トレーナーが隣で弁当を食べながら双眼鏡でじっと練習しているウマ娘達を見つめているタキオンに声を掛ける。
彼らは屋外の座席に腰掛け、そこでデータを記録するためのノートを広げていた。今は二人で昼食を取っている。
タキオンが食事の手を止めた。彼女の指示に従いトレーナーは昼食分の弁当しか用意してきていなかった。
「別に特別気になる娘はいないよ。ただトゥインクルにいるウマ娘とはまた違った特徴があって興味深い」
「違った特徴か、ただダートウマ娘ってだけならトレセン学園にスマートファルコンとかいるわけだしな」
「そう、大井のウマ娘はトゥインクルと比べて下半身の筋肉量が多いんだ。ローカルシリーズのバ場は基本的にトゥインクルよりも砂が深くてパワーがいる。ここ大井や船橋あたりの関東圏のレース場はまだ軽い方だが、それでもトゥインクルよりは深いわけだよ」
「なるほどな。でもスピードの差が大きいからローカルのウマ娘は地元でもトゥインクルのウマ娘に勝てないと」

「そういうことさ。それでウマ娘の身体構造の話の続きだが、中でも門別から移籍してきたウマ娘の筋肉量は特筆に値する。ローカルシリーズの中で最も砂が深いバ場を走ってきただけはあるね。今日の大井はパンパンの良バ場だし、彼女たちが活躍できるコンディションだ」
「しかし速さを求めるのに、ここまでパワーを重視する必要があるのか？」
「私が追い求めているのはウマ娘の可能性でもあるからね。走る場所や条件を問わずどこまでも速く走りたい。スピードとパワーの兼ね合い、これは重要な研究テーマなんだよ」
そう言って彼女はまた弁当を食べ始めたので、それに合わせてトレーナーも弁当を口に運ぶ。ウマ娘達の蹄の音が小気味よく響いていた。

　そろそろ第1Rのパドック展示が始まろうかという頃、タキオンの耳がピンと張った。どうやら気になるウマ娘を見つけたようだった。
「モルモット君、あの4コーナーあたりにいる娘の名前を教えてくれ」
トレーナーがパンフレットを取り出す。そこには今日の出走バの名前と写真が掲載されていた。
「あれは･･･ナイキハイグレードという名前らしい。この中じゃかなりスピードがあるんじゃないか？」
「そうだね。加えて足の使い方もいい。加速力もあって大井コースにピッタリの走りだ。それに･･･」
「？何か気になることがあるのか？」
「なんだかスカーレット君に似てるような雰囲気がしてね。気のせいかもしれないが」
「ダイワスカーレットに･･･かあ。あのウマ娘の性格とかも分からないし、俺にはピンと来ないな」
「そうか。でもああいうウマ娘が頑張ると、トゥインクルとローカルのレベル差が縮まっていくだろうさ。」
トレーナーがそう語るタキオンの横顔を見る。双眼鏡を降ろした彼女の目は、かつてないほどに優しい眼差しをあのウマ娘に向けていた。

　「ところでタキオン、もうすぐ5時だが夕食はどうするんだ？言われたとおり昼の分しか弁当持ってきてないぞ」
「それなんだがねモルモット君、今日はダイヤモンドターンに行こうと思ってたんだ。せっかく大井に来たんだし、たまには二人で外食するのも良いとは思わないかい？」
「あー･･･それは良いんだが･･･あそこ予約してないと入れないぞ」
「えー！？そうだったのかい！？それなら仕方ない、今日はモルモット君の家にお邪魔するから夕食を作ってくれたまえ門限には間に合わなさそうだしいっそ無断外泊してしまおうか」
妙に白々しい態度を取るタキオン。しかし･･･
「いや、ここで食べたいのかなと思って一応予約しておいたんだ」
「･･･えー。変なところで気が利くね君は」
「で、どうする？」
「はあ、折角だし行こうか。実際気にはなっていたのだし、たまにはこういうのもありだろう」
見るからにいじけてしまったタキオンだったが、レースを見ながらのディナーには満足してくれたようで、なんとか門限までに彼女を帰らせることが出来たのだった。

以上です
この後タキオンがトレ−ナーの食事に薬を混ぜ入れて、発光した彼を電飾の中に立たせて「これが東京メガイルミさ！中々綺麗だよモルモット君！」とか言う

良かった

あと転載防止策として先に渋に上げてきました
お外に持って行くのはやめてください！

凄い大真面目な内容とほんのりイチャイチャ
好き

ナイキハイグレードって子調べてみたらタキオンの子どもなんだね

ナイキハイグレード超強そう

>ナイキハイグレード超強そう
南関の牡馬三冠のうち羽田盃を勝ってるので強いですよ！
そして明日は南関牝馬クラシックの一冠目、桜花賞が開催されるので応援しましょう！

外泊する気まんまんじゃないか

>この後タキオンがトレ−ナーの食事に薬を混ぜ入れて、発光した彼の彼を勃たせて「これが東京メガイルミさ！中々綺麗だよモルモット君！」とか言う
に見えた

大井競馬場は夜はイルミネーションとかやってるので丁度いい

ナイキハイグレードは今なにやってるんだ？引退？

真っ当に研究者やりつついちゃいちゃしてて良いね

感動した

20戦10勝で1億609万円（地方競馬）か

>あと転載防止策として先に渋に上げてきました
>お外に持って行くのはやめてください！
防止策に一切なってないと思うよ

pixivに上げるとどういう理由で転載されなくなるんだ…？

ここやッチーからの転載は作者不明とかでなぁなぁにされるけど渋からの転載は明確に盗作扱いできるとか？

渋にある絵も即転載されるのにどういう理屈なんだ…

アグネスタキオンのssは別にimg特有の文化ではないしなぁ…

>もしかして僕は転載されまくる人気作家なんだぞ！ってアピってんの？
何言ってんだこいつ

>20戦10勝で1億609万円（地方競馬）か
割と強いのではなかろうか

オリジナルの作品ならわかるよ
転載禁止

いや別に悪くはないと思うぞ俺は

なんかゴタゴタ言ってるのいるけど頑張って書いてほしい

ようやく勝負服着せてやれたよ
今夜はうまぴょいだ

ごちゃごちゃ言ってんのはスレ潰ししたいだけじゃろ
なんなら同じ奴が言ってそう

多分これ転載しますねってやつと同じやつがやってると思うよ

本当に気持ち悪いよ…

アホなレスにひとつひとつdel入れる身にもなってくれ

アウトなのが明白だからこそこっそり楽しもうねというスタンスは大事にしていきたいよね

匿名掲示板からの転載は罪悪感無いだろうけど
渋に上げられてる二次創作なら抵抗も生まれるだろう…たぶん

まぁ転載とか嫌ならここでさらさらするだけ損だからやめた方がいいよ

俺は普通のモルモット、新鮮なタキオンをありがとう…

ダイワスカーレットに似てるってところで気付いたけど実在の子なんだねナイキハイグレード

なーされてんのにまだ喚くか懲りない奴だな

俺はダメなモルモット
楽しく読んだ後でもスレに変なのが出ると凹んでしまう

俺は最近供給が少なく感じて少し飢餓気味のモルモット

俺はタイミングがいいモルモット
ありがとう…ただただありがとう…

俺は光ってるだけの通りすがり

俺はカタログからは想像つかない流れになっていてビビったモルモット
あっSSは百点です

SSなので1200点です

そうそうこういうのでいいんだよこういうので