しかしその夢は、私が成長してトレセン学園に来てトレーナーさんと出会ってからは、全く見なくなりました。きっとトレーナーさんと出会ったからだろうと、そう思っていました。私がお姉ちゃんの夢を代わりに叶えるようになったのだと。
でも、お姉ちゃんにそっくりのタンホイザさんに出会ってから、また夢を見るようになりました。違っていたのは、お姉ちゃんではなくそれがタンホイザさんになっているということ。もしかしたら、これは天からの御告げなのでしょうか。シラオキ様は何も言ってくれません。でももしかしたら…

「トレーナーさん、タンホイザさんのトレーナーになってあげたりしないんですか？」

さんさん太陽が降り注ぐお昼時、トレーニングでのコースに向かう途中でふとトレーナーさんに聞いてみました。

「ない」

返ってきた答えがこの二文字。こんないい天気の日に塩でも作ってるのかといいたいぐらいの塩返事。わたしゃあもう慣れたもんですが、他の子だと心が折れるじゃあないでしょうか。

「えっと、いやすごい簡潔に返ってきて戸惑うんですが…でもタンホイザさんはその…あんなにお姉ちゃんと…トレーナーさんはこれが三女神様が約束を叶えさせてくれるために、なんかいい感じに起こしてくれた奇跡とか思わないんですか？」

「だったら俺は先にあの子を殺した三女神とやらを恨む。タンホイザはタンホイザだ、あの子じゃない。混同してタンホイザに死人を重ねながらトレーニングするのは失礼だ」

そうすらすらと言われて少しオチコミフクキタルになってしまったのでしょうか、私の表情を見てくしゃりと頭を撫でました。その手つきが昔とそっくりで少し、胸にサクッと何かが刺さったような気がします。

「タンホイザが選ぶことだ、気にしてくれてありがとな。それに俺はフクキタルの専属のままでいいと思ってる。というかフクキタルで精いっぱいなんだ、問題対応で」

ムッキー！珍しくお礼を言ったと思ったら追加で余計なことを言ってらっしゃるーー！ 一言余計なこと言わなきゃ本心言えないタイプですか！ 私と同じですねふんぎゃろー！
と思いつつ、やはり私はタンホイザさんの事を諦めきれませんでした。

私はもう十分幸せです。ですが貴方の幸せは何処にあるのでしょうか。だから私は貴方が昔見たことがある目でタンホイザさんを見ていても耐えられます。

「あ、おーい！ フクちゃん〜！」

ふと私の後ろから声がかかったので振り返ってみると、タンホイザさんが笑顔でランニングなのかこちらに走ってきながら手を振ってました。お姉ちゃんの笑顔とそっくりなので一瞬びくっとしちゃいました。ええ、鏡で映したようにそっくりです。トレーナーさんも肩を少し跳ねさせました。

「今からトレーニングかなーとおもってこっちでランニングしててよかった〜！ フクちゃんとトレーナーさんには改めてお礼を言っておかなきゃっておもって、どうもありがとうございました！」

「いえいえ、こちらこそトレーナーさんが大きな声出しちゃって。怖い顔してますけど本当は優しいんほんぎゃあ！」

「余計なことは言わなくていい」

がしりと頭を掴まれましたしまった、完全にまな板の鯉です。下手すればそのままシメられる可能性大！

「タンホイザさんも、この後コースで練習ですか？」

「あっえっとー…この時間、コースでの練習はトレーナーさんがついている子が優先だから外で練習しようかなーって。えへへ」

ぎゅっとトレーナーさんの手に力がはいりいだだだだ！ すいません、また余計なことを言ってしまいましたー！ いや大体私は初めからトレーナーさんがついてくれたのであまり知らなかったんですよーー！

「あたたた…タンホイザさんっていつもどんなトレーニングをやっているんですか？」

「えーっと今日は…」

そういって取り出したるは一つの分厚い手帳、そっと横から覗いてみると文字でびっしりと埋まっています。誰かに聞いた練習のコツやトレーニング方法が書かれていて、見るからにハードスケジュールです。トレーナーが付いている娘よりもハードなんじゃないでしょうか。

「えっ、これを一日で…大丈夫なんですか！？」

「うぇっ…普通の量だとおもうけど…それに私早くみんなに追いつきたいしもっと筋トレとか増やしたいなーって…ってあわわ！ ぐちゃぐちゃの文字だからあんまり見ないでフクちゃん〜！」

