「お兄様?入るね……?」 放課後、トレーナー室にライスがやってきた。 「授業お疲れさま。さぁ、おいで」 引っ込み思案で慎み深い愛バを、定位置に招く。 「うん、お邪魔します……よいしょ」 膝の上に腰かける愛バ。揺れる黒鹿毛の髪からふわりとしたシャンプーの香りがする。ただ、それとは別の香りの存在にもトレーナーが気づいた。 「あのね、お兄様……えーっとね」 恥ずかしそうにもじもじしているライスシャワー。 「ライス。今日もするかい?」 「……!はい、お願いします。」 恥じらうライスシャワーの胸元から甘ったるい母乳の香りがしていた。 ウマ娘に見られる特異的な現象。ホルモンバランスの乱れによる母乳分泌がライスシャワーの身に起きて、はや数回目を迎えていた。 初めてこの現象が起きたとき、ライスシャワーは酷く困惑し、目を潤ませていた。同様の事例は過去にも報告されており、止まるまで搾れば問題ないとされている。 安心させようとそのことを伝えたら 『迷惑かけてごめんなさい……でも、ライス、お兄様に搾ってほしいの』 『他の人に手伝ってもらえばいいのかもしれないけど、ライス、お兄様以外に身体を触られたくないの……』 愛バの嘆願に頷いてしまったのは、お兄様、トレーナーとしての責務からなのか。それともライスシャワーという一人の可憐な少女への醜い独占欲なのか、今でもわからない。 ただ言える事は、数回にわたり彼女の胸を母乳が止まるまで搾っているという事だ。逆に言えばそれ以上の、彼女をあさましい欲望のはけ口にする様な事は何とか耐えていた。 「お兄様!お待たせ……!」 愛バの鈴の様な心地よい声に思索を中断する。 「ああ、着替えおわ……!?」 トレーナーは絶句した。てっきり以前の時の様な体操服かと思っていた。しかし彼女が来ていたのは漆黒のオフショルダードレス、つまり勝負服だったのだ。 「ごめんなさい……。替えの体操服がまだ乾いてなくて……でもでも、このお洋服ならお兄様に搾ってもらいやすいよ?」 「あ、ああ……」 (落ち着くんだ、ここで動揺したらライスが自分を責めてしまう。お兄様として彼女を支えるんだ……!) 「それじゃあ、またお邪魔します……んしょっ!」 オドオドと歩み寄ってきたライスシャワーは再びトレーナーのひざ上に座った。 「あのねお兄様。背中にホックとファスナーがあるから外して欲しいの……」 いつも付けているティペットは今日は外されている。ライスシャワーの言葉を受けホックの場所を探す。しかし、色白でほっそりとした首筋、その付け根を見ているだけで欲望がもたげそうになってしまう。 (おちつけ……おちつくんだ……俺はトレーナーでありお兄様なんだ……) 「それじゃあ外すよ」 虚勢ではあるが、可能な限り緊張しているのが伝わらない様に襟のフックを外し、ゆっくりとファスナーを下していく。 「んっ……」 するりとドレスが下がっていく。オフショルダーのドレスに合わせた淡いピンク色のストラップレスブラ。可憐な愛バにとても似合っていた。 「お兄様……?」 「あぁ、ごめん!始めるね」 つい見とれてしまった己に活を入れ、ゆっくりとブラの上から胸を刺激する。 「っん、あぅ……はぁっ……」 ヌチッ、クチュリ。ブラが少しずつ水気を帯びてくる。 「ううん……んん……」 どこかもどかしそうな愛バの声と熱のこもった吐息に耐えつつじっくりと続ける。本当ならブラを外して行なった方が効率がいいのだろうが、年頃の少女にそんな要求をできない。 (だがそのせいで結果的に回数が増え、余計ライスを辱めてしまっているのか……?お兄様としてそんな事があっていいのだろうか) 「ねぇ、お兄様。……ライス、ブラを外してもいいよ?」 そんなトレーナーの葛藤を知ってか知らずか、ライスシャワーが提案した。 「ライス、それは……」 「お兄様がライスのお胸を搾ってくれてるとき、お兄様苦しそうなお顔してるの。今もそう……」 強く頭を殴りつけられた様な衝撃だった。自分の愛バに気に病ませてしまった、その事実がトレーナーの心に突き刺さった。 「その、ね……?ライスと同じ症状になった子の話を聞いたらね?……吸ってもらうと早く治るんだって」 「ライス、とっても恥ずかしいけど……でも、お兄様なら、いいよ?」 「分かった……」 先ほどの衝撃と、顔を赤らめ恥ずかしがりつつも上目遣いで聞いてくるライスシャワーの前に、トレーナーは同意してしまった。 一度トレーナーのひざから降りたライスシャワーは今度は向い合う形でトレーナーのひざに座る。 「このブラね、前にホックがついてるんだ。お兄様……外して?」 痛くない様に気を付けてホックを外す。もともと肩ひもの無いピンク色のブラは、ホックの拘束を失うと母乳を吸って重くなっていた事もありすぐさまめくれ落ちた。 