二次元裏@ふたば

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1355435 B24/03/25(月)00:40:56No.1171192040+ 02:58頃消えます
休日の朝。
「おはよー」
「おう、おはよう」
自宅に来たブルーと軽く挨拶する。
レッドが彼女を見る。
いつもと違う衣装。
セーターやタイツを着た姿に少し驚く。
「あれ?今日はいつもと違うんだな」
「たまにはね。まだまだ寒いしあったかい格好してもいいかなって」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/03/25(月)00:41:18No.1171192174+
そこで、ブルーが挑発的な笑みを浮かべる。
「それとも、レッドは脚出してる方が好きかしら?」
「え…」
言われて、どきりとする。
タイツに包まれたブルーの脚。
すらりとした美しいラインを持ち、薄い素材がそれを強調する。
あえて素肌を見せないことで、より色気が出てる気がする。
「お、オレはどっちもいいと思うかな」
224/03/25(月)00:42:47No.1171192681+
「ならよかった。
レッドが望むなら、網タイツでもガーターでもつけてあげるけど」
つい想像してしまう。
それらをつけたブルーの脚を。
どれも似合う、と思うのは彼氏の贔屓目だろうか。
「わかりやすいわ、レッドって」
彼女は笑いながら、カバンからノートPCを取り出した。
324/03/25(月)00:43:05No.1171192785+
「ちょっと仕事してるわ。
できたらご飯も用意してほしいんだけど」
「わかった。カレーでいいか?」
「任せる」
そう言うと、PCを操作しだした。
「お茶淹れようか?」
「お願い」
ブルーが真剣な目で、モニターを見つめる。
キーボードやマウスの操作も速い。
自分も趣味程度ではPCを操作の経験はある。
だが、素人の自分から見ても彼女の動きの速さはわかる。
424/03/25(月)00:45:05No.1171193473+
画面を覗くと、瞬く間に文字が入力されていく。
グラフが作成されたり、文面がすぐに綴られていく。
「レポートか?」
「そうね。
単にメカ作るだけじゃなくてそれの必要性わかりやすくするための企画書も金額検討のための明細書も必要だから」
「そうなんだ…」
専門外のことなのでよくわからないが、大変だとは思う。
524/03/25(月)00:45:28No.1171193606+
自分は単にバトルをしてファイトマネーを稼ぐだけで済む。
面倒な手続きは協会がしてくれるから自分はやることがない。
だけどブルーは自営業も同然だ。
何から何まで、自分一人でやらなければいけない。
彼女の苦労も相当なものだろう。
せめてその負担を自分が軽くしてやらなければ。
それが恋人の務めなのだろう。
そう思って、お茶を淹れるためにその場を離れた。
624/03/25(月)00:46:15No.1171193871+
しばらく経つと、ブルーが腕を上げた。
「よし、終わったわ」
力を抜いて、ブルーが肩を落とす。
「おつかれ。
肩でも揉もうか?」
「お願い。ほんと凝ったわ」
彼女の小さな肩に手を添えて揉む。
固い。
よほど凝っていたのか、筋肉がかなり強張っている。
「ただでさえ胸のせいで凝るのに、デスクワークばかりで余計に凝っちゃうわ」
「そ、そうなんだ」
724/03/25(月)00:46:40No.1171194019+
そう言われると、視線がつい彼女の胸に行く。
服装を変えても、その大きさや形は隠しきれない。
むしろブルーがそういったところを強調するような服装を好んでいるのかもしれない。
「触る?ちょっとくらい構わないけど」
挑発でもなく、気軽な言い方。
冗談を言ってリラックスしたいのもあるようだが、これくらいはいつも言っては来ている。
少し考えたが、触りたくなったのでそうした。
服越しでも、確かなボリュームの膨らみの柔らかな感触に心が満たされる。
824/03/25(月)00:48:01No.1171194464+
「ほんと、レッドってアタシの胸好きね」
「全部好きだよ」
「知ってる」
笑い合う。
お互いの気持ちも、疑う気もない。
大事な恋人。
長年の付き合いもあった。
ここに至るまでトラブルも多かったが、おかげで順調に交際している。
924/03/25(月)00:48:14No.1171194537+
「あ、ちょっと髪とかほっぺた触ってほしいんだけど。
シャンプーとか肌のクリームとか変えてみたの」
「うん」
言われるままに、触る箇所を変える。
確かに、感触が以前と違う気がする。
「どう?」
「なんか、前と違う気がする。
どう説明したらいいか、わからないけど」
1024/03/25(月)00:48:41No.1171194678+
上手く言葉にできない。
女性の肌や髪に触ることなどブルー以外にもないから、表現の仕方に困る。
「いいわ。
言い方に困ってるってことはそんなに変化なかったのね多分」
肩をすくめ、ブルーが言う。
「レッドにはもっと綺麗になったアタシを見てほしいんだけど」
「そこまでしなくても、いつもブルーは美人だしそのままでも好きだよ」
「ありがと。
でもそれで自分磨き怠るのも違う気がするのよ」
1124/03/25(月)00:48:56No.1171194760+
女性も大変だな、とレッドは思う。
容姿に優れていても、それを磨こうとする。
維持のために、努力もする。
トレーナーに置き換えてみれば、レッドにも理解できる。
分野が違えど、精進が必要なのはどれも変わらないのだろう。
「またレッド、トレーナーでならとか考えてるでしょ」
「たはは、バレたか」
図星をつかれ、苦笑いした。
1224/03/25(月)00:49:37No.1171195007+
その日の夜。
「ブルー、そろそろ寝たほうが…」
声をかけてみると、彼女は寝息を立てていた。
夜になっても、また仕事をしていたのだ。
よほど疲れが溜まっているのだろう。
彼女を抱えて、ベッドに運ぶ。
寝かせた上で、毛布を被せた。
「おやすみ、ブルー」
「ううん…、レッドもきて」
寝ぼけ気味な声で誘われる。
運ぶ時に起こしてしまったようだ。
1324/03/25(月)00:50:11No.1171195239+
「わかった。一緒に寝よう」
大人しく従って、自分もベッドに入る。
「ん…」
ブルーに抱きつかれる。
「おやすみ…」
言った後、すぐに安らかな呼吸音だけになる。
お疲れ様、と口にせずに思う。
疲れた恋人。
彼女を癒せるのなら、これくらいはしてあげよう。
1424/03/25(月)00:54:33No.1171196877+
自分では、ブルーの仕事の手伝いもできない。
彼女のオシャレに、気の利いたことも言えない。
でも、それでも。
彼女のためにできることは他にもたくさんある。
ならば、それをしよう。
ワガママも聞くし、家事もする。
それでブルーを支えてあげられるなら。
できることはやる。
そうして、一緒に生きて行こう。
そう思って、レッドも瞼を閉じた。
同じ夢が見れたらいいなと、願いながら。
1524/03/25(月)00:54:45No.1171196951+
以上です
閲覧ありがとうございました


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