「んっ……♥」 痛くない様に細心の注意を払いつつナリタブライアンの胸を搾る。 「いいぞ……んっ、もう少し強くても、大丈夫だ……」 トレーナーの指に合わせてこぼれる愛バの艶めかしい声。崩れ落ちそうになる理性をトレーナーは何とか維持する。 (どうしてこのような事になってしまったのだろうか……) 「VRウマレーターを用いた職業体験?」 「ああ」 体育館に置かれた鉄の棺の様なマシン。愛バであるを要約すると、レース引退後のウマ娘セカンドキャリア確立の為ウマレーターの確立が検討されているそうだ。 ウマ娘は、結果が出せなかった場合はもちろん、突然の怪我でレースの場から去らなければならない事もある。さらには現役時代活躍したウマ娘が引退後、目的喪失してしまうといったケースも存在する。 それらの問題を解決するため、短時間で効率よく、レース以外の生き方を知る手段としてウマレーターに白羽の矢が立ったのである。 「面倒だが、生徒会の他の面子は都合がつかなくてな。私が参加する事になった。外部の意見も聞きたいそうでアンタにも協力してもらう。」 「ああ、別に構わないよ。それでどんな仕事のシミュレーションなんだ?」 周辺機器を装着し、マシンを起動させながら確認する。 「なんでも牧場の関するものだそうだ」 なるほど、確かにトレセン学園の学生には実家が牧場の子も多い。手始めにふさわしい、親しみやすい職業だと思う。プログラムを立ち上げると眠りに着くかのような浮遊感に包み込まれていく。 「……すごいな。これが仮想空間なのか」 草花や湿った土、牧場特有の動物たちの臭いが混ざり合って鼻孔に届く。目を開くとまさに牧歌的な光景が広がっていた。 「だが、何かおかしい。やけに静かだ」 いぶかしがるナリタブライアン。確かに生き物の気配が無い。牧場というなら多くの畜産動物が存在する筈だ。周辺環境が高度に再現されている分、静まり返った牧場は妙に不気味である。 「もしかしたらプログラムのエラーかもしれない。少し探索して問題点を確認したらログアウトしようか」 何せ本来の目的とは異なる用途なのだ。バグに関してはご愛嬌といった所だろう。その後、羊の放牧地、鶏舎と確認していったがやはり動物は一頭も確認できなかった。 「ほんとになんもいないのな……」 (もしかしたらNPCに関するデータの参照が、丸々うまくいっていないのかもしれない) そう推測しつつ最後に残った牛舎に足を運ぶ。 「ここも、外れか。トレーナー、無駄足をふませてすま、……ん?」 『プレイヤーが拠点に着いた事を確認。酪農ミッション開始』 入口の扉が閉まる。それと共に無機質な合成音声が流れた。 「ミッション開始って言ったって、肝心の牛がいないぞ。こりゃログアウトするしかないな。……システムが反応しない?ログアウトできないとかマジかよ」 「……せいっ!!」 ナリタブライアンは気合一閃、扉を回し蹴りしたがピクリとも反応しない。 「……クソっ!なんだっていうん、……ッ!?」 憎々し気に扉を睨み付けていたナリタブライアンがピクリと震える 「ブライアン?」 「なんでもない……!はぁっ、はぁっ……ぐっ!?」 必死に自身の震えを抑えようとしているナリタブライアン。尋常ではない様子を察し、慌てて駆け寄る。 「どうしたんだ!大丈夫か、ブライア、ん……?」 牛舎に不釣り合いな、甘ったるい香り。紅潮するナリタブライアン。そして 『酪農ミッションⅠ:搾乳ミッションを開始します』 制服の胸元を母乳に濡らす愛バが存在した。 「ううっ……!ふっ、んんっ……なん、だっ……これ!」 汗を流しつつ身を捩る愛バの姿に動揺を隠せない。 『総量2%の上昇。目標値達成までミッションを継続』 ナリタブライアンの胸元がさっきよりも胸元が濡れている。急にナリタブライアンを襲った異変、変動する数字……。 (そういう事なのか!?もし推測の通りだとして、流石にそれは……) 「トレー、ナー……とれーなぁ……!」 艶やかな彼女の黒髪が汗で張り付いている。普段の彼女は想像もできない声。目を潤ませ自分に助けを求める愛バの姿に覚悟を決める。 「すまない、ブライアン」 「とれー、なぁ?なに………きゃうっ!? と、トレーナー!?一体、何をっ……んっ……♥」 痛くない様に細心の注意を払いつつナリタブライアンの胸を搾る。豊かな乳房がトレーナーの指で形を変え、より彼女の胸元の白いしみが広がっていく。 『4%に上昇、作業を継続してください』 「すまない……おそらくこうするしか方法はない。ブライアン、君を助けたいんだ。あとで思いっきり、好きなだけ殴ってくれて構わない、どうか今は信じてほしい……!」 「…………わかった」 トレーナーに見つめられたナリタブライアンは顔を赤らめつつ顔をそらし、小声で同意した。 「んっ……♥ ひぐっ、ん……んっ♥」 「痛くないか、ブライアン」 「いいぞ……んっ、もう少し強くても、大丈夫だ……♥」 ナリタブライアンを苦しめる事が無いように反応を伺いつつ、指に力を込めていく。トレーナーの指に合わせてこぼれる愛バの艶めかしい声。崩れ落ちそうになる理性を何とか維持する。 強く気高い彼女だが、今こうして後ろから抱きすくめられ震えているのを見ると、一人の少女に過ぎない事を改めて痛感させられる。そして彼女は孤高ではあっても粗野ではない。 派手なアクセサリーを身にまとう事はないが、身だしなみは丁寧に整えられている。結い上げられた濡れ羽色の髪は涼し気で、彼女の凛とした美しさを引き立てる。 身じろぎする度にふわりと漂う彼女自身の香りがトレーナーの脳髄を刺激する。これは彼女を助けるためだと自戒しつつ、欲望に飲み込まれない様に丹念に胸を刺激する。――――だが (母乳で服が濡れてうまく力が伝わらない……!) 手に余る大きさのナリタブライアンの胸。その大きなふくらみを刺激する間に分泌された乳汁。それは服に染み込み滑り、服越しに与えられた力を分散させてしまう。 (クソっ、早く終わらせて彼女を楽にしたいのに……!) 「……おい」 「す、すまないブライアン。もう少し時間がかかる」 「…………服を脱いだ方が良いか?」 「……え?」 間の抜けた声が出てしまった。 「いや、それは……!」 「さっきアンタは信じてほしいといった。それに私は同意した。だから……トレーナーだけが背負わなくていい」 いつもの彼女の様な、口数少ないぶっきらぼうな言葉。だが、その言葉に込められた思いやりはしっかりと伝わる。 「……頼む」 ならばトレーナーとして逃げるわけには行かない。 「分かった」 ナリタブライアンは制服のスカーフをほどき、ファスナーを下した。腕を通し脱ぎ終えると、ブラに包まれた彼女の胸が現れる。制服を着ていた時からわかっていたが、 ブラだけしかつけていない状態だと改めてその大きさを意識する。 Gカップはあると思えるその大きな曲線。垂体型、円錐型と一般に言われるボリューミーな胸は前面へと張り出し、その頂を保護しているであろうホワイトのシンプルなスポーツブラから母乳が滴っている。 「………………」 「あんまりまじまじ見るな……バカ」 思わず見とれてしまった。 「す、すまない!…それじゃあ搾るぞ」 「あぁ……っ♥ん、うぁっ、ひっ♥ はぁ、はぁ……♥」 先程までの制服越しだった時と異なりもっちりとした弾力、そして人肌の温かさを感じる。さらには彼女も少し興奮しているのか、乳頭のコリッとした感覚もブラ越しに伝わってきた。 滞りがちだった母乳がみるみる染み出してくる。 「んっ、うんっ、あぅ……♥ んっ♥ あっ♥ 強い……♥」 「……ブライアン、綺麗だ」 「!?……お、いっ♥何を……っ♥!」 