睡眠姦の国 その国でキノは珍しく十分な食事とふかふかのベッドにありつけた 何日も硬い地面の上で寝起きしていたキノには抗い難い誘惑に負けお腹を満たし 清潔な浴室で満足するまでシャワーを浴びると用意してもらえた簡素な寝巻を纏いすぐに眠ってしまった この国ではエルメスまでは部屋に連れてこれないので別室に置いてきたがモトラドにふかふかなベッドは必要ないだろうと気にはしなかった その夜静かに寝息を立てるキノが眠る室内に音もなく通常の大気成分とは異なるガスが満ち初めていた 無味無臭な上に何度も実験を重ね寝苦しさに起きない程度の密度で部屋の空気に混じるその物質は 人をより深く眠りへ沈め軽い暴行を受けた程度では目が覚めない危険な物であったが幸いこの国の者はキノに危害を与える目的はなかった あるいはその方が良かったのかもしれない 多くの臨床試験から数時間は目を覚まさないだろう量のガスをキノが摂取したと確認ができ 部屋からそれらのガスが完全に換気されるのを10分程度待った後に一人の男がキノの眠る部屋に入室してきた 普段のキノであればその物音に敏感に反応しただろうが今はぴくりとも動かず昏睡している 対する男は一切の衣類を纏わず平然と眠るキノの元へと歩み寄っていった キノの反応が無いのをわかっているのか一言も喋らずに近づきまず無防備に晒されたキノのうなじに軽く爪を沿わせ傷つかない程度に上から下へとなぞっていった キノは起きずにただ寝苦しそうな弱々しいうなりを上げて身動ぎもしないまま眠り続ける その反応を見て男は持っていたボードにとめられた書類の一番上の項目にチェックを付ける そこには低度の外皮への刺激に対する反応の鈍化と書かれている 次の項目は間接にかかる負荷への鈍化、粘膜の接触に対する反応の鈍化、連続した刺激に対する反応の鈍化と続き最後には性交の可能を確認と記されている 男は慣れた手つきでキノの手足を間接に負担無く曲げたり戻したり半身起こさせたりし再びチェックを付ける 次に抵抗の無いキノの口内を開けて中に指を入れて舌や頬の内側を擦りあげる 多少の息苦しさはある物の相変わらずキノの反応は薄く起きる気配は相変わらず無い その様子を確認した男は更にキノの纏っていた簡素な寝巻の前を開き 下着姿のままで梱包を解かれた様に寝巻の上に横たわるキノの下着をずらし大陰唇から順に指を這わしてその度反応を確認する 変わらず入眠が解かれないと見ると膣の内側はと指を指し入れ内部の反応を確認を始める その際まだ処女であったキノの処女膜が裂かれたが変わらずキノは多少の寝苦しさを表すぐずる様な寝息を立てていたが起きるまでは至らなかった 男はキノの膣内から抜き取った指を膣から分泌された粘液と血で濡れた後を常備されていた紙片で拭き取った後再び書類へとチェックを記した 男は最後の確認の段階へ入る まずキノの小ぶりな胸へと舌を這わせて幾度となく舐め上げて時折乳首を軽く唇で食み反応を確かめる キノは3分程度続いたその刺激の最中少しばかり表情が体に熱が籠る感覚にうなされる様に変化してはいたが変わらず起きる事は無い 意識の無い事を確認すると続けて男はキノの唇へと自分の顔を近づけて無抵抗なそれへ自分の唇を重ねる キノは意識のないまま口内へと他人の舌が挿入され自分の舌を余す事なく上面も下面も舐め上げられてその際に入り込んだ唾液も飲み込んでしまう 多少残された唾液が名残惜しい様に二人の唇の間で糸を引き細い橋を渡すがすぐにそれは千切れて落ちてしまう 男は上体から体をずらしキノの足を自分の顔を挟ませる様に両手で押さえると股の間に顔を沈めた 大陰唇を舌でなぞり少しばかり開き始めたその扉の縁を何度も舐め上げる キノは無理矢理抉じ開けられた口をそのまま半開きにしたまま内に籠る熱がそのまま漏れ出ているかの様に無意識のまま小さな声を出していた 