、少女はその光景に心奪われた
少女:って、あ！ごめんなさい！重かった…ですよね
そこで漸くずっと膝枕をされている事に気付く少女は慌ててその場から離れて立ち上がる
ハナミ:…大丈夫そうですね
少女:あの、本当にありがとうございました！
少女はハナミに頭を下げて礼を言う
それを聞き届けたハナミはふわりと宙に浮くと、マントを靡かせて空へと上がって行く
ハナミ:では、私はこれで…もし神浜で暮らして行くならミレナ座に住む調整屋に会う事をお勧めしますよ

調整屋に行けば個人情報も筒抜けだからな…

顔の良さをこれでもかと描写してくるな…

少女:ぁ…あの！ありがとうございました！
出来ればもっと話がしたかったが…ハナミの用事もあるだろう
そう考えた少女は引き留めるのはやめ
去って行くハナミを見送る事にした
少女:あんな小さい子が…魔法少女…
自分に比べて遥かに幼いハナミを思い浮かべ…その境遇を予想する
少女:一体どんな願いを叶えて貰ったんだろう…
しかし考えても答えは出ず…少女は今後の事について考え始めた

しかし少女はまだ知らなかった
ハナミとの再会は…案外直ぐ訪れた事に

>自分に比べて遥かに幼いハナミを思い浮かべ…その境遇を予想する
確かに想像を遥かに凌駕する境遇ではあるな…

それから調整屋で調整して貰ったり
この街の事を教えて貰ったり
マギウスという組織が魔法少女の解放を掲げている事を知り…それに感銘を受けたり
不安だらけだった現実にも光が差し始めたそんなある日
いよいよマギウスの翼として活動を開始する少女の前に白いフードを被った幼い少女が現れる
周りにいた黒羽根…同僚達は口々に誰だろう？みふゆ様は？あの姉妹じゃないの？と困惑した様子を見せる
1〜3.何かあったのかな…
4〜5.だ、大丈夫かな…
6.ていうかあの白いフードの子って…まさか！
dice1d6=5 (5)

白羽根の頃か…

白羽根:本日はみふゆ様達が急用との事でして、臨時に私が指揮を務めさせて頂きます
ぺこりと礼をする少女にどよめく黒羽根達
かくいう少女も突然のトラブルに困惑していた
初めから本来の想定した流れに沿わない事は少女も想定していたが…あまりにも想定外過ぎる
そもそもどの様な相手かもわからないのにも関わらず指揮を取る…となると不安しかなかった
他の者達も同じ様で…一応白羽根だから従うも…
白羽根:ではいきましょうか
あまり頼りにしては行けない気がする
直感だったが少女はそう感じざるを得なかった…

頼りにし過ぎるとヤバいのは…そうだな！

顔が見えないと流石にカリスマも少し削がれるか

まだやる気出す前の白羽根時代でも魔法少女は積極的に助けてたんだな…