二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1711431048088.jpg-(355816 B)
355816 B24/03/26(火)14:30:48No.1171650233そうだねx1 16:45頃消えます
こんばんは
そろそろ続きをやっていく村雨令音だ
少々お待ちを…
dice3d13=11 5 10 (26)
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/03/26(火)14:36:11No.1171651273+
体に力が入らない
何かが抜け落ちてしまったかのような感覚
大切なものが…消えてしまった
士道が来るまで持ち堪えようとして…でも、ダメで
頑張ったけど…四糸乃も失った
あの時の様な合体も澪に封じられ…いやでも、そこでもまだ諦めてはいなかった
1〜3.だけど
4〜5.十香を庇って
6.《狂三》が…貫かれて
dice1d6=1 (1)
224/03/26(火)14:42:11No.1171652488そうだねx1
そこからは、頭が働かない
誰かに声をかけられた覚えはあるが…それが誰だか理解出来ず
その誰かも澪の前には成す術もなく敗れ、号哭を上げていた
真人:ぁ…、あ
好きな人すら守れない
大事な人すら救えない
約束も…叶えられない
1〜3.どうすれば、良かったのだろう
4〜5.もう、終わりにしても良いだろうか
6.
dice1d6=2 (2)
324/03/26(火)14:50:49No.1171654197+
真人:ぁ…
遠くの方で、万象聖堂〈アイン・ソフ・オウル〉から放たれた光の粒によってボロボロの残骸に成り果てたフラクシナスが地に墜ちてゆく
あそこにも大事な友がいた
男である自分にもネイルの極意を教えてくれた箕輪
何かとオシャレについてサポートしてくれた椎崎
今度同人誌を見せてくれると言ってくれた中津川
結婚についてあれこれアドバイスをくれた川越
異性の接し方について色々教えてくれた幹本
琴里の側で蹴られていながらも、的確なサポートをしてくれた神無月
そして士道を想ってくれた令音に、二亜、琴里
みんな…かけがえのない者達だった
424/03/26(火)14:51:18No.1171654311+
ここは地獄だ…
524/03/26(火)14:52:33No.1171654560そうだねx1
ハナミがごちゃ混ぜで澪にこんな空間で人間が生きれる訳がないと取り乱した理由が分かったな…この場にいなかったからか…
624/03/26(火)14:58:14No.1171655868そうだねx2
澪は項垂れたままの真人を一瞥した後、フラクシナスの残骸へ移動する
既に十香の霊結晶〈セフィラ〉は回収した
残りは…と、そこでごうごうと炎に焼かれる少女の姿を見つける
灼爛殲鬼〈カマエル〉力で身体を再生しようとしている琴里だ
まだ意識は戻っておらず…眠ったままだが、じきに目を覚ますだろう
澪は琴里を後回しにし、もう1人の精霊である二亜に残った霊結晶の欠片を回収しに向かった
令音:
1〜3.…琴、里…
4〜5.まだ、終わらな…い、終わらせ…ないっ…
6.ぁ…
dice1d6=6 (6)
724/03/26(火)15:00:33No.1171656342+
令音先生…
824/03/26(火)15:01:33No.1171656523+
令音は力について何も知らないからな…
924/03/26(火)15:03:08No.1171656832そうだねx1
ニベルコル:…あはは、元…気?
令音:君、は…
瓦礫に挟まり、動けない所に左手の無いニベルコルが現れる
どうやら運良く生き残ってしまったらしい
ニベルコル:待ってて、すぐ…助けるから
右手で瓦礫を何とか持ち上げ…令音は腕の力だけで何とか脱する
どうやら足は…もう思う様に動いてはくれなさそうだ
1024/03/26(火)15:04:53No.1171657233+
二ベルコル…
1124/03/26(火)15:06:43No.1171657634そうだねx2
令音:すまない、ね…
ニベルコル:…平気
他のクルーの生存は絶望的だろう
自分が生き残っているのは偶々、始原の精霊から分かれた存在だから
近くの瓦礫に令音をより掛からせると…ニベルコルは力無くへたり込んでしまう
ニベルコル:限界、か…くやしい…な…
令音:
1〜3.…まだ、手はあるよ
4〜5.私を…琴里の所まで運んでくれ
6.真人に…兄さんに出来て、私に出来ない事は…無いと思うから
dice1d6=6 (6)
1224/03/26(火)15:07:09No.1171657727+
健気だな…天使が主の手を離れてここまで動くなんてさぞ澪も感銘を受けただろう…
1324/03/26(火)15:08:00No.1171657945+
真人も霊装を展開出来れば…
1424/03/26(火)15:09:21No.1171658274そうだねx2
ニベルコル:それ、こんな状態のアタシに言う?
