「誕生日おめでとうなテイオー」
「うん♪……ってそれだけー！？もっと何かないの？プレゼントとかさ！」
「一週間位前から考えてはいたんだが、喜んでもらえる物がなかなか思いつかなくてな、すまないテイオー……ひとつだけなんでもお願いを聞くし、プレゼントは後日改めて用意するから許してくれ」
ボクはトレーナーからのプレゼントだったらなんでも喜ぶつもりだったし、昨日から楽しみにしてたから正直かなりショックだった。
でもこんなに申し訳なさそうにしてるし、それにいい事を思いついたので許してあげることにする。
「もーしょうがないなートレーナーは、今回だけは許してあげるよ。テイオー様の心の広さに感謝したまえ」
「本当にすまない」
「そのかわり！今日は一日中ボクと一緒にいること、それとプレゼントは合鍵をちょーだい、ダメとは言わせないよ」
「……ああ……わかった」
「じゃあこの話はおしまい！まずはゲームしよっゲーム」
「テイオーはゲーム上手いからなぁ、少しは手加減してくれよ」

その後映画を見たり、二人で夕飯のお買い物に行き、ボクの手料理を振る舞ったりしていると、あっという間に門限の時間が近づいてきた。

「ほら、テイオーもうそろそろ門限だから帰らないと」
「えー、泊まってっちゃダメなの〜？」
「ダメに決まってるでしょ」
「今日は一日中一緒にいるってお願いしたじゃん」
「……それはそうだけど、外泊許可もとってないないだろ？」
「……じゃあ、次の休み予定空けといてよ、埋め合わせね」

「わかった」
「トレーナーまた明日ね」
「おう、おやすみ」
「あ、後明日からボクが朝ごはん作りに来てあげるよトレーナー♪」
ちょっとショックを受けたりもしたけれど、合鍵もゲットできちゃったし、これからいつでもトレーナーの部屋に行けると思うとウキウキするなー。
マヤノが読んでいた本にも「男をつかむなら、胃袋をつかめ」なんて書いてあったし、明日からが楽しみだ。

これはかしこい帝王様

速攻で合鍵を要求する中学生

すかさず合鍵を手に入れる手腕
これは臨機応変が発動していますね

テイオーは料理上手いからな…

誕生日効果でテイオーの甘い話だらけでありがたい…

まぁでも普通にひどいよトレーナー…

>テイオーは料理上手いからな…
しら
そん

合鍵を渡したな…？

逃げ牽制

合鍵要求されて受け入れるのにためらいが無さすぎない？

>まぁでも普通にひどいよトレーナー…
>合鍵要求されて受け入れるのにためらいが無さすぎない？
つまりこのトレーナーはこうすれば向こうから合鍵を要求してくると分かっていた…？

トレーナー…こいつ策士か…！？

いやでも合い鍵渡すなら合い鍵渡すで良いけど
もうちょっと体裁整えようがあっただろうとは思う