真人:俺メロン
《狂三》:では《わたくし》はイチゴを
それぞれの答えに士道がイチゴの理由は琴里が好きだからだったり、真士がメロンを選んだのは兄さんが良くメロンからだったりと
各々理由があっての事だった
《狂三》:真人さん、メロンお好きですの？
真人:まぁ…それなりに？《狂三》はイチゴ好きなのか？
《狂三》:ええ、可愛いですもの
1〜3.それに違う味にすれば真人さんと食べさせ合いっこ出来ますわ
4〜5.勿論《わたくし》があげるのですから真人さんも《わたくし》に下さいまし
6.という訳で…はい、あーん
dice1d6=2 (2)

こいつら…イチャコラする気満々だ…

真人:ん、美味しいな
イチゴ味のひんやりとしたものが口に広がる
周りは夏を再現しているのか程々に熱く、少し熱く感じていた真人にとってかき氷は正に癒しだった
更に加えて《狂三》からのあーん、最高としか言いようが無かった
《狂三》:…ん
そして《狂三》も今か今かと真人からのを待ち続ける
雛鳥が餌を待つかのような様子に少し苦笑してしまった
真人:それじゃ…
1〜3.はい、あーん
4〜5.ってなんで《狂三》も用意してるんだ…？
6.ちょっと、目を閉じてくれないか？
dice1d6=3 (3)

この夫婦デートをよそに惚気てきやがる！

イチャイチャのお手本でも見せてる気なのか…？なんと傲慢なのだろうか…

《狂三》:ふふ、美味しいですわ
真人:そりゃよかった
士道達がいる事など完全に忘れてるのか
イチャイチャする2人
士道:まぁ…良い、のか？
真士:見せつけてくるなぁ…じゃあ澪、俺達も────
澪:あ、私メロン味だよ？
令音:私はイチゴ味だね…
2人の反応に撃沈する士道と真士
真人は同じ味でも良いじゃ無いかと思いつつも
再び《狂三》との逢瀬を続行するのであった…

何処までも平穏な世界
輪廻楽園〈アイン・ソフ〉で作られたこの空間は外の世界との時間の流れが異なるらしく、かれこれ5時間ほど遊び回ったというのに外ではまだせいぜい数分しか経ってないという
士道:…
チラリと澪の顔を見る
真士と話し、幸せそうな澪の顔
だが士道は何か違和感を感じていた
それはまるで…澪に対する好意が薄れている、いや寧ろ真士という要素が無くなったかのような────
令音:……真士であった実感が無い────かい？
士道:
1〜3.はい…
4〜5.その言い方だと…令音もか？
6.…澪は、やっぱり…？
dice1d6=2 (2)

まさか消えようとしてるのか…？

まあ…原作でも澪はもうスワンプマンだと分かって死にて〜ってなってるからな…

この空間の団欒で満足出来るのか…？

真人:この世界だからこそ、だろうな
士道:え…？
真人の険しい顔付きに士道は驚く
真人:万物を支配するこの場なら中に秘められた記憶を生命として物質化させる事など容易いだろう、そして令音の様に不可逆的な同化もおなじく分離出来る…
令音:大体当たっているよ…私の場合は今までの記憶は取り戻せたが…崇宮澪としての想いや思い出はさっぱりでね、完全に村雨令音として独立しているらしい
真人の推測に目を見開いて驚いた後、冷静に自身の状況を説明する
真人:
1〜3.士道、前にも言ったが…お前は五河士道だ、それを忘れるなよ
4〜5.今目の前にいる真士が記憶の存在、か…それは真士が決める事だが…いや、無粋だな
6.だとすれば…僕はどうなるんだろうな
dice1d6=4 (4)

6…

真人の中のシンも抜けてるのかな

令音:真人、君は────
澪の分身に崇宮真人という存在を転写し、崇宮真士の情報を加えた存在
それは本当に崇宮真人と言えるのだろうか
誰もが行き着くであろう問いを浮かべた令音が真人に質問しようとするが…
真人:
1〜3.俺は崇宮真人だ
4〜5.たとえこの身が人の身でなくなり、本来のものですらなかったとしても…俺は俺で居続ける
6.理論だのなんだの知ったことか、僕は俺で、俺は僕だ
dice1d6=3 (3)

