>No.1174005283
【プリーズ・グラント・マイ・ウィッシュ】#6

いったい誰が来たんだ…

アイエッ続きが！？

>ニアデスとナツルはザイバツに襲われた！
>だがイダテンとグリッチがマッタをかけシャドウウィーヴとインペイルメントを殺しイグナイトを逃亡させた！
この激戦でシナリオが終わらないのがコワイすぎるよぉ…どうかハッピーエンドを…

ゼペット＝サンのとこのウキヨか欺瞞の悪女か
どっちにしろブッダの糸めいてワイヤートラップ

備えよう
信じよう

そもそも主題はステイシ−＝サンを救うであり強いニンジャを倒すことは別口ですね
本番はここからですよ

ウィーピピー！
恐るべきワイヤローブ！

多分ヌバタマ
なんで呼んだかは謎に満ちていてコワイのだ！「御使」の指示かもしれないし…

蜘蛛の糸かピアノ線か

スパイダーズアサルトでイニシアチブグズグズにして回避ダイスカツカツにして滅多突きするとニンジャはサクサクになるぞ
なった

グリイダと合流し事情を知ってそうな者と遭遇できた
間違いなくプラスのはずなのだが…嫌な予感が止まらない…二人に救いを…

仮に御使いがケイトーならアゲハの覚醒を防ぐためにステイシーの脳クチュをヌバタマに命じていても違和感ないのが…

御使いはクロムのような気がする
アゲハが復活されると/あるいは復活しないと都合が悪い？

クロムもケイトーもマルチバースのハシの人生を狂わせる原因なんだよねぇ…コワイ！コワイよ！

>No.1174005502
……「「「ドーモ、ゼペット＝サン」」」突然の超自然的エコーに、ゼペットはびくりと肩を跳ねさせた。そして声の方角に顔を向け、胸をなでおろす。「どなたかと思えば……ドーモ」そこには黄銅と金、銀の色が混ざりあったようなアプストラクトな靄めいた影が漂い、かろうじて人型を思わせる形を生じさせてはまた霧散する。

ウワッやっぱりヤバそうなアトモスフィア

>クロムもケイトーもマルチバースのハシの人生を狂わせる原因なんだよねぇ…コワイ！コワイよ！
ケイトーに並べられる事で大して話したこともないクロムがとんでもねぇクソ野郎に思えてきますね？

クロムだ…ヤメロー！

クロム…ゼペット＝サンと接触してたか

>ケイトー
片眼鏡が胡散臭い男だ。

やはりクロムか！
こいつもしかして自我が弱くなったものを操るジツかなんか持ってないか…？

闇ウキヨとカス両方出てくるかもしれない　
備えよう

ケイトー野郎っぽくないからクロム・ニンジャのほうかなこれ
つまりシの眷属が何かしら自分の手ごまにシの眷属の憑依者にあれこれしようとしている？
やはり田中敦子が原因の一部なのか？

>そこには黄銅と金、銀の色が混ざりあったようなアプストラクトな靄めいた影
クロム・クルアハと金属のクロムのダブルミーニングな「」んチのワザマエ

>No.1174008341
明らかに超自然的な存在にも関わらず、ゼペットが胸を撫で下ろしたのは何故か？　それは無論、彼がこの存在と既知だからだ。すなわちこれこそが＜御使い＞にほかならない。
「「「あれから調子はどうかね？」」」「私自身はこれといって変わりありません。ただ……」「「「ただ？　なにか力の使い方でわからないことが？」」」「いえ……」ゼペットは言葉を探す。漠然とした不安の正体が己でも掴めていない。

>ケイトーに並べられる事で大して話したこともないクロムがとんでもねぇクソ野郎に思えてきますね？
マサクゥルを歪めた時点でとんでもねぇクソ野郎です！

マコネ＝サンとか本人由来というよりソウル由来の方でニューロンを不可逆な方向に歪められてる感はある

クロムはなんかゲーティアめいた杉田＝サンの声で再生される
大仰で冷たいのに何処か安心する声

気が弱すぎてなまじ恩もある邪悪に意見をすることができないーッ！

>No.1174009333
「「「何を不安がっているのか、私には理解しかねる」」」超自然的なエコーがかった声は、安堵を感じさせる優しい響きで囁いた。「「「デモンサーキット＝サンは実際よくやっているだろう？」」」「ええ、助かっています。ですが……」「「「誰もが貴殿に感謝している。そして実際救われているはずだ。ここに再び姿を見せることがないのがその証拠だ」」」「……」

