気持ちよく走らせてくれるトレーナーの事をターボは好きだった
好きとは、つまり好きである
ターボはニンジンが好きで、友人であるネイチャ達の事が好きで
そしてトレーナーの事が好きであった
そこに分け隔ては無い。そういう類の好きである
時に暴走しがちで突っ走り玉砕する
それでも彼は落ち込む彼女を励まし、少しずつ地力を上げていった
伸び伸びとツインターボは成長する
だがその一方、彼の私生活は今一つだった
元より専属トレーナーの常でプライベートの時間は少ない
それ故に付き合っていた彼女とは電話でのやり取りが殆ど
すれ違いから来る喧嘩もあり、時に担当バの事が火種となった
「またあの子、失速して惨敗したじゃないの」
「ターボはそれもまた魅力なんだ」
偶然そんな通話をツインターボは聞いていた

自分に接する時とは違う真面目な声
話し相手は分からないが、どうやら自分の事を相手に伝えているらしかった
勝利する際の圧巻の走り、負けたとしても感じる
この子なら何かしてくれるかもしれないという存在感
中々こんなウマ娘は居ないのだ、とツインターボが側にいる事も知らずトレーナーは語る
だが彼の熱意はどうも上滑りしていたらしく、彼女には伝わらない
仕方が無い事である。彼女にとって見て欲しいのは
ツインターボではなく、己自身なのだから
やがて唐突に通話が切れトレーナーは悔しそうに下唇を噛む
「トレーナー…何か怒ってるの？」
「あ、ターボ…いやなんでもないよ」
寂しそうに笑い頭を撫でてくる彼にツインターボは妙な胸のざわめきを覚えた

…やがて、順調に経歴を重ねていくツインターボとは裏腹に
トレーナーと彼女が通話でやり取りする事は減り、そして無くなった

「昔さあ」
「うん？」
「確かスカーレットが担当トレーナーの女性経験の事調べてた事があったの。それをグリープラインで話してて」
「へーえ…あー、何か確かにあったな。集団ウマ娘同時多発寝不足事件」
「そう、多分それ」
トレーナー寮で洗い物をしながらツインターボがトレーナーへと話しかける
昔は自分の胸元辺りにあった洗い場も随分と下に見える
三年間の歩みは少女を心身共に成長させ、視線を変えていた
頼れる大人とばかり思っていたトレーナーにも当然欠点はある
例えば部屋の片づけが下手だとか
靴下が臭いとか、食器の片づけを面倒臭がるとか
いい年をしてインスタント食品ばっかり目を離すと食べているとか
エトセトラエトセトラ。数え出したらキリが無い
「で？トレーナーは誰かと付き合ってたとかあったの」
「まあそれなりにはなあ…」

「ごめんね。ターボがもっとしっかりしてたら彼女さんとも別れなくて済んだのに」
「…なんだ、知ってたの？」
「まあね」
洗い物を済ませるとスマホを見ていたトレーナーの隣へと座る
背が伸びるというのは良い事だ
気づけばネイチャやテイオーよりも背が高くなったし
こうして以前の様に見上げなくてもトレーナーの顔が見える
まあ、膝の上にのせて貰えなくなったのは少しだけ寂しいのだが
「いや、ターボのせいじゃねえよ。完全に俺のコミュニケーション不足だ
忙しいって理由であいつとの時間を作れなかったのは言い訳にしか過ぎない」
「でも寂しいんでしょ」
「そりゃあそうだよ…高校からの付き合いだぜ？」
情けない声を上げるトレーナーに苦笑い
「ほらほら泣かない。ターボの膝で泣いていいんだよ？」
「泣いてねえよ！あー…。あー…」

「よしよし」
「ううっ、やめろ…撫でるんじゃあないよ」
あの頃はスカーレットが、ネイチャが。皆が
何故あんな事に夢中になっているのかさっぱり分からなかった
ただ、今なら分かる
きっと昔の「私」なら、こうして落ち込んでいるトレーナーをただ励ましていたのだろう
それが良い事か悪い事なのか…
少なくとも今この可愛らしい人がフリーである事を喜んでしまっている
悪い子になっちゃったかなあ

