二次元裏@ふたば

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107653 B21/07/03(土)20:51:12No.819688647+ 21:51頃消えます
どうしてみんなこの子のことを王子様だなんて呼んでいたんだろう。
22インチの狭い画面と、そこに映るつまらないアクション映画を熱心に見ている横顔は無邪気で、そんなかっこいいものには到底見えない。
「前にマヤノに誘われて見たっきりかも」
なんて言うから、アクション映画は好きじゃないかもしれないと思っていたのだが案外食いついた。ホラーも推理物もラブストーリーも用意はしていたが、いまは頭を使わないものを見せたかった。
「面白かった!」
ちょっと興奮気味に、舞台とはやっぱり演出方法が違うとかあのシーンのCGがとか語り出すあたり、目の付け所は素人らしくない。
でも案外サメとかゾンビとかハマりそうだよなぁなんて考えていたら、放置されていたグラスの中で氷がカランと音を立てた。
「ジュースまだ飲むか? 温かいのにする?」
「お茶をいれるくらいなら私がやるよ」
何気なく言って腰を浮かす。あ、と思ったときには遅い。
立ち上がったはずのフジはカクンとバランスを崩して床にへたり込んだ。
「大丈夫か!?」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/07/03(土)20:51:33No.819688804+
慌てて助け起こそうとすると呆然とした顔と目が合う。ああ、これが嫌だから何も考えさせたくなかったのに。
「トレーナーさん」
俺を呼ぶ声が悲しいくらいかすれている。
「脚が痛い」
思い出したように言う。思い出させたくなかったのに。
「いたい…」
形のいい眉が下がって、名前通りの宝石みたいな青い目が濃く滲む。
こういうとき、どうしたらいいのか分からない自分が嫌だ。
フジほどじゃないが女の扱いには慣れているつもりでいた。普通以上には遊んできたし、真面目な恋愛もそれなりにしたことがある。
普通に、まともに、ちゃんと人と向き合って、笑ったり泣いたりする場面を共有してきたつもりだった。
なのに、こんなときに慰めの言葉ひとつも出てこないのだ。
俺の目の前でしゃくりあげて泣く少女が、つい先日まで今年の三冠候補とまで言われていた存在だなんてきっと誰も信じない。
「ごめん」
印象よりずっと薄っぺらい体を抱きしめて謝罪の言葉を絞り出す。
いたいいたいとそれしか言葉を知らないかのように泣くのを止めるなんて俺にはできない。
221/07/03(土)20:51:56No.819688985+
病院で診断を受けたとき、フジはただ困ったような顔で笑っていた。
「やっちゃったなぁ」
テストの解答欄をひとつ間違えたとか、ICカードを忘れたことに駅で気づいたとか、ちょっと困るけどどうにかなるような間違いを犯したときみたいな顔だった。
もうこの先、一生走れないかもしれないのに、泣き言のひとつも言わないいつも通りのフジキセキだった。
きっとこのままコイツを寮に帰したら、いつものように彼女のポニーちゃんたちに甘い言葉を囁いて、厳しくも優しい王子様みたいな寮長を演じるんだ。
そう思ったら耐えられなかった。彼女を誰にも会わせたくなくて、だけど絶対に目を離したくなくて、笑ってしまうくらい下手くそな誘い文句で俺の部屋へと連れて帰った。
「うちで映画を見よう」と言ったときは、必死すぎて多分何も考えられていなかったんだ。
321/07/03(土)20:52:18No.819689172+
「お願い、慰めて」
耳元でささやいた声は、さっきまでの子どもっぽい泣き声とは対極にある。だけど20年ちょっとしか生きていない俺にとってはこっちの方がずっと馴染みがあるから、情けないことにほっとした。
自分とそうそう変わらない背丈を抱き上げて寝室へ運ぶ。
人形みたいにじっとしているフジの体温は、いつもより少し高い。
