そして、ようやっと出てきた言葉は、ボクの予想外のものだった。
「…見事な走りだった。」
「…えっ？」
思わず何度も瞬きしながらトレーナーの顔を見つめる。褒めて、くれた？
目を白黒させてボクが状況を理解できないでいると、苦い顔をしながら続ける。
「何度も言わせるな、見事な走りだった。初陣でこれだけ出来れば上々だ、お前には期待している。」
「えっ、えっ、えっ？」
トレーナー、ボクが走ってる間に変なものでも食べたの？マヤノ曰く『きっと血管にケロシンが流れてて、心臓はビス止めなんだよ！』らしいあのトレーナーに何が起きたの？
「あの、と、トレーナー…？
「………かがめ。」
「う、うん。」
混乱しながら、トレーナーの前でかがむ。トレーナーの顔が正面になる。ボクを褒めているのに、何故か顔は眉間にシワが寄っている。

「お前はよくやっている、私が課しているメニューは決して軽いものではない。
だがお前は、文句は言うが、サボったことも手を抜いたこともない。偉いぞ。」
トレーナーの手がボクの頭を撫でる、バインダーやチョップで叩く時は何の遠慮もしないくせに、こんな時は壊れ物を扱うみたいにおっかなびっくりな手付きだ。
レースが終わって落ち着いていた胸のドキドキがまた膨れ上がって、体の奥が震えているような感じがする。
「トレーナー！ボク、もっと頑張る！もっともっと勝って！カイチョーより凄いウマ娘になるから！」
気づけば、トレーナーの手を握っていた。
「ああ、お前ならなれる。……"絶対に"な。」
ウィニングライブで呼ばれるまで、ボクの体温がトレーナーの手と混じり合うまで。
トレーナーはずっとボクを見つめながら、手を握っていてくれた。

ちょっとずつ歩み寄っていけたらいいですね
ところでエリア88がマンガ図書館Zで全巻無料公開中なのでオススメです

誉めるの不器用か！
いいですね

私の性癖にも合っていますよ

おおいつぞやのトレーナーか…そうだよね褒めるべきところは褒めないとね…

忘れてました、前回までのログですsu4799632.txt
これからもどうぞご贔屓に
ログ登録とかレスとか毎回とても嬉しく思っています、ありがとうございます

ようやく二人の道が始まったって感じだな

湿度が急上昇してしまう！

会長にお叱りを受けて態度を改めたからね…

こんなんもうセックスじゃん

>絶対に
【絶対は、ボクだ】の解除フラグ

ギャップ萌えはまずいですよ！
トレーナーをわかってあげられるのはボクだけなんだ…という心理になって加湿不可避だよ

トレーナーが自分のことを信じてくれていることを理解したテイオーはどうなる？
知らんのか
絶対無敵・元気爆発・熱血最強・完全勝利になる

ライブ終わる頃にはまたいつもの冷たさで掛かりのことにも言及してくるけどそれを受け止めるテイオーの表情は昨日までのそれとは違うんだ

偏屈ジジイのお褒めの言葉いいよね…

このトレーナー車椅子だからあんまり動けないし偏屈だから友人も少ないだろうしテイオーがしっとりしたら詰むよね
介助の名目で四六時中寄り添われる未来が見える

ボクがトレーナーの足になる！って未来が見えてきた