また13出してますの
ウケますの

RH:『A high concentration of magic reaction has been confirmed from inside, and it is in a dangerous state.(内部から高濃度の魔力反応を確認、危険な状態です)』
なのは:わかった！こっちで波長を合わせれば反応を中和出来そう…！
白いバリアジャケットを纏った茶髪の少女は空を舞って少女の姉ががむしゃらに放つ光弾を無駄な動き無く躱して行く
真人:…すごい
自分に比べたら幼い少女は微塵も臆する事なく突き進んでいる
対する自分はどうだ
地面にへばりついて、飛ぶ事もせず
ただ少女を見上げている
なのは:
1〜3.行くよ！レイジングハート！
4〜5.…やっぱり魔力の波長は私やフェイトちゃん、はやてちゃんに似てるんだね…
6.っ…！？
dice1d6=4 (4)

そうか…オリジナルだから似てるのか…

RH:『Accel Shooter』
なのは:シューット！
なのはの周りからいくつもの光弾が生成され、縦横無尽に曇り空を駆け巡る
一つ一つが少女に当たり
その度に少女の姉が放つ魔力反応は鎮静化していった
宝石:『…このままいけばあの子は助かります』
真人:あの杖、お前に似てるけど…あれは…
宝石:『…
1〜3.オリジナル、レイジングハート
4〜5.…あの子達が目標、完成系です
6.あれが────
dice1d6=1 (1)』

AHもオリジナルに憧れてるのかな…

真人:レイジング、ハート…
宝石とは違い、金色が目立つ配色の杖
真ん中は赤く…明るいイメージを感じさせられる
少女の姉:ああっ！あああッ────！！！
なのは:すぐに助けるから！…そこっ！
なのはは少女の姉の猛攻を掻い潜りバインドで少女の動きを止める
RH:『Exelion Mode』
なのは:エクセリオォォォン…！
桃色の光が収束していく
桃色の球体がドクンッ、ドクンッと振動する
宝石:『そしてそれの担い手が────

1.エースオブエース、高町なのはです
dice1d1=1 (1)

なのは:バスタァァァァァァッ！！！！！
そして放つ光は少女の姉へと落ちる
自身の物とは違い
優しく、包み込む様にその光は落ちて行く
少女の体に傷は無い…
相手は非殺傷用設定を使用していたのだろう
魔力の爆発は起きる事なく
光が収まった時現れたのは────
少女の姉:すぅ…すぅ…
なのは:…良かった
穏やかな寝息を立てる少女の姉と
それを優しく抱き抱えるエースオブエースの姿だった

彼女は、あの子を助ける事が出来た

1.じゃあ、俺は？
dice1d1=1 (1)

この場の誰が悪いわけでも無いのに自然と追い詰められてしまうおっさん
何だこれ地獄か？

おっさんがいなかったらそもそも駄目だったから…

これが切っ掛けだったか

おっさんが頑張って外部操作を遮断しなきゃもっと早く爆破してたんだろう
でもそんなの今のおっさんには伝わらない訳で
救えなかった自分と救えた彼女という絶望的な差に苦しむしか無いのだ…

なのは:…っ？
少女を無事に保護し
周りの局員を救助する為地面に降り立つ
その時、誰かが自分を見ている様な感じがして辺りを見回すが…
今この場で気を失っていないのは自分以外に見当たらなかった
なのは:誰かいた様な────
1〜3.フェイト:なのはー！
4〜5.ヴィータ:なのはッ！
6.なのは:ふぇっ！？えっ！？えええっ！？
dice1d6=1 (1)

一体影かノイズか

何で…何で彼がここまで苦しまなきゃいけないんだ…
正直これおっさんがなのはを避けるの分かるよ
デバイスが違法とかどうこうじゃなくて憧れだし何より自分が惨めに感じてしまうんだ
これが呪いとなっておっさんは一人で戦い続けてるんだろうな…

おっさんこの時点で転移か何かで一人逃げた感じかな

なのは:フェイトちゃん！
フェイト:なのは！どうして…！
フェイトは信じられないと言った表情でなのはを抱きしめる
まるで此処にいるのがおかしいとでも言う様に
なのは:ごめんね…大丈夫ってフェイトちゃん言ってたけど…心配になっちゃって
1〜3.フェイト:でも…なのはは…！
4〜5.ユーノ君を責めないであげて
6.…私、決めたよ
dice1d6=1 (1)

なのは:うん…フェイトちゃんの言う通りだと思う、実際私もまだそう思ってるし
フェイトを抱き締めて頭を撫でる
フェイト:なのはが無理に戦う事なんて何処にもない、ユーノだって…！
ユーノはきっと今回の件を怒るだろう
それでもなのはは…
なのは:ねぇフェイトちゃん…今回の子、私達が元に…なってるんだよね…？
フェイト:…ッ！
なのは:
1〜3.責任は私にもあるよ
4〜5.やっぱり…私も戦う
6.あっ！でもフェイトちゃんとユーノ君との約束もちゃんと守るよ？
dice1d6=4 (4)

