吐くな

真那:兄々様
真人:ん？どうした？
CR-ユニットを整備する最中、扉を開けて真那が入って来る
真那:
1〜3.ハナミさんは…戻って来ねーんでしょうか
4〜5.崇宮澪は…兄様をどうするつもりだと思いますか？
6.…兄様は、戦わねーで下さい
dice1d6=6 (6)

ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ

真人:何でだ？
真那:兄々様には《狂三》がいる…彼女を置いて死ぬなんて事があったら真那は死んでも死に切れねーです…
だから、戦うなと
戦場から身を引けと…真那は顔を逸らして真人へ訴える
きっと次の戦いで大勢の者が傷つく事を…真那は恐れているのだろう
真人:…
真人/真那
dice2d100=74 9 (83)

兄は強し

>6.…兄様は、戦わねーで下さい
真那…

真人はお兄ちゃんだもんな…

真人:ありがとな、真那
作業の手を止め真那の頭を優しく撫でる
真那:兄々様…
その対応で察してしまったのだろう、真人が戦うのを決めた事を
真人:でも俺は士道や士道を好きで居てくれる子達の為に…俺の家族を守る為に戦う
それは勿論、お前の為にも…と続ける
真那:でも！もし兄々様が…！
死んだら、とは言えなかった
口に出したら…本当の事になってしまいそうで…
涙を流す真那を抱き締め真人は頭を撫で続ける
真人:
1〜3.俺は真那と士道、《狂三》を残して死ぬ気は無いよ
4〜5.まぁ死んだら狂三の奴が「あ、馬鹿に教えて差し上げますがもう3回目ですわよ？死んだの」とか言ってくれるさ、その度に対策すりゃ良い
6.…ハナミの奴、どうしてるかな
dice1d6=5 (5)

真那:そんなの…っ！
真人:…兎も角、真那だって戦うんだろ？妹が命張ってるのに後方でグダグダしてられるかって話だ…お前はちゃんと士道を守るんだ、良いな？
そういって真人は作業に戻る
真那:兄々様…兄様…
もう、どう声を掛ければ良いのかわからなくなってしまった
真那は自分の不甲斐無さに唇をキュッと結びながら部屋を後にするのであった…

真那はつらいよな…

戦わないなんて真人に言っても無理だよ

《狂三》:…よっと！
十香:おぉー！
その頃、《狂三》は十香達と共におにぎりを作っていた
狂三が士道の為に何度も時を遡り続けた事
そして…士道と琴里が狂三の分身体から聞いたというDEMの総攻撃
最後の戦いが迫る中、自分達の苦手な物を乗り越える事で英気を養おうとしていた
その過程で料理が得意な者を探していたのだが…
《狂三》:
1〜3.どうやらお困りのようですわね
4〜5.ふっふっふ…この《わたくし》の出番！ですわね！
6.…やっぱり、真人さんは《わたくし》に隠し事をしてましたのね
dice1d6=3 (3)

料理上手な正妻のお通りだ

七罪:あ、《狂三》…さん
《狂三》:そう！真人さんのお側にいる！《時崎狂三》とは《わたくし》の事ですわ！
キエーッ！と荒ぶる鷹のポーズをしながら格好をつけている《狂三》
七罪はもし此処に狂三がいたら憤死しているだろうと思った
四糸乃:《狂三》さん…どうして此処に？
《狂三》:真人さんは今は忙しそうですし…士道さんも琴里さん達と一緒に何か作戦を考えているご様子、でしたら保護者代わりに《わたくし》が十香さん達の側にいた方が良いと思いましたの
1〜3.という訳でどしどし頼って下さいまし！
4〜5.所で十香さん、その梅干し…どうなさいますの？
6.…あら？
dice1d6=6 (6)