ついこぼれてしまった本音をナリタブライアンは聞き咎める。 「こんな時に言うべきではないのはわかっている。だが。ブライアン、君はどんなウマ娘よりも気高く、美しい。君と歩んできたこの数年間は俺の生涯でも掛けがえの無い時間だった」 普段だったらそうそう言えない様なくさい言葉。しかし、この特殊な状況故の高揚からかトレーナーの口からスルスルとあふれ出た。 「やめっ……♥ひぁっ♥ やめ、ろぉ♥」 「最初、君の圧倒的な走りに心が躍った。そして君の高みを目指す貪欲な姿勢、満たされない飢えに苦しむ姿、一度は火が消えても再び立ち上がったウマ娘たちを受け入れる強さ、 君を知れば知るほど、君の全てが俺を魅了した」 辺りに漂う甘い香りがますます強くなる。一方で終わりが近づいてきたのか乳汁の勢いはだんだん和らいできた 「おい、やめっ……♥んっ……♥!」 「俺は君という一人のウマ娘をこれからも見ていたい……!」 「やっ、だめっ、やっ、あっ♥、んん~~~~!!」 ナリタブライアンは強く震えた後、痙攣した。遠くで『ミッション終了』といった電子音が聞こえた気がする。 VRウマレーターから解放された後、俺はすぐさま土下座していた。 「……おい、いつまでそうしている」 「本当にすまない。」 「だからもういいと言っているだろう。そもそもさっきの事はこのポンコツのせいだ。」 VRウマレーターを憎々し気に睨み付けるナリタブライアン。解放後、よろけつつも蹴り飛ばそうとしたのをトレーナーは慌てて止めた。 「だが、だからといってさっきの様な事をした俺が許される訳が無いんだ……!せめてガツンと一発お見舞いしてくれ」 「……そうすればアンタは納得するんだな。分かった。目をつぶれ」 (ゴールドシップのトレーナーはレース終了後度々蹴りを喰らっているがぴんぴんしていたな。しかしあれは手加減をしてるのだろう) 愛バから繰り出されるだろう衝撃を待つ。だが――――― 「えっ?」 頬にみずみずしく柔らかな感触が当てられただけだった。 「…………なりたぶらいあんさん?」 「その間が抜けた顔を見られただけで十分だ。……さて、このオンボロの報告に行ってくる。今日は付き合わせて悪かったな」 じゃあな、と去っていく愛バの姿を呆然と見送る事しかできなかった。ただ、そのしっぽがやけに揺れていたのが印象的だった。 「…………なんてことがあったなぁ」 「なんだまた急に変な事を思い出して」 「いやさ、丁度こうやって吸ってると、ふとそんなこともあったなぁってね」 「まったく、しょうがないっ♥ パパだな♥ ちゃんと赤ちゃんの分も残しとくんだぞ♥」 あのとんでもない出来事から数年後、引退レースが決まったブライアンに俺はプロポーズをし籍を入れた。その数か月後には出産に至ったので周囲からは散々からかわれたものである。 現在絶賛子育て中である。そして今は愛娘がお休みしているタイミングを幸いに、妊娠出産を経て2カップ程さらに大きく釣り鐘型になったブライアンの胸を味わっていた。 「そういえばさ、ブライアン」 「なんだ?」 「あの時、頬にキスしてくれたんだ?」 「ああ、そのことか。……あの頃の私はまだ走ること以外に何も考えてなくて、それこそ引退後の事なんて遠い未来の事だと思っていた」 「ただあの後、アンタと一緒に、それこそ今みたいな生活をするのも悪くないと思ってな……そういう気分になった」 少し顔を赤らめつつ顔をそむける愛バ。子供が生まれて以前よりふくよかになったブライアンだが、あの頃の様な凛とした美しさはまるで損なわれることはない。 「ブライアン……」 「あっ♥ こらっ、赤ちゃんが起きちゃう……んっ♥」 そんな愛バに愛おしさを感じて掛かり気味になる。そしてちょっとウマぴょいした後起きてしまった愛娘を二人であやす事になった。