そして護衛当日…お披露目パーティーとやらに出向く事になったハナミ達はドレスを纏ってホールに立っていた
パーティーに出席している他企業の者達はASTの者達に特別興味を示す事は無い…と思っていたが
真那:まぁハナミさんは目立つでやがりますよね…
大体が14〜20歳くらいの少女達に対し、1人だけ7歳くらいの少女がいるのだ
浮いてしまうのは無理もないだろう
ハナミ:
1〜3.確かに、私にドレスは似合いませんね
4〜5.そうでしょうか？
6.…そういえばサーは何処に…？
dice1d6=2 (2)

一応朝ごはんを食べながらやってるのでレス間隔は遅くなると思うのでご了承をお願いするよ

真那:いや別にそういうわけじゃ…結構似合っていやがりますからね…！？
ハナミ:ふふ、ありがとうございます
冗談で言った事だったのだが…思ったより動揺させてしまったらしい
真那が咄嗟とはいえ自分の服装を似合っていると言ってくれた事に嬉しく思っていると…
美紀恵:……
少しばかり美紀恵の様子に目が行く、そういえば護衛先の場所を聞いてから様子がおかしい気が…
ハナミ/美紀恵
dice2d100=96 6 (102)

ハナミの押しが強い…

ハナミ:やはり御家族と会うのは緊張しますか？
美紀恵:えっ！？ど、どうしてそれを…！？
ハナミの突然の発言に大きく反応する
岡峰重工は美紀恵の父が社長を務める会社で
その父と美紀恵の関係は今あまりよろしくない状態、だからこそ出来れば顔を合わせたくないと美紀恵は思っていたのだが…ハナミはそれに気づいたようだ
ハナミ:岡峰というのです、流石に調べもしますよ
1〜3.反対されましたか？ASTに入隊する事は
4〜5.何か…怖い事でも？
6.…一つアドバイスを
dice1d6=6 (6)

ｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁ

だいぶ入れ込んでるな！？

美紀恵:え…？
ハナミ:自分で選んだ事は何があろうと最後まで貫き通しなさい
ハナミはいつになく真剣な態度で美紀恵の目を見る
兄の受け売りだが…それでも今の自分なら言ってもいいだろうと判断した上での言葉だった
美紀恵:貫き、通す…
ハナミはきっと己の過去の事もなんとなく予想がついているのだろう、だからこそ自分の背中を押してくれた…
正直何処までハナミが自分の事を知っているのだろうと思うと怖くもあるが…今はその姿がとても頼もしく感じる
美紀恵:…ありがとうございます、ハナミさん！
ハナミ:それでこそです、貴女は真っ直ぐに進めば良い
1〜3.…そういうわけですので
4〜5.さて、少しお手洗いに行きたいのですが…美紀恵はついてきてくれますか？
6.…
dice1d6=2 (2)

ハナミ:もう少し様子を見ても宜しいのではないですか？岡峰重工代表取締役社長、岡峰虎太郎様
虎太郎:…
ハナミはさも当たり前かの様に背後を振り向き此方の話を聞いていた男の名を呼ぶ
足音など人混みの中で聴く事は難しく、その上足音がした所で誰が近づいているのかもわからないはずなのに的確に名を当てるハナミに日下部と真那は唾を呑む
美紀恵:お、お父様…！？
虎太郎:
1〜3.それは貴方が決める事ではない、ハナミ・ハルジオン…いや、アデプタス3
4〜5.…美紀恵、何故お前がここにいる？
6.…
dice1d6=1 (1)

ハナミ:失礼しました、出過ぎた真似を
虎太郎:構わない、君の仕事ぶりはよく聞いている…役立たずのASTに比べてな
日下部:なっ…なんですって…！？
ハナミの発言を否定する事なく、虎太郎は日下部の方へ視線を向ける
虎太郎:何か間違った事を言ったか？精霊も碌に討伐出来ず、我々の血税を無駄にし続ける部隊の何処が役立たずではないと？
虎太郎の言う事も最もだろう、事実打倒精霊の目的を掲げながらASTは一度もそれに至ってはいない…まぁそんな事しなくとも無力化する方法はあるのでそれを実行すれば良いだけなのだが
美紀恵:ぁ…ぅ……
1〜3.わ、私は…
4〜5.でも…それでも…
6.っ！
dice1d6=6 (6)