シーツの上に寝かせて髪を撫でる。性急なキスに応える仕草は歳の割に手馴れていると感じたけれど何も言わなかった。
恋人でもなく、監督者としての立場も投げ捨ててしまった自分にそんな資格はない。
朝から着たきりの制服を脱がせてやる間、余計なことを考えなくていいように執拗に舌を絡め合う。
ベッドの下に投げ捨てたら皺になるだろうか。それももう杞憂なのか。
特徴的なデザインの制服を脱いでしまえば発育のいい体は罪悪感を与えない。
丈の長いソックスは絡み合ううちに足首まで脱げてしまって、片方だけに巻かれた包帯が痛々しく存在を主張していた。
首筋に顔を埋めて歯を立てる。痛め付けたい訳では無いけれど、ひどくしてやりたい。
421/07/03(土)20:53:28No.819689762+
避妊具の口を縛ってぞんざいに捨てる。
怪我した場所に負担のかからない体位というものがわからず、射精までに時間がかかった。
そのせいか、相手はぼんやりした目でこちらを見ながら「もう一回」とのたまう。
「次はスキンしないで」
のろのろと体を動かして裸の胸をくっつける。
「さっきイけなかった?」
「そうじゃないけど…」
引き締まった腹を撫でて下腹部に手を伸ばす。
「んぅ…違うって。足りないわけじゃない」
何をしてやればいいのかわからなくて困惑しながら、とにかく快楽を与えようとする。
「ぁっ♡」
「お前もしかしてナカの方が好き?」
「うん…お腹の方押されると気持ちいい…♡」
ちゃんと感じる場所を申告してくれるあたりやりやすい相手だと思う。そう思うことに絶望する。俺はこの娘をどうしたいんだ。
521/07/03(土)20:54:05No.819690050+
「このままイけそうか?」
「あ、やだっ、このままイくのいや…」
「えっ」
「手じゃなくて、ちゃんと、トレーナーさんのがいい」
「……ゴムつけるから──」
ベッドボードに伸ばした手をとられる。流石にそれはやばいとかなんとかブツブツ抵抗しようとするのを、じっと見つめる視線だけで抑え込まれた。
「はやく」
熱のこもった声で言われると抵抗できない。これじゃ王子様じゃなくて魔女だ。
0.02mmの障壁を失ったからといって感覚が劇的に変わるわけじゃない。ただフジはそれだけで満足そうに微笑む。
「トレーナーさんの、入ってくる……♡」
621/07/03(土)20:54:45No.819690371+
恍惚とした表情を見ていられなかった。自分も相手も目を塞ぐつもりで唇に食らいついて、熱い舌を捕まえて嬲る。
「んっ♡ ぢゅ……♡ ちゅぅう…♡♡」
負けじと下唇に噛み付いてるのをいなして舌先を擦り合わせる。狭いナカが口の中の弱い場所を刺激してやるたびにびくびくと締めつける。
「ぷは♡ ぁ゛♡ ん、ハメながらキスしたら、だめ、すぐイっちゃっ、♡! っ!?♡♡♡♡ ん゛ぅ♡ は、あ゛っ♡♡♡ …ーーーー〜〜ッ♡♡♡」
「イった?」
「イっ、た♡ んぁ、イ゛っ、イってるのに、奥♡ とん♡とん♡ってさぇるの、きもち、っ♡♡、♡、ん」
「奥? 奥が好き? 子宮口ちんこの先で殴られて感じてる?」
「うんっ♡♡ お゛く♡ いちばん深いとこっ♡ 赤ちゃんのお部屋♡♡♡ ん゛ぁ♡ もっと♡ もっとついてっ♡♡」
大きな動きはできないから身体を密着させて揺するような形になる。先走りと白くにごった本気汁が混ざって動くたびに下品な音が結合部から響いた。
721/07/03(土)20:55:49No.819690820+
「〜〜♡♡、♡っ、ぁ、とれーな、さん♡ おねがい♡♡ そのままイって…♡ なかにせーし出してっ♡♡♡ 孕ませて…っ♡」
少年めいた響きを帯びた声が感極まって雌の喘ぎ声になる。
「おねがいっ♡ あかちゃんほしいの♡♡ とれーなーさん、の、あかちゃん♡ うませてっ♡♡♡ わたしのことママにしてっ♡♡♡」
おねがい♡ おねがい♡ 懇願する声に促されるまま奥へ奥へと叩きつける。
