「問題はこんなおもしれー薬アタシだけが飲んでいいのかって話だ…十中八九独占禁止法に引っかかるぜ。トレーナーも試してみたいだろ？」
…悔しいことにちょっと興味が湧いた。水色と金色は好きな色だし、ハヤシライスは大好物だ。自分の体がそうなるのはまた別問題ではあるが
「ジャンケンで決めようじゃねえか！勝った方が薬を飲んで負けた方はそれを肩車して学園を練り歩くんだ。フフフ…楽しいパレードになるぜ」
言うが早いか臨戦態勢をとるゴルシ。勝つのも負けるのも正直だいぶ嫌だが、ここで乗らないとどうなるかわかったものではない。渋々勝負に応じる
じゃんけん、ぽん…おざなりなパー、お手本のように整ったチョキ。あーあ、負けた。今日一日はパレードの山車だ
「っしゃオラ勝ったーーーーー！じゃあ行くぜ…動画撮っとけ動画！」
スマホを構えるのを確認したゴルシが小瓶の中身を飲み干す。期待を込めて自分の手を見つめる彼女。ちょっとワクワクする俺
…
……
………
変化がない、遅効性だったのだろうか？ゴルシに確認を取ろうとしたその時…

突如、ゴルシが俺に抱きついてきた。今度はプロレスでも始める気かと思ったがどうも様子がおかしい
ゴルシ？と名前を呼ぶと、彼女が俺の顔を覗き込んでくる…見たことのない、満面の笑みを浮かべて
「トレーナー…好き…♡」
うーむ、これは今までにないパターンだ。そうだな…じゃあ10年寝かせた桑製の最高級木魚とどっちが好き？
「トレーナー♡」
…どうも様子がおかしい
いつもの彼女のノリとは何か違う気がしてならない。というかまだら模様とハヤシライスはどうなったんだ？
と、そこまで考えて…ある可能性に至った

結論から言うとゴルシは間違った薬を飲んでしまったらしい
タキオン曰く、ほぼ同時に別の薬の製作依頼があり、まずいことに完成もほぼ同時。その上容器まで似たような物を使ってしまったので取り違えてしまったのかも…とのことだった
で、肝心の間違えた薬というのが…なんと『素直になる薬』だという。前頭葉に働きかけうんたらかんたら…と説明を受けたがほぼ忘れた
そして今、俺はトレーナー室でゴルシに引っ付かれている。というのも…

「トレーナー、さっきタキオンのこと見てたでしょ…ダメだよ！トレーナーはゴルシのトレーナーなんだから♡」
このゴルシ、俺のことが大好きな上やたらヤキモチ焼きなのだ。タキオンに話を聞こうとした時も大暴れし、トレーナー同伴ということにしても尚ずっとタキオンを威嚇していたのだからタチが悪い
先程桐生院トレーナーを視界に捉えた時など50mは離れているのにドロップキックの助走に入ろうとしたため周囲への被害を考慮するとこれしか選択肢がなかったのだ
しかし、これはこれで別の問題が発生している。ものすごく重大な問題が
「もっとぎゅーってしてあげるねトレーナー♡ぎゅーーー♡」
…このゴルシ、めっっっちゃくちゃかわいい
ゴルシと出会って数年間、振り回されながらも俺達はなんだかんだ上手くやっていけたという自負はあった
好かれているといかなくとも嫌われてはいないと思っていたが…まさかこんなにも彼女に好かれているなんて思ってもみなかったのだ

それにゴルシのこの美貌である。容姿もプロポーションもトレセン学園でトップクラスに美しい（※個人の感想です）彼女にこんなに迫られて興奮しない男がいるだろうか、いやいない
さらさらの長い芦毛、白く滑らかな肌、潤んだ瞳、腕に感じる柔らかい感触…今やその全てが俺の理性をグラインダーの如く削り本能を剥き出しにさせようとしていた
…そんな俺が理性を保っていられたのは、ひとえに彼女の普段の様子が脳裏に焼き付いていたからだ
いつも笑顔で、元気で、傍若無人で、意味不明で、なんだかんだ優しいゴールドシップ
今の彼女と『うまぴょい』のような行為に及んでしまったら、元に戻った彼女との関係はどうなってしまうだろう
前後不覚の状態につけ込んで『すきだっち』する最低のトレーナーを彼女はどう思うだろう。いや、それ以上に俺自身が、俺自身を許せないと思う
…好きだと言ってくれたのは嬉しい。でも、今の彼女は俺の惚れたゴールドシップではない
いつか、いつもの彼女が素直に俺を好きだと言ってくれる日まで、この想いは胸に秘めておこう…あっでも胸くらい触っても…

「…トレーナー？」
いきなりゴルシが首を絞められたかのような声を出したので、驚いて彼女に向き直る。あっ触ってないよ、未遂です未遂
そこには目を見開き、口から泡を吹き、顔をニンジンのように赤くした彼女が

