真人:真士が、いるのか？
ハナミが話した内部の状況にいち早く反応したのは真人だった
ハナミ:…どうやらその様です、何故そうなっているのかは────兄さん！？
ハナミが疑問に肯定した途端、真人は球体目掛けて凄まじい速度で飛翔し…突っ込んだ
真人:…っ！
真人/球体
>dice2d100=88 72 (160)

此処で上回ったんだよな…

どんな事をしてでも球体を突破して内部に入ってみせる！と真人は意気込み突入したのだが…
真人:あれっ！
弾かれるどころかすんなり入れてしまった
そして体は徐々に球体の中へと進んでいく…どうやら片道切符らしい
ハナミ:兄さん！
真人:
1〜3.大丈夫だ！士道達を連れて戻って来る！
4〜5.…行ってくる！
6.あっちょっ…すまん！ちょっと後頼んだ！
>dice1d6=3 (3)

真人:とはいえ…
もう少しハナミに内部の状況を聞いておくべきだったな…と思いつつ真人は微睡の中を突っ切って行く
そして…目映い光が身を包んだかと思うと…
真人:…は？
目を覚ました先は思い出の砂浜
だが季節が夏へと変化していた
自身が着ている衣服も私服へと戻っており…
真人:
1〜3.どうなってんのこれ…？
4〜5.…っ！誰だ！？
6.…園神凜祢の力か…？
>dice1d6=3 (3)

《狂三》:さぁ…《わたくし》にもさっぱりですわ
真人:《狂三》…！
何もかもがわからない状況
そこへ《狂三》が来てくれただけで嬉しかった
《狂三》:合体状態で来たのは正解でしたわね、おかげで《わたくし》も中に入る事ができましたわ
1〜3.兎も角…まずは歩いてみる他ありませんわね
4〜5.…真人さんの目的は真士さんに会う事なのでしょう？《わたくし》も探すのをお手伝い致しますわ
6.…真人さん、アレを見てくださいまし
>dice1d6=5 (5)

真人:ありがとう
《狂三》:これくらいお安い御用ですわ
そして2人で砂浜を歩く
目立つような建築物も無い、思い出の砂浜…に似た何処か
真人は《狂三》と共に真士を探し…
士道:うおおおおおおお！！！！
真士:はあああああああ！！！！
澪と令音が見守る中、小さい屋台の中で士道と真士が鉄板を用いて焼きそばを作っていた
《狂三》:…どういう事ですの？
真人:…
1〜3.さぁ…？
4〜5.これは士道の勝ちだな、経験の差が出てきたか
6.…(俺も作りたいな)
dice1d6=5 (5)

どういう事だってばよ

《狂三》:どういう事ですの…？
《狂三》はほぼ同じ動作で焼きそばを作っていく士道達を眺めて首を傾げる
真人:士道は常日頃から沢山の精霊達のご飯を作っている、だからあの大きい鉄板の上でも正確に味と野菜の炒め加減を把握出来てる…それに対して真士は澪と真那と俺、4人分という一般的な量を作っているから鉄板の扱いになれてないんだ
…なんで別れてるのかとか差があるのかとかは…俺も分からんと真人はお手上げのポーズをする
《狂三》:成る程…確かにそう言われてみると違いが…
わかる/わからない
dice2d100=64 84 (148)

そもそも普通の人間は料理に鉄板を使わないんだ

《狂三》:やっぱりよくわかりませんわ
真人:まぁそうだよな…おーい！
士道&真士:『兄さん！？』
声を掛けた途端バネの様に勢い良く振り向いて此方をみる士道と真士
…まるで双子の様に見える
真人:おう、元気そうだな…んで
2人の料理を待っている人物
澪と…令音
やはり彼女は消えた訳ではなかった様だ
真人:
1〜3.…無事で良かった
4〜5.ま、俺は信じてたがな
6.取り敢えず…食べてからにするか？
dice1d6=4 (4)

>4〜5.ま、俺は信じてたがな
嬉しそうだな

令音:本当かい？
真人:信じて進むか信じないで進むかだったら前者の方が良いだろ？
いつの間にか現れた丸椅子に腰掛けて4人を眺める
真人:俺もてっきりお前らみたいに分裂するかと思ったが…流石に違うみたいだな
士道、令音、真士、澪
生き写しの様で同一人物な者達を眺め…肩をすくめる
カメラがあれば撮ってやりたいぐらいだが…生憎視界に焼き付けるしか無さそうだ
真人:
1〜3.真那も…いればよかったんだがな…
4〜5.そういや紹介がまだだったな、彼女は《狂三》、俺の奥さんだ
6.お兄ちゃん、お前を置いて大人になっちゃったよ
dice1d6=6 (6)