好きな人ができました

成長ターボは抗うつ剤となる

ちょっと大人ターボいいぞ大好き

大人っぽいターボとか無敵じゃん

でもちょっと寂しさが勝る

身長が伸びて女としての部分が出てきたターボだって…？いいね！

いい…

語尾に「もん」を付けてくれない方のターボ

いい・・・

ちょっと大きくなって自覚し始めたターボいい…

ターボにはまっとうな恋愛してほしい

こんなの…ずるずると落とされるに決まってるじゃん！

「ねえトレーナー。ちょっと勝負服変えたいんだけど」
「あー。確かにターボもおっきくなったからなあ」
「いやその…近頃インナーがさ、ピッチリしてるからブラとショーツの形がくっきり出ちゃって」
「成程…って今までどうしてたんだよ」
「……」
「いたいいたい叩くな叩くな」

160近くまで育ったのか…

かわいなぁ！

大人ターボの可能性を見た

相当な美人になりそうだよねターボ

「しかしまあターボのロングヘアもすっかり見慣れたなあ」
「え？トレーナーはツインテールの方が好きだった？」
「いや、だってツインターボだろ？これじゃロングターボじゃないか」
「流石に高等部にもなってツインテールはちょっとどうかと思うし。この髪型嫌い？」
「…似合ってる」
「……」
「何か言えよ！」

ターボはすごく身長伸びそうなのわかる

高身長とまでは行かないけどスレンダーだろうな

大人ターボとか絶対スタイルいいモデル美人になるよね…

>流石に高等部にもなってツインテールはちょっとどうかと思うし
…☆

素晴らし…すばらし…

ターボは身長伸びたらめっちゃ美人になりそう

ふと物憂げな表情を見せてトレーナーの心をぐちゃぐちゃにしろ

>>流石に高等部にもなってツインテールはちょっとどうかと思うし
>…☆
なによ

素晴らし過ぎる……

いかんターボに恋してしまう

「でっかくなっちゃったターボは流石に前見たいに勝った時持ちあげられないかもしれん」
「えー。ちゃんと体重には気を遣ってるもん」
「お、久々になんか『もん』って聞いた気がする」
「まーたそういう事言う！」
「けど物は試しだな…よいしょっと」
「きゃあっ！ちょ、トレーナー下ろしてって！」
「意外といけるもんだなっ…っとと！？」
「はぁ…ほら言わんこっちゃない」
「すまん。ケガ無いか？」
「大丈夫。トレーナーこそ重くない？」
「…柔らかい」
「……」
「いたいいたいいたーい！」

トレーナーにはターボに迫られてもう子供じゃないんだよ…？って言われてドギマギしてほしい

大人ターボは破滅的な大逃げをしなさそうだな…スズカみたいになるんだろうか

もしかしてこいつらもう付き合ってるんじゃないか？

ネイチャにマチタンにイクノにテイオーに相談するんだ！はよ！！

ネイチャ仕込みの湿度を発生させ始めたターボはヤバそう

ネイチャの湿度にマチタンの距離感にイクノの戦略を全て併せ持つのが大人ターボ…？

>ネイチャの湿度にマチタンの距離感にイクノの戦略を全て併せ持つのが大人ターボ…？
トレーナー絶対落とすウーマン…

>「きゃあっ！ちょ、トレーナー下ろしてって！」
たぼぼからきゃあなんて言葉が出るとは

たまに大人ターボ書いてくれる人が現れる
俺は感謝する他にない

>昔は自分の胸元辺りにあった洗い場も随分と下に見える
今どんな姿か、を遠回しに表現出来るの良いなぁ

踏み台とか使って洗い物してたんだろうな〜って想像できる