「タマちゃん、すごいですね！　先輩も手塩にかけていましたし、感慨もひとしおなんじゃないですか？」
後輩トレーナーの小宮山にそう言われ、曖昧に返事をする。
感慨なんてあるわけがない。

「見事ッ！　眠れる才能を見出だし、育て上げたその手腕！　トレーナーの鑑と言えるだろう！」
理事長にはそう賞賛された。
本当はトレーナーどころか、人としても失格なのに。

「トレーナー、ウチら最高のコンビやんなっ！」
重賞を勝つたびに、タマモクロスは無邪気な笑顔を向けてくる。
その好意と信頼が痛い。

俺は見下していたんだ。初めて会ったときに今にも消え入りそうな表情をしていた彼女は、俺よりもずっと惨めな存在に見えた。
金で買った相手なら、契約で結んでいれば、好き勝手に自分のトレーニング理論を押し付けても文句を言われることはない。見放される側じゃなく、見放す側でいることもできる。
才能がない俺でも、努力をすれば、才能がない彼女をうまく導くことが出来るんだと、そう自惚れていた。
実際、初勝利を勝ち取って、勝ちきれないけれど良い勝負も出来ていると、才能がない彼女をここまで導けたんだと、そう思い込んでいた。
自己満足だった。
とんだ思い違いだった。
才能のない彼女を俺が導いたんじゃない。
途方もない才能を持つ彼女の足を、俺は引っ張っていたのだ。

芝で輝く才能をダートで腐らせ、いくらでも相手を圧倒できる実力を、メンタルケアを怠ったために十二分に発揮させることが出来ず。
本当に実力のあるトレーナーのもとに付いていたならば、あるいはクラシック戦線の主役にすらなれていたかもしれないのに。
あの夜に出会った彼女を、野に咲き踏み潰される雑草だと思いこみ、無能の手中で腐らせようとした。
あっという間に天へと駆け上がる稲妻だとも知らずに。

「トレーナー、ウチ、勝ってくるで」
「……ああ」
天皇賞(春)の、ゲート入り前の時間。
メイクデビューのとき、ガチガチに緊張してナーバスになっていた彼女の姿は、もうそこにはなかった。
「ウチの名前を轟かせたる。天国の母ちゃんにも届くように」
初めての勝負服に身を包んだ彼女は、俺に背を向けてゲートへと向かっていく。
(待って──)
何に対して言っているのかもわからないまま、手を伸ばしそうになる。
届くわけがないのに。

わずか三分の晴れ舞台。
猛り狂う観客席。熱くしのぎを削る、最後の直線の勝負。
制したのはやはり、タマモクロスだった。

「やった、やったで！　見たか、ウチが一番や……！」
選手控室。ウイニングライブも終えたタマモクロスは、勝利を噛み締めるように何度も何度もガッツポーズをしている。その栄冠をまだ味わいきれていないように。
「……ああ。すごいよ、タマモクロスは」
「ちゃうやろ、ウチら二人がすごいんや！」
ニカッと笑うタマモクロスの笑顔から、目線をそらす。
「……俺は、違うよ」
ボソボソと呟いてから、のっそりとした動きでソファから立ち上がり、部屋から出ていこうとする。
フッと、身体の力が抜けて、前のめりに倒れそうになった。
「おわっ、トレーナー、危ない──」

衝撃があって、次に目を開けたとき、俺はタマモクロスの上に倒れ込んでいた。
いたたた、と声を漏らす彼女の上から退こうとして、ドクン、と心臓が跳ねる。
俺をかばおうとして慌てて滑り込んできたせいで、衣服が乱れている。特に、稲妻のマークの入ったタンクトップが上にズレて、ささやかな胸が見えてしまっている。
いまだに気づいていない彼女は、ようやく俺に目線を向けて、きょとんと首をかしげている。
「……？　どしたんや、トレーナー？」
出会ったときとは比べ物にならないほど容姿は洗練された。ボサボサだった髪はきっちりと整えられていて、青白かった頬は健康的に赤く色づいている。
肢体は幼さを感じさせつつも、大人の女性らしい曲線が所々に現れてきていて、十分に男を惹き付けられるだろう。
──そうだ、この子は俺のものだ。
もう抱かない、等と言うのは口約束に過ぎず、俺は契約を盾にこの少女をいつでも抱くことができるのだ。
G1レースで勝利し、ウイニングライブで多くのファンを魅了したこの子を、これから稲妻として頂点へと駆け上がっていく彼女を、床に組み敷き好き勝手に欲望をぶつける。それは一体どれほどの快感だろうか。

