早朝そろそろ起きようかというところでインターホンが鳴った。 「はーい……?」 覚醒しきっていない頭でよろけつつ、ドアを開けると 「トレーナーちゃん……」 「トレーナーちゃぁぁぁぁぁん!!」 愛バであるマヤノトップガンが泣きながらしがみついてきた。 「うお!?まやの!?!?」 とっさの事に理解が追い付かない。ふと、違和感に気づいた。なんだか甘ったるい香りがする。よく見ると抱き着いているマヤの胸元から 「マヤ、赤ちゃん出来ちゃったのぉ!?」 ミルクが滴っていた。 「ホルモンバランスの乱れによる母乳の分泌か……」 知識としては知っていたが。それが自分の愛バ、それもマヤの様な子に起きるとは思ってもみなかった。 「昨日の夜くらいからね……なんだかブラがすれるとビリってして……」 「……朝起きたら母乳が出ていたと」 治療方法自体は知っていた。だがそれを愛バに、それもマヤの様な子に伝えるとなるとこの上なく気が重かった。 「落ち着いて聞いてほしい。マヤノ、治し方自体はある。……出なくなるまで搾りだすんだ」 「え?」 「えええええええええええええええ!?むりだよぅ。おっぱいがブラにこすれる度にビリってするし、自分で搾るなんて……」 「だけど、そうしないと治らないんだ。他の人に搾ってもらってもいい」 「…………搾って」 「え?」 「トレーナーちゃん搾って……!」 「いやいや!!だめだろう!……例えばルームメイトとか」 「他の子になんて見せられないよぉ、おねがぁい、トレーナーちゃん……」 「…………………わかった」 ライバルたちに知られたくないといったプライドもあるのだろうか。羞恥で顔を赤らめ涙を溜める愛バの姿を見るととてもノーとは言えなかった。 「それじゃあ搾るぞ……」 今俺たちはお風呂場にいる。体調不良いう事でマヤノは学校を休ませた。マヤノは一度自室から持ってこさせた水着に着替えている。 「お願いね……んぅ!ぎぅっ、あんっ!」 (色即是空 空即是色!) こぼれた母乳の処理の為とはいえ、マヤノの様な女の子にスクール水着を着せ、お風呂場で胸を搾るというインモラルさに理性がはじけ飛びそうになる。 水着が母乳で濡れていく度、浴室が甘ったるい香りで満たされる。マヤノのこりっとした芯のある胸を慎重に、されど力を込めて搾る。 「いっ、あぅ、んんっ……」 (受想行識亦復如是 舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中!!) 必死に般若心経を心で唱えつつ搾る。だが余り母乳の出が良くない。 「マヤノ、症状が良くなった感じはするか……?」 「ううーん……なんだかお胸の内側にまだ残ってる感じがする。ビリってする度ちょっとずつ流れ出る感じはするんだけど……」 (乳頭の性徴が十分じゃないから出が悪いのか) 「まだ時間がかかりそうだな……もう少し吸引する力の強い道具があればいいんだが……」 「ねぇ、トレーナーちゃん……、マヤのおっぱい吸って?」 『搾られるたびになんだかビリってして辛いの……早く治るなら吸ってほしいな……』 『正直、すっごい恥ずかしいけど……トレーナーちゃんになら、いいよ?』 (無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 無眼界 乃至無意識界 無無明亦 無無明尽!!!) マヤノの水着の肩ひもをゆっくりずらす。手が緊張で震えそうになるのを必死で耐える。 「おお……」 胸はまず最初乳頭周辺がふくらみ、その後左右上下に膨らむ様に成長する。さらにその後は立体的にふくらみ、丸みを帯びていくがまだその段階を迎えていないだろうマヤノの胸。 