年齢的な意味でも童貞的な意味でもな…

しんみりする台詞だけど色々が色々過ぎる

真人…

真士:兄さん…
士道:…
真人を置いて死んでしまった事を悔やむ様に真士は俯き
その様子を見て士道も暗い顔になる
真人:おいおい、そこは「それって…その、どういう事だよ！？」って突っ込むところだぞ？
《狂三》:そうですわよー
指輪をこれでもかと見せびらかしながら《狂三》はひらひらと手を振る
令音:
1〜3.…なまらびっくり
4〜5.そうか…ふむ、士道には刺激的過ぎるからそこまでにしてあげてくれ
6.え？マジかい？
dice1d6=2 (2)

>令音:
>1〜3.…なまらびっくり
なまら！？

告白は大分前にしてたんだけどな…

真人:驚いてくれて何より
何故北海道弁？と思いつつも士道達の方を見る
士道:……うん？
真士:…あっ！大人ってそうい…おい兄さん！今此処でいう事かよ！？
どうやらようやく真士は理解したらしい
《狂三》:士道さん、《わたくし》結婚しますのよ？真人さんと
士道:ああ結婚！……結婚？
1〜3.結婚！？
4〜5.じゃあ…え！？《狂三》さんが…義姉に！？
6.って大人ってそういう事かよ！！
dice1d6=3 (3)

刺激が強かったかな

そりゃ合体もした仲だぞ！

ピュアな思春期男子には強すぎた刺激

真人:ははは、ようやく気づいたかこのウスバカゲロウ
士道:なっ…！それ絶対馬鹿にしてるだろ！てか琴里が言ってたやつ！
よく覚えてるなーと反応しつつ、出来た焼きそばを士道が作ったもの、真士が作ったものと分けてよそい、それぞれに分配する
真人:…で、なんで焼きそば作ってたんだ？まぁ遠目から見れば勝敗わかったが
真士:わかるのかよ…いやまぁ、折角だしどっちが上手いかを2人に決めて貰おうかと…
真人:成る程ねぇ…
1〜3.お前そこは慣れてるフライパン使えよ…
4〜5.ま、審査は食べてからにするか
6.…え？俺も作るの？
dice1d6=5 (5)

野暮は言わない気遣い

真人:それじゃあ早速…
いただきまーす！と手を合わせて各々が焼きそばを口に入れる
《狂三》:どっちも美味しいですわー！
真人:おお、やっぱり僅かな違いって出るもんだな
令音:……ふむ、上手いものだ
澪:うん、美味しい
審査員達はあっという間に2人の焼きそばを平らげ…またしてもいつの間にか出て来た士道、真士とそれぞれの名前が書かれた回答札のようなものを手に持つ
結果は…士道の勝利だった
士道:よっしゃ！
真士:なんでだぁぁぁぁぁッ！？

因みに《狂三》
1.士道
2.真士
dice1d2=2 (2)

《狂三》:あら、みなさん士道さんの方をお選びになりましたの…？
自分1人だけ真士の方にあげた為少し以外そうな顔をする
真人:まぁやっぱり経験の差がな────
真人は士道と共にフライパンと鉄板の違い、作る量の差を真士に伝える
真士:成る程なぁ…くっ、仮にも自分に負けるとは
澪:元気出して、私はシンの料理の方が好きだよ
真士:澪……でもさっき士道の方選んでなかったっけ？
澪:え？だって美味しい方を選べって言うから
純粋さとはときに残酷なものとなる
真士は笑顔のままテーブルに沈んだ
真人:…おめでとう、士道
1〜3.本来なら此処で士道の勝利だ…が
4〜5.悪いが《狂三》の口に合う方を俺は選ぶ主義でね
6.真士に投票し直して…結果は引き分けだ
dice1d6=2 (2)

真士:え！本当か兄さん！
澪の言葉に容赦無いなぁ…と沈んでいた真士は真人の言葉に表情を明るくする
士道:なんでだよ兄さん！
真人:ふっ…これが大人の余裕だ
絶対違うだろ！という士道のツッコミを無視して澪と令音に冷たいものとか出せる？とお願いする
恐らくこの空間は2人が作ったもの
だとすればそういう事も可能では無いかと推測したのだ
澪:うん、かき氷とかどう？
令音:今度は私達がご馳走する番だね
士道:かき氷か…俺はイチゴで
真士:俺はメロン！兄さんと《狂三》さんは？

兄妹仲いい光景は見てて和むな…

幸せな空間だ…