人使いの粗い奴、と言いながらも力を振り絞って立ち上がり…令音の手を掴んで引き摺る
ニベルコル:私は確かに、量産型かもしれない…でもね…!
1〜3.私は、生きてるんだ…!
4〜5.量産型にも、意地はある!
6.量産型がカッコ悪いって…誰が決めた…!?
dice1d6=6 (6)
1524/03/26(火)15:10:06No.1171658443そうだねx2
6
6
6
1624/03/26(火)15:14:02No.1171659335そうだねx1
◆この連続の6は…!?
1724/03/26(火)15:16:37No.1171659854+
令音:今の君は、最高に…カッコいいと…思うよ
令音の言葉にニベルコルはニヤリと笑う
ニベルコル:ありがとう…ねぇ、貴方名前は?
令音:私かい?私は…村雨令音だ
令音…良い名前だね、とニベルコルは心を通わせた相手の名を心に刻んだ
そして未だ目覚めぬ琴里の前に到着し…
ニベルコル:もう、限界
琴里に覆い被さる様に倒れ伏した
令音:いや、十分だ
令音は琴里の手を掴み…自らの力全てを分け与える
そしてそこに…ニベルコルの手も混じる
ニベルコル:…三人寄れば文殊の知恵、でしょ?
1824/03/26(火)15:18:23No.1171660224+
始原の精霊の半身の力の全てって身体が保つのか…?
1924/03/26(火)15:21:48No.1171660963+
令音から琴里から真人へ繋がるのか…?
2024/03/26(火)15:22:04No.1171661023+
ハナミが到着した時には…全てが手遅れだった
周囲に生命反応はキャッチ出来ず…何人もの見知った顔が…骸となり果て倒れている
自分に吐く機能は無いのに…吐き気がする
この現実を受け入れたく無いと…目を閉じそうになる
そこに…1人の少女が目に入る
生存者…ではない

ハナミ:崇宮…澪…!

殺戮者だ
2124/03/26(火)15:24:40No.1171661691+
ハナミはDEMもフラクシナスもASTとも関わりがあるからその分見知った顔も多いよね…
2224/03/26(火)15:24:57No.1171661766そうだねx1
澪の霊装の背後に顕現する幾つもの星に緑色と赤色の光がそれぞれ灯る
澪:これで後は────
ハナミ:崇宮澪ぉぉぉぉ!!!!
澪:
1〜3.ああ、君がいたね
4〜5.邪魔をしなければ手を出す気はなかったが…仕方が無い
6.人ならざる者でも…此処まで成長するなんてね
dice1d6=6 (6)
2324/03/26(火)15:27:29No.1171662341+
そうか…ハナミが破壊されたのはネットワークへの逃亡なんて浮かばなくなるくらい怒り狂ったからか…
2424/03/26(火)15:28:16No.1171662553+
また6出てる
2524/03/26(火)15:29:51No.1171662955+
ハナミ:よくも、よくもみんなを!私の、友達を!
澪:君は本当に、良くここまで来れたね
心を持ち、優しさを得た人工知能
人の手によって生み出された電子の存在、鞠亜や鞠奈と違って人工精霊でもないハナミに澪は一目置いていた
澪:
1〜3.取り敢えず、ネットワークに逃げられるのは厄介だね
4〜5.そもそもこの空間に入った以上、この一帯全てが輪廻楽園〈アイン・ソフ〉の射程圏内だ
6.逃しはしない、諦めてくれ
dice1d6=5 (5)
2624/03/26(火)15:35:35No.1171664369+
そう呟いた途端、ハナミと鞠奈は凄まじい違和感に襲われる
まるで何かから締め出されたような…
鞠奈:うそ、ネットワークにアクセス出来ない…!
