「終了ッ！本日の防災訓練はこれで終了であるッ！生徒諸君は解散してよしッ！トレーナー諸君は残るようにッ！」
理事長の声により校庭から生徒たちはぞろぞろと帰り始めてゆき、あとにはトレーナー達が残る
トレーナー達が自身の前に集まったのを確認した理事長は話し始める
「開始ッ！これより避難者の受け入れ訓練を行うッ！」
避難者の受け入れ…ここトレセン学園は大規模な敷地があるため災害時の広域避難先となっている
そのため、万が一の災害時にトレーナー達が集会テントの設営や炊き出しなどができるように訓練を行うことになっていた
もっとも実態は、設営した集会テントの元で作った料理を学園内で落ちていた枝で作ったキャンプファイアを囲いながら食べる
･･･みたいな感じの一種の親睦会みたいになっていたりする
「配送ッ！あとで今日の諸君らの働きに対して私からちょっとしたものを進呈するッ！」
理事長の言葉を受け何が来るのだろうかと期待と不安を胸にトレーナー達は作業を開始する

夕闇が消えるころ、料理を食べ終えたトレーナー達はキャンプファイアを囲みながら談笑していた
その時である二人のウマ娘の声が聞こえてきた
「うっららーりじちょうのぷれぜんともってきたよー」
「理事長がうちの商店街に発注したからネイチャさんも手伝いに来たよー」
ハルウララとナイスネイチャである、二人はリヤカーを引きながらやってきたのだった
リヤカーには冷えた缶ビールが満載されていて、それを見たトレーナー達は一様にテンションを上げる
「あーネイチャさんの実家からもおつまみの配達もありまーす」
「じつはおさけはまだまだあるんだートレーナーてつだってほしいなー」
二人の言葉にそれぞれのトレーナーはついて行ったのだった

ナイスネイチャとハルウララが何往復かしてつまみと酒を運び終えたころ
桐生院トレーナーをはじめとして何人かがすでに出来上がっていた
「きりゅういん･･･トレーナーはもうだめだねーリヤカーにのせてつれていこうねー」
「それじゃ帰る人はネイチャさんについてきてくださいねー」
と桐生院トレーナーをリヤカーに乗せて二人と二人のトレーナーは他の女性トレーナーと連れて行ったのだった
あたりに残ったのは、男性トレーナーたちと大量の酒とつまみであったので酒盛りはまだまだ続いていく

「言葉尻は偉そうかもしれないが、人一倍努力しているし人の努力は笑わないんだ、そこがあいつのいいところなんだよなぁ」
酒盛りの最中トレーナー達の話題はもっぱらトレーニングやレース場の話が最初は多かったが
酒が回り始めたらもっぱらの話題は担当ウマ娘の話題であった
「担当が走れなくなるかもしれないって時々想像して発光する色がおかしくなるんだ…」
「皐月賞の時に担当が勝手に無理して走ったりしたからすげえ分かる」
「俺のは肺炎を起こしたしすごく怖くなったぞ」
「担当が故障した箇所は俺のと取り換えられたらって思う時があるよ」「ああ」「わかる」
酒で酔っ払いながら一方でのろけたり一方で不安を共有したりとごく普通の酒宴の光景ではあった
･･･彼らの周りの茂みや木の陰になにやら蠢くものが多数いるのを除けばだが

ーーー茂みの中に二人の影がある
「ふむ…トレーナー諸君の本音を聞けたが誰もかれも悪意を持って我々を利用をしようとするものは皆無で安心ではある」
「はい会長、ですがアヤツ…いえトレーナー達が酔いつぶれる姿は見てて気持ちのいいものではありません」
影の正体は生徒会長と副会長であった…ただし指向性集音マイクを手にしているという異様ないでたちではある
「エアグルーブ君、恐らくアレは理事長の策略だろう、事実酒やつまみの発注元は理事長だからな…」
事実、理事長はウマ娘たちがのぞき見することを前提で酒を差し入れていた
酒に酔いつぶれる大人の姿を見れば幻滅しうまぴょいするウマ娘も減るだろうと･･･甘い目論見ではあったが
「もっともそれも問題は無い、私たちが事前に配布していた収音マイクを持った彼女らもそろそろ動くころさ」
そう言い会長は、同じように茂みや木陰からトレーナーの様子をうかがっているウマ娘達に目をやる

