「その、失礼を重ねて恐縮ですが、平気そうには見えませんよ？」
「…平気さ」
あの日と違うのは、スズカさんが目の届かない場所にいること。
それから、
「平気だって仰るなら、どうしてそんなに寂しそうな顔をしてるんですか？」
トレーナーさんがすっかり元気を無くしていて、あの日…私にかけてくれたような言葉は決して口には出来ないであろうということ。
「寂しい、か」
「ええ。まず、スズカさんの不在が今になって堪えてきたんだろうなってことは、何となく分かります。それから…」
「なんだ？スペ、まだ他に何かあるのか？」
「…無力感」
その言葉でトレーナーさんはハッとした表情になりました。私に核心を突かれるだなんて、思ってもみなかったんでしょうね。
でも分かっちゃうんです。私だって似たような思いをしてますから。
「トレーナーさんはきっと、私達の知らない所で頑張ってて…私やチームのみんなが大事なレースで何度も勝てたのだって、トレーナーさんの助けがあってこそなんです」
「…はは。それはどうだろうな」
苦笑いをするトレーナーさんがあまりに卑屈過ぎて、私は苛立ちを隠せなくなりました。

「トレーナーさん…！」
「お前らくらいの素養があれば、俺じゃなくたって一廉のウマ娘に出来た！そうだろ…！みんながそう言ってるんだ、俺じゃなかったらって…ああそうだ、おハナさんならもっと上手くやれたんだよッ！」
トレーナーさんは、明らかに平静を失っていたんです。
そのおハナさんことリギルのトレーナーさんはスズカさんを持て余してしまいましたし、私はふるいにかけられた末にこぼれ落ちてしまいました。
ゴールドシップさんは言わずもがな、ウオッカちゃんとスカーレットちゃんはトレーナーさんの感性がいいからとやって来て…恐らくはテイオーさんも似た理由で。マックイーンさんはゴールドシップさんやテイオーさんとの縁が切欠ですが、それだけで気位が高い振る舞いをする彼女がスピカに居続ける理由はなくて。
それはつまり、
「トレーナーさんがいなかったら、どうして私たちが一緒のチームで頑張れたって言うんですか！」
「…スペ」
チームスピカの中核は誰が何と言おうとトレーナーさんで、彼がいたから私たちはチーム一丸となって頑張って来られたんです。
それを当の本人が否定するんですから、私は相当堪えました。

「いつか言ってくれましたよね。私の夢…日本一のウマ娘になる夢を、一緒に叶えてくれるって」
「ああ」
「でしたら途中で投げ出さないで欲しいです。だって私は、あなたの愛バなんですから」
まだ勝ててない相手がいるんです。それから、追いつきたい人がいるんです。
もしスピカがなかったら、私は影すら踏めなかったであろうウマ娘さんたち…その誰よりも、私が先にゴール板を通り過ぎたい。
それを当然のように考えられるのは、好きなように走れと言ってくれたトレーナーさんがいたから。
私たちは好きなように走って勝つための努力を惜しみませんでしたし、彼の指導は確かな成果をあげたんです。
なのに、
「お前がそう言ってくれるのは嬉しい。でもな…」
「外野の言うことなんてどうだっていいでしょう！？ああもう！つべこべ言わないでください！」
「うわっ！？」
もう考えるのはやめです！
逃げ出そうとするのなら、逃げ道を無くしてあげるんですよ！不退転の決意を持っていただきましょう！うりゃっ！