この野郎…

便りがないのは無事の知らせな
…とでも言うと思ったかッ！！

便りがないのは元気な証拠とはよく言うがここはネオサイタマなのだ！

本来の医者なら再診を命じるだけの理性と知性があるがしかしここにいるのはただの…

ケイトー野郎ならさっきハンカチ噛んでたな…

詐欺めいたトークスキル！
リアルニンジャの必須スキルなのだろうか

これもしかして刀剣ヨタモノの出荷元にされてない…？

K=センセイ！ブラック・ジャック＝センセイ！ゼペット＝サンを導いて！

>便りがないのは無事の知らせな
>…とでも言うと思ったかッ！！
便りがないのは死んだものと思え
平安時代からネオサイタマに伝わるミヤモト・マサシの言葉である

>これもしかして刀剣ヨタモノの出荷元にされてない…？
ニューロン破損させた方が操りやすいってサロウも言ってたね…

>K=センセイ！ブラック・ジャック＝センセイ！ゼペット＝サンを導いて！
ナムサン！彼は医者ではないただの老人なのだ！
…デモンサーキット＝サンがどれだけ邪悪か次第ではある

>No.1174010373
「「「それとも、まだ足らないかね？」」」「そんなことは……」「「「そうだろう。貴殿は奥ゆかしい人物だ」」」声は囁く。「「「そして今、まさに貴殿の望みは叶っているはずだ。違うかな？」」」「……ええ、そうですとも」望み。ゼペットは孤独だった。息子夫婦はすでに連絡もつかない。入院費だけは振り込まれていた。ようは捨て置かれたのだ。

奥ゆかしくない考察という名の駄文ゆえ失礼しました
ケジメし備えます

>No.1174011915
カネを払っていただけ、マッポーの世ではまだマシな方だろう。世の中には、ゴミのように見捨てられ、浮浪者となり重金属酸性雨の中打ち捨てられるように死ぬ老人が後を絶たない……だが、そんなことと、クガイ・サト老人の味わう孤独は話が別だ。他にいくらでも苦しい人間がいる、そんな理屈で人の心は癒やせはしない。

孤独な老人に生きる希望と世話してくれるドロイドが与えられ
人を救っているという期待ともしかしたら…と思わせる不安さがあり
ものすごく複雑だろうなゼペット＝サン

クガイ老人…現代社会でさえ誰もが抱えうる苦しみだ
承認欲求も善意に変えられれば立派なのだが…

不安を追求して真実を詳らかにできないあたり彼も一人の弱い人間なのだなあ…もどかしい

自分が味わってる苦しみは自分だけの物な…

>No.1174012226
彼の願いは、ただ誰かに必要とされたかった。それだけだ。
それゆえ、誰もに愛されるネコネコカワイイに惹かれた。まるで孫を愛でるようにのめりこみ、病院の看護師からは表向きは笑顔を向けられつつも薄気味悪く思われた。やがて無表情な笑みを向けるオイランドロイドがあてがわれ、彼は人のぬくもりを知らぬまま死を迎える……はず、だった。

>No.1174013053
きっかけはある日見た、謎めいた夢だ。その夢の中で自分はスモトリやサムライ、あるいは薄汚れた貧民、恐ろしいニンジャ……様々な老若男女の異なる人々を癒やした。
……ただし、夢はそこで終わらなかった。癒やしたのはただの過程に過ぎない。夢の中の自分は、自ら癒やした人々をアステカの生贄台めいた黒瑪瑙のベッドに寝かせ、口にするもおぞましい方法で弄んだからだ。

そうだったこのおじいたやんネコネコカワイイの狂信的ファンだった！

ネコネコカワイイを語らせると熱そう
そしてそのカワイイを分かち合った患者の自我を破壊してそう…

なるほど
祖父目線でファンになっていたか

血は命なり！

グググセ管ノーリターンポイント手前まで来てしまった
二人の未来に幸多からんことを祈って寝ますオツカレサマドスエ！

承認欲求ドバドバで傲慢になってれば復讐エンジョイ出来たのに対等に患者に接するから困る

>No.1174013488
夢から醒めたとき、彼は棺に運び込まれる寸前だった。心停止し、死亡確認されていたからである。医療従事者達は驚き、完全に化け物を見るような目で恐れつつも彼を病室に戻した。そしてその日の夜、枕元に＜御使い＞が現れ、事実を伝えた。自分は化け物そのものに……ニンジャになったのだと。

邪悪なソウル！

この経歴でまだ善良さを保っているのが奇跡というべきか…だからこそより苦しむというべきか…

これソウルの生前の姿を夢に見てたのか…？

>No.1174014486
ニンジャ。恐ろしい単語だった。しかし不思議と、クガイ老人はその言葉を受け入れていた。＜御使い＞が伝えた事実はそれだけではなかった。夢で見た光景は自らに宿ったニンジャソウルが過去に犯した罪そのもの。そうする力があるのだと。……ならばその逆も然り。クガイ老人の脳裏に浮かんでいたことを、見透かしたように＜御使い＞は指摘した。