「…………。トレーナー、ウチは……」
鈍い彼女もようやく気がついたのか、少しの恐怖と羞恥の混ざった表情でこちらを見上げているが、身体を隠そうとする素振りもない。
彼女は従順だ。抵抗される心配もない。
汚してしまえばいい。それでこの胸の鬱屈した感情も、少しは発散することが出来るはずだ。

！分岐
fu127755.txt

分岐！？

そうだ、元はと言えば彼女が勝つから。勝ってしまうから。

──勝ってしまうから？

「トレーナー……？　泣いて……」
言われて気がつく。涙が流れていた。
(……俺はついに、ウマ娘の勝利を素直に祝福することすら、出来なくなったのか)
彼女の上から静かに退いて、なにも言わず控室を後にする。
「トレーナー！　待っ……」

彼女はこれから自由に駆け上がっていく。
そこに不純物は、必要ない。

まさかのルート有りか

fu127772.txt
の続きです
拙いエロシーン分岐がありました
本当は重賞連勝し始めたぐらいから好き勝手抱くクソ野郎にしようかとも思ったのですがフォロー不可能になるのでやめました

>！分岐
>fu127755.txt
むっ！！！！！

まだ続く感じね

タマは追いかけるのか追いかけないのか
いやそもそも追いかけてどうするのか

続きが気になりすぎる

分岐の方だと捕まるまで好き勝手抱きまくりか…

なにげにコミちゃん出てきててビックリ

どっちのルートも先が気になるな…

あのタマがしおらしく抱かれると言う状況が既にエッチなのでとても良いと思う
がなんとも互いの心情的にはむしろ分岐より今のルートの方がハッピーエンドが難しそうな感じ…

このまま自殺しててもおかしくないのでは？

ウチは今からトレーナーのカキタレにされる

俺は闇の読者
そのまま好き放題してレースやライブ中には絶対に見れないであろう快楽に媚びた女の顔になってるタマを見てもう取り返しがつかない所まで汚せた達成感に絶頂するトレーナーを見たい

世間的には認められないけど二人だけは互いに求め合う歪な関係
私の性癖には合っていますよ

俺は光の読者
二人は幸せな初うまぴょいやり直しを遂げると信じている

抱くルートはメリバの香りがするぞ！

>俺は闇の読者
>そのまま好き放題してレースやライブ中には絶対に見れないであろう快楽に媚びた女の顔になってるタマを見てもう取り返しがつかない所まで汚せた達成感に絶頂するトレーナーを見たい
レースの後にうまぴょいするのが癖になってあえてなにもせず放置すると向こうからおねだりしてくるようになったタマが見たいぃ！

人の心とかないんか

オグリと出会ったらタマの輝きはより一層増していくことになるがトレーナーは耐えられるのか…

俺は光の読者
タマが幸せそうならなんでもいい

闇ルートはタマの一生のトラウマになりそうで…
二度と男に触れられなくなりそうだ

俺は混沌の読者
分岐も正規ルートに含めて良いと思う
……とは思いつつ一回性欲のままに抱いたらもう取り返しはつかんよね
一回目もダメだけどまだ許されるライン…ではないけどギリ許してもらえそうではあるし…

>本当は重賞連勝し始めたぐらいから好き勝手抱くクソ野郎にしようかとも思ったのですがフォロー不可能になるのでやめました
これだと好感度足りなくてそのうち密告されそう

いやガリガリタマにおちんちんいれたのは余裕でアウトだな…

タマいいよね…

贅沢言うと光も闇もどっちも見たい…

抱くルートだとトゥインクル終えた後トラウマで行方不明になってタマが死んでそうなのが…

いいや絶対トレーナーには最後まで自分から手は出さずタマから逆ぴょいで本当の初ぴょいをやり直してもらう

>俺は闇の読者
>俺は光の読者
>俺は混沌の読者
心の声うるせえな…
でもわかる

白い稲妻が僕を責める

どれだけトレーナーが自虐してもタマから見たら一生の恩人以外の何者でもないからな…
好感度もカンストしてそうだし

>どれだけトレーナーが自虐してもタマから見たら一生の恩人以外の何者でもないからな…
>好感度もカンストしてそうだし
タマからすりゃ求めるならまあ抱かれてもいいくらいなのにトレーナーは別にタマ「を」抱きたいわけじゃないなのが悲しいね

