二次元裏@ふたば

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1355435 B24/04/15(月)00:24:11No.1178471534+ 02:27頃消えます
一緒にいてくれる彼女。
自分が逃げても、追いかけて寄り添ってくれた人。
この人がいてくれたから今の自分がある。
今では互いの想いを重ね合い、共に歩むことになった。
だけど、彼女にそうされて。
自分は彼女に返せているだろうか。
そう思うと、不安にもなった。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/04/15(月)00:24:41No.1178471736+
「ふんふんふ〜ん♪」
上機嫌な鼻歌。
髪を揺らしながら、ブルーが歩く。
手を繋いでないと、レッドが置いていかれかねない。
「機嫌いいなぁ」
「当たり前よ。
今日はレッドとお泊まりだもの♪」
声音も嬉しそうな気持ちが隠されてない。
224/04/15(月)00:24:59No.1178471846+
「レッドとお泊まりなんて久しぶりねー」
「そういえばそうかも…」
最近はスケジュールが合わなくて、どちらかが家にいないか帰ってくる頃には深夜だったりもした。
彼女ほどではないが、レッドも楽しみにしていた。
「じゃあ買い出し終わったら早速準備しましょう。
今夜は寝かさないからね?」
「それってどういう…」
「さぁねー」
324/04/15(月)00:25:44No.1178472127+
ふふ、とブルーが笑う。
思わせぶりな仕草。
このやりとりも懐かしい気持ちになる。
「早く帰りましょう。
夜にはパジャマパーティーになるし」
「恋人でもパジャマパーティーになるのかな…?」
「さぁ?でもレッドと楽しい夜を過ごせるならなんでもいいわ」
そう言われると、レッドも反対はできなかった。
424/04/15(月)00:26:13No.1178472314+
それから夜になって。
「上がったわ」
「うん…」
風呂上がりのブルーを見て、息を呑む。
少し濡れて乾ききってない髪。
パジャマの胸元を開いて、胸の谷間を露わにしている。
リビングに引いた布団にブルーが寝転がる。
「あー、ベッドもいいけど落ちても平気な布団もたまにはいいわ」
脱力し、布団に身を沈める彼女。
心なしか、その胸元がいつもより動いてる気がする。
524/04/15(月)00:27:08No.1178472619+
「アタシ、今ノーブラなの。ほら」
急に起き上がり、こちらに抱きついてきた。
確かに下着があった時よりは感触が違う。
押し付けられた胸に、そんなことを思ってしまう。
「さ、早くパーティー始めましょう」
「うん…」
同意すると、唇を早速奪われた。
624/04/15(月)00:27:47No.1178472844+
「レッドがいる〜。幸せ〜」
しばらく呑むと、ブルーがずっとひっついていた。
「うふふ…」
床に置いていたポテトチップスを取り、つまむ。
こちらにも差し出して食べさせてくる。
「美味しい?」
「うん」
「よかった」
724/04/15(月)00:28:41No.1178473131+
気の抜けた笑顔を向けられる。
そうされるとこちらまで嬉しくなる。
いつのまにか、ブルーの服の胸元のボタンがさらに外れていた。
余計に胸が露出されて目のやり場に困る。
「レッド、アタシのこと好き?」
「うん。もちろん」
「アタシも」
ふふ、と一緒に笑う。
「こういうのレッドに何回言われてもいいわ。
好きってわかってても、嬉しい」
「うん。オレもだよ」
824/04/15(月)00:29:25No.1178473412+
しばらく会えなかった恋人からの愛の言葉。
愛されているという実感がもらえて、嬉しくなる。
でも、他にも思うところはある。
「ブルー」
「ん?」
「オレ、ブルーに返せてるかな」
深く息を吐く。
「オレさ、ブルーに色々してもらえて。
今はこうして一緒にいるけど、そこまでしてもらえるようなことしたかなって」
924/04/15(月)00:30:36No.1178473863+
ブルーが訝しんだように眉を顰める。
「アタシのために頑張ってたり、アタシの両親救うために力貸してくれたじゃない」
「ブルーにそうしたのはオレだけじゃないしさ。
それでオレがなのはなんでだろって思って」
酒の勢いか、抑えていた気持ちが出てしまう。
ブルーの表情が柔らかくなる。
先程までとは違って、優しく。
なんでも受け止めようとするような、包み込んでくれそうな目を向けられる。
1024/04/15(月)00:31:19No.1178474142+
「レッドは、アタシのどういうところを好きになったの?」
「え、それは…」
思い返してみる。
これまでの彼女との人生を。
ブルーのどういったところに惹かれたか。
どういうところをよく思ったのか。
「ブルーは昔から一生懸命で。
どれだけ困難でも諦めないで頑張って。
