後頭部の少し高いところで結われたキャラメル色の髪を揺らしながら、テキパキと作業をすすめる。
ちらちら覗くうなじにも、忙しなく移動するヒップにもつい目を奪われるが、俺を責める事の出来る男など存在しないはずだ。
「手が止まっているぞ」
「より興味深いものが近くにあってはな」
「制服から着替えてきたのにこれだ」
苦笑いのルドルフ。彼女なりに生足を出すよりは良かろうという気遣いだったのだろうが、残念ながら見えなければその奥を想像するのが男である。
さておき、彼女の心づくしが出るまで時間を無駄にしてはそれこそ悪い。なんとか気を引き締め直し、資料とパソコンの往復に戻る。
それから程なくして、ルドルフが皿とコーヒーを持ってデスクの脇へやってきた。
「簡単だが、空腹ならこれくらいで良いと思ってね」
そう言いながら差し出してきたのは、出来たてのガレット。半熟の卵の瑞々しさと、かりかりのベーコンから立ち上る香ばしい匂い。口に涎が溜まりそうだ。
「嬉しいよ」
「悪くないと思う。熱いうちに」
言われるまま口にするガレットは、絶妙な塩加減と腹持ちの良いボリュームで、あっという間に無くなってしまった。

「美味かった」
淹れてくれたコーヒーも、これはと思うほどの味で、つくづく恵まれた立場に居る自分を思う。
デスクの脇に立ち、同じようにカップを傾けながら、ルドルフはにこりと微笑んだ。それから、俺の肩越しにモニタを覗き込む。
「育成論かな」
「俺みたいな若造が、とも思うんだが」
「錚々たる結果を出したからね。君の謙遜は自己韜晦だと思われるのさ」
「過大評価だなあ。書けるのは一般的なトレーニング理論になってしまう」
「そうかな。私にとってそれはそれは頼もしいものだったが」
「精々俺がやった独自のものなんて、君を信じて失望されないよう必死になったくらいだよ。こんな事書いても笑われるしな」
「笑わないよ」
冗談混じりの俺の言葉に、ルドルフは微笑んで否定した。
「笑わせるものか。君のやってきた事が、どれほど私を勇気づけてくれたか」
美しくも真剣な面差しでそう言われると、目が逸らせなくなる。そうだった、彼女はと俺は、出だしから特別だった。
「我々ウマ娘がレースの最中考えること。勝利への渇望、ライバルへの思い、家族。様々に違いはあるだろう。だが私も含め、皆苦しい時には必ずトレーナーを思うはずだよ」

「そうなら、冥利に尽きるが」
「私はあのＵＲＡ決勝の最終コーナーを出た時、前を行く者を追い抜く時、ゴールで待つ君を思った」
「そうか」
「忘れないで欲しい。君のやり方は私を何度も奮い立たせてくれたよ。ありがとう。愛している」
俺が貰った感動に比べれば多すぎるほどの礼と愛。受け止めるのは、何よりの喜びだった。
腰を曲げて顔を寄せたルドルフが、唇の寸前で止まる。それを迎えに行き、暫くくっついて、離れた。切ないとも、満たされたとも感じる不思議な時間である。
「まあ、論文に書けないのは確かだな」
「いや、いくらか書き様が思い浮かんできたよ。ありがとうルナ、俺も愛してる」
「現金な言い方に聞こえる」
苦笑いをして、ルドルフはやれやれと言った様子で手荷物を掴んで玄関へ向かう。慌てて椅子から立ち上がった。
「もう帰るのか？」
「夕食まで集中したらいい。何か美味しいものを作るよ」
最高のご褒美を用意されて、ゴールで待つ彼女の料理と彼女を思い浮かべ、俺はきっとだらしない顔で愛バを見送った。

会長に愛してるって面と向かって言われたいだけの人生だった

トレーナー側もかっこよすぎる…

スマートだな…

ポニテ会長！！！！！

かっこいいイチャラブカップルめ

む！

やり取りが美男美女カップル過ぎる…

ポニテ眼鏡会長とか激レアすぎて危険

毎日毎日映画みたいな生活しやがって！羨ましい！

ポニテ会長とかトレーナーしか見られないんだろうな…良いな…

良い…

良いなこれ…

ラブラブカップルだ…

>「笑わないよ」
>「笑わせるものか。君のやってきた事が、どれほど私を勇気づけてくれたか」
ヒョエ〜〜〜〜〜〜！！

お互いに照れ居るでもなく淡々と自分の感じている好意を隠さずに伝える
会長は大人だなあ

>「笑わせるものか。君のやってきた事が、どれほど私を勇気づけてくれたか」
会長はこういうこと言う
言ってくれる

>お互いに照れ居るでもなく淡々と自分の感じている好意を隠さずに伝える
>会長は大人だなあ
言葉にしないと伝わらないこともあるよね…大人の恋愛だわ…

大人のカップルだ…

ポニテ会長とか大人のテイオーじゃん…

論文の謝辞に「我が愛するシンボリルドルフ」とか書くつもりだろこのトレーナー！

>腰を曲げて顔を寄せたルドルフが、唇の寸前で止まる。それを迎えに行き、暫くくっついて、離れた。切ないとも、満たされたとも感じる不思議な時間である。
ここでちょっと待ってトレーナー君にさせるの好き

というか部屋に上がる際にさらっとキスしてるのがもうね
もう
😇

会長かっこよすぎて明日は会長育成やることに決めたわ

バカップル推せる気持ち分かった！

美味しい(精のつく)もの

>論文の謝辞に「我が愛するシンボリルドルフ」とか書くつもりだろこのトレーナー！
絶賛ッ！！

しれっとルナ呼びしてる辺りに関係性の深さが見える

論文を書き上げて愛バの手料理を食べてからするうまぴょいは気持ちいいか？

学園でもこんな感じでやられたら皆デジタルになっちゃわない？大丈夫？

>論文を書き上げて愛バの手料理を食べてからするうまぴょいは気持ちいいか？
めっちゃ充実しやがって…

>最高のご褒美を用意されて、ゴールで待つ彼女の料理と彼女を思い浮かべ、俺はきっとだらしない顔で愛バを見送った。
しれっとルナちゃんも頂く算段立てやがって

この会長ならこの後トレーナー君が喜びそうな下着に着替えて来ると思う俺は詳しいんだ

完成度高すぎないこのバカップル？

相変わらず洋画のワンシーンみたいで好き

>学園でもこんな感じでやられたら皆デジタルになっちゃわない？大丈夫？
公私をきっちりわけるタイプに見えるし大丈夫だろう
たまに３０分くらい仮眠する

>>学園でもこんな感じでやられたら皆デジタルになっちゃわない？大丈夫？
>公私をきっちりわけるタイプに見えるし大丈夫だろう
>たまに３０分くらい仮眠する
（1時間後に迎えに行くエアグルーヴ）

このシリーズほんと好き

シリーズあるの！？
ちょっと「」っちー掘ってくる！

怪文書で同じ画像を探していくと見つかると思うがどれも大人カップルで素敵
会長も学生のはずなんだけどこういうの似合うよね…

ここの会長はマジで会長だからかっこいいな…
もっと続くてくれ！

>>たまに３０分くらい仮眠する
>（1時間後に迎えに行くエアグルーヴ）
(シャワー室と着替えの確保を済ませておくナリタブライアン)

ここの会長とトレーナーは困ったな勝てない…ってくらいイケメンすぎる
どっちも

ダジャレ言わないと無敵だな

駄洒落もたまに言うから強いぞ

学生とはいえ何年生きてるのかわからんからなウマ娘時空