ふふ、この蹄鉄を見る度に思い出しますね…今のチームスピカを牽引するウマ娘たちをつくった、あの夜のことを…。

こいつら！

うまぴょいしたんか！

スペちゃん。？

ブエナとシーザリオつくったんか！？

…あっ！？こいつうまぴょいしてる！！

スペシャルウィーク。

親御さんには挨拶したしライバルになりそうなのは遠くにいるからチャンスではある

ウワーッ！？機を見るに敏！

スペシャルウィーク前を狙っているぞ！

不
退
転

判断が早い…

>不
>退
>転
ﾋﾞﾘｲ

うりゃっ！って……

ちょっと掛かっているかもしれません

スペシャルウィーク！見事な末脚！

スペ先輩のバカァーッ！！

最後の最後に驚異的な末脚でダメだった

全
身
全
霊

>うりゃっ！って……
おじさん以外にうりゃっ！してるの初めて見た…

つべこべ言わないでください！まではその通りだもっとトレーナーを褒めてやれと思ってた
うりゃっ！はﾉｰｳﾏﾑｽﾒﾊﾟﾜｰｷﾝｼﾞﾗﾚﾀﾁｶﾗ

最初の展開から想像したレース結果ではなかったが良いものが見れた…

鮮やかに差し切りました！！

おかあちゃん…

これがお父ちゃんとお母ちゃんの馴れ初めですよ娘達

むしろこのスレ画のスペちゃんに求められる素晴らしいレース展開だと思いますね

グラスに入れ知恵されてる…

二期一話でチームスピカの躍進は俺のおかげなど飄々と言ってのけるトレーナーさんだけどスズカさんの復帰レース勝利後には俺は何もしてないさ…等と宣うのは本当は自分に自信がない人なのかなって

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

>1616598003339.png
おっ勃てちまったかトレーナー…

スレ文にしたせいで訂正できない部分に気が付きました！

「これって…」
という私のセリフ、なんだかおかしいですよね？
実はこれ当初別の場面を考えてて、私はトレーナーさんが落とした辞表をどこかしらで拾うって展開だったんです！
それを一旦なかったことにしたんですが、訂正し忘れたまま見切り発車でスレを立てちゃいました！
心無い人たちからの世評に打ちのめされたトレーナーさんを描写しようとしていたんですが、掛かってグダグダになると判断し不退転しました！

トレーナーに掛かり気味ですね
ひとイキつけると良いのですが

>二期一話でチームスピカの躍進は俺のおかげなど飄々と言ってのけるトレーナーさんだけどスズカさんの復帰レース勝利後には俺は何もしてないさ…等と宣うのは本当は自分に自信がない人なのかなって
1期の前に挫折しちゃったみたいだからそれをずっと引き摺ってるっぽい所はあるよね

クソボケスペカスゥ。

彼女の脚質には合っていますよ

やや無理矢理にですがゲートイン完了。
…スタートしました！

スズカ「ねえ…私これダシにされて…？」

絶好の濡れバ場となりました
一番人気はスペシャルウィーク

>やや無理矢理にですがゲートイン完了。
>…スタートしました！
集中力

>心無い人たちからの世評に打ちのめされたトレーナーさんを描写しようとしていたんですが、掛かってグダグダになると判断し不退転しました！
それであの瞬間移動並みの末脚になったのか…

オチでダメだった

差しスペちゃんの上振れは凄いからな…

>絶好の濡れバ場となりました
>一番人気はスペシャルウィーク
この出場はやや不満か
スペノトレーナー

スペちゃんは差しがすごいからな…

ライバルがスマホに封印されている間に勝負を決める女

スズカさんは？

>ライバルがスマホに封印されている間に勝負を決める女
スマホをパタッと伏せる

全身全霊

>>ライバルがスマホに封印されている間に勝負を決める女
>スマホをパタッと伏せる
写真立てかよ

>差しスペちゃんの上振れは凄いからな…
まぁ差したのはトレーナーさんなんですが

アプリでシコ度が上がったらしいな

汚ねえシューティングスターだな

トレーナーさんのシューティングスター…

シューティングスターの加速すごいからな…

相性◎

こいつら継承したんだ！

…この泥棒ウマ

オチの直前まで折り合い重視だったのに直線ぶっこ抜きすぎる…

昇り龍しちゃうんだ

上がり最速ですね

グラスちゃんに豪脚もらった？

アプリのスペちゃんの私服めっちゃ妊婦に見えて想像が捗る