強烈な衝撃の後、しばらくぶりに樽の戒めから解放された僕が見たのは
いつものように笑ってこちらをのぞき込むゴールドシップの顔と、満点の星空でした。

　「わりいわりい。久しぶりのトレーナーゲットだから加減わかんなくてよ〜。
　ま、このゴールドシップ様にかかりゃ、朝どれトレーナーの産地直送くらい朝飯前ってわけよ！
　・・・朝飯食ってないの思い出してちょっと腹減ってきた・・・」

一歩間違えばポートワインどころかイカの塩辛みたいになってた人間に向かって言うことがそれかね。
それはさておき、ここは一体どこなのでしょう。
遮るもののない満点の星空、きれいな砂浜、ヤシの葉影、僕が牽引されていたであろう漁船。
どうみてもトレセンの近所じゃなさそうですが。

　「お？お目がたけぇなトレーナー！早速ここが気に入ったと見える！
　何を隠そう、ここは第二のゴルゴル星とするべくアタシ直々に買い取った無人島だからな！」

無人島？ていうか買ったの？レースマネーで？

　「トレーナー、アタシのこと好きだろ？」

急に真面目な調子で、ずいっと彼女が僕に迫って詰問します。
その言葉と、月明かりを反射して輝く彼女の目にドキッとして、顔が熱くなるのが分かります。
いや、まぁ、それは、その・・・ｽｷﾃﾞｽｹﾄﾞ･･･ﾊｲ････

　「いつアプローチかけてくるのかと思って待ってたのになんもしてこねーだろ？
　さすがのゴルシちゃんも痺れを切らしてこんなとこまで漂流教室ってワケよ。」

意気地なしですいません・・・と言いそうになるが、何も説明が通っていません。
どうして無人島なんか買ってまで、僕をここに連れてきたのでしょう。

　「さっきアタシが言ったことちゃんと聞いてなかったのかよ。
　『第二のゴルゴル星にする』って言ったの忘れたのか？
　住むんだよ。ここに二人で。とりあえずざっと１クールくらい。
　・・・まさかここまで言ってわかんねーほどチキン南蛮じゃねーよなぁ。トレピッピ？」

言葉の真意が呑み込めてきて、また顔が熱くなってきました。
いつも何考えてんだかわかんないスットコドッコイのくせに、いままでそんなそぶりみせなかったくせに。
本当にずるいやつです。でも、彼女のそんなところを僕は好きになってしまったのです。

　「よーし！そんじゃ改めて、お互いの気持ち交換会といっとくか！
　心配すんなって。アタシもはじめてだけど、お互いのまつ毛数えてたらイイ感じになるだろ！」

そう言ってゴールドシップはやや乱暴に、覆いかぶさるようにして僕の唇を奪いました。
彼女なりの照れ隠しなんでしょうか。なんだか男女の立場があべこべで悔しいような気がしますが・・・
そういうところも含めて、僕は彼女のことが好きなのです。
まだまだ振り回される日々は続きそうですが、少なくとも退屈はしないだろうな。そう思います。

グイグイくるゴルシは最強すぎでは？

ねむれなかったので書きました
ゴルシいいよね

よかったシティじゃなかった…！

間違いなくテクニックとピロートークは最高だろうししっとりしてそう

>心配すんなって。アタシもはじめてだけど、お互いのまつ毛数えてたらイイ感じになるだろ！」
乙女かつイケメンな台詞

おいスゲゴルシでやられた脳が修復される

お互いのまつげ数えるって言葉選びすき

おいスゲ投げるかこっち投げるかで悩んでたらめっちゃ増えてたからこっちにした

>お互いのまつげ数えるって言葉選びすき
長い時間キスするんだろうなと感じられてすき

>おいスゲ投げるかこっち投げるか
おいスゲ他にもいたの…？