クロムテメェーッ！！！

コイツ…迂遠さがない分ケイトー野郎より即物的に厄介だな

実際ちゃんとしたボトク・ジツだったら脳に使ってもロボトミー化しないもんなんだろか

>実際ちゃんとしたボトク・ジツだったら脳に使ってもロボトミー化しないもんなんだろか
手を突っ込んでクチュクチュ情報引きずり出しても後遺症も自覚も無く何事もなく元に戻せるぐらいには
ただしちょっと加減を変えるだけで不可逆破壊も肉人形化もできる

治したと思っても末路を見てないから実感もないわけか…

>No.1174014853
（（（貴殿がその気ならば、そのジツをもって多くの人々を救えるであろうよ）））魅力的な言葉だった。下心がなかった、とは口が裂けても言うまい。感謝は甘美な果実であり、家族にさえ疎まれ何処にも居場所がなかった老人には抗いがたかった。だからせめて、金品を要求したり、過剰なオナーを求める奥ゆかしくない振る舞いはすまいと心に決めたのだ。

>実際ちゃんとしたボトク・ジツだったら脳に使ってもロボトミー化しないもんなんだろか
包丁やメスの使い方と同じな
この老人には医学知識が必要なんだ

アナトミはあくまで肉体操作の延長だから
思考を変えるのは脳のニューロンを物理的にかえるしかできないんじゃないかな
文字通りメンタルの分野はそれこそユメミルとかだし

クガイ老人はここまで善性を保ててるのが割と奇跡な
…この老人になにをしたクロム！

医者の名誉に目が眩んだか

下心が「あった」でなく「なかった」とは口が裂けても言えない
奥ゆかしすぎる

>アナトミはあくまで肉体操作の延長だから
>思考を変えるのは脳のニューロンを物理的にかえるしかできないんじゃないかな
>文字通りメンタルの分野はそれこそユメミルとかだし
どちらかというと脳の異常を直接治すとかそういう方向性ですよねー

承認欲求なんて誰しにもあるものなあ…

>クガイ老人はここまで善性を保ててるのが割と奇跡な
>…この老人になにをしたクロム！
老人に訳ありの秘術を与えたわけじゃないんだ
ちょっとした現代医学の応用だ

>>アナトミはあくまで肉体操作の延長だから
>>思考を変えるのは脳のニューロンを物理的にかえるしかできないんじゃないかな
>>文字通りメンタルの分野はそれこそユメミルとかだし
>どちらかというと脳の異常を直接治すとかそういう方向性ですよねー
脳腫瘍を切り取るならアナトミ
精神病を取り除くならユメミルという感じな？

>No.1174015891
下卑た目的ではあった。だが徐々にその噂が広がり、ひとり、またひとりと客が増えるうち、クガイ老人は純粋に人のために尽くせることを喜んだ……否、それは虫のいい話か。結局自分は、転がり込んできた力で体よく欲望を満たしているに過ぎない。その後ろめたい気持ちが、漠然とした不安を具体化することを無意識に避けていた。

クロムから派遣されてきたであろうデモンサーキット＝サンがどういうつもりか次第でだいぶ話が変わってくる…

>>>アナトミはあくまで肉体操作の延長だから
>>>思考を変えるのは脳のニューロンを物理的にかえるしかできないんじゃないかな
>>>文字通りメンタルの分野はそれこそユメミルとかだし
>>どちらかというと脳の異常を直接治すとかそういう方向性ですよねー
>脳腫瘍を切り取るならアナトミ
>精神病を取り除くならユメミルという感じな？
もっと深く踏み入るなら鬱病における伝達物質の異常を直接解決して精神面の治療を待つのがアナトミ
精神面でのトラブルを解決するのがユメミルといった感じデスカネー…

>No.1174016850
理由はもう一つある。ヌバタマだ。彼女は＜御使い＞が現れた翌日に病院に現れ、身元引受代理人を名乗り、彼を引き取った。病院の人々は明らかに高級とわかるオイランドロイドの身元を調べようともしなかったし、本来ありえない状況から蘇生した胡乱な老人に病床を割くのも億劫そうだった。

この葛藤こそが彼を奥ゆかしい人間たらしめるものであり…同時に多くの患者をジゴクのような天国へ送り込む鍵なのだ

>No.1174017166
ヌバタマは多くを語らなかった。だが彼女もニンジャであり、＜御使い＞に何らかの理由で導かれた……あるいは自ら望んで彼の導きを受けた……ことは確かだった。＜御使い＞はただ、「ヌバタマは貴殿に尽くすだろう」とだけ伝えた。言葉は正しかった。それからヌバタマがあらゆる身の回りの世話をするようになった。

