「なあ、ゴールドシップ」
「あん？絵は買わねぇぞ」
「君はこれからどうするんだ？」
「んん？………そりゃこの最強美少女ゴルシちゃんの将来が気になるのは分かるが関係を進めるにはちょっと焦りすぎだゾ☆」
「6年関わってそこ止まりの人はゲートで立ち止まってるよ」
ゴールドシップ…ゲート難…両腕を上げスタートに……うっ頭が。
過去の事件を思い出しかけたが今回の話には関係無いので速やかに記憶の彼方へ投げ捨てる。
「そうじゃなくて……この学園を卒業してからさ、これからもウマ娘として走るのかなって」

ウマ娘の将来は様々だ。卒業後も社会人リーグで走ることを選ぶ者も居れば、走ることとは別の道に選ぶ者も居る。
この6年の間に多くの同僚トレーナーとウマ娘が様々な進路を進んで行った。外堀を埋められたもの……分からされたもの……騙し続けた罪悪感を突かれたもの……この6年で多くの同僚が人生の墓場に流れて行ったことを覚えている。
さて、話を戻してゴールドシップだ。
彼女の将来は正直想像できない。なんなら社会人リーグで走るルートすら想像しにくい。
「おいおい？なんで卒業後の話を今するんだよ。そんなもんだいぶ先じゃねーか」
「いや、君は今年卒業だろう？」
「…………ん？何言ってんのお前」
「…………え？君と出会って6年経って……高等部卒業だろう？」
「はぁ……。ゴールドシップ様がそんな6年なんて時間に捕われる存在だと思ってるなんて、お前はまだ“理解”ってなかった様だな…！」
「せめて時間に捕われて欲しいという願望があったことは否定しないが……」
「そんなんじゃ3日目の佃煮から7日目の炭酸になっちまうな」
よく分からないがランクダウンした事だけは伝わってくる…。

「あたしが居なくなったらトレーナーがまた暇になっちまうだろ？」
「うん？まあ…………君と居ることに慣れちゃったからなぁ…」
「だから、この最強美少女ゴルシちゃんの気が向くまでは楽しませてやるよ」
それが何故卒業と関係無いのか、6年という時間を無視してるのかがさっぱり分からないが……どうやらゴールドシップと自分の付き合いはまだまだ続く事だけは分かった。
そうか……そうかー……。
「ふっ。感動で声も出ねぇか」
「これを感動と言っていいのか……諦めと言っていいのか……」
「んだよー。文句あんのかコラァ！！」
「いや────無い自分に少し驚いてる」
「……………ふーん」

カチリとPCを付けてゴールドシップのレッスンやレースの予定を改めて考える。
卒業を見越して、進路を見越して考えた予定を全て消す。
そして、白紙の予定表と改めて向き合う。
「ゴールドシップは、何かしたいことあるか？」
「────ん。じゃあ、私様が見つけたレースを予定に突っ込んで下さいまし」
『JAPAN WORLD CAP』──聞いたことないレースだが、彼女が見つけてきた以上ろくでもないレースだろう。
つまりまあ…………まだまだ自分が暇になるのは遠い未来だ。
カチカチと予定を入れて、トレーニングの予定を書き込んでいく。
「ゴールドシップ」
「おらに気安く声をかけるなどおめーも偉くなったなぁオイ！」
「キミと居ると楽しいよ」
「──────だろ？」

少しだけ会話をして、また予定表に向き合う。改めて彼女の方を見たらもうその姿は消えていた。きっと何処かに走り去っていったのだろう。
『ここで会ったが100年目！！野良トレーナー確保すんぞオラアアア！！！』
出会いから嵐だった彼女は未だに嵐の様で。
『すげーヒマそうなヤツがいるなって思ったんだ…アタシと出会えてアンタの人生、面白くなったろ？』
─────なったさ。
独り言を口にして、仕事を再開した。
ゴールドシップが『JAPAN WORLD CAP』で並み居る馬を名乗る謎の存在達を押し退け1位に輝く、数週間前の話だった。

ゴルシでURA優勝し初温泉も取れた記念で書きました
長くなり過ぎたのは反省してます

よかったよ

>『JAPAN WORLD CAP』──聞いたことないレースだが、彼女が見つけてきた以上ろくでもないレースだろう。
本当にろくでもないのぶっこんできたな…

ふーん
やるじゃん

これは馬なのか。

(ガムテープの剥がれる音)