言い切ったな

令音:……
士道:……
ぽかんと口を開けて固まる2人に真人は呆れ顔でツッコむ
真人:餌を待つ金魚か、かき氷突っ込んじまうぞ
かき氷をすくったスプーンを見せる真人
その隣では《狂三》が同じくスプーンにかき氷をすくい…令音の口に狙いを定めていた
令音:待ってくれ何をする気だい？
《狂三》:突っ込みますわ
令音:その勢いだと貫通しそうだからやめて欲しい……そうか、真士の要素も己の一部として取り込んだのか…
1〜3.やっぱり、兄さんは強いね
4〜5.少し、羨ましい
6.その意思が私にあれば、どれだけ楽だったろうに
dice1d6=2 (2)

一人では受け止められなかっただろうけどね

>一人では受け止められなかっただろうけどね
やっぱり強い繋がりに生かされてるな…

真人:俺は強いんじゃない、立ち上がれる理由があるだけだ
《狂三》を、士道を、令音を、真士を、澪を
それぞれの顔をゆっくりと眺め…再び令音の方を向く
真人:守るものが多い程、俺は帰りたくなるんだよ…みんなの所に
だから…諦めない、と言って真人はニッと笑った
士道:ありがとう、兄さん
真人:おう！
1〜3.…ちゃんと澪に、伝えてこいよ？
4〜5.待ってるからな、いつでも
6.あ、それと令音
dice1d6=5 (5)

お前…

>真人:守るものが多い程、俺は帰りたくなるんだよ…みんなの所に
>だから…諦めない、と言って真人はニッと笑った
ああ…

そう言って真人は《狂三》と共に席から離れて行く
残っているのは…士道達だけだった
そして真人は贋物の夏の中、事の成り行きを見守った
澪が真士を甦らせる為に士道を産んだ事
だがそれだけでは無い…薄々澪は気付いていた、甦らせた所で…それが本当に真士なのかと
だからこそもう一つの願いの為に士道を産んだ

士道:澪、おまえは、自分を殺せる存在を創るために、俺を生んだんだ

その答えに至った士道は澪にそれを伝え、澪は返事の代わりに────悲しげに、笑った

真人:っ…
《狂三》:真人さん？
苦虫を潰した様な表情をする真人に《狂三》は心配そうに顔を覗き込む
真人:わかっていた、ああわかっていたさ…澪はそんなに強い子じゃない、だからこうなるだろうって…
1〜3.…だがもう、死ぬには殺しすぎた
4〜5.今更死んで償えるなんて…そんなもんは自分の過ちから逃げるのと同義だ
6.…ごめんな、澪…だめなお兄ちゃんで
dice1d6=3 (3)

《狂三》:…もし澪さんが死ねば、《わたくし》も真人さんも…消えてしまうのでしょうか…
真人の手をぎゅっと握り…俯く
真人:だろうな、だが…俺はそうなっても、最期の最期まで…《狂三》と一緒に居たい
《狂三》:奇遇ですわね、《わたくし》もですわ
お互いに背を向け…両手を恋人繋ぎにする
空は澄み渡り、雲ひとつない晴天
そこに…一雫の雨が、《狂三》の頬を伝った

そんな訳で此処まで
続きの予定は…感想スレが立ってからにするよ

お疲れ…辛いな…

そうか…そうだよな…

直ぐ続けてくれてもいいんだ…

この裏で全てを失ったおっさんに繋がる真人がいると考えるとそっちもめっちゃ辛いな…？

望まぬとはいえ誕生の時点で億単位で人を殺してるから…

>この裏で全てを失ったおっさんに繋がる真人がいると考えるとそっちもめっちゃ辛いな…？
もしかしておっさんになる真人が戻ってくる理由って…

身内にポケカに誘われてしまってね…

了解