不安を共有していたトレーナー達も酒がさらに回り担当ののろけを始める
「アイツの脚に惚れたがそれだけじゃない、甘えてくるところもいいんだ…」　　ガサッ
「自信たっぷりだけど年相応に可愛らしいところとかあるんだよな」　　　　　　　ガサッ
トレーナー達がのろけたと同時に周囲のから影が飛び出し、トレーナーを連れていずこかへ連れて去っていった
「あれ…二人はどこに？飲みすぎてしょんべんにでもいったのかな？」
だが酒の影響かトレーナー達は周囲から一人一人と影がトレーナーを連れ出している光景に気づいていなかった
その光景に「始まったな」「ええ」と言ったのは会長と副会長

その時である、会長に聞きなれたトレーナーの声が耳に入ったのだ
「うちのは、夢は全ウマ娘が幸福になる世界を夢見ているな…
ああ、笑わないさおれはアイツのトレーナーだからなむしろ力になりたいって思ってるさ
ただ、実現には相当先だろうアイツが結婚して子供を産むぐらいの時にはそうなっていてほしいって考えてる
しかし…アレの結婚相手が誰になるのかは想像もつかないな」
それを聞いた会長は少しばかり嬉しそうに言う
「ああ、トレーナー君は私の事をここまで想っていてくれたのか…
しかし、トレーナー君はまだ自覚が足りないようなので私直々に「わからせ」なければならないな」
「では会長、我々もそろそろ回収に向かいましょう」
「ああ」
その言葉と同時に二つの影が茂みから飛び出していったのだった

数刻後、キャンプファイアの火も落ちたころには誰もいなくなっていた
誰もいなくなった後に片付けにやってきたのは
「たきびはおわったらちゃんとけさないとだめだよー」とキャンプファイアに水をかけて消火するハルウララと
テントを片付け、空き缶などのゴミ拾いを行っているハルウララのトレーナーだった
「ねートレーナー？お酒飲んでなかったけどひょっとしてこうなる事って予想してた？」
ゴミを片付け終えたトレーナーはそうだと答える
「そっかーやっぱりトレーナーには敵わないなー…それじゃそろそろ行こ？」
ほんの少しの悔しさを隠しながらトレーナーを促すハルウララ
帰りながらトレーナーの横を歩きながらトレーナーが似てきたのかそれともトレーナーに似てきたのかを考えるハルウララだった

翌朝･･･全裸になって担当ウマ娘が全裸になって寝ているっていう状況で目を覚ましたトレーナーが多数出たのは言うまでもないことである
またそれを聞き理事長は男性トレーナーの寿退社率が下げられなかったことにため息をついたのも言うほどの事でもなかった
なおナイスネイチャと担当トレーナーはナイスネイチャの実家で朝まで過ごしたという
しかし、本人が顔を赤めて詳細を言わないため、うまぴょいまで行ったんだと外堀が埋められたまでだとでウマ娘達の見解は分かれたそうな

知ってた
ウララさん！？

これは目論見が外れたほうの理事長

>「ねートレーナー？お酒飲んでなかったけどひょっとしてこうなる事って予想してた？」
>ゴミを片付け終えたトレーナーはそうだと答える
>「そっかーやっぱりトレーナーには敵わないなー…それじゃそろそろ行こ？」
ワルウララ把握してるの凄い切れ者だな…

>「たきびはおわったらちゃんとけさないとだめだよー」とキャンプファイアに水をかけて消火するハルウララと
>テントを片付け、空き缶などのゴミ拾いを行っているハルウララのトレーナーだった
>「ねートレーナー？お酒飲んでなかったけどひょっとしてこうなる事って予想してた？」
全体的にウワーッ！だけどウララとトレーナー…やはりお前たち