>キエーッ！と荒ぶる鷹のポーズをしながら格好をつけている《狂三》
かわいい？

なんか6多いな…

本当に愉快な感じに育ったよな《狂三》
精霊にならなかったら本体もこんな感じになってたのかな…

青臭いままでいられたからな…

令音:やあ、《狂三》さんも来てたんだね
《狂三》がドアの方へ視線を向けるとエプロンを纏った令音がドアを開けて入って来ていた
六喰:ふむん？令音もむく達の様子を見に来たのか？
令音:ああ、君達だけでは琴里が不安だと言っていてね
1〜3.とはいえ心配は杞憂に終わりそうだ
4〜5.折角だしこのまま私も此処に居て良いだろうか
6.…《狂三》さん、いや…《狂三》先生
dice1d6=3 (3)

十香:おお！令音もおにぎりを作りに来たのか！？
令音:ああ、是非お手伝いをさせてくれないだろうか？
私も琴里達の応援をしたいしね、と袖を捲り準備を始める
《狂三》:ではおにぎりを上手に作るコツを皆さんに伝授いたしますわ…！
十香:おお…！
よしのん:楽しみだねぇ！
まずは自分の食べる量、そして入れる具材を確認して────と説明を始める《狂三》
令音や六喰、七罪達は皆んなに美味しくおにぎりを食べてもらう為に一字一句聞き漏らす事のないよう集中して話を聞いていた…

日下部:────それが、今回貴方達が来た理由？
ASTの本部、ミーティングルームに集められたAST隊員と隊長の日下部はアルテミシアの話を聞いていた
アルテミシア:はい、恐らくは四日後の二月二十日…DEMは皆さんに出動要請を掛け、戦場へと引き摺り出すと思います
恐らくは…囮か弾除けの為に、と付け加える
精霊やその保護組織ラタトスク、DEMの目的を粗方話し終えたアルテミシアは日下部達の反応を待つ
真那も一緒に来て欲しかったが1人にして欲しいと言われてしまい
結局自分と友達のアシュリー達だけで来る事となった
日下部:…
1〜3.にわかには信じ難い話ね…
4〜5.それで？上からの命令突っぱねろって？現実的じゃ無いわね
6.…
dice1d6=6 (6)

ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ

もう知ってるのか？

日下部:…わかった、信じるわ
アルテミシア:えっ…！？
あっさりと話を受け入れた日下部に驚きの声をあげる
日下部:何よ、そんなに驚く？私達だった脳死で働いてる訳じゃないわよ…
そう言って日下部はかつてウィッチと戦った時の事を話す
今は行方が分からずじまいのアミュスが天宮市に墜ちて来る人工衛星を破壊する際、精霊と共に破壊活動に当たっていた事を
日下部:
1〜3.その時にね…何となく、精霊とも上手くやってけるんじゃないかって…思ったの
4〜5.アミュスは…最初からわかってたんでしょうね…だから精霊を殺そうとはしてなかった
6.時は来た、それだけでしょ？
dice1d6=2 (2)

日下部:確かに精霊の起こす空間震で被害は出てる…そしてそのせいで苦しんでる人は大勢いるわ
だから私達のような組織もある…と続ける
日下部:だけどそれを食い止められるんでしょ？ラタトスクってのは、だったら協力する他ないでしょ？
アルテミシア:日下部さん…
他の隊員達も日下部の意見を受け入れ…自分達も同じ気持ちだと、もし何かあれば手伝わせて欲しいとお願いする
日下部:私達の仕事は精霊を殺す事じゃ無い、市民の生活を守る事よ…だから、その生活を脅かす様な輩は例え誰であろうと許さないわ
1〜3.そんな訳だから、こっちは心配しないで頂戴
4〜5.…それと少しだけ代わりに手伝って欲しい事があるのだけれど
6.…とまあそれはそれとして…アミュス、生きてるんでしょ？
dice1d6=1 (1)

自分達のことは自分達で何とかする
そう言ってアルテミシア達を日下部達は送り出すのであった…

そんな訳で今日は此処まで
また明日続きをやって行く予定だ