それにハナミは言葉を失う
澪はただ逃げられるのが厄介だからと言う理由で、何の予備動作もなくハナミ達をこの場に縫い付けたのだ
澪:さぁ、これで終いだ
澪/ハナミと鞠奈
dice2d100=4 59 (63)
2724/03/26(火)15:41:27No.1171665811+
呆気なく、勝負はついた
既存の兵装で澪に太刀打ち出来る筈もなく
リコリスは僅かな時間で使い物にならなくなり
纏っていたCR-ユニットも…ガラクタと化した
寸前で自身の体に鞠奈を退避させたが…それも意味はないだろう
ハナミ:ごめんなさい、鞠奈…ダメなお母さんで
結局、逃す事も出来ず…鞠奈を死なせてしまう
鞠奈:ううん、大丈夫だよ
1〜3.お母様と一緒にいられるなら…いい
4〜5.お父様に会えないのは、残念だけど…
6.お母様といれるなら…怖く、ない
dice1d6=4 (4)
2824/03/26(火)15:41:58No.1171665946+
澪は全部判定負けてないか?
2924/03/26(火)15:43:04No.1171666202+
>澪は全部判定負けてないか?
逆に凄えなコイツ…
3024/03/26(火)15:43:42No.1171666338+
>>澪は全部判定負けてないか?
>逆に凄えなコイツ…
判定に勝つ必要は無いからね
3124/03/26(火)15:44:25No.1171666544そうだねx2
>>>澪は全部判定負けてないか?
>>逆に凄えなコイツ…
>判定に勝つ必要は無いからね
ズルいぞ!始原の精霊!
3224/03/26(火)15:44:35No.1171666585そうだねx2
リリハナの時はバックアップも破壊されたと言っていたけどこれじゃバックアップあっても誤差だな…
3324/03/26(火)15:46:47No.1171667132+
判定なんて必要ないと言わんばかりなのが腹立つ
3424/03/26(火)15:46:57No.1171667174+
ハナミ:そう、ですか…
兄に謝罪の一言も言えずに生涯を終える事は…受け入れたくなかったが
澪:さよなら、ハナミ…君に会えて良かった
ハナミ:…負けないで、兄さん
最期まで、真人を信じて…ハナミと鞠奈の機能は停止した
3524/03/26(火)15:55:06No.1171669099そうだねx1
真人:俺は…
《狂三》を失い、もう立ち上がる気力も無い
八舞姉妹も、四糸乃も、六喰も…そして十香も
澪の前にはただなけなしの抵抗しか、出来なかった
真人:くっ…!
CR-ユニットも無い今の状態で戦う事は不可能だ
もう後は大人しく澪の目的が達成されるまで此処で待ち続ければ────

:全く、様子を見てくればこんな所で燻ってるなんてね…
1〜3.まだ終わりじゃない、そうでしょう?
4〜5.ほら起きなさい、私達のデートはまだ始まったばかりよ
6.…ふんっ!
dice1d6=3 (3)
3624/03/26(火)15:59:32No.1171670118+
まあ同格扱いの暁美一族が選択肢まで弄っていたことを考えるとこうなるか
3724/03/26(火)16:00:42No.1171670398そうだねx1
真人:琴、里…?
まだ、霊結晶を抜き取られてなかったのだろうか
琴里:ん?ああ、霊結晶なら澪に取られたわ…全く…あれが令音だなんて思いたくもないわね
相変わらずの毒舌に少しだけ笑みを溢す
琴里:その感じなら…まだ戦えるでしょう?
1〜3.…お兄ちゃんを、助けに行くわよ
4〜5.《狂三》の分まで生きないと許さないわよ
6.…戦えるなら、力を貸してあげる
dice1d6=4 (4)
3824/03/26(火)16:07:43No.1171672002そうだねx1
真人:ごめん、頼りにしてばかりだな…俺
琴里:兄なら妹を頼って頂戴、情けなくたって良い…生きてこその兄よ
真人の手を掴んで引き上げる
真人:っとと…じゃあ、行くか
本調子には程遠いが…まだ、琴里が生きている
なら…折れたままではいられないというものだ
真人:因みになんで霊結晶を抜かれても平気だったんだ?