悲しみと喜びは背中合わせ
勝者の裏には必ず敗者もいるんだろう
この歌詞が似合いすぎる今のおっさんと接続詞さん…

おっさんは敗者じゃないんだけどね…

フェイト:なのは…
なのは:フェイトちゃん達が頑張ってるのに見て見ぬ振りは出来ないし…それに翠屋の事を辞める訳じゃないよ
自身も管理局の局員として戦うと決めたなのはの目には決意が宿っており
それを見たフェイトはもう彼女を止める事は出来ないのだと悟る
フェイト:
1〜3.…無理しないでね
4〜5.どうして…っ！
6.…でも！
dice1d6=2 (2)

周りから見ればそうでもおっさん的には何も出来なかったから負けるより酷い感じになってそう

おっさんが足掻いたから接続詞さんが間に合ったんだ…惨めにならないで…

こういう時の色々って自分じゃ分からないからね
しかも今のおっさん心が弱ってるし一度ネガティブになると一気に思考が偏るだろう…
誰か彼の心を救えないものか…

なのは:うん！…あ！でも無理しちゃダメなのはフェイトちゃんもだからね？
フェイト:勿論！…シャマルからだ、そろそろ到着するって！
空を見るといつの間にか雲は消えて満点の星空とその空を駆るアースラが見える
それを確認したなのは達はお互いに一息付き、無事に助ける事が出来た事を喜び合うのであった…

真人:…
宝石:『…』
森の中を宝石と共に彷徨う
無我夢中に転移して…それからどのくらい経ったのだろうか
バリアジャケットの裾の部分は土で汚れ
爆炎などで他の部分も汚れていた
だがそんな事を気にしている余裕など無く…暫くしてプツリと糸が切れたように地面に座り込んだ
真人:
1〜3.何やってんだろうな…俺
4〜5.綺麗だったなぁ…
6.…
dice1d6=6 (6)

深刻だなあ

言葉を出す気力すら無いか…

真人:クッ…ククク…
突如奇声を発する真人に宝石は不安になって声を掛ける
宝石:『…？どう────

1.おっさん:はははははッ！！
dice1d1=1 (1)

笑うしかないよね

宝石:『…！？』
おっさん:なぁ！凄かったよなぁアレ！？
誰…いや、〈ゴースト〉ではない
恐らくは彼のままだ
おっさん:あんなに素早く飛んじゃってさぁ！しかも全部躱して…！ははっ！
1〜3.綺麗だよなぁ…
4〜5.カッコいいよなぁ…！
6.…俺じゃ、無理だよな…！
dice1d6=2 (2)

おっさんがメンタルに来るとヤケ笑いするよね

ギリギリだったからな…

宝石:『…そうですね』
おっさん:綺麗だよな…あの光
宝石:『…ええ』
おっさん:強かったなぁ…お前もそう思うだろ？
宝石:『…はい』
おっさん:なりたいなぁ…俺も成れるかな？
宝石:『……
1〜3.此処には私以外誰もいませんよ、我が主
4〜5.…わかりません
6.成れると思います、きっと
dice1d6=5 (5)』

そうだな…

そりゃAHもおっさんの傍から離れようとしないし離れさせられようとしたら文句言うよね
同じ日に同じ憧れを抱いたのもだけどこんな様子の主を放っておけないよ

おっさん:成れる訳ないか！ごめんな！変な事聞いて
宝石:『ぁ…いえ、そう言う訳じゃ…！』
おっさん:いいっていいって！
男はフラフラと立ち上がって空を見上げる
満点の星空が見える
それはとても輝いていて…届きそうになかった
おっさん:あーしっかしこれからどうするか…まぁ適当にどっか行くのも────

おっさん(1)/
dice1d100=24 (24)

おっさん確定で1か…

1.《黒髪の少女》:真人さんっ！
dice1d1=1 (1)

外付け良心回路ならぬ
外付け立ち直らせ回路…

本当に…

おっさん:ッ！？
フィーアが自身の中に入ってきた際に溢れてきた過去の記憶
所々虫食いだが…忘れる事は出来なかった
おっさん:そう…だったな
危うく全部投げ出して…大切なものまで失う所だった
宝石:『大丈夫、ですか…？』
おっさん:悪い、ちょっとどうかしてた
1〜3.…やれる事をやろう、まずはそれからだ
4〜5.なぁ、まだ俺について来てくれるか？
6.まだ…死なない、終われない
dice1d6=1 (1)

《彼女》との記憶があるかぎり彼は折れない
でもそれは祝福であると同時に呪いだよね

《狂三》は本当に真人にとって大きな存在だな…

宝石:『ならば私は杖、貴方の願いを叶える者…我が主として貴方を認め、共に歩む事を約束しましょう』
おっさん:…ああ、宜しく！
その言葉を皮切りにバリアジャケットは光を放ち再構築され、先程まで汚れ塗れだったそれは新品の様に綺麗になっていた
おっさん:よぉっし！行くぞ！
宝石:『了解、フライヤーウイング』
足から生えた翼は大きくはためき、体はフワリと宙に浮く

そして夜空へ向かって
2人は突き進んで行くのだった…