朝食の準備ができて、娘を起こし始める。
「うぅﾞーんﾞ……あと10分……」
「毎日毎日同じこと言ってるけど、同じ返事をするぞ。早く起きろ。顔洗ってこい」
「はぁいﾞ……」
のそのそと起き上がり、洗面所へとえっちらおっちら歩いていく。何年も同じような会話を繰り返しているが、今の所飽きは来ないようだ。
数分すると、ドタバタと騒がしい足音がする。
「ターボ起きた！！」
「おはようターボ。朝飯できてるぞ」
「うん！　おはようお父さん！」
今日も騒がしい一日になりそうだ。

ターボが食卓に着くと、訝しげに皿の上にある焦げた目玉焼きを見つめる。
「……焦げてる」
「すまん」
「やっぱりターボが朝ごはん作ってあげる！　お父さんよりターボの方が上手いよ！」
「明日からは大丈夫だから」
「はーい……ズズ。あ、このお味噌汁は美味しいね」
良かった。この前は甘い、その前は辛いと辛口の評価だったので一安心である。
朝食を食べ終え、俺は出勤、娘は登校の準備をする。
「お父さん、今日はなんのトレーニングするの？」
「とりあえずいつものスタミナトレーニングとスタートダッシュ。次のレースまでは同じようなメニューになるから、悪いが昼飯は少なめにな」
「えー……また長距離走？」
「お前みたいに逃げ続けるためには、やっぱりそれが一番なんだよ。なんだったら三年間スタミナトレーニングしてもいいくらいだ」
そう言うと、娘は眉を顰めゲーッと呻いた。

「まぁでも、その分スタミナがつけば勝率もグッと上がる。夢は最速、最長、最強の逃げウマ娘！　だろ？」
「そうだね！　ターボ頑張る！！」
家を出る時間。扉を開けると、眩しい日差しに目を細める。
夏が始まる予感がした。
娘の学校での授業が終わるまでに、色々と暑さ対策を考える必要があるなと、考えることが多すぎて、口角が上がった。
「お父さん、お弁当忘れてるよー！」
「ん、おう」
ターボが、俺の弁当を片手に、扉から出てくる。
「はい、トレーナー。今日も一日頑張ろうね！！」

…
……
………

そこで、目を覚ました。
「………………んぁ？」
隣を見ると、毎度お馴染みのターボが横でグースカと涎を垂らして爆睡している。
数秒、思考を整理する。そして空いた腕で自身の額をおさえた。
「バッカじゃねえの、お前……なんて夢見てんだ」
ターボに聞かれないように、自虐を独りごつ。

まったくなんて、酷い悪夢だ。

ふむ
つまり父性愛などではないと

圧倒的娘感ツインターボ！！！！！！

本文だけだと分かりづらいので、自分のギャグを解説するが如くちょっと説明
トレーナーがなんで悪夢言うてるかですけど、前半部分は特に気にしてません。ターボのことを娘のように思ってるのは事実です。
ですが夢の終盤、自分が作った描写もない、ターボが作れる時間もないのにターボがお弁当を持ってきたというところ。そして最終的に自分をトレーナーと呼んでいるところで、『自分はターボのことを恋人のように扱っているもしくは扱われたいのでは？』と考えてしまいました。
全く酷い悪夢ですね

こういう悪夢なら毎日でも見たいが？

ターボは可愛いなぁ

なるほど…

業の深い夢見てるんだな…

ターボは親目線でみてしまう

夢って割とシームレスに設定が切り替わったりするからね
ターボ(娘)からターボ(恋人)みたいに認識が切り替わってもおかしくない

夢ってすぐ場面転換するし設定転換もいくらでもあるある

脈絡はなくてもそう認識してしまったんですね？ね？

理解っちまったら…しょうがないよね…ターボかわいいもんね…