色の無いその声はどこか動物的ながら刺激に反応し繰り返されそれに応える様に触られてもいない男の陰茎は少しずつ勃起へ向かい膨張していっていた 力なく開くキノの足を押さえる両手を解き男はキノの開きかけの陰唇を両の指で開き更に内側を舐めあげた その感触にキノは段々と息を荒くし小さな胸がその呼吸の度に上下したが小ぶりな乳房は揺れる事なく上へと張りつめたままであった その頂部にある乳首はピンと上を指し示し起立している 一度口を離しキノがまだ昏睡の中である事を確認すると男はすっかり解れたキノの膣内へと二本の指を刺し入れて前後させる その刺激に耐える様にキノの寝息は変化を付け初め体の内に籠る熱を上手く発散させようと必死で呼吸をしている それでも起きないキノを見て男は抜き取った指を紙片で拭いた後最後のチェックを書類に記した それをベッドの脇に置くとキノの上に体を覆い被せ開いたままのキノの股へと自分の腰を沈めていく 男の陰茎の勃起は怒張の限界に達した様に張り積め濡れ解れきっているとは言え経験の無いキノの女性器に収めるには無理のある様に見えたが それでも男は構わずにそれへと宛がうとゆっくり挿入していった 少しずつ自分の内側に満ちる異物感に比例する様に一度は収まったキノの声が再び熱を帯びていく キノの膣の深部まで無理矢理収めてもまだ男の陰茎は全て収まりきっていない その段階で一度腰を止め荒い息を落ち着ける様に息をするキノの様子を男は伺う 寝息等の反応はあるがキノの意識はまだ眠りの底へ落ちている様で自分の状態に気づいていない 男はそれを確認すると体を起こし脇に退けていたクッションをキノの腰の下へ置き自分の膝までの高さに合うように固定する モトラドの操縦管の様にキノの足を押さえ具合を確かめるとそのまま男は抽送を始める 休まされていた陰部の刺激が突然激しくなりキノは込み上げる熱が上手く吐き出せずに荒い息を不規則にする その度に小さな胸も上下して張り積めて乳房と乳首から籠る熱を外気へ放とうとしている様に見えるがこの大きさでは効率が悪そうだ それを手伝おうとするかの様に足から手を離し身を器用に屈めキノの胸へと口を運ぶ男 空冷式では間に合わないそれを水冷式で手伝うかの様だが男の内も今は熱が渦巻きキノの内に籠る熱を助長させてしまう それを表すかの様に陰部と胸部両方の刺激から来る熱を逃がそうと… いや既に熱だけではない意識の無いままキノは発情し男の情欲を受け入れ声を出していた 離された足が力なくベッドへと垂れて刺激に関わらずに痙攣している 何度となく果てていたキノであったがようやく男もその怒張へと快楽の果てが重なり登り詰めた白濁液が満ちて来たのを感じていた 全身がそうである様にキノの子宮孔も力なく開き打ち付ける男の陰茎に抵抗していない それをわかっている様に一番奥に陰茎を突き入れ子宮孔と鈴口を密着した その抽送口へと登り詰めた精液が押し退け合うかの様に殺到する 膣の内へと放たれた精子を開ききった子宮孔はそのまま飲み干していく しばらく射精の快感に動きを止めていた男だったが密着した二人の性器縁から入りきらなかった精子が二人の粘液を混ぜながら垂れてきているのに気づくと 慌てて紙片を取り出し下に敷いたキノの寝巻へ垂れない様に拭き取る 少しばかりその指についた精液を一時見つめた後に徐に男はキノの口へと指を運んでいった ようやく止まった刺激に力なく開けて息をするキノの口内へと垂れ落ちるそれを 乾ききった喉を潤わそうとするかのように一息で飲み干すキノ その姿に再び情欲が燃え始めた男は指にまとわりついた残りをキノの唇で拭う 再び張り積め始めた陰茎をしかし男はキノの膣内から抜き取り 意識の無いキノの唇で三度二人分の体液を拭うと残りのそらを紙片で拭き取り 