ルドルフの手元を見てみると、何やらどこにでもあるようなプラスチック製のカードを持っている。
他のものと大きな差異があるとすれば、ルドルフの勝負服の色である緑地の背景に金色で大きく“T”の模様が入っていることだろうか。
「どうやら、“トレーナーポイントカード”というものらしい。最近生徒たちの間で流行っているようでね、生徒会としては生徒たちの流行にも触れておきたい」
「トレーナーポイントカード？　なるほど、それでカードにTの模様が入っているんだね」
担当の勝負服カラーになっているということは、実はオーダーメイドだったりするのだろうか。流石はトレセン学園購買といったところか。
テイオーはルドルフの分を事前に申請していたのだろうか…。
どこか既視感を感じるが、そこは一旦片隅に置いておこう。
「何でも、ウマ娘のトレーニング成果やレースの成績に合わせてトレーナーがポイントの付与を行い、貯まったポイントで景品やご褒美に引き換えをするそうだ」

「ご褒美や景品の内容は自分達で決められるんだね。せっかくだし僕たちも使ってみようか」
アメとムチ、の現代版といったところだろうか。レースに向けて頑張るウマ娘にとっては、モチベーション維持にはいいのかもしれない。
最も、ルドルフのような完璧主義者がこのようなもので一喜一憂するとは思えないが…
「その顔は何だ、トレーナーくん。私だって一人のウマ娘である以前に一人の女子だ。嬉しいことがあれば喜ぶし、たまにはご褒美も欲しくなる」
「はは、ごめんごめん。でもルドルフならあまり小刻みに設定するとすぐご褒美をあげなくちゃいけなくなりそう」
「何も小さい数字だけに設定する必要はないよ。せっかくの機会だし大きな数字も設定するといい。その分ご褒美も弾んでもらうがね」
「それでもルドルフなら達成してくれそう。じゃあ…10P、50P、100P、200Pと。肝心の内容はどうしようか？」
端末を使って、ご褒美の内容を打ち込みながらルドルフに問いかける

「別に物的なものじゃなくても構わないだろう。生徒会の活動を手伝う、一緒に映画を見に行く、お疲れの愛バをねぎらう…など、トレーナーくんにしか出来ないことだってたくさんある」
最後以外は誰でも出来そうな気がするが、そこを突っ込むのは野暮だろう。ルドルフもそう言っていることだし、自分の息抜き代わりになるようなものを設定するか。
「あ、そうだ。こういうのはお約束事があるよね」
「お約束？」
『1回だけルドルフのお願い事をなんでも聞く　1000P』
『1日ルドルフのお願い事をなんでも聞く　5000P』
「これでよし、っと。必要数も多いしすぐには達成できないだろう」

「トレーナーくん、これはなんでも安請け合いしすぎではないだろうか」
「いや、このくらいが丁度いいと思うよ。一朝一夕でやるわけじゃないし、長期的な目標のほうがいいと思うんだ」
「君がいいなら私は全然構わないのだが…。そうか、“何でも”か、そうか…」
どうやらルドルフは何か考え込んでいるようだ。悪ふざけにここまで真剣になるルドルフはとても珍しい。
「目標も決まったことだし、今日は帰ろうかな！サウジRCも近いし明日からまた頑張ろう！」
「そうだな。明日からより一層鍛錬に励むとしよう」
そう言って僕とルドルフは明日からのトレーニングの内容や今後の目標レースについて話ながらトレーナー室を後にするのだった。

後日

サウジRCは勿論、無敗でのクラシック3冠を達成し、更には無敗での8冠という前バ未到な成績でURAファイナルズへの駒を進めるシンボリルドルフの姿があった―――

夜に見たﾃｲｵｰ怪文書の人のTカードネタに便乗させて頂きました。

初怪文書なので読みづらいなどあるかと思うのですがご容赦を…。


好感度高めな会長はいざと言う時にここぞとばかりに独占力発動してくると思うんだ…

サウジ勝ってて駄目だった
優秀なトレーナーだな…

してその“なんでも”とはなんだったのだ？
しっとりルドルフとかねっとりルドルフのシーンはあったのだ？

また気軽に自分の身を差し出してる…

「なんでも」とは言ったが
会長だから無茶苦茶なこと言わないだろう…っていう信頼はあるから…

トレーナー1人の貞操で最強のウマ娘を生み出せるなら安いものじゃないですか

>会長だから無茶苦茶なこと言わないだろう…っていう信頼はあるから…
会長である前に一人の女子なんですよね…

年頃の乙女である

びっしょりルドルフになるのは皐月賞あたり

女子高で出会いに飢えている学生に「何でも」なんて言っちゃダメだよ！

Tポイントカードに言う事聞く権付けて大変なことになる率が6割らしいからな…

ポイントを貯めていくけどこれといって交換しないから
トレーナーもすっかり忘れてたところに
万単位の溜まりに貯まったTポイントを交換したいんだが5000Pを使って
って言われて驚くトレーナー君といたずらっ子のような笑みを浮かべてる会長が見たい

なんでもして無敗の皇帝を育てられるのなら俺は何でもする

君をパパにする♥

まあルドルフのお願いだったらポイント無くても出来る限り叶えてあげたいが…

現役中にそれはまずい！

>って言われて驚くトレーナー君といたずらっ子のような笑みを浮かべてる会長が見たい
こちらの胸元でにひひ笑いする皇帝とか破壊力高すぎませんか？

一体何をお願いされるんだろうとドキドキしていると
いざ聞いてみたらたわいのないことばかりで
なんでもなのにこんなことばかりで良いのか？って聞いても良いんだって返ってきて
とうとう貯まっていたポイントも尽きてしまうが
ポイントは無くなってしまったがまだお願いしたいことがあるんだ…
って本命のお願いが飛び込んでくる会長

ポイント貯まるまで待っとこうと思ってたけど他の娘と仲良くしてるトレーナー君を見てつい無茶なお願いを…みたいなこともあるかもしれない

ルドルフは最後の一手は自力で詰めに来るイメージがあるから、エスコートの確約とかで済みそうな感じはする

それはそうとしてデート中にペアリングは強請る