トレーナーの体調大丈夫かこれ

>>どれだけトレーナーが自虐してもタマから見たら一生の恩人以外の何者でもないからな…
>>好感度もカンストしてそうだし
>タマからすりゃ求めるならまあ抱かれてもいいくらいなのにトレーナーは別にタマ「を」抱きたいわけじゃないなのが悲しいね
抱きたいと言うか縛り付けたい感じだよね
下に置きたいと言うか

性暴力は支配欲からくるから…

タマを女にしたんだ
その責任はとってもらう

レースの道に引き込んだ責任も取るべきだ

闇ルートだと避妊もしてないしそのうち…という感じがすごい

>闇ルートだと避妊もしてないしそのうち…という感じがすごい
ピークのさなかで引退する理由が出来たな…

次のタマの引き取り先におあつらえ向きなヒト娘が出てきたので有馬で失踪しますよ彼は

>ピークのさなかで引退する理由が出来たな…
成長し切ってない身体…流れ…

ロリコンやない言うてたけどウチのナイチチ見てうまだっちしてる時点で素養はあるよな

やめやめろ！！！！

せめて永遠に自問自答しながら子供出来て見かけ上は夫婦に見える形になってるとかで済ませてくれよぉ！！！

いやけどタマにちんちん咥えられたくないかって言われたら咥えて欲しいじゃん？

>いやけどタマにちんちん咥えられたくないかって言われたら咥えて欲しいじゃん？
おちんちんを入れたいか入れたくないかで言えばめちゃくちゃ入れたい

タマは差しウマだからな
どこに逃げても後ろを追いかけてくるぞ

でもタマちゃんにはせめて愛のあるセックスしてほしいよ俺…

うちとやろうやってそういう…

俺は闇の読者だから一度は失踪してもタマの涙ながらの説得で俺はタマの隣にいてもいいんだと自信を取り戻して欲しいよ
でもその後すべてが順風満帆というタイミングで馴れ初めについてあることないこと言われて世間に後ろ指差されるような関係になって欲しいよ

闇ルート抱きながら普段のタマちゃんとの対比が強調されてていい…
明るい女の子が汚されるのいいよね…

なんかどっかの紙袋被った妹ルートみたいになってきたな…
そういえば声そっくりさんだったな…

このトレーナー放置してたら死んでしまいそうだ…

まあタマの才能を全く見抜けなかったのはトレーナーの才能ないよ…
というのはちょっとかわいそうな気もする…
普通円光相手のジャリガキが最強クラスの才能持ってるなんか思わんて…初めからバイアスはかかってそうだな

そもそもが栄養状態とメンタルでデバフ掛かってたからわからなくても無理はないんだ…
そんなこと言ったってなんの慰めにもならないんだろうけど

でも早めに才能見抜いてたらそれはそれで何らかの綻びを生み出してた可能性もあるよな…

そもそもタマの才能は本来誰にも見出だされることなく消えていくところだったんだし世にだした時点で誇っていいんだ
でもそれならもう自分はいらないよなって結論に至るのは変わらんな…

トレーナーの…トレーナーの自己肯定感が地の底より低い！！！

メンタルはともかくずっとダート出し続けてたからな…
初めに芝も出してたからちゃんとケアしてればもっと早期から伸びたのかもしれないけど

>トレーナーの…トレーナーの自己肯定感が地の底より低い！！！
ただでさえ最初から傷心状態なのにJCタマちゃんの身体を金で買ったという罪悪感が上乗せされてるからな…

トレーナーがタマちゃんに本音ぶちまけないと絶対に救われないんだろうな…

サクセスストーリーとしてインタビュー受けるたびに壊れてきそうなトレーナー

いいじゃないですか！タマの身体なんて大人でもJCでも大して変わりませんよ！

中途がどうであれば最底辺から拾い上げたのはトレーナーなんだから…もうちょっとこう…

タマ相手に逃げを選ぶのは悪手だったなトレーナー…

>いいじゃないですか！タマの身体なんて大人でもJCでも大して変わりませんよ！
効いとるで…