産後処理をあらかた終え、あいつと一緒に新生児室でもう一度会うことができた。文字通り真っ赤な身体とあたし譲りの大きな耳、まだ目が開いていない顔をじっと見つめ、あたしはぽろぽろと涙を流した。誰のために？と自分に問う。この子のためでもあるだろうけれど、それと同時に。ナリタタイシン。あたしはあたしを思って泣いていた。

まだ名前もついていないわが子に、幸せになってほしい、と願った。幸せにしてやりたい、と誓った。

愛されてほしい。この世界のすべてが、この子のことを愛してほしい。周りと比べてまさったところなど、なにも無くてもかまわない。ただ、憎しみや恨みを誰からもぶつけられることのないように。決して一人ぼっちになってしまうことのないように。

生きることはきっと楽しいことだと思い続けていられるように。人に蔑まれたり、冷ややかにあしらわれたり、見放されたりしないように。好きな人が一人でも多くいて、一人でも多くの人にすきになってもらえて、愛せる人が一人でも見つけられて。

そんな人生をどうか歩んでほしい。と目をつぶってガラス越しに、心から祈った。

そしてナリタタイシン。あたしは初めてあたし自身にごめんなさい、と思った。自分があたしにやってきたことの全てが、触れるものすべてを傷つけようとばかりにふるまってきた全てが、一つずつを取り出してどうこうできないほどいっぺんに、波のようにあたしの心を襲い、押し流していった。気が付くと泣いていた。もう年だけは一丁前に大人と思っていたあたしのために泣いた。祝福に包まれてこの世界に生まれ出て、まだ世界のなにものにも憎まれたり嫌われたりしていない。それと同時に憎んだり嫌ったりしていない、まっさらで、つややかで、小さく、か弱い。生まれたてだったあたしのために、泣いた。

あいつに肩を抱き寄せられる。おおざっぱでごつごつして、だけど大きく温かい手がその持ち主の懐へおびきよせる。それはまるで、もう一人の母親のようだった。

おわり。カタログの画像に思いをはせていたらなぜかチケゾー状態になったので思いのままに書いた。

怪文書で泣かせるな

産まれた子がまた小さくても、きっとこのタイシンたちは負の連鎖を繰り返さない

子供とは祝福されて産まれるべきだ

かたや清田スレかたや読ませる怪文書

この吹き出しと表情で純愛は無理がないか？

>この吹き出しと表情で純愛は無理がないか？
おそらく妊娠が発覚した時医者からタイシンの体力で出産は危険だと言われたんだろう
トレーナーもこのままだとタイシンが危ないと分かってつい弱気になって「降ろさないか？」と言ったんだ
そしてこのスレ画に繋がり本文に繋がる

とおいどんは思っとりますがあんたは？

自分のために流す涙は
贖罪と許しの涙だと言う

>とおいどんは思っとりますがあんたは？
体力の心配をするのなら妊娠が発覚する前に夫婦間で話し合うべきなのに病院でこんな問答をするのはどうなんでしょう

きっと自分みたいに小さい子になるんだ…お下がり着せてあげよとか思ってたのにトレーナーに似て高身長な子に育って小学校卒業の頃にはタイシンの身長抜いて欲しい

>>とおいどんは思っとりますがあんたは？
>体力の心配をするのなら妊娠が発覚する前に夫婦間で話し合うべきなのに病院でこんな問答をするのはどうなんでしょう
多分何回も話し合ってはいたけど、妊娠発覚後の担当医が二人の想像以上に厳しい旨の発言した結果、トレーナーがタイシンの命と子供の命天秤にかけて胸の内を話した際の返事
だとスレ画を認識してました