あとは本当にヌバタマ＝サン次第な 思うところはあれどクロムが仕込んでないとも思えない

>No.1174017414
ヌバタマはやはり多くを語らず、行動で示した。排泄の世話さえも文句一つにこなす。彼女は自我があるというのにだ。
一度だけ、ゼペットは問いかけたことがある。どうして自我を生じさせたのに、自分のような老人の世話をするのか……つまり、オイランドロイドとしての役割を放棄せず、担い続けているのかと。

死からよみがえり人を助けられる術を得てさらには孤独をいやすオイランドロイドが現れる
…ナムサン！何もかもが都合がよすぎるのだ！

男の夢みたいなシチュエーションを得たゼペット＝サンでも決して増長しなかったんだろうなぁ

ケンワ=サン！彼に道を示してくれ！

というかニンジャパワーを得ても立てないし一人で排泄できないほど肉体が摩耗してるのか

>No.1174018025
『私めにも目的がございます』ヌバタマは相変わらずの無表情、平坦な声で答えた。『つまりは利己的なのです。旦那様が、申し訳なく感じることはございません』うまくはぐらかされた、と感じた。だがそれは嘘ではなかったのだろう。彼女はゼペットの目をまっすぐ見つめて答えたからだ。

>ケンワ=サン！彼に道を示してくれ！
原作通りだと人のために身を削って泥になるのだが…
この次元だとナックラヴィー倒すのに力を借りてないからまだ存命なのだろうか

きっと鼻は高くなかったことだろうな

>No.1174018762
目的を詳しく聞くような真似はしなかった。そのような奥ゆかしくないことは……否、欺瞞だ。己は都合のいい距離感に甘えただけだ。だが、少なくともヌバタマにとっては、それでよかったのだろう。ゼペットは言葉で感謝を示し、それ以上に感謝を抱き続けている。もちろん、今も。

腹の底がわからないのは人も一緒だがウキヨだったらなおさらだろうしな
コワイ！こわいよお！

オイランドロイドに感謝かー…
その時点でだいぶネオサイタマでは希少なんだろうなぁ

>No.1174019042
……「「「それで？　まだわだかまりはあるかね？」」」＜御使い＞の声が、ゼペットの意識を現実に引き戻した。「いえ、何もありません」ゼペットは嘘をついた。「「「では、私の用件に入っても？」」」「ええ」「「「おそらく近く、デモンサーキット＝サンが客人を招くはずだ」」」「それはいつものことでは？」「「「ああ、そうか。貴殿は患者を客と呼んでいるのだったな」」」

これゼペット=サンはどう足掻いてもおつらい事にしかならないヤツじゃん！
過程で何人巻き込むのかなァ〜ッ！？ってだけじゃん！！

クロム野郎何を吹き込むつもりだ！

>No.1174020128
「「「まあ、とにかく……少し変わった客だ」」」「それはつまり、どういった……」「「「ニンジャだ」」」ゼペットは驚いた。ヌバタマと＜御使い＞以外、彼はニンジャに遭遇したことはない。「ニンジャ……」「「「その中に一人、貴殿の力を必要としている者がいる。手を差し伸べてあげたまえ」」」＜御使い＞の声は優しげだ。

クロムがやっぱ糸引いてたんかなニアデス＝サンのディセンション

うわっ仕組まれてる

やめろテメェ！

オイオイオイクロムお前
アゲハのニューロン弄らせて暴走或いは手駒にする気か

狙いはなんだ…？

キアイいれよう

>狙いはなんだ…？
少なくともマコネ＝サンのコトも考えて善ではなさそうだが…

ウワッこのクソ野郎…

>No.1174020397
「手を……」「「「いつものようにすればいい。そうすれば貴殿の望みは叶う。これまでそうであったように、これからも」」」「……なぜ、そのようなことをわざわざ？」「「「実際、彼女に宿るソウルは私の昔馴染みなのだよ」」」＜御使い＞は謎めいて言った。「「「万が一のことがないよう、万全を期したい。それだけなのだ」」」「……そうですか」ゼペットはそれ以上問うのを避けた。＜御使い＞は恐ろしく旧き神霊めいた存在なのだろう。ウカツに踏み込めば、己のニューロンは痴れ狂う。何より……自分ごときでは、その意を汲み取ることなど出来はすまい。

＼ﾖｺﾆﾅﾙﾈ…／
　 ドーロ

クロムはこれマサクゥルの軍門に下ったのも裏からコントロールするためなのか…？

万が一…万全？

アイエエエエクロムはホウジンだけでなくアゲハ・ニンジャとも接点が！？

>No.1174021153
「「「……何か気にかかることが？」」」「それは、ヌバタマ＝サンの望みを叶えることに繋がるのですか？」ふと、静寂の帳が降りた。＜御使い＞の沈黙は、まるでそう問われること自体が想定すらしていなかった、まったく意外なことであるように思えた。「「「……おそらくはそうだろう」」」そう言い残し、アブストラクトな影は消失した。