それにそこかしこに書かれている「頑張ろう」の文字。この人は努力を努力と思わずにできるタイプのようです、できれば楽がいいな〜と思っちゃってトレーナーさんからしごかれる私とは正反対。お姉ちゃんみたい。でもこの量はちょっと、前に足首を痛めたのも当然です。

「トレーナーさん…パス！」

「えっ、ちょフクちゃん！？ パス！？ トレーナーさんに見せちゃだめー！？」

真っ赤になって止めるタンホイザさんより早くトレーナーさんに手帳を渡すと、彼はそれを一通り見て、またタンホイザさんを見ました。タンホイザさんというとトレーナーさんに見られるのは恥ずかしかったのか手で顔を覆ってその隙間から見ています。

「ど、独学で…と、トレーナーさんから見ればひ、非効率の極みというか…お恥ずかしい」

「確かに非効率だ」

「はうぁ！」

流石トレーナーさん、塩の極み。お姉ちゃんの生き写しであっても思いやるとか言葉を選ぶとかそういうのがありません。タンホイザさんもダウンしています。

「だが良く頑張っている。これを一人で続けられるのは意志のウマ娘というしかない、凄いな。尊敬する」

「えっ？」

「だが、怪我をしてほしくない。もう少しトレーニングを纏めて一日で全部がむしゃらにするんじゃなく、毎日各部位…………くそっ、フクキタル…お前…」

トレーナーさんは突然苦虫を嚙み潰したような顔をして私を見ました、それを笑顔で受け止めます。手帳を見た時にピンときました、貴方は優しい人です。これを見たら放っておくこと何て出来ないでしょう、それがお姉ちゃんの生き写しなら特に。

「えっと、えっと〜褒めてもらっちゃったのかな…えへへ」

「良ければ…やる気があるなら…教える。この後フクキタルと一緒で…良ければ」

顔をうつ向かせたままトレーナーさんがそういうと、タンホイザさんはぱあっと目を輝かせて笑顔になりました。あぁ、その目、お姉ちゃんとそっくり。本当はその目でトレーナーさんを見てほしくなんかない。でも、トレーナーさんが幸せを見つけるならばそれでいいのです。
それで私は幸せです。

また長くなってしまったでも止まらなかった
是も全てスリーゴッデスが悪い

ウ…ウワーッ…！！

やはりスリーゴッデスは邪神
シラオキ様のみが崇めるべき神よ

またきたかあだち充プリティダービー！

私の性癖には合っていますね

フクトレは強いのでいくら曇らせてもよい

フクキタルはいい子だなあ

出たな邪悪な怪文書…

>またきたかあだち充プリティダービー！
クロスゲームかよ…

お互いの優しさが曇りを生み出すという地獄…何を食ったらここまで邪悪になれる…

そこに居る誰もが悪くないのに！誰も悪くないのに！！

>>またきたかあだち充プリティダービー！
>クロスゲームかよ…
スレ「」事態がクロスゲームを見て💡これはフクキタルのトレーニングに活かせるかもしれない！
ってなったやつだからな…

真実を知ったらタンホイザも曇りそうだし全員地獄行きすぎる…

爽やかな地獄すぎる…

フクルートは３女神が悪いやつになりがちだな…

どうしてこんな地獄を…

> 真実を知ったらタンホイザも曇りそうだし全員地獄行きすぎる…
タンホイザは人の心が分からない子じゃないからフクトレとフクキタルがなんか曇ってるのを感じたらどうにかしようと頑張ってくれるだろう
「浮気しちゃダメだよ〜」(ちゃんとフクちゃんのこと見てあげてね)って感じでな

タンホイザが離れようとするとフクキタルが止めるしフクキタルが離れようとするとタンホイザが止める
トレーナーが離れようとすると二人が止める
美しい信頼関係だ…

みんなの善意で地獄への道！
つっら…

>「浮気しちゃダメだよ〜」(ちゃんとフクちゃんのこと見てあげてね)って感じでな
(また私のこと忘れるつもりなの？薄情者)って受け取られかねない…

>「浮気しちゃダメだよ〜」(ちゃんとフクちゃんのこと見てあげてね)って感じでな
また地獄への道を善意で舗装してロードローラーで固めんじゃねーッ！！

ちゃんとクロスゲーム通りにトレーナーとお姉ちゃんは同じ日に同じ病院で生まれてそれからずっと一緒だからな…付き合っていた恋人とかいうレベルではない

善意でお互いに傷つけあってる…

待って
このあとえい、えい、むん！イベントが来るの！？

そうか文字通り半身を引き裂かれてるようなものなのか
それを埋めるのはフクかタンホイザか悪霊か

みんな前を向こうとして向こうとして同時に誰かの足を引っ張るトライアングル地獄

憑いてく...憑いてく...

