二次元裏@ふたば

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1489462 B21/08/26(木)07:09:22No.839240188+ 09:43頃消えます
「トレーナーさん〜、トレーナーさんって彼女っていたりするんですか〜?」
我が愛バ、セイウンスカイに聞かれたのは昨日の事
なんでも、最近学園寮ではウマ娘同士でトレーナーの女性遍歴が噂になっているだそうな
まぁ、彼女たちも思春期の少女、むしろ思春期らしい話題だったのである意味安堵したのだった
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/08/26(木)07:09:39No.839240208+
「それで、どうなんですか〜?」なおも聞いてくる我が愛バ
「いるよ、いや正確にはいたというべきだな」俺は隠す理由もなくそう告げた
「そうですか〜、セイちゃん厚かましい質問してしまいました、ごめんなさいトレーナーさん」
もっと食いついてくるかと思っていた愛バがあまり食らいついてこなかったので、拍子抜けしつつ俺の明日の予定を告げた
「明日は学園も休みだししっかり休む事、俺は明日学園にいないからあんまり無理な運動をするんじゃないぞ〜」
「トレーナーさん、どこかに行くんですか〜」
「ああ、その人に会いに行くんだ」
その言葉を聞いた途端、愛バはそうですか…と言いつつおとなしく部屋に帰っていった
221/08/26(木)07:10:02No.839240239+
そして今日・・・
スーツヨシっ!花束ヨシっ!
俺は、花束を持ちスーツ姿になってあの人がいる場所に向かった
俺の恋人・・・恋人だった人が待つあの場所に
321/08/26(木)07:11:00No.839240318+
「…今年もあいに来たよ」
線香が焼ける匂いがあたりに立ち込める中、俺は恋人が眠る墓に手を合わせる
恋人の命日、俺は毎年墓参りに来ていたのだった
もう、俺以外が来ることもないこの墓に
草を抜き墓石を洗い線香をあげるころにはかなりの時間がたち西日が差し始め…そして視線を感じた
421/08/26(木)07:12:00No.839240416+
視線を感じる先には、俺の愛バことセイウンスカイの姿があった
「・・・トレーナーさん、ごめんなさい」俺が気づいていることを知った我が愛バはただその言葉だけを紡いだ
・・・
俺と愛バは二人墓の前で手を合わせたまましばらくが立ち
俺はあいつのことを話し始めた…
俺とアイツは幼馴染だったこと、愛バの頃の歳で恋人同士になった事、そして…
その年にこの日に交通事故で家族全員が死んだこと
命日であるこの日には必ず来るようにしている事
521/08/26(木)07:13:04No.839240527+
「そうだったんですね、トレーナーさん」
「すまんな、お前には聞かせるべき話ではなかったかもな」
・・・だが、俺はしゃべるのと止められなかった恐らくアイツの事を誰かに知ってもらいたかったのかもしれない
「いまも愛しているんですか」
「愛していないといえば噓になる」
それっきり俺たちは線香の匂いがだたようなか二人で墓参りの片づけを行った
・・・
「スカイ、帰るぞ」片づけを終え俺は先導するように歩き始めた
621/08/26(木)07:13:54No.839240606+
墓場を背に俺たちは歩き続ける
後ろ髪をひかれるように墓場の方を見た時、後ろにいた愛バの姿に俺は一瞬アイツの幻影を見てしまった
急に心の奥底から湧いてくる寂寥感や郷愁感などが俺を包んでくる、だが…
「スカイ、アイツみたいになるな」
「え…」
「アイツみたいに、早死にするんじゃない長く生きてくれ」
「…はい」
だが、俺はそれらを振り切るように愛バに言うべきことを言い前を向き歩き始めた
721/08/26(木)07:14:34No.839240658+
そのまましばらく歩いていると愛バが話しかけてくる
「それじゃ、トレーナーさん手をつないでくれませんか?」
「手を?」
「セイちゃんがどこにもいかないように、手を繋いでつなぎとめててくれませんか?」
「…わかった」
差し出された手を握り、俺は…俺たちは歩き始めた
空には、そんな俺たちを照らすがごとく星が瞬いていた
821/08/26(木)07:16:07No.839240804+
これは前を進むことを決意している方のトレーナー
921/08/26(木)07:22:30No.839241365+
強い!このセイちゃんは強いぞ!
1021/08/26(木)07:29:10No.839242020+
このセイちゃんは彼女さんを好きだったトレーナーさんの思いごと受け入れて進んでいける方のセイちゃん
1121/08/26(木)07:29:58No.839242107+
それはそれとして引っかかる部分はあるのでトレーナーさんに溶かしてもらう
1221/08/26(木)07:37:20No.839242877そうだねx2
しばらく横になっていたセイちゃんを想像するね…
1321/08/26(木)07:44:06No.839243614そうだねx1
>しばらく横になっていたセイちゃんを想像するね…
横になり寝ちゃって寝ちゃって
起きたらトレーナーはすでに出かけてて
どうしても気になるから探し回って見ちゃったんだ
トレーナーが墓参りしている姿を
1421/08/26(木)07:46:41No.839243876+
めぞん青雲
1521/08/26(木)07:48:16No.839244049そうだねx1
この先は快晴だな....
1621/08/26(木)08:06:40No.839246109そうだねx2
>「そうですか〜、セイちゃん厚かましい質問してしまいました、ごめんなさいトレーナーさん」
たぶんこの時点でかなりぐらついて
>「ああ、その人に会いに行くんだ」
ここで許容量をこえたと私は思っています
1721/08/26(木)08:41:36No.839251356+
セイちゃんが最後にトレーナーに手を握ってもらったのは
トレーナーの言葉にトレーナーと別れることを一瞬だけ想像しちゃって不安になっちゃったので握ってもらいたくなったと考えてもいいかもしれませんね
1821/08/26(木)08:45:15No.839251915+
状況を理解してほんの一瞬安堵した心を自分の中で殴りつけるセイちゃんもいいと思いますよ


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