>No.1174021464
------

さてどうなるのか…！

こうなるとヌバタマ=サンの存在がキーになりそうだが…

うわあ善人…

ヌバタマ＝サンはこの老人を見て何を想う…

>No.1174021670
……「このあたりまで来れば、問題ないでしょう」ミリ単位のズレもなく切り揃えられた黒い髪を淑やかになびかせ一行を先導していたニンジャが振り返る。「……綺麗」グリッチはその横顔に見惚れた。端正という言葉では生温い、美女……否、三人の中で誰よりも彼が惹かれたのは、そこにある種の幾何学的な、あるいはインダストリアルな美を見出したからだろう。完璧に計算され、想像を絶する技術とコストで作り出された芸術的工業製品めいた美だ。

グリッチャンのほっぺがオモチめいて伸びるやつな！

>アイエエエエクロムはホウジンだけでなくアゲハ・ニンジャとも接点が！？
クロム・クルアハはケルト神話の死と太陽の神
全ての死を司る原初の使徒にしてケルト神話におけるスカサハと同義であるのがシ・ニンジャ
恐らくアゲハと同じくシの眷属のひとり

>「……綺麗」グリッチはその横顔に見惚れた。端正という言葉では生温い、美女……否、三人の中で誰よりも彼が惹かれたのは、そこにある種の幾何学的な、あるいはインダストリアルな美を見出したからだろう。完璧に計算され、想像を絶する技術とコストで作り出された芸術的工業製品めいた美だ。
技術者としてイダテンを改造しまくっているイディルから見ても見とれるほどの造形美
流石フルオーダーメイド

>No.1174022081
「ドーモ、アイサツが遅れまして申し訳ございません」淑女めいたニンジャは優雅なカーテシーめいてオジギした。「私はヌバタマと申します」「イダテンです」「ナツルです。こっちのは……エット、ニアデス＝サン」グリッチは我に返った。「グ、グリッチです！」ヌバタマと名乗るニンジャは無表情で頷いた。

ますますイメージがソウルハッカーズのメアリなのだ！

>完璧に計算され、想像を絶する技術とコストで作り出された芸術的工業製品めいた美だ。
それを変態性癖の為だけに産み出した闇カネモチジジイ…

>No.1174022544
「実際助かりました」イダテンはじっと彼女を見つめる。ザイバツの追手が迫るなか、突如として一行を影から救ったのはまさしくこのヌバタマである。アイサツもままならないうちにニンジャの速度で駆け出したヌバタマを、一行はギリギリのスピードで追った。付かず離れず、しかし決して置き去りにすることはない速度。そしてここまで逃げおおせたのだ。すでにザイバツニンジャのプレッシャーは欠片も感じられなかった。

イダテン＝サンはこの都合の良すぎる助け船を訝しんでるのかな

>No.1174022927
「ですがどうして、見ず知らずの私達を助けてくださったのですか？」「偶然見かけ、捨て置けず……義心に従い手を差し伸べました」一行は沈黙した。「……嘘でございます」ヌバタマは表情ひとつ変えずにさらっと述べた。「う、嘘」グリッチはペースが掴めず困惑する。「ですがそう遠くはございません。旦那様より、常日頃から「困った人を助けないのは腰抜け」と教えられておりますゆえ」

>それを変態性癖の為だけに産み出した闇カネモチジジイ…
ん？性癖のために差し出す金はいくら積もうがハシタガネだろう？

>「ですがそう遠くはございません。旦那様より、常日頃から「困った人を助けないのは腰抜け」と教えられておりますゆえ」
果たしてこの「旦那様」は誰のことなのだろうか…

>旦那様より、常日頃から「困った人を助けないのは腰抜け」と教えられておりますゆえ
その旦那様が腰抜けどころかまともに立てない老人なのはアイロニカルなことだなあ

>No.1174023479
それは先ほど意味もなくついた嘘と、さして変わらぬ戯言に思える。ナツルとグリッチは、鉄のオメーンめいて不動のヌバタマの表情から、意図を読み取ろうとする……「何をお考えかは存じ上げませんが、これが渡りに船ということなのですね」イダテンがその思考を遮った。「あなたも私をお探しになっておられたのですね」「はい」「え？　どういうこと？」ナツルはきょとんとした。

>No.1174023999
そこでグリッチは、二人の顔を交互に見比べた。「……まさか、オイランドロイドなのですか？」「いかにもその通りにございます」ヌバタマは無表情で見返し、頷く。「アイエッ！？　嘘でしょ？」ニアデスを背負ったまま、ナツルは驚愕した。知識のある彼でさえ言われても信じがたいほどの、偏執的なまでの作り込み！