羊達の沈黙かな

完全に捕食者と被捕食者のそれ

後半はちょっぴりホラーテイスト

ウマ娘側をどうにかしないとどうにもならないのでは？

…本当はトレーナー無しでも早く走れるのでは？

捕らえる様々は狼の如く

>酒に酔いつぶれる大人の姿を見れば幻滅しうまぴょいするウマ娘も減るだろうと･･･甘い目論見ではあったが

>またそれを聞き理事長は男性トレーナーの寿退社率が下げられなかったことにため息をついたのも言うほどの事でもなかった

おさけでよわせてりせいをうばってからわざとおそわせるおいこみウマもおおいのにねー

>と桐生院トレーナーをリヤカーに乗せて二人と二人のトレーナーは他の女性トレーナーと連れて行ったのだった
どうなったんです…？

つまり義兄貴と姉貴はヤったんだな！

つまり義弟くんとブライアンはヤったのか！

うまぴょいしなかった連中の方が少なそうだなこれ…

理事長？止めなくていいんですか理事長！？

そして誰もいなくなった的なやつ！

酔わせない方がゴム使う分マシだったのではなかろうか

バカねウオッカ
度数が強いストレートのウォッカを飲んだトレーナーは早く酔いつぶれるのよ

ｶﾞｻｶﾞｻｯ
ｶﾞｻｯ
ｸﾁｭ

酔ったトレーナーは担当への愛を抑えられない
攫うには絶好のタイミングである

>「もっともそれも問題は無い、私たちが事前に配布していた収音マイクを持った彼女らもそろそろ動くころさ」
理事長の目論見を打ち砕く生徒会…

>ｶﾞｻｶﾞｻｯ
>ｶﾞｻｯ
>ｸﾁｭ
せめて屋内まで行け

サトちゃんがどっちのトレーナーを襲ったのか
最近脳が破壊され気味だからわからん

さっきまで話してた同僚がまばたきした間に消滅してる...

潜行して
逃げて拐って
追い込んで
挿す

ウマ娘ですな

>せめて屋内まで行け
ｶﾞｻｯ
ﾊﾟｧﾝﾊﾟｧﾝ

シンボリルドルフのトレーナーはシンボリルドルフの結婚相手が誰であるかを「わからせ」られたのは言うまでもないことである

まだ凛々しい会長の姿しか知らないトレーナーが明日からルナちゃんを知ることになる

茂みで散歩させられるエアグルーヴ

フィジカルで絶対勝てないんだから本音言わせた上で拐ってる分まだ優しさがある

多分ナイスネイチャのトレーナーは実家でネイチャ母から娘をよろしくお願いいたしますと言われたとは思う

ワルウララは酔っ払わないトレーナーに内心舌打ちしながらも
黙々と片付けをする姿を見て「こういう生真面目なとこも好きになっちゃったんだよね」と想う気持ちをコントロールできない…

みんなに愛されるようになったライスだけど相変わらずお兄様って付いてくる姿が可愛いn

全員掛かり過ぎなんだよ！
全うに外堀埋めにいったネイチャの卑しさを見習え

スカーレットはそういうことしないという安心感がある
あるよね…？

ブライアンはああ見えて可愛いところがある奴だよ
……まぁ意識はされてないだろうしそういう関係になることはないんだろけ

特に何も起きないのはビワハヤヒデとゴルシあたりか…ブライアンも多分大丈夫

スカーレットは本音をひとしきり喋って酔いつぶれた担当に
「馬鹿ねあんたのやさしさや想いは隠してたって私が一番わかってんだから」
って言いながらトレーナーを介抱するために？どこかに連れて行くと思う

