22時53分。寝る前のストレッチも終わり、尻尾を梳かして貰っていると華撃団…もとい歌劇団の軽快な歌声が携帯電話から鳴り響いた。 お兄さんとの時間を引き裂いたことに私の闇が吠え震えてしまいそうだったが、実家のほうから連絡が…と言い背を向けメールに目を通す。 「X月X日○○旅館(当グループ傘下)、桐生院葵様、大人二名、ダブルベッド室内露天風呂付き、二泊三日のご予約入金済み」 どうやら鳴子が鳴ったらしい。 「お兄さん♥奇遇ですね!そちらは桐生院トレーナーですね、『私の』お兄さんがいつもお世話になってます」 お兄さんったらこの前までみたいな引きつったお顔になってますよ♥かわいい♥♥ 大丈夫ですよ察しはついてますよ♥桐生院のお誘いをちゃんと断ったことも♥でも桐生院があまりに絶望した顔をするから押し切られちゃったんだろうってことも♥ 「お二人ともキタちゃんとミークさんの為…湯治ができる場所を探して…?キタちゃんもミークさんも幸せものですね」 桐生院さん…そんなに良心が痛むなら嘘は付かないほうがいいですよ…私が悪者みたいじゃないですか… 「ええ!?お部屋が取れていなかった!?なら私のお部屋で一緒に泊まりませんか?はい!お部屋なら余ってるんですよ!お父様ったらスイート以外ありえないとおっしゃって…寂しかったんです!」 支配人さん…そんな目で見ないでください…私とあなたは初対面です、無関係、ええ無関係、デスヨ- 「おはようございます♥♥お兄さん♥♥お隣の部屋とはいえ桐生院さんが起きたらどうするつもりだったんですか♥♥♥♥ ほらっ!もう朝食の時間ですよ♥桐生院さん起こしに行かないと…えっ♥♥♥あんなに出したのに♥♥もう我慢できなくなっちゃったんですか♥♥ん~…♥♥時間がないので1回だけです♥♥♥」 「おちんちんさん♥♥♥おはようございます♥♥うん♥やっぱり♥そうなんですか♥♥♥♥はやくおそとにびゅー♥びゅー♥って出たいんですか♥♥はい♥♥」 「♥どろどろみるくのせ~しさん♥♥♥びゅーっ♥びゅーって♥♥お外にでておいで♥ちゅっちゅ♥♥♥ちゅっ♥」 「きゃっ♥♥♥おにいさっ♥♥♥♥んっ♥んっ♥♥♥まだっ♥ペロペロおわっ♥♥♥♥てなぃ♥じかんなひっって♥♥♥乱暴ですよ♥あっ♥あっ♥やっぱっ♥♥♥りっっっ♥♥」 「んっ♥はっ♥はっ♥♥はっ♥♥声っ♥♥おさっ♥おしゃぁっ♥♥えっ♥♥♥♥らりぇなっ♥♥おひちゃう♥きゆうひしゃっ♥♥ばれちゃッ♥♥♥おきぁう♥きっ♥♥♥♥ィ♥♥ッ♥♥♥♥」 「ぉにぃさん…♥やぁ…♥♥まだ…ちょっと…♥やすま………………えっ………………………………おはようございます…桐生院さん……………えっ……………寝れなかった?………………………………その…えーっと………………「「ごめんなさい…………」」