「それはレースの事ですか？」
「違う。同人イベントだ」
「同人…？」
「そうだ。アマチュアが漫画を描いて行う即売会だ」
「あー…聞いた事あります」
「中央はそういう事してる余裕あるんだ」
「無い。トレーニングの隙間時間を利用して制作している！」
「成程。でもこれ大丈夫なんですか？月末ですよね？白紙ですが」
黒づくめの一人の声にびくん、とドーベルの肩が震える
「大丈夫ではない。だから力を貸して欲しい
その代わり俺も抵抗はしない。これが済んだら君達についていく」
「……」
願っても無い事だった。担当トレーナー達の中には露骨ではないものの
こちらに協力を示してくれるものも少なくはない
だが一つの疑問から黒づくめの一人が声を上げた

「ところで何故こんなギリギリまで放置していたんですか？」
「………………………………モンハンが…………………」
絞り出すように漏れたメジロドーベルの声にああ、と部屋に声が漏れ
反応するようにメジロドーベルが呻き嗚咽を漏らす
とはいえ三人集まれば文殊の知恵という
トレーナー狩りの協力もありネームは割と早めに完成した
そして下書きを表紙と１６Ｐ分済ませた所で皆が顔を上げる
「良し。ドーベル、俺に出来るのはここまでだ…
俺は今から彼等に拉致される。後は君がやるんだ、ドーベル」
「トレーナー！」
「いいかい分かるな？『俺はこれから拉致され数日行方不明になる』
だからドーベル君は『トレーナーが心配で数日塞ぎこむ』」
今回だけだぞ。デジタルの所も修羅場だからヘルプは望めない
後は君が本気を出すだけだ。モンハンは駄目だぞ？」
「ええ。アンタにこれ以上迷惑はかけられないもの。気を付けて」

頷き合う二人。またせたな、とトレーナーが黒づくめ達を促すと
目隠しと簀巻きの準備をする
やがて静かにドアが閉まり、そして開いた
「いいか！？合間にひと狩りとかやるんじゃないぞ！？」
「いいから早く行きなさいよ！」

やがて数日後。闇の勢力の元で数人のウマ娘の指導を終え
出掛けた時と同じ顔つきで帰還したトレーナーを
メジロドーベルは硬い笑顔で出迎えたという…。

ダメだったか…

あの先生？

おまえー！

ふた狩りorみ狩りくらいしちゃったか…

感動的な光景でしたよ
不安だったんでしょうにぎこちない笑顔を浮かべたメジロドーベルを
はっとした顔で担当トレーナーが抱き寄せまして
「君の側を離れるべきじゃなかった」
そんな苦々しい顔をしてね…自分も大変だったろうに
遠くからだから良く聞こえなかったですけど
「遅れを取り戻す」「覚悟しろ」「えっあっえ！？嘘だろ！？」
そんな話をしていたようです
恐らくこの数日間出来ていなかった分のトレーニングを
これから挽回するつもりなんでしょうね…素晴らしい
トレーナーとウマ娘はあああるべきなんだと思わされましたね

デジタルも修羅場とかなにがあったんだ…

デジたんは筆が乗り過ぎたんだろう多分…

ﾋｮｴ…ど…どうして私は今までオルフェーブルｼｬﾝとジェンティルドンナｼｬﾝの本を描かなかったんでしょうか…？

>デジタルも修羅場とかなにがあったんだ…
本人は余裕でも修羅場とでも言っておかないと毎回ヘルプに呼ばれるのはお互いの為にならないってデジトレが…

4冊目はコピ本になるかもしれませんねウェヘヘ

トレーナーと一緒にモンハンも持っていくべきだった…

>「いや良く来てくれた！」
後ろから肩に手を置いてそう

>トレーナーと一緒にモンハンも持っていくべきだった…
本体ごとな…

>「えっあっえ！？嘘だろ！？」
トレーナーかわいそう

ｷｯ

>「えっあっえ！？嘘だろ！？」
あのこれひょっとして1ページも進んでな…

全てはトレーナー狩りが悪いのよ…
原稿が出来上がってから攫ってくれればこんなことにはならなかったはずなのよ…

進んだわよ！トレーナーNTR本堂々の16Pモノが！

>進んだわよ！トレーナーNTR本堂々の16Pモノが！
トレーナー狩りと一緒にネタ出しした結果これだったら色々やべーって！

>進んだわよ！トレーナーNTR本堂々の16Pモノが！
これでも出来てたら
>「えっあっえ！？嘘だろ！？」
とはならなそうだから多分モンハン

「覚悟しろ」の辺りまではわりとキリッとした顔してたんだろうなきっと…

ひどい
ただただひどい