小林靖子でも摂取してるのかスレ「」は

su4776945.jpg

両方抱くんだよ！

>小林靖子でも摂取してるのかスレ「」は
あだち充摂取したら出来上がったよ

俺はフクトレを信じている！

知ってるか
地獄への道は善意で舗装されてる、っていう格言は善意を捨てたヤツは地獄行きって意味なんだ
だから誰も地獄へは行かないんだ

>su4776945.jpg
違う想像しちまうからやめろー！

私が死んだらトレーナーさんは泣いてくれるのかな

タンホイザはタンホイザで彼女と重ねたりはしないって言えるのは大人だ
ただそれはフクキタルだけに言った言葉なのか自分にも言い聞かせてるのか

フクちゃんは先輩だけど一生いるとなんだか明るくなるの！あ〜フクちゃんみたいな妹が欲しかったなぁ〜

>フクちゃんは先輩だけど一生いるとなんだか明るくなるの！あ〜フクちゃんみたいな妹が欲しかったなぁ〜
その日から
フクキタルの様子がだんだんおかしくなっていった

お姉ちゃんが死んでも泣けてないのが辛い…クロスゲームで俺どうしたらいいんだろうってなってたのがずっと続いてるってことじゃん…

妹と死別したけどこれといってどうのなかったから死人に執着するのは分からん...

頼む…ハッピーエンドで終わってくれ…

全員幸せになれるハッピーエンドはあるんです？

どっちとも抱けーっ！って言いたいけれどこのフクトレはそんなことしねぇってわかってるからどうしようもねぇ

あだち充ってラブコメ作家じゃなかったのか…

(めんどくせぇしトレーナーも殺っとくか)

>(めんどくせぇしトレーナーも殺っとくか)
おいコイツらから

フクちゃんの優しさが沁みる

>頼む…ハッピーエンドで終わってくれ…
あだち充インストールだから最後はハッピーエンドにしてくれるはず…多分

>>頼む…ハッピーエンドで終わってくれ…
>あだち充インストールだから最後はハッピーエンドにしてくれるはず…多分
藤田和日郎が代わりにインストールされました

>藤田和日郎が代わりにインストールされました
よし！ハッピーエンドだな！

基本爽やかなというか愛憎渦巻くジメジメとした感じじゃないんだよな…だからその分胃にくる

>藤田和日郎が代わりにインストールされました
タンホイザとフクキタルのイチャイチャ一騎討ちに持ち込まれるやつだこれ

>>藤田和日郎が代わりにインストールされました
>よし！ハッピーエンドだな！
…そのハッピーエンド誰か脱落しますよね？

皆いい奴だから辛い
もっと欲望に素直になれ…

お姉ちゃんがフェイスレスになっちまうー！

あだち充をトレーニングに生かすと言っただけでキャラを置き換えるとは言っていない…つまり…その気になればマチカネタンホイザEDも可能ということ…！

みんな相手ために動いて地獄の沼に沈んでいってる…

誰が悪いというわけでもないが強いて言うなら3女神が悪い
ただおかげでトレーナーと出会えたからお姉ちゃんは3女神を恨んでないだろうという気もする

フクキタルが闇の気ぶりキタルに…

まさに「地獄への道は善意で舗装されている」じゃん…

フクキタルはタンホイザと仲良くなってトレーナーの心の傷が癒えれば嬉しい
タンホイザはフクキタルとトレーナーが仲良しなまま自分とも仲良くしてくれたら嬉しい
トレーナーは？

>>藤田和日郎が代わりにインストールされました
>よし！ハッピーエンドだな！
ハッピーエンドを前提にまずは曇らせるだけ曇らせてあげちゃうよーーーん！
一生残る嫉妬と絶望で一生残る愛と勇気をね！！