二人の汗と体液で濡れたキノの体を寝巻ごと抱き起こし浴室へと連れて行った 寝巻きにくるまれたまま浴室内へと横たえシャワーで体についた粘液を軽く流され洗われるキノ 濡れた体に張り付く寝巻きの艶やかさを眺めながら男の陰茎は一度果てたには関わらず先程までと遜色ないかそれ以上に張り積め その大きさをより大きくなっている様にすら見える シャワーの程よい熱の心地よさにキノは心地よさそうな寝息を取り戻しつつあったが男はそれに意を介せず浴室内にキノを横たえすっかり慣れた様子で腰を当てがった そして唐突に始まる抽送を受け入れキノの息は苦しげに吐き出される 限界を越えているかの様な性器の結び付きにあれだけの抽送を繰り返されたにも関わらず破瓜の血が再び流れ落ち体液に混じる それでも意識を取り戻せないキノはただそれを受け入れるしかない 男はそんなキノを自分本意に扱い位置の悪い腰を上げようと俯せにしてキノの膝の高さで上げて具合を良く動かして抽送の効率を上げた キノの体は浴室の床の冷たさに冷やされるが内側を抉る異物感は変わらず息苦しさを吐き出す 絶え間無く降り注ぐ温かいシャワーが心地いいはずであったがキノにその様子は見られない 濡れた体を覆う薄布が細いが締まりのいいキノの体を強調させ無様に犬の様な格好をしているはずの姿を美しく飾り立てた その作品を汚している背徳心が男を余計に興奮させてか抽送の速度が上がる キノは変わらず異物感を押し出すかの様な息を続けた 耐えきれずに男は二度目の限界に達する 絶頂を迎える事もなかったキノの膣内はそれでも幾ばくかの精液を飲み込んでいくが余ったそれらが二人の間から流れ落ちた 男は流れるままに浴室の床へとそれが垂れる様を見つめ満足したかの様に陰茎を抜き取る 溢れだすかの様に陰部から溢れる二人の体液 全てが終わり思いだしたかの様にキノを気遣い抱き起こしまとわりつく寝巻を取り去るとシャワーで全身を丹念に洗ってやる 最中に相も変わらず張り積めたままの乳房や起立してその存在を主張したクリトリスに口を這わせいたづらに刺激しその度にキノは果てないまでも熱の籠る息を吐き出す その様子を見て再度の接合を果たしたくなる男であったが時間がそれを許さない 最後の憤りを意識の無いままのキノの手と唇の刺激で登り詰めさせてそのまま彼女の顔へと解き放つ 二度手間になる愚かな行いだったがキノは少し唇から滴り入る精液を意識の無いまま飲み干した その光景を最後に良しとした様子で仕上げの洗浄をキノの顔と半身にしつこいいたづらを重ねながら施した後に口の中の異物感も取り去る為に簡単な口内洗浄を行う 濡れた体を感触を楽しみながら拭い去ると用意していた新しい寝巻きで包み元のベッドへと寝かせ風邪を引かぬ様に毛布をかけた 明くる朝キノは体の倦怠感を疑問に思ったが久しぶりの贅沢な寝所に体がくつろぎ過ぎたのだろうと疑問に思わなかった その日は国の中を歩き回り各所で施される食事に満足しいい国だと満足毛だった ホテルに戻り二晩目の贅沢な食事の後にまたシャワーを浴びてふかふかのベッドで眠り 昏睡導入のガスを嗅ぎまた別の男に犯された この国は睡眠姦の国 立ち寄る女性の旅人を犯して妊娠させ旅を出来なくさせるのが目的であった そうする事で危険な旅を止めさせて貴重な女性の体を無意味に損なわせる事なく消耗させない大義が存在した キノはそんな事を知らずに三日目に当初の予定の通り出ていった いい国だったと言い残した彼女に只でお腹いっぱいになればどこでもいい国だよねキノはとエルメスが冗談を返す そんな二人は7日後一人の男とすれ違う この先の国の事を情報交換し立ち去ったその男はキノが出立した国へ向かうのだがそこで旅を止めてしまう 立ち寄る旅人を犯し放題と聞き受け入れてしまう男はいくらでもいるしそれにて旅人を減らす大義は達成させられるのだ