フクトレはさらわれる前にアイアンクローで掴んで引きずっていきそう
その後キス位はしそう

（茂みで流血沙汰になるウオッカ）

>（茂みで流血沙汰になるウオッカ）
W鼻血

>（茂みで流血沙汰になるウオッカ）
し、死んでる…

でもね冷やかし程度で来たのに酔っぱらった担当の本音を聞いてしまって
抑えられなくなった子とかもいてもいいと思うんですよ

チケゾーは「どれぇなぁざああああああん！！！」って嬉し泣きしながら介助してんじゃねえかな…

やっぱり専属トレーナー制度がよくないのでは？
桐生院はいぶかしんだ

ワルウララはなんで飲んでねえんだよ！と悪態つきながらも
トレーナーに自分の1枚上手を行かれる心地良さをコントロールできない…

フクは茂みの中で酔っ払ったトレーナーにアイアンクローされてるよ

>特に何も起きないのはビワハヤヒデとゴルシあたりか…ブライアンも多分大丈夫
いやあどうだろ…

ブライアンは本音聞いてきゅんきゅんが止まらなくなったので茂みでトレーナーさんと互いを食い合ってるよ

逆に何ならコントロールできるんだよ！

今日は酔っ払ったトレーナーが
「いつかカサマツからこっちに来たみたいに、もっと上の舞台で活躍する日が来るんだろうな…
そうなるとやっぱり自分よりも海外の実績あるトレーナーに彼女を託す日が来るんだろうな…まあオグリの幸せの為だから我慢するが…」
みたいな事を言ってるのを聞かせてもいいのか！

>逆に何ならコントロールできるんだよ！
つかまえてしまえば　こんとろーるできるよ　ちからがつよいから

困惑！！どうしてうまぴょいしようとする！？

うまぴょいした後のウマ娘の進路はだいたい決まるし
トレーナーはだいたいプロウマ娘の世界で活躍するし
トレセン学園の評価は上がるし
何がいけないんです？

（どうしようタキオンに飲まさせた薬のせいか全然酔えない…酔えないままタキオンに連れてかれて酔ってるなら本音とか言ってもいいんだよとチラチラされてる…）

>何がいけないんです？
風評ッ！

>みたいな事を言ってるのを聞かせてもいいのか！
アプリオグリの方は乙女しているから
そのセリフを吐いたトレーナーを「わからせ」て来るとは思う

>何がいけないんです？
定員ッ！トレーナーが枯渇してしまう！

>何がいけないんです？
深刻ッ！トレーナー不足ッ！

>腎虚ッ！トレーナーが枯渇してしまう！

>困惑！！どうしてうまぴょいしようとする！？
理事長…あなたはまだ一心同体の相手と巡り会っていませんのね…

つまり女性トレーナーなら？

女性トレーナーとうまぴょいできないと
勘違いしていませんか？

>アプリオグリの方は乙女しているから
>そのセリフを吐いたトレーナーを「わからせ」て来るとは思う
でもこれから先もずっと一緒だと思っていた相手が
自分の未来のために身を引こうとしてると知って子犬みたいに悲しむオグリの姿は美しいと思わないか

>女性トレーナーならうまぴょいもうまだっちもできないと
>勘違いしていないかいモルモット君？

ウララトレーナーは「そんな事しなくても俺はウララずっと一緒にいるよ」くらい言えよ
おー？

>>アプリオグリの方は乙女しているから
>>そのセリフを吐いたトレーナーを「わからせ」て来るとは思う
>でもこれから先もずっと一緒だと思っていた相手が
>自分の未来のために身を引こうとしてると知って子犬みたいに悲しむオグリの姿は美しいと思わないか
粛清ッ！

深刻ッ！学園の生徒たちの非処女率が日に日に低下していく！

たづなさんはどう思う？

まぁ理事長にはまだうまぴょいは分からんだろ…

見てくださいよ理事長
うまぴょいしたあとのゴルシを
あのゴルシが相方のトレーナーに勝利を捧げるために闘志をためてますよ

>たづなさんはどう思う？
(右手の人差し指親指で作ったわっかに左手の人差し指を入れるジェスチャーをするたづな)

>おー？
ウラトレはホントはすぐに抱き締めてキスしたい気持ちでいっぱいだけど、彼女の未来を考えれば今はその時でないと思うし、何より逆ぴょいした側の罪悪感を背負わせたくないという気持ちをコントロールできる…

大人か！
大人だった

そのうち天才少年トレーナーとか出てきそう

大抵のトレーナーは大人だからカレンチャンのトレーナーみたいに耐えられるんだ

>どうなったんです…？
きりゅういん･･･トレーナーとほかのじょせいとれーなーはせきにんをもってあんぜんなじょせいりょうにおくりとどけたよー
だから「なにも」ないよー

>ニンジンの香りがする煙体験ハウス
大丈夫？自分から突っ込まない？

これ日本昔ばなしでよく見るやつだ…