>>>藤田和日郎が代わりにインストールされました
>>よし！ハッピーエンドだな！
>…そのハッピーエンド誰か脱落しますよね？
悪いことしてるヤツはいねェから…

>>>藤田和日郎が代わりにインストールされました
>>よし！ハッピーエンドだな！
>…そのハッピーエンド誰か脱落しますよね？
どうしてみんな幸せになれないのさあ！？

誰も悪くないからこそ生まれてしまった地獄
まぁそれでも誰が悪いかというならお姉ちゃん死なせた三女神だが

タンホイザはタンホイザでトレーナーの優しさを好きになるんだろうね…
ただし姉のことを知った瞬間自分に向けた優しさが本当は自分ではない生きてもいない誰かに向けられているものかのかと悩むことになる

塩対応のトレーナー設定を逆手に取った素晴らしい展開
私の性癖には合ってますよ

>ハッピーエンドを前提にまずは曇らせるだけ曇らせてあげちゃうよーーーん！
>一生残る嫉妬と絶望で一生残る愛と勇気をね！！
そんな事言ったことない…

お姉ちゃんが黒幕でマチカネタンホイザの中に転生しているんだろう？藤田和日郎的には

フクちゃんはこのままトレーナーかタンホイザとくっつく事になっても幸せなんですか！
お姉ちゃんじゃないんですよ！

トレーナーがいう三女神がいるならまず姉を殺したそいつらが憎いってのがまぁそうだねすぎる…

ﾄﾚｰﾅｰｻﾝｶﾞ幸ｾﾅﾗｿﾚﾃﾞ...

>お姉ちゃんが黒幕でマチカネタンホイザの中に転生しているんだろう？藤田和日郎的には
根性トレーニング中に失敗して階段滑り落ちていったタンホイザを
トレーナーが慌てて助けに行ったらフクキタルがそばに来る前に
ドロッとした視線でトレーナーに…ちゃんと見てくれなきゃまたいなくなっちゃうよ？
とか囁いて欲しい

>フクちゃんはこのままトレーナーかタンホイザとくっつく事になっても幸せなんですか！
>お姉ちゃんじゃないんですよ！
でもお姉ちゃんにそっくりできっと神様が二人の約束を果たすために奇跡を…そうですよね…？

どうかお導きください！シラオキさま！

みんなの葛藤を吐き出して相互認識しないとスタートにすら立てないやつだ

>どうかお導きください！シラオキさま！
(コレに関しては何も言ってくれないシラオキ様)

三むんのマチカネタンホイザ！

一番の壁がトレーナーというのが難題すぎる…

他のサンデー漫画家に描かせないと
…高橋留美子？

>他のサンデー漫画家に描かせないと
>…高橋留美子？
トレーナーが水を浴びたら女になっちまうー！

高橋留美子だとお姉ちゃんが妖怪になって復活してんじゃないか？

フクキタルは状況がすでに少女漫画だからそこにちょっとしたエッセンス加えるだけで色々出来るのがいい

そうこれはお姉ちゃんが受けるはずだった幸せなんです…！って自分に言い聞かせて大好きなお姉ちゃんの顔を心に浮かべようとするけどぼやけて脳裏に浮かぶのはトレーナーさんに微笑むタンホイザさんの顔だけになったり

何でタンホイザ？と思ったけど同じマチカネ一家なのあやうく忘れかけてた

三角関係おもしれ…

邪神を…殺す…！

最低だよシラオキ様…

フクちゃんのスク好きだけどなんか辛いとこあって辛い

え〜っと…フクちゃんのトレーナーさんって…そのお付き合いしてる人とかいるのかなぁ〜とか聞いてみちゃったり…

三女神（フクキタル派タンホイザ派お姉ちゃん派）

>え〜っと…フクちゃんのトレーナーさんって…そのお付き合いしてる人とかいるのかなぁ〜とか聞いてみちゃったり…
たしか………そう！彼女がいました！隅に置けませんねートレーナーさんもー

>>え〜っと…フクちゃんのトレーナーさんって…そのお付き合いしてる人とかいるのかなぁ〜とか聞いてみちゃったり…
>たしか………そう！彼女がいました！隅に置けませんねートレーナーさんもー
（いました…？）