どぷっっっ♡♡♡と音がしそうなほど勢いよく最奥で射精したとき、フジが足でシーツを引っ掻いて耐えようとするから慌てて腿を持ち上げた。
「は、ぁ゛、♡゛、〜ッ♡♡♡ ゃ゛♡ あ゛〜〜〜………ッ♡♡♡♡♡♡」
不安定な姿勢で快楽を逃せなかった身体が不自然なくらいに痙攣する。ぎゅっと目をつぶった顔が幼気で嫌になった。
「はーっ……♡ はーっ……♡」
821/07/03(土)20:56:10No.819690982+
「……フジ」
「はぁ……ごめんね、息整えるから……ちょっと待って」
「フジ、あのな」
「違うんだ。ごめんなさい、ごめん、こんなことさせてごめん」
いろんな体液でグチャグチャになった顔をさらにゆがめて、それでもこの娘は綺麗なんだからちょっと恐ろしい。
「私は器用だから、多分走れなくなっても生きていけてしまうんだ。それが嫌だっただけ。トレーナーさんがいなくても大丈夫になりたくなかっただけ」
取り乱した自分の行動を説明できる賢さが哀れだった。子どもみたいにぐずぐず泣いて、それで終わりにすればいいのに。俺にそうさせてやれる度量があればよかったのに。
泣かせたくなかったのか、泣かせてやりたかったのか、もう分からなくなっている。
921/07/03(土)20:56:51No.819691284そうだねx7
かけた本人が忘れかけてた呪いが今になって再拡散はじめてるのなんで…?俺はこのままフジ寮長に赤ちゃん要求深アクメ(東海道中膝栗毛のリズムで)させてていいのか…?って考えてたら話があらぬ方向に進んだ
呪いって怖いね
1021/07/03(土)20:57:56No.819691717+
だから呪いを拡散しちゃだめだよ!
1121/07/03(土)20:58:29No.819691956そうだねx7
もっと東海道中膝栗毛させろ
1221/07/03(土)21:00:07No.819692707+
フジ先輩は確かに賢しいところがあるので本音ぶつけさせたくなるよね
1321/07/03(土)21:01:41No.819693456+
お前が初めた物語だろ責任持ってもっと赤ちゃん要求膝栗毛しなさい
1421/07/03(土)21:01:42No.819693470+
呪いだから勝手に拡散するんだよな…
1521/07/03(土)21:03:36No.819694393+
膝栗毛の栗毛って栗毛の馬を指してるからウマ娘との関連が深いワード…なわけあるか
1621/07/03(土)21:07:21No.819696290そうだねx1
膝栗毛はむしろ馬を使わない徒歩旅行なのでは…
1721/07/03(土)21:11:03No.819698031そうだねx2
後半とんだドエロ(ブエノの発音で)だけど脚が痛いのくだりめちゃくちゃ胸が締め付けられたよ
1821/07/03(土)21:14:06No.819699472+
イクときも足を気遣うトレーナーに破れかぶれになってるフジキセキ…美しいです…
1921/07/03(土)21:15:29No.819700177そうだねx5
>ドエロ(ブエノの発音で)
ちょっと呪いを増やそうとするんじゃねぇ
2021/07/03(土)21:15:41No.819700301+
ちょっと暗いけどそういう幸せなのかなみたいなの良いよね
2121/07/03(土)21:19:12No.819702233+
イイですよね
ズブズブの共依存
2221/07/03(土)21:28:45No.819707042+
ウワーッ!
2321/07/03(土)21:36:43No.819711146+
普通に悲しい話じゃないですか?
2421/07/03(土)21:41:07No.819713144+
すれ違ってるわけでもないのに悲しいのいいよねよくない…
2521/07/03(土)21:41:13No.819713206+
ここからハッピーエンドに行くならまあうn…


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