>一応朝ごはんを食べながらやってるのでレス間隔は遅くなると思うのでご了承をお願いするよ
無理せずやって欲しいんよ

いけー！

貫き通すんだ

美紀恵:役立たずなんて言わないで下さいっ！
勢い良く立ち上がり日下部と虎太郎の前に割って入る
全身は緊張と父への恐怖で震えていたが…それでも
(ハナミ:自分で選んだ事は何があろうと最後まで貫き通しなさい)
ハナミが教えてくれた事を胸に美紀恵は父の目を見る
美紀恵:私は…私は以前精霊に襲われた際にASTの方に助けて頂きました
虎太郎:…っ
美紀恵:だから…私の命を救ってくれたASTを役立たずなんて言わないで下さい！
1〜3.今、私がいるASTを…！
4〜5.そして、必ずアリスは守ってみせます…ASTの名にかけて…！
6.ハナミ:私からもお願いします
dice1d6=2 (2)

虎太郎:美紀恵…
美紀恵:私はあの時自分を救ってくれた人の様になりたい、人の役に立ちたいからASTに入隊しました…！だから、だから私は…！
手に汗が滲む、背中もきっと汗でぐっしょりだろう…それでも一歩進んで、美紀恵は自分を貫き通した
虎太郎:…(お前は…)
1〜3.もういい、確かにお前に何処へなりと行けと言ったが…ここまで馬鹿な娘だったとは
4〜5.なら、精々役立たずではないと証明してみせろ
6.……
dice1d6=1 (1)

美紀恵:…ぇ？
虎太郎:お前をASTから除隊させる、また私の元で一から教育し直してやろう
眉ひとつ動かす事なく美紀恵へ言い放つ
その真意に気付けたのはこの場に1人しかいなかった
美紀恵:待って下さい！私は…！
虎太郎:人の役に立ちたいというのならこんな役立たずの部隊でなくとも出来る筈だ…考え直せ
美紀恵:そん、な…
ハナミ:…ふむ、
1〜3.ならこうしましょうか
4〜5.彼女の意思を捻じ曲げても無駄だと、育ての親である貴方ならよくご存知なのでは？
6.失礼ながら申し上げますが…あまり私の所属する部隊を蔑まないで頂きたい
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ハナミ:今回我々はアシュクロフト1号機、アリスの護衛を任されています…それを成し遂げたら彼女の事を少しは認めて頂けないでしょうか？
虎太郎:貴方には関係の────
ハナミ:美紀恵は私の後輩です、先輩なら道を示すのが道理でしょう？
僅かばかりに怒気を込めながら訴える
ASTを役立たずというのはそれ即ち自身と共に出向した兄を役立たずといっている様なものだ
…それだけは絶対に、許せない
虎太郎:…まるでこの後に「何か」あるとでも言うようだな
ハナミ:ご想像にお任せします

虎太郎:わかった、だが失敗すればその時は…
ハナミ:重々承知しております…それと
虎太郎へ少ししゃがむようお願いし、耳元に口を近づける
ハナミ:(美紀恵の安全は私という存在をもって保証します)
虎太郎:(……その言葉、決して忘れるな)
短い会話を終え、2人は距離を取る
虎太郎:結果を出せ、話はそれからだ
美紀恵:ぁ…
そう言って去って行く虎太郎に美紀恵は何も言う事は出来ず…黙って見送る
日下部:くっ…絶対成功させるわよ、真那！
真那:了解でやがりますよ…
日下部は虎太郎の発言に腸が煮え返る様子だったが…
真那:(でも、この4人のうち半分DEMでやがりますけどね…)
真那は冷静に場の様子を傍観していたのであった…
という訳でこの時間はここまで

貫き通したが…これからどうなることやら

DEM濃度が濃くなってるんだよね

怒りながらも相手の要点は掴んでいくハナミの底冷えする周到さよ

私の身を持って
じゃなくて存在なのが良いよね…

身は何個もあるからな…