「まあ、三年保てばいいだろうと思ってたし」
その一言にボクは激怒した
後から聞いてみたらボク達のデビューから三年が一番大事だから
そこに注力した、という意味で言ったらしかったけど、その時あ怒髪天をついていた
「ふざけんな！」
ボクのトレーナーになっておいてそんな身勝手が許されるか
三年後どうする気だ、まさかボクの事をほっぽりだすの？
足どころの話じゃない。半身を失ってまともにボクがレースできると思うなよ
生活リズムを改善してくれるなら泣いてやるから！
顔面をぐしょぐしょの不良バ場にしてまくしたててやると
ティッシュを取り出しながらトレーナーは悪かった、と言ってくれた
「トレーナーじゃなきゃ、ダメなんだ」
君がいてくれないと。もう駄目だ
可愛そうに無敵の帝王は三年間の訓練でトレーナーがいないとダメな身体にされた
だから三年なんて冗談でも言わないで欲しい

「あれのせいかね。こんなに長生きしたのは」
「どうだろ。結局トレーナーが頑丈だったんじゃない？」
あれから何年が経っただろうか
すっかり皺くちゃになったトレーナーの手を皺くちゃになったボクの手で握り
そしてふすまを開ける
庭の桜は今年も満開で出会った頃の事を思い出させてくれた
春先の平日のいい朝だ
今日は孫達の世話も無いし夫婦水入らず、という奴だ
そのせいかつい昔の事を思い出してしまった
「テイオー」
「うん？なあにトレーナー」
「楽しかった」
「…うん」
再び布団で寝ているトレーナーの手を握る

あの頃のように駄々をこねるにはもう年月が重なりすぎた
お疲れ様、と言うべきだろうか？ああ、どうしよう
こんなに迷うのは現役の頃以来だ。背中を押してくれるはずのトレーナーは今回ばかりは頼れない
「トレーナー」
「……」
「行っちゃやだよう…置いてかないでよう…」
言葉は無かったが濡れるボクの頬をトレーナーの指が撫ぜる
ああ。そうだ。ボクの人生でこの時ボクは初めて人間にレースで先を譲ったのだ

もう…ゴールしてもいいよね…

>ああ。そうだ。ボクの人生でこの時ボクは初めて人間にレースで先を譲ったのだ
切ねえ…

悪りぃ……やっぱ辛えわ（落涙）

トレーナーがテイオーより長生きするのは年齢的にも厳しそうだな…

そりゃつれぇでしょ…

いつもよりしっとり感が凄い…！

部屋の中に雨が降ったじゃねえか

蜜月の日々をもっと描写しろ

朝から凄い湿度

まず子供ができた時とかから描写しろ

寿命がどうなのかはまだ触れられてないな…というか老いたウマ娘がどうなるかは一切わからん
まぁそのへん子細に描写しても面白くはならないだろうしいいんだけど

子供に授乳するテイオーが見たいわ！

メジロのおばあさまがウマ娘っぽいからまあ普通の人と同じくらいじゃね？

恋はダービーの歌い方が異様に湿ってる

ゴールしちゃったか…

まあ孫がいるような年まで生きたなら許すか

体は人間より頑丈だけどウマ特有の病気も抱えてるから
プラマイで人間と平均寿命は同じ、って解釈してた

おばあさまが普通におばあちゃんだし
容姿も人間並みに老けるのはある意味幸せかも