>『JAPAN WORLD CAP』──聞いたことないレースだが、彼女が見つけてきた以上ろくでもないレースだろう。
ふふってなっちゃったよ

>外堀を埋められたもの……分からされたもの……騙し続けた罪悪感を突かれたもの……
いやに具体的だな…

ゴルシとはこれくらいの距離感良いよね…
…なるほどハリボテエレジーが速い理由は…

>『JAPAN WORLD CAP』──聞いたことないレースだが、彼女が見つけてきた以上ろくでもないレースだろう。
本当にロクでもねえ！！

いい…

そのダービーに出てもゴルシ出しですまされるのはスゲーよ

本当に今年ゴルシが出走してても驚かないよ俺

しょうもない与太話の隙間に信頼感滲ませてくるのいいねぇ…

チョクセンバンチョーvsゴルシ

ゴルシの子のオークションがギンシャリボーイ言われてダメだった

7番ゴールドシップ
波乱を呼ぶ芦毛の名馬を名乗っているがどう見ても美女

ゴルシは本当に退屈させないなあ

ゴールドシップらしい怪文書に仕上がっていますね

ゴルシ書ける「」は知る限りで三人いる

最近Twitterの漫画とかで多いけどゴルシがただの失礼な狂人になってる作品多いからこれくらいのゴルシの方が心地良く癌に効く

>これくらいのゴルシの方が心地良く癌に効く
養生しろ

三人もいるのか…

Japanworldcupって何かと思ったらあのトンチキレースのことか

ギンシャリボーイはあんな走り方だけどガチで名馬すぎる…

ギンシャリは主戦まつおかで無敗の三冠だからな…

ギンシャリボーイここでスシウォーク！
おっと負けずにゴールドシップ立ち上がるーッ！

ゴールドシップ！ここでコサックダンスで追い上げてくる！

あの中にゴルシいても埋もれないんだろうな…

>ギンシャリボーイここでスシウォーク！
>おっと負けずにゴールドシップ立ち上がるーッ！
四足だったのか…

４番　ゴールドシップ
大変貴重なウマ娘種のサラブレット
騎手はゴールドシップ　まさに人馬一体

原作ゴルシ肩車したウマ娘ゴルシは普通にあり得るのが困る

それは見たすぎる

なんか思ったのと違かった
てっきり小学生でもう6年よろしくな！されるのかと思ってた

トレーナーもゴルシさん時空に取り込まれてんじゃね―かよ！

このままずぶずぶと何年も関係が続くのはわかる

画面からフェードアウトした後実馬の方を乗せて追い上げてくる

ルドルフとかテイオーが小学生の時から現役だけど何歳なんだろう

気が付いたら同じ部屋で暮らしてそう

100年後も同じコンビでトレセンに居座ってそう

>ルドルフとかテイオーが小学生の時から現役だけど何歳なんだろう
考えすぎるとダブりの会長もしくは中等部から会長を自称してたやつみたいに…？

>100年後も同じコンビでトレセンに居座ってそう
トレセン七不思議の一つとして語り継がれそう

しれっと委員長が逆襲しててだめだった

ロリ組に食われたトレーナーもいますよね？
本命テイオー対抗マヤノ大穴ウララだと思いますけどゴルシちゃんはどう思う？

>ゴルシ書ける「」は知る限りで三人いる
徐々に増えてきたな…

ハリボテより後ろに付けるゴルシ

>「キミと居ると楽しいよ」
>「──────だろ？」
いい…

甘すぎずハジケすぎずいい…
ゴルシなりに卒業してもコンビ組んで一緒にやっていきたいと信頼してくれてると翻訳して勝手にしんみりしておこう

>ハリボテより後ろに付けるゴルシ
ハリボテを横からおさえるゴルシ

>>ハリボテより後ろに付けるゴルシ
>ハリボテを横からおさえるゴルシ
一緒に転倒するゴルシ

トラック野郎が通り過ぎたと思ったらホイールのひとつがゴルシだったので一つ外れてトラックは横転

su4725620.jpg

互いに想う…良いですねぇ…

引き摺り込まれるマックイーン

巻き込まれましたわ
巻き込まれましたわ