実際恐ろしい話術だが彼女もシの系譜にあるソウルなのか？

偏執的か…

いかん胡乱な思考でゼペット＝サンがセクシーコマンド―に出てくる校長（さかきばらのぶゆき）に見えてきた

>そこでグリッチは、二人の顔を交互に見比べた。「……まさか、オイランドロイドなのですか？」「いかにもその通りにございます」ヌバタマは無表情で見返し、頷く。「アイエッ！？　嘘でしょ？」ニアデスを背負ったまま、ナツルは驚愕した。知識のある彼でさえ言われても信じがたいほどの、偏執的なまでの作り込み！
現在のレイドスヤも驚きの完成度だがヌバタマはさらに上を行くか

>No.1174024236
「てことは、イダテン＝サンと同じ……」「はい。実際ニンジャです」ヌバタマはナツルに頷き返した。「私も風の噂に、私と同じような自我を有するオイランドロイドが……それもニンジャがいると聞き及んでおりました」ヌバタマとイダテンの視線が交わる。イダテンも相当に高級な機体であり、折に触れてグリッチが天塩とコストをかけ手入れしているため、そのかんばせは人間めく。だが並べてみればはっきりわかるほどの差がある。それほどまでの美しさだった。

闇カネモチが変態的前後をしていたかと思うと体温が上がる

メーカー正規のフラグシップハイグレード品と個人のフルスクラッチ…どちらにも良さがある…

>No.1174024797
「こんなレベルのオイランドロイド、ネオサイタマではめったに見られません。コヨミ・エンタープライズ社のものでしょうか……」グリッチは素直に感心し、ヌバタマを観察した。ふとヌバタマが視線を返すと、グリッチは顔を赤らめ驚いた。「アイエッ！？　ごめんなさい！　その、しげしげと見て……」「構いません。ボディをお褒めいただき、ヌバタマも鼻が高うございます」

ヌバタマ=サンを手掛けた造形職人は真の天才だったのだなあ

キレてる…

>「構いません。ボディをお褒めいただき、ヌバタマも鼻が高うございます」
訳：ジロジロ見てんじゃねぇぞガキ

ピノキオめいてテング鼻になるのだ！

>>「構いません。ボディをお褒めいただき、ヌバタマも鼻が高うございます」
>訳：ジロジロ見てんじゃねぇぞガキ
キョートコトバめいているのだ…

>No.1174025121
グリッチは赤面し、恥ずかしさと見つめ返される羞恥心でうつむいた。「グリッチ＝サンは、インダストリアルなテックに目がないのです」イダテンが割って入るようにその頭に手を置き、優しく撫でてやりながら微笑んだ。「どうかお気を悪くしないでください」「言葉通り、嬉しく思ってございます」両者は無言で見つめ合う。「あのう……」ナツルがおずおずと声を上げた。「悪いんだけどさァ、そろそろボクの用件進めてもいい……かな」

>>>「構いません。ボディをお褒めいただき、ヌバタマも鼻が高うございます」
>>訳：ジロジロ見てんじゃねぇぞガキ
>キョートコトバめいているのだ…
実際コヨミ・エンタープライズ社（キョート）製かもしれん

アイエエエ…女の闘い…

>グリッチは赤面し、恥ずかしさと見つめ返される羞恥心でうつむいた。「グリッチ＝サンは、インダストリアルなテックに目がないのです」イダテンが割って入るようにその頭に手を置き、優しく撫でてやりながら微笑んだ。「どうかお気を悪くしないでください」「言葉通り、嬉しく思ってございます」
見える…両者の間にチリチリとしたスパークが

>No.1174025699
「そうです」イダテンはようやく我に返り、グリッチを抱き寄せながら彼の方を向いた。「ステ……ニアデス＝サンは一体どんな状態に？」「わけがわからないんだよね、ボクらもさ」ナツルはぐったりともたれかかるようにするニアデスに顔を向ける。「でも、実際まずいんだ。このままだと、ニアデス＝サンが、いなくなっちゃうかもしれない」「いなくなる、とは」「自我が消えるかもしれない、ってこと」イダテンとグリッチが息を呑む。

ああ…鼻が高いってそう言う…

ヌバタマという名前はヒオウギという植物の果実を指し
そのオブツダンのような漆黒は万葉集に謳われるほどの美しさなのだ

>No.1174026095
にわかには信じがたい話ではある。だがおそらくはソウル由来の暴走と聞いては、それを疑う余地はなかった。レインコートのフードから垣間見えたその肌は、実際変異が進んでいる。
「まさにサイオー・ホースでございますね」一行のやりとりを見守っていたヌバタマが、最適なタイミングで口を挟んだ。「私の旦那様であれば、その方の悩みを取り除けるかもしれません」「エッ？」ナツルは驚愕した。
なお、ナツルはゼペットの噂を……
dice1d6=1 (1)
123　知っている
45　 知らない
6　　知っているが、不穏な噂も耳にしたことがある