「おーいトレピッピ、そんなとこで寝てたら風邪ひくぞぉ〜」
聴き慣れた声…そしてBPM200くらいの木魚の音に目が覚めた
目を開けると自分は何故か床に寝転がっており、傍らにはゴールドシップと何故か青い顔のアグネスタキオンがいる
…はて、こんなところで寝た覚えは全くない。べつに倒れるほど疲れてもいなかったはずだ
「驚いたぜー、アタシたちずっとチェス腕相撲やってて休憩にここ来たらぶっ倒れてるんだもんな」
「…そうだねぇ、白熱した試合だった、ここ1時間はお互い他の誰とも顔を合わせなかったからね」
やけに棒読みのタキオンを見ると何やら頭がざわつく感触がした。なんというか、脳の海馬的な部分が…

「んなことどうでもいいだろトレーナー！今日はアタシ死ぬほどトレーニング気分なんだよ！タキオンもちょっと付き合えよな！一緒に死のうぜ相棒！」
「はぅぁ…」
絶望的な顔のタキオンとは対照的にゴルシは輝かんばかりの笑顔だ
…何故だろう、彼女のあの笑顔が、妙に懐かしい…ずっと見たかったもののように思えて…
「やっぱり、君は」

「ここにいたかアグネスタキオン！！うちのビワハヤヒデが急に水色と金のまだら模様になってハヤシライス臭くなったんだ！！！君絶対なんか知ってるだろ…ギャアッ何をするゴールドシ」

うわ〜人間って巴投げであんな飛ぶんだぁ、初めて見たぁ

うまぴょいってセックスの隠語でいいの？

うまぴょいはうまぴょいだろ

これは力作…！
おつ

じゃぁすきだっちは…？

素直ゴルシの破壊力はすごい

いい…

姉貴に変な薬盛るとか最低だなアグネスタキオン
ミスターシービーです…

>うちのビワハヤヒデが急に水色と金のまだら模様になってハヤシライス臭くなったんだ！！！
ナリブが悪いよナリブが〜

わざわざトレーナーの好きな色と好きな食べ物の臭い選んでる時点で…

ややしっとりゴルシは健康に良い

素直デレゴルシはレギュレーション違反だろ

この状況でも手出してこなかったトレピッピをより信頼しつつちょっと傷ついてるゴルシが見たい見たい

録画してるジャスタ

>素直デレゴルシはレギュレーション違反だろ
ゴルシはルール無用だろ

🐴

ジャスタ来たら葦毛に対してはデジタル以上にヤバい奴になる気がする…

いやこれぴょいして…

ハヤヒデトレーナーこれ死…

ゴルぴょいは推奨されています

一線超えちゃったバージョンも見たいですよ私は

>うちのビワハヤヒデが急に水色と金のまだら模様になってハヤシライス臭くなったんだ！！！
イソギンチャクかな

ゴルシウィークだからな…

デレゴルシは健康にいい

>>うちのビワハヤヒデが急に水色と金のまだら模様になってハヤシライス臭くなったんだ！！！
>イソギンチャクかな
モルボルかな

普段内面にいろいろ隠してる子を素直にしちゃうのいいよね

鬼龍院にいつでもドロップキックしたいの我慢してるのか…

>鬼龍院にいつでもドロップキックしたいの我慢してるのか…
自分がライブするタイプのトレーナーだな…

ゴルシはいつも素直だよ

常識的だけどゴルシに付いてきてくれるトレーナーを好きにならない理由はない

まあゴルシの嫉妬は原作からだからな…

ゴルシのトレーナーもクラシック級の正月時点で「ドームツアーやろうぜ！」とか言ってるし割と初期から大概頭ゴルシだったのでは

ずっとトレーナーがデレ時の事を覚えていて弱みを握られるゴルシなんてどうでしょうか

素直に好意を伝えてくるゴルシは禁止級に強いね…

むしろ「ゴルシ様のありがたいお言葉だろ〜覚えとけ〜」と言って縛ってくる

ゴルシ側はトレーナーの本心分からないからヤキモキして後日素直になる薬飲ませるやつですね

いい…

>うーむ、これは今までにないパターンだ。そうだな…じゃあ10年寝かせた桑製の最高級木魚とどっちが好き？
そうだな…ではないのではないのでしょうか

>ゴルシ側はトレーナーの本心分からないからヤキモキして後日素直になる薬飲ませるやつですね
（体が水色と金のまだら模様になって体臭がハヤシライスになるトレーナー）

>ジャスタ来たら葦毛に対してはデジタル以上にヤバい奴になる気がする…
いや無表情でじっと見続けるぞ

>「っしゃオラ勝ったーーーーー！じゃあ行くぜ…動画撮っとけ動画！」
>スマホを構えるのを確認したゴルシが小瓶の中身を飲み干す。期待を込めて自分の手を見つめる彼女。ちょっとワクワクする俺
これデレの時の動画残ってない？

素直ゴルシは卑怯だ…かわいい…

>これデレの時の動画残ってない？
賢さトレーニング
ビデオ研究

>これデレの時の動画残ってない？
（演技うまいなこいつ…）

記憶消されてない？

>記憶消されてない？
何いってんだオメー
何もねえよ何も…

デレデレの芦毛いい…🐴