オレのことも最初は迷惑かけられたけど、それよりもブルーのことが心配になって。
気がついたら、好きになってた」
1124/04/15(月)00:32:23No.1178474528+
そうだった。
出会いこそ散々だったが、本人のことを知ると好ましく思っていった。
仲間として、友達としてより仲を深めていくと余計にそう思えた。
「アタシも同じ」
そっと、頬に手を当てられる。
手のひらから、温もりが伝わってくる。
彼女の体温と、優しさとが。
1224/04/15(月)00:33:17No.1178474845+
「あれだけ酷いことしたのに、アタシのために頑張ってくれたレッドが好き。
一生懸命なレッドが好き。
結果なんかより、そうしてくれたのが好き。
そうしてるのを見てたら、気がついたらレッドがこんなにも好きになってた」
ブルーに抱き寄せられる。
胸に顔を埋めさせられた。
心臓の鼓動が聞こえる。
とても大きく、こちらに響いてくる音。
1324/04/15(月)00:33:33No.1178474944+
「アタシがこんなにドキドキするのは、レッドだけ。
理屈なんかじゃないの。
レッドじゃないとダメ。
だから、あなたがいいの」
「うん…。オレも、ブルーじゃないと嫌だ」
抱きしめ返して、より顔を埋める。
もっと、鼓動を確かめるために。
彼女の気持ちを受け止められるように。
1424/04/15(月)00:33:53No.1178475059+
「なあ、ブルー」
「なぁに?」
ブルーが聞き返してくる。
言おうと思ってた言葉。
不安が晴れた今なら、言える。
「オレと、ずっと一緒にいてほしい。
結婚、してくれないか」
その言葉を受けて、ブルーは呆気にとられたような顔をした。
何を言われたのか、すぐには理解できていないような表情。
1524/04/15(月)00:36:04No.1178475865+
だけど、目元から涙をこぼし始めた。
そこから言葉の意味を飲み込めたようで、口が大きく開いていく。
そして、ゆっくりと。
満面の笑みの形に変わっていった。
「うん…!大好き!
アタシもレッドと結婚したい!」
「ちょ、ブルー。苦しい…」
より強く抱きしめられ、呼吸が困難になる。
1624/04/15(月)00:38:19No.1178476728+
「ふ、うふふふふ…」
ブルーが笑いだす。
腹の底から、喜びに溢れたように。
「はははははは…」
レッドも、釣られて笑う。
お願いを聞いてもらえた。
これからも共に歩むパートナーと認め合えた。
そんな嬉しさで、笑いが止まらない。
気が済むまで、2人で笑い合っていた。
1724/04/15(月)00:41:35No.1178477954+
「うあ…」
朝日の眩しさで目が覚めた。
もうすでに朝。
あの後、笑いつかれて眠ってしまったのだろう。
「おはよう、あ・な・た♡」
隣で、上機嫌な声がする。
すでに起きていたブルーがこちらに微笑みかけていた。
1824/04/15(月)00:44:22No.1178478934+
「ご飯にする?シャワーにする?それとも…」
「ご飯にするよ。朝から他のことする気になれないし」
「もう、ノリの悪い旦那様ね」
不服そうに口を尖らせてくる。
でも、すぐに笑顔に変わった。
「ねえ、この後どうする?
役所に行く?
パパとママに挨拶?」
1924/04/15(月)00:47:14No.1178479918+
「どっちかというと挨拶の方が先かな…。
許可もらえるか怖いけど」
「大丈夫よ。
うちのパパとママ早くレッドくんと結婚して孫の顔見せてほしいってよく言ってるもの」
「そこまで思われてたのか…」
昨日までの不安が嘘のように、落ち着いている。
彼女に愛されている実感。
その根拠もわかった今、恐れは薄れていた。
2024/04/15(月)00:49:50No.1178480842+
「あ、指輪買ってもらわないと。
ファイトマネー3ヶ月分の♡」
「総額いくらになるかな…」
収入としては多少不安定なのでレッドとしても想像はできない。
万が一稼ぎが少ない時期が3ヶ月過ぎたら安物の指輪になりそうだ。
「嘘よ。レッドが贈ってくれるなら、アタシはどんな指輪でも満足だから」
にっこりと微笑むブルー。
その顔は、レッドにはどんな宝石よりも輝いて見えた。
2124/04/15(月)00:50:05No.1178480926そうだねx3
以上です
閲覧ありがとうございました
2224/04/15(月)00:51:24No.1178481345+
またブルー視点が続いたのでレッド視点に
途中まではエロシーン入れようと思ってたんですが話の流れ的に健全な方がいいと思い直して中止になりました
胸に顔埋めるのはその名残
2324/04/15(月)02:22:19No.1178500839+
端的に言ってありがたいありがとう


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