サムレム怪文書まとめ 期間 2024.12〜2025.12 創造理念 猿がシェイクスピア書くより幾分かマシ 基本骨子 便所の落書きのお裾分け、おぺにす… 構成材質 型月、サムレム、FGO、いもげ、サンホラ、妄想考察(ザバーニーヤ)、ふたなり、おぺにす…  お品書き  2024 ハロウィンケージナイト 大体好きなアメスク この身は既にまな板の恋 デカチンタケル 秋の月夜 寒空のクリスマス サンタとトナカイ 聖夜大江戸クリスマス~盈月サンタ剣風帖~ 年越しちゃんぽん  2025 多頭飼い ドラゴンタケル 逆バニーアナル産卵アクメ地獄 ゴールデン子供ウィーク相撲 腕ガンドASMR聴きてえなぁ 2025夏イベ  耽溺に沈む異彩情色  眠イキ姫  飲酒淫臭淫手村 初性交失敗パロ 2025ハロウィン  ドリップ アンド トリート  ドリップ アンド スイート  食玩のアソート ──────────────── 2024 24/12/5 ハロウィンケージナイト >カルデアのハロウィンではこのデンジャラスビースト衣装を着て最も仲の良い人にトリックorトリートするのがマナーでございますよ♡なんてタケルをだま……教え込みたい! >そして伊織にはトリックオアトリートメントで同じことを教え込みたい 「とりっく おあ とりーと だイオリ!!」 カルデアの一室、伊織の長屋を模した部屋の扉を開けると、そこには淫らな姿の浪人が居た 「…………イ、イオリ……………?」 「…………セイバー、その…なんだ?その姿は…」 困惑し固まる2人、 一方はそのスラリと伸びた背丈に、ムチムチとした腹筋や胸筋をこれみよがしに、見せびらかすように表に出しており、ヌラリと光る極小のラバー生地がその肉体美を卑猥に彩っている 一方は小柄な背丈、幼さの残る美麗な顔立ちに、あざとさの塊である猫耳を装着し、そのシミひとつない美しき玉体を薄い紐で幾重にも縛り上げ、モフモフとした毛飾りと四肢を覆うラバー生地以外は肌を全て曝け出す有様だ。 そこに運悪くドラコーが召喚!落ちる電源!閉じ込められる2人!何故か復旧しない扉!壊れた空調!上がる室温!乾く喉!部屋にある飲み物は、2人が効能を知らぬ愛の霊薬のみ!! ───ムワッと湯立つ部屋の温度に、肌面積の大きな2人はジワリとその身に汗を浮かべ、既に飲んでしまった霊薬のおかげか肌は火照り続けるばかり 時折り横に座る相手をチラチラと目の端で見る度に、ズクンと腹奥の臓腑が煮えたぎり、ソワソワと焦る心に制御不能な繁殖本能 息が荒い、鼓動が激しい、身体が熱い、喉が渇く、飢えている しまいには伊織のスカートを押しのけ、ピチピチラバーパンティをグググ…ッと薄く引き伸ばしながら、ムクムクと怒張する伊織の長き逸物に(この浪人…スケベ過ぎる…!)なんて思うタケルも既に汗にまみれた赤顔トロ顔ハートアイ… スンスンと鼻腔を抜ける、伊織の滴る汗の香り─通称ドスケベお耽美フェロモンの香りに、 自然とタケルの顔も伊織の股間に吸い寄せられ、大英雄にあるまじき淫靡な目線で舌出し大口を開けながら……… 「とりっく おあ とりーと♡」 ─ スンスンと鼻で挨拶をする猫のように、獣耳を付けた大英雄が浪人の逸物に甘えるように顔を近づける。 異様な状況、湧き立つ倒錯感、そのいずれも火照り切った身体の前では欲を彩るスパイスにしかならず ビキビキと一層硬くなる肉棒をよそに、その先端にかろうじて引っかかる極薄の生地を、カリッ、と獣に扮した英雄が犬歯を立て引き下ろすと、ブルンッ!と激しくしなりを打って長大な肉棒がまろび出る 七寸はあろう長さに加え、幹の如く硬く反り上がる見事な剛直。のたうち回る血管をギチギチその身に侍らせて、抉るような小高い雁首が、焼けるように放つ熱が、タケルの目を捉えて放させない その見事な雄々しさを間近で見た英雄は、ほうっ…と、ときめく少女のような面差しのまま、腹奥に灯る熱く淫らな衝動に、うずり と体を震わせる フーッ♡フーッ♡と荒い呼吸に自身でも気づいているのか、竿のしなりと共に弾けた汗以外の体液の香りに、乾いた喉を溢れ出した唾液でゴクリと鳴らし、自らの腰を、キュッと引き締まる鼠蹊部を、ムチリと曲線を描く臀部ごと、無意識の欲望がヘコヘコと淫らに揺らす 対する伊織もその見るも淫蕩な獣の艶姿に、チリチリとうなじが焼けるような、苛立ちにも似た腹の据えぬ感覚を覚えるが 待てを聞けない犬のように、あるいは餌を目にした猫のように、獣と化した大英雄は疾く己が欲をその口に迎え入れる 「───あむっっ!♡んじゅる……ッ!♡じゅぷ♡じゅっぷじゅっぷ♡ん…じゅぷぷぷぷ、んぷっ♡じゅる……くぽ…ぐぽ……ぐっっぽ…♡ぷはっ、ねろっ…れろれろれろ♡えろっんちゅっ♡ちゅっ♡んちゅっ♡ん……ぢゅぷっ♡んじゅじゅるるるるるるるるっ♡」 肉竿を追い込む絶技ならぬ舌技、まるで絡みつく八俣の蛇、荒れ狂う熱き渦潮、変幻自在に蠢く口撃に、流石の伊織も耐えかねるようにギジリと身体を強張らせる 手を握りしめ、丹田に力を込め、苦しむように耐える面持ちに、下から見上げるタケルも快楽に歪む伊織の表情を見れてご満悦だ 快感にひくひくと、震える逸物の根本からゆっくりと舌で撫で上げ、トプリと蜜が先走る先端へとかぶりつき そのまま舌で刮ぐように、小高く張り出す雁首の根本をゾリリと撫で上げると、ビクリと震える伊織の腰付きに、ニマリ♡と目を細めて気を良くする しかしそんな最中、限界を迎え、どうにも我慢の効かなくなった伊織の腕が、タケルの頭へとゆらりと伸びて、その大きな手でタケルの頭蓋を掴むと、グイッ!と強引に引き寄せる (んぐっ…!ん゛ぅぅぅぅぅ♡♡♡) ごちゅり♡と喉奥を突く熱い熱、眼前に広がる彼の香りと、口いっぱいに広がