「まあまあ、もう許して差し上げましょう？ あなた」
そう言いながら何着かの衣服を片手に隠し扉から現れたのは、さらさらとした長い芦毛の美しい女性。即ち、メジロ財閥社長、メジロマックイーンである。
「ん、マックイーンがいいなら」
彼女が現れた途端、社長秘書の顔がパッと明るくなる。
世間はマックイーンを色ボケだのなんだのと宣うが、2人を良く知るゴールドシップからすれば、より相手にベタ惚れなのは、むしろ社長秘書の方であった。
――いや、だからといってマックイーンが色ボケである事に変わりはないが。
「ええ。それより、今日の予定も決まりましたし、早くシましょう？ 私もう我慢できませんわ」
「わかった、行こう」
そんなやりとりをしながら、2人は隠し扉の奥へと消えていった。恐らくこのあと十数時間は出てこないだろう。

オマエもほんと芦毛好きだよなぁ」
「すきだからな……しかたない」
そう、この男は無類の芦毛好きなのだ。
芦毛と見るや、食事中であろうと、会話中であろうと、たとえデート中であろうと視線と興味が釘付けになる。
幼い少女から高齢の女性まで、芦毛であればお構いなし。
この間、また芦毛のウマ娘を眺めているのかと思い視線の先を追ってみると、それがまさかの男性であった時は、流石のゴールドシップも「マジかコイツ」と思ったそうな。
「……なぁ、トレーナー」
「んぉ？」
「オマエがアタシのトレーナーになったのも、アタシが芦毛だからか？」
何時に無く真剣な面持ちで、ゴールドシップは男へ尋ねる。

「ん……それもあるけど」
そこは否定しとけよ、とゴールドシップは思ったが、口に出さず、それに続く言葉を待つ。
「やっぱ一番の理由は一緒にいて楽しかったからかな」
男は納得したように、満足げにうんうんと頷いてそう答える。
「……ていうか！ 誘ってきたのゴルシじゃん！ 半ば強制だったじゃん！」
「あり？ そうだったか？ ……まぁ細かいことは気にすんな！ ハゲるぜ！」
「それは嫌だなー」
「……よし！ そうと決まればカカオ豆取りに行くか！ ゴルシちゃんも茶髪デビューだぜ！」
「なんで！？ ていうか染めんの！？ やだよ芦毛のままでいて！」
その日一日、ゴールドシップは何時にも増して上機嫌だったそうな。

おわり
トレーナーたちも担当に関係するソウル欠片ぐらい宿してたら面白いかなみたいな発想で生まれました

まあジャスタウェイだしな…

>そんなやりとりをしながら、2人は隠し扉の奥へと消えていった。恐らくこのあと十数時間は出てこないだろう。
昼くらいに見た隠し部屋アリの社長室のやつ！

ゴルシちゃん係がただのイカれ野郎からジャスタになっていく…

ゴルシトレーナーは何故あんな破天荒なゴルシについていけるかってジャスタのウマソウル宿していればそうなるか…すげえ腑に落ちた

額に…頭を擦り付ける…？

この社長秘書に運命的なものを感じるウマ娘多そうだな…

「」ャスタウェイトレーナー…

>額に…頭を擦り付ける…？
ひっでぇ誤字
床にだよ

良かった…佇むって書いてあったからてっきり壁にかけられてる肖像画の額縁に頭をこすりつけながらマックイーンのトレーナーに謝ってるのかと…

「」ャスタウェイいい…

他の女にすぐ目移りするけど本命は決して譲らないのいいよね…

なんやかんやでゴルシが他の男に言い寄られるなら独占欲を発動するんだろうなジャスタウェイ

狂気のメジロシティの中でもゴルちゃんだけは正気を保っているし純愛ができそう

>額に頭を擦り付けて静かに佇む
どういう状況