二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1621355150615.jpg-(81061 B)
81061 B21/05/19(水)01:25:50No.804201300そうだねx1 03:01頃消えます
ああ、これは夢だ。
若く、ひたむきに走り、夢のために闘志を燃やしていたあの頃の夢。
遠い遠い、あの頃の夢。
大部分が「思い出」となってしまったこの頃だが、そうではないものが一つだけ、一人だけ――。
「ああ、いつの間にか…眠ってしまっていたんですね」
夕日が差し込む執務室、椅子にもたれかかっていた私は思わず寝てしまっていたようで……。
「…あの、いつからそこに?」
「30分くらいは楽しませてもらいましたよ。あ、写真などは撮っていないのでご安心を」
柔和な(私から言わせたら意地の悪い)笑みを浮かべたトレーナーさんが、夕日の影を背負っていました。
121/05/19(水)01:26:11No.804201384そうだねx2
「もう、起こしてくれてよかったのに」
「生憎、寝てる女性に声をかけるなと代々の言い伝えにする予定でして」
「予定ならもう少しマシなのにしてください。…あれ、書類がいくらか少なくなっているような」
ああ、それならとトレーナーが応じながら、彼の手元から書類を取り出した。
「理事長に相談して私がやれそうなものはやっておきましたよ、はい」
立ち上がり、たづなに手渡す。それだけでは終わらず、彼はそのままたづなの手を取った。
「きゃっ、トレーナーさん?」
思わず生娘のような反応をしてしまい、それがさらに彼女の羞恥心を加速してしまう。
そんな彼女の心境を知ってか知らずか、彼は彼女の手をいたわるように包み込んだ。
「たづなさんは、きっと昔からひたむきすぎるんです。ウマ娘のみんなのために働くのは素敵ですが、もう少しだけ自分のためにも生きてください」
「…そういう性分ですから」
221/05/19(水)01:26:35No.804201466そうだねx1
困ったようにたづなは笑う。そう、性分だ。あの日からの、性分。
彼もまた苦笑する、そうであることが分かっているから、そして彼もまたそうなのだから。
「…たづなさん、今晩のディナー、ご一緒しましょう」
手を取り、瞳を合わせ、そう告げる。
「…では、そのためにももう少しだけ手伝ってくれますか?」
掌を合わせ、熱を感じ、そう答えた。
「もちろん」
自分のために生きろと彼は言ってくれる、だけどきっとそれはできない。
少なくとも、私を気遣ってくれるこの人がいる限り。
そして、彼がくれるその分は、私が彼の人生に返すとしよう。
321/05/19(水)01:27:43No.804201716そうだねx6
生娘のような反応(生娘)するたづなさんいいよね委員会のレポートです
421/05/19(水)01:28:45No.804201936+
いやホンマに生娘なんかーい!
521/05/19(水)01:29:22No.804202056+
理事長がくっつくように裏で手を回してそうだな…
621/05/19(水)01:29:45No.804202127+
結婚ッ!
721/05/19(水)01:30:01No.804202188+
たづなさん良いよね
821/05/19(水)01:32:17No.804202656+
トキノミノル産駒とか夢があるな
はようまぴょいしろ
921/05/19(水)01:32:36No.804202728+
たづなさんは生娘でも大人でもいい
三女神様もそう言ってる
1021/05/19(水)01:33:28No.804202896そうだねx3
たづなさんの怪文書少ないからありがたい
ウマ娘達といちゃつくより幾分か健全だぜー!
1121/05/19(水)01:33:50No.804202978+
トレーナーの仕草がイケメンすぎるぜ
1221/05/19(水)01:35:45No.804203329+
全てのウマ娘が幸せにならないとね…
1321/05/19(水)01:39:32No.804204036+
パーフェクト時代からのトレーナーさんとはもう寿命差で…とかそう言う話かと思った
1421/05/19(水)02:10:29No.804209319+
ぼちぼち寝るので5分後くらいにスレは落としておきます


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