「おお……」 華奢な肩から鎖骨、小ぶりながらも女性らしさを主張する張りのある胸。乳白色の蜜がこぼれる頂は桜の様な淡い色をしており、色白の肌にこの上なく合っていた。 「お兄様……、その……恥ずかしい」 「……すまない、それじゃあ」 「おねがいします……♥!? んぅ♥」 「痛かったか!?」 「ううんごめんなさい!大丈夫だよ!……ちょっとびっくりしちゃっただけで。その、続けて……?」 「ああ、わかった……」 「あぅ…♥っん、はぁ……♥」 (口の中にライスの様な優しい甘みが広がる……。母乳を吸わせるなんて恥ずかしくて仕方がないだろうに、俺を拒絶せず受け入れてくれるんだな) 吸うたびにライスシャワーへの愛おしさが高まっていく。ただ、それはトレーナーだけの話ではなかった。 「ひぅ♥ ん、あっ……♥」 (いつもライスを引っ張ってくれる大好きなお兄様。かっこいいお兄様。そんなお兄様がライスのおっぱいに……。なんだか赤ちゃんみたい……♥) トレーナーに母乳を吸われつつ、その頭を優しく撫でるライスシャワー。その愛情深い表情は聖母の様にも見えた。トレーナーはライスシャワーの背中に自然と腕を回し胸元に顔をうずめる様に吸う。 「あっ、あっ♥お兄様……♥ お兄様大好き♥」 高まり合う熱。与えるものと与えられるものの関係でありながら二人ともに満たされていく。 「あっ、んひぃ♥、やっ♥うぅ、あっ♥あうっ♥ ……んん~~~~~♥♥♥」 強く痙攣し、大量の乳汁があふれ出た後。母乳の分泌が止まった事を確認してトレーナーは口を離した。 「ライス、大丈夫かい……?」 「おにいさま……♥ ライス、へんなの……」 強い快楽の余波に翻弄されたライスシャワーはどこか熱にこもった瞳でトレーナーを見つめる。 「ライス、どうしたんだ?大丈夫か!?」 強く自分を心配する表情。それすらライスシャワーには愛おしくてたまらなかった。 「おにいさま……、ライスね、おにいさまにおっぱい吸われてね……」 「もっとおにいさまにライスを、ライスを食べてほしいってなっちゃったんだ……」 ライスシャワーはゆっくりとドレスの裾を持ち上げる。そこにはライスの蜜を吸いきって、本来のピンクとは色が変わってしまったフリル付きのショーツ。俄かにトレーナーの欲望が怒張する。 「……あ、おにいさま、ライスで興奮してくれるんだ……♥」 「ライス……」 「ライスね。お兄様にライスの全てをもらってほしいの……だめ、かな」 熱に浮かされつつ、不安をにじませている瞳。トレーナーから困惑が消え覚悟が灯る。 「ライスシャワー。君は魅力的な女の子だ。自分が辛い思いをしても、決して他人を思いやる気持ちをなくさない。どんな形であっても君を支えたいと思っていた。 だが、これからは一人の男として君と生涯を歩みたい」 「お兄様……!うん、うん!! あっ♥……んうっ♥ ちゅる、はぁ♥」 トレーナーとキスを交わすライスシャワーの瞳から、涙がこぼれる。 「ライス、この場で君を俺のモノにする」 「はい……!ライスを、召し上がってください……♥」 ひざ上に乗る少女のショーツをずらし怒張をあてがう。 「んっ、あぅ……ぎっ、うぅ」 ライスシャワーの腰をつかみ少しずつ落としていく。 「ぐっ、うっ、はぁ、はぁ……」 ひと際大きい抵抗。苦しみを長引かせないために一気に力を入れ愛バに自分をねじ込む。 「ぐぅ……んんん!!」 「ライス、よく頑張ったな……」 頭を撫でる。 「お兄様のモノに、ライスなれたの……?」 「ああ」 そう聞くと、痛みに耐えながらも幸せそうな表情を浮かべる。 「お兄様……動いて?ライスでいっぱい気持ちよくなってください……♥」 「……!!」 残っていたなけなしの理性も蒸発した。 「あっ、うっ、ぐぅっ、お兄様……♥」 「ライス、愛してる!愛してる!!」 「あっ、あっ、あっ♥ライスも、ライスもおにいさまだいすき♥ん、んん……♥」 「すまない、ライス、そろそろ……!」 「おにいさま、いいよっ、出してっ♥、ライスにおにいさまとのあかちゃんちょうだい♥♥」 「…………!!」 「あうっ、あつっ、おにいさま、あっ、やっ、んっ、~~~~!!」 トレーナーから放たれた熱に誘引されてライスシャワーもまた再度高みに上った。 「はぁ、はぁ……ライス、よく頑張ったな。」 「ん……お兄様♥」 「お兄様、まだ硬いままだね……?その、ライスおかわりする……? あっ♥お兄様♥そんな、いきなり…♥」 再び動き始めるトレーナー。今日はおそらく、まだまだ二人はこのまま愛し合うのだろう。 漆黒のドレスを纏い『祝福』を冠するライスシャワー。そんな彼女が白いドレスに包まれて祝福を受ける日はそう遠くないのかもしれない。 ライスシャワーとの間に、 かけがえのない絆を感じた ひとときだった……