INWはどうしてるだろうか

知ってはいる、か…

>No.1174026600
「じゃあ、もしかして」「はい。おそらくお噂は耳にされたことがあるかと」「噂とは？」イダテンが訝しんだ。「エット、どんな病気や怪我でも治しちゃう上に、カネも何ももらわない不思議な医者がいるっていうフォークロア」「おとぎ話じゃないですか」グリッチですら胡乱げな顔になった。「おとぎ話ではございません。旦那様は実在します」とヌバタマ。心なしか抑揚に変化があるようなアトモスフィア。「そして実際、旦那様もニンジャでございます」

…ここまで腹を割るのがかえって恐ろしい！

>「私の旦那様であれば、その方の悩みを取り除けるかもしれません」
悩みのついでにエゴ抜かれちゃたまらないんだよ！

>No.1174027201
ニンジャであるならば、フォークロアも信じるほかない。なぜなら彼らこそがニンジャなのだから。ジツであるならば……。
「目には目を、だよね」ナツルが呟いた。「ジツのことなら、ジツでなんとかなるかもしれない。そうじゃない？」「えっと……」同意を求められ、グリッチは困ったようにイダテンを見上げた。「わかりませんが、どのみち私はヌバタマ＝サンとお話がしたかったのです」イダテンは頷いた。「旦那様とおっしゃる方のもとへ、ご案内いただけますか？」「ハイヨロコンデー」ヌバタマは再びカーテシーめいて優雅にオジギした。

うまい話には裏がある
ましてはここは生き馬の目を抜く貪婪な街ネオサイタマ…！

>No.1174027627
イダテンの心境
dice1d6=4 (4)
123　気になることはあるが、まずは飛び込まないと始まらない
45　 実は内心、ヌバタマに色々聞いてみたいことがあって気が急いている
6　　都合が良すぎる。密かに訝しんでいる

何が気になるイダテン＝サン…

ちょっと心配だな…

>No.1174027865
グリッチの心境
dice1d6=3 (3)
123　イダテンのアトモスフィアの変化に気付きつつも、ステイシーのことも気になるので黙っている
45　 なにか妙な違和感が拭えない
6　　そんなことよりヌバタマの美に目がいって仕方がない

>No.1174028035
ナツルの心境
dice1d6=5 (5)
123　藁をも掴む思いで、ブッダの垂らした糸めいた可能性に縋りたい
45　 頭の片隅で違和感を覚えつつも、とにかくステイシーを楽にしてあげたい
6　　完全に安堵しきっており、とりあえずパンツを替えたい

ゼペットを語る時の一瞬の抑揚は果たして

焦ってばかりで彼らは気づかないのだ
あまりにも都合がよすぎるこの展開に！

6……

>6　　完全に安堵しきっており、とりあえずパンツを替えたい
ガビガビなのか！！

取り敢えずナツルは割と冷静な方だな

肝心のナツルの頭の片隅に警戒心があるのは救いか

男どもの６がしょうもないのだ！

一番焦ってるやつが一番警戒もしてる

ステイシーの事となると良い目を引くなナツル…
その調子で頑張ってくれ…

>ガビガビなのか！！
久々の失禁なのだ

>No.1174028404
ところでINWは？
dice1d6=3 (3)
123　追跡中だがまだ見つけられていない
45　 愚直にルートをトレースしたらザイバツ勢と遭遇して厄介なことに
6　　すでに当たりをつけ、様子見している

そりゃ恋人の命かかってるところでこんな胡散臭い話が舞い込んでくれば疑いもするだろう…
まぁ一番助けになりそうなINWの話をぶっちぎったのもナツルだがあれはトリダ＝サンもわるい

トリチュン…

>45　 頭の片隅で違和感を覚えつつも、とにかくステイシーを楽にしてあげたい
下手打つと自我がオヤスミしちゃうのだ！

>No.1174028873
なおINWの戦力は？
dice1d6=4 (4)
123　なんらかのゾンビーニンジャ1体を伴う
45　 ゾンビーニンジャ複数ないし傭兵ニンジャつき
6　　ブルーブラッドだけ