小ぶりでなだらかな曲線を描き、その頂きに蜜をあふれ指す可憐な蕾が存在した。 「トレーナーちゃん、あまり見ないで……」 「すっすまん!!……それじゃあ吸うぞ。すまないが耐えてくれ」 「うん……!? なにこれぇ、さっきと全然違ぅ、ん、いっ、あぐっ♥」 口の中にマヤノの甘みが広がる。マヤノの負担を減らすためにも強く吸い出す。 「んん……♥ あぅ、あっ、ひっ♥」 (なにこれぇ、さっきと、ぜんぜんちがぅ……。なんか、ポカポカしてきて……トレーナーちゃんが可愛い……♥) 胸の刺激に引きずられ、無自覚に母性が目覚めつつあったマヤノトップガンはトレーナーの頭を優しく撫でた。 (だんだん量が減ってきたか……?もう少しだ!) 「ううっ、んっ♥ トレーナーちゃん……♥」 最後の一押しとばかりにひと際強く吸引する。 「~~~~~~~~!! あっ、うぅ、んんんん♥♥♥」 「マヤノ、終わったぞ……。よく頑張ったな」 「トレーナーちゃん、今日はありがとうね……」 マヤノトップガンは顔を赤らめつつ扉を開ける。外はすっかり日が暮れていた。 「いや、マヤノこそ大変だったな……今日は早く休みなさい」 「えへへ……そうする、なんかくたくたになっちゃった」 (今日一日の事を思い返すと理性が一瞬で蒸発しそうだ。いかんいかん、マヤノの為にも早く忘れなければ) 「あ、そうだトレーナーちゃん」 (トレーナーちゃんと赤ちゃんが出来たらこんな感じなのかな?) マヤノトップガンはトレーナーの耳元に小声でそう告げると手を振って走っていった。 「………………………………」 まだまだ子供だと思っていた愛バに鮮烈な置き土産を喰らったトレーナーが、その日遅くまで夜更かしをしてしまったのはやむを得ないだろう。 トレーナーは 「夜更かし気味」になった 「腎虚」になった 「お、マヤノおかえりー。体調悪かったって聞いたけど大丈夫?」 自室に戻ったマヤノトップをルームメイトのトウカイテイオーが迎える。 「う、うん!ちゃんと治してもらってすっかり良くなったよ!……ただ、ちょっと疲れちゃったから今日はもう寝るね」 「ありゃ、そっかー。じゃあボクお風呂入ってくるから明かり消しとくね」 「ありがとー」 マヤノトップガンは身体を休めるためにベッドに潜り込む。身体は心地よい疲れに満たされている。いつもならこのまま寝付ける状態ではあるが…… (眠れない……) 頭をよぎるのは今日の出来事。 (トレーナーちゃんに胸を搾ってもらって、さらにおっぱいまで吸われちゃったんだよね……) 今更ながらに今日の出来事に顔が赤くなる。マヤノトップガンは疲れ果てた体の内に熱がこもっているのに気付いた。 (……こんな感じだったかな) ジュニアブラの内側に手を潜り込ませてみる。トレーナーの所に行くまではビリッとした痛みが強かった、未熟な蕾に少し触れる。 (あ、あれ?なんで?) それがどうしたのか痛みはほとんどなく、何か内側から湧き上がるような気持ちよさを感じる。それは自身のトレーナーに吸われた時と同じ感覚だった。 (ん、やっ、んん……♥) 最初は痛みを警戒して恐る恐るだった手つきが、だんだん大胆になる。その度に自身のおへそのあたりがぎゅっとする感覚にも襲われた。 (やっ♥ これダメっ♥だめぇっ♥) そう思いつつも湧き上がる高ぶりは自身の胸をより刺激して止まらない。そして遂に―――― (あっ、んっんん~~~~~~♥♥♥) 強い痙攣をしばらくした後、マヤノトップガンはくたりと脱力した。 一人きりの暗い部屋 「マヤ、わかっちゃった……♥」 聞く人間のいない独白。 「ふふっ。トレーナーちゃん、大好き……♥」 大人の階段をまた一段上った少女は、夢の中へと沈んでいった。