琴里:…令音とニベルコルが力を貸してくれたの、令音は兎も角…後者はビックリだわ
真人:…ハナミ、ありがとな
後で会えたらハナミにも礼を言わねばと思いながら、真人は琴里と共に士道の元へ急ぐのであった…
3924/03/26(火)16:09:23No.1171672408+
でももうハナミは…
4024/03/26(火)16:17:01No.1171674098+
士道の方も、全力で澪の元へと向かっていた
来禅高校の地下シェルターに転移させられた後
クラスメイトの前で天使を顕現させるという事をしながらも扉を開けて脱出する
そして道中では強力なバンダースナッチのカスタム機2機…そしてウェストコット相手に苦戦しつつも、七罪と美九の助力で窮地を脱した
まさかハナミが霊結晶〈セフィラ〉の一部をウェストコットに譲渡していた事は…想定外だった
だがそれも先程までの事、神蝕篇帙〈ベルゼバブ〉を封解主〈ミカエル〉で閉じ、使用不能にしたのだ
だが…時は既に遅かった
4124/03/26(火)16:25:27No.1171675962+
アイクがハナミの奥の手とは…いい気はしないな
4224/03/26(火)16:28:19No.1171676580+
神蝕篇帙〈ベルゼバブ〉の力を封じた直後だった
ほんの瞬きほどの間に、世界がモノクロに様変わり────ウェストコットの胸から、灰色の光を放つ結晶が浮かび上がったのである
士道:な……!
士道は驚愕に目を見開くと、周囲に視線を巡らせた
明らかに、異常な光景…つい一瞬前まで辺りに広がっていた廃墟が、白と黒で構成された幾何学的な空間に変貌していたのである
美九:え……っ?
七罪:あ───
次いで後方から、美九と七罪のそんな声が響く
一瞬、彼女らも、突然様変わりした世界に驚いているのだと思ったが────違う
一拍置いて士道は気づいた
地面から光の帯のようなものが伸び、美九と七罪の胸を一直線に貫いていることに
士道:……ッ!? み、美九、七罪......!?
士道が狼狽の声を上げていると、彼女らの胸からも光り輝く霊結晶が現出し────ウェストコットのそれと一緒に宙に舞うと、空へと飛んでいってしまった
すると美九と七罪が、糸の切れた人形のようにがくりとその場に倒れ込む
士道:お、おい!どうした二人と……も……
4324/03/26(火)16:28:52No.1171676684+
どのタイミングで譲渡してたのかが分からないのが気掛かりだ
4424/03/26(火)16:31:32No.1171677253+
ああ…
4524/03/26(火)16:31:54No.1171677327+
二人の身体を揺すった士道は、途中で言葉を失った
理由は単純、つい数秒前まで話していた二人が────物言わぬ屍となっていたのである
士道:な……何だよ、これは......ッ!
澪:────シン

士道の困惑に応えるように…闇の中から、その少女は姿を現した
士道:……!み、お────
そう…荘厳な霊装を纏った精霊・崇宮澪が、いつの間にかそこに現れていたのである
もっと正確に言うのなら、先ほどまでの姿とは、装いが微妙に異なっていた
彼女が背に負っている10の星…先ほどまで一つしか光が灯っていなかったそれが、今は眩いばかりの輝きを放っていた
最悪の想像が頭を掠める…けれど、問わずにはいられなかった
嘔吐感を抑えるようにしながら、言葉をこぼす
士道:み、みんなは……?
4624/03/26(火)16:35:44No.1171678135+
澪:……
士道の言葉を受け、澪がゆっくりと手を前に掲げる
すると、彼女の背に輝く10の星から、それぞれ美しい霊結晶が姿を現した
士道:な──
悲しいかな、美九と七罪の姿を目にした士道には、それが何を意味するのか、理解できてしまった。
即ち、精霊全員の──死。
士道:あ、あ……
────間に、合わなかった
士道は、半ば無意識のうちに自分の喉から震える声がこぼれるのを感じた
状況を理解してしまった脳から順に、絶望が身体を侵蝕していく感覚…視界が滲む…指先が震える…全身から力が抜け、身を起こしていることさえ困難になる
澪:────準備は整った
けれど澪は、そんな士道とは対照的に、静かな声で告げた

澪:これでずっと一緒だよ────シン
4724/03/26(火)16:36:31No.1171678287+
真人が琴里とも合体すればもしかしたら令音の分も合わせて相当な強さにはなれるのか…?
4824/03/26(火)16:38:15No.1171678688+
この時、澪は気付かなかった
輝く星のうちの一つが、静かに震えていた事を
士道は気付かなかった、まだ諦めるには早い事を
真人は気付かなかった、この先に待ち受ける、長い、永い運命を

まだ、戦争〈デート〉は終わらない
4924/03/26(火)16:38:51No.1171678844+
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1711431048088.jpg