アイエ！傭兵！ブラックヘイズ＝サン！

それなりの数だが…敵になるか？味方になるか？

センセイも出向いてるならまだ交渉はできそうだがトリチュンじゃ話にならない

ナイトフォールか夫婦か

ゾンビー隊に引率のセンセイがついてる感じ？

>No.1174029232
……やがて一行はヌバタマに案内され、廃ビルを抜けた先にある小綺麗な診療所にやってきた。褪せたレンガには、おそらくなんらかの看板がついていたのを外したあと。逆側の壁には「不如帰」のグラフィティ・アート。「どうぞお上がりくださいませ」ヌバタマは淑やかにドアを開け一行をエスコートした。

>センセイも出向いてるならまだ交渉はできそうだがトリチュンじゃ話にならない
他にやりたいことが多すぎるからラボから出てこないのだ
せめてトリチュンに電話持たせて

>No.1174029609
「ウウ……」ナツルに背負われたステイシーが呻いた。すでに日暮れだ。「旦那様、お客様をお連れいたしました」キイ、キイ……車椅子の音。「おや……これは珍しい」膝の上にブランケットをかけた80がらみの老人が現れ、微笑みかけた。「ドーモ、はじめまして。ゼペットです」老人は奥ゆかしく、温かみのある微笑を投げかけた。

>No.1174029910
「ドーモ、イダテンです」「グリッチです」「ナツルです」一行はオジギ。「あの、噂の医者って……」「おそらくは私のことでしょう」ゼペットは自ら医者だとは名乗らず、しかし認めた。「……そちらの背負われている方が、お困りのようですね」「わかるんですか」「そういうジツなのです」ゼペットは頷き、認めた。「それにしても、本当に珍しい。ヌバタマ＝サンの他にもオイランドロイドの方が……」「ジツでわかるのですか？」イダテンが問いかけた。ゼペットは笑って首を横に振った。「いいえ。好きなのです。ただのファンですよ」

ファンすげーな

不如帰…それは己の運命を嘆き死した女性の半生を描いた小説のタイトルだが
古き良き時代の言葉の意味などもはや詮索など誰もしない現代のネオサイタマにおいては
若者たちのスプレーアートのパワーワードとして消費されてしまうのだ

>No.1174030256
ただひとりグリッチだけ、取り残された気分を覚えた。しかし今はそのような情けないことは言うまいと務めた。「すぐにでもそちらの方を施術せねば……」「旦那様、無理はなりません」ヌバタマが奥ゆかしく制した。実際ゼペットの顔色は芳しくない。「本日はすでに6名の方を招いたばかり。お休みになるべきです」「しかし……」「ナツル＝サン。どうかお待ちいただけませんか」「……わかった」ナツルは頷いた。ようやく掴んだ救いの可能性なのだ。ステイシーも幸い小康状態にあり、待つことに異論はない。

>センセイも出向いてるならまだ交渉はできそうだがトリチュンじゃ話にならない
その女の自我はじきに消える！（そうなっては困る！）リー先生の貴重な研究サンプルなんだ！早く（なんとかするから）こっちに渡せ！

多分もう少し若かったら暴徒的親衛隊「NERDZ」になってたかもしれない

あくまで涼しくな
焦るなというのも酷だが

>No.1174030690
「私達もお部屋をお借りしてもよいでしょうか」イダテンが率直に申し出る。「もちろんです」ゼペットは鷹揚に頷いた。「見ての通り、ヌバタマ＝サンとの二人暮らしですから、いくつか病室が空いています。ご自由に寝泊まりしてください」「疲れましたもんね……」グリッチは安堵の吐息を漏らした。外は汚染雲越しの夕暮れが沈みつつある。

猶予の間に違和感を疑念まで持っていけるか…

ニンジャ3人爆発四散させてクローンヤクザもたくさんぶっ殺したからな…

>No.1174031023
「さあ、旦那様。お部屋へ戻りましょう。施術は明日でも問題ございません」ヌバタマは車椅子の後ろに回り、ゼペットを自室へと案内する。「……それにしてもヌバタマ＝サン、一体どこであのような方々と？」「様々ございました。よければ寝入りにお聞かせいたします」そして振り返り、オジギする。「それでは皆様、おやすみなさいませ」そうして、やがて夜が訪れた。

>No.1174031354
【NINJASLAYER】

オツカレサマドスエ！

オツカレサマドスエ！

オツカレサマドスエ！

>No.1174031388
というわけで今日はここまでだ
明日中に終わるかどうかというところだがあなたがたにはお付き合いいただく
翻訳チームのエイプリルフール連載もクライマックスを超えたところなのでごあんしんください
お疲れ様でした

オツカレサマドスエ！

ゼペット側も違和感とか気後れがあるからあちらから気づくルートもありうるのか

おじいたやんの善性に賭けるしかない！

楽しみに待ってますぜ

ゼペット＝サンは実際善意の第3者で何か企んでる当事者のクロムがこの場にいないから
悪意に気付き辛いのがあくらつなのだなぁ

オツカレサマドスエ