「ねえ……そろそろ、前も触って欲しいんじゃない♥」 散々尻を弄んだ手が、今までとは違う位置に伸びていく。 するり、するり──ナメクジが這うように鈍く、しかし確実に。尻たぶからえくぼの方へと進んでくる。 焦らしているつもりか、それとも遠くない未来を想像させようとでもいうのか。掌は尻の輪郭線を丁寧に滑り来る。 その間も背中越しに豊満な乳を押し付けるのはやめず、恵まれた肉体を男の身体でこねくり回すのを躊躇う様子はない。 本能が、性欲を炙られて、このまま流されるのも良いんじゃないかと言い出している。 しかし……! 「腰震わせて、脂汗出ちゃってるのに、まだ我慢出来るんだぁ……♥」 ウマ娘に殴られたり蹴られたりする事になっても、とにかく逃れなくてはならない。 そう決意し身を捩ろうとするが、骨盤まで到達した手が身動きを許してくれない。こんなに力があるなんて! 「アタシから逃げようなんて、いい度胸よね。もう絶対離してあげないから♥」 熱く濡れた女の吐息と、小さな舌なめずりの音。 力を入れて抵抗しても、このウマ娘の欲情を煽るだけという現実に、心が折れそうになる。 こちらの気持ちをお構いなしに進行を続ける細い指は、いよいよ鼠径部に届いていた。 「こんなにズボン押し上げちゃって……♥ ホントは触って欲しくて期待してたんでしょ♥」 違う! そう叫べたらどんなに良かったか。 今や女は胸を目一杯ひしゃげさせ、背中から抱き着く体勢になってしまっている。衆目を集めた所で、周囲にはどう映るだろう。 痴女と被害者を指して、車内でイチャつくカップルだと誤認されるのは、想像に難くない…… 「お待たせ♥ いっぱい良くしてあげるわね♥」 反射的に歯を食いしばった。そうしなければ、無様な喘ぎ声を漏らしていた。 僅かな思考の隙に、女の細指は張り詰めた頂点を侵食していた。布を隔てているのに! ただ指先が触れただけなのに! どうして痺れる程気持ち良いんだ!? 「アタシ達相性良いのかも……♥ アタシも、おっぱい気持ち良くって♥ アンタも気持ち良くなってぇ♥」 人の背中で乳房を慰める変態に、指の腹でくすぐられただけなのに、涎が垂れそうな快楽に耐える。 竿の形を無断で確かめるように、先端から優しく、つつ──裏筋を這っていく人差し指と中指が、淫らな触手にさえ見えてくる。 この卑猥な右の五指は侵略の歩みを止める事なく、一方左の五指は頂点に居を構えて、ッッッ!!? 「緊張しないで……痛くしないから♥ このずっしり貯まった所を、軽くしてあげるの♥」 一番危険で弱い所まで、指が!! 恐怖に縮こまりそうになる袋を、子供をあやすように右手が撫で回す。 怯えるべきなのに、指の動きの繊細さが、腰の奥を痺れさせる。奥歯に籠もった力だけが、降参を耐える支えだ。 「硬くて……重くて……すごい♥ アタシでイって♥ ねっ♥ 我慢なんてさせないんだからぁ♥」 下を撫で擦ると同時に、上にも責めの手が入ってきた。爪先でかり、かり──中指が先端を虐めてくるのに。 すり、すり……同時に人差し指と薬指が、張った部分を挟み込んで、上下に扱いてくる。 重みのある桃乳を押し付けられ、細腕に抱き締められながら、柔らかさを取り戻してしまった弱点を撫でられ、硬くなる一方の竿を擦られ。 耳に肉欲で火照る美声が入り込み、鼻を淫らに擦り付けられた牝の匂いで埋め尽くされる。こんなの…… 我慢、できる、わけが──! 「わっ♥ すご♥ あはっ♥ アタシで出してくれたんだ……♥ ほら、いっぱい出しなさいよね……♥」 気の抜けた声を漏らさなかったのは、最後の矜持だったが。痴女に果てさせられて何が矜持だろう。 自慰よりも短い時間で絶頂まで送られてしまって、悔しがるべきで、恥じるべきだったのに。 カクつく腰と支える女の身体が、どうしようもなく心地良い…… 立っているだけで精一杯の虚脱感、精神を蕩けさせられて、思考が粘つく。 発散の後始末をしなければ、ならないのに──女の拘束は、少しも緩んでくれないのだ。 「まだ終わりじゃないわよ……♥ 次はアタシも一緒に気持ち良くなるんだから♥」 つづかない 痴漢プレイとかいうレスを見て思いついた なのでこれ全部プレイだし実は電車の中でもないし二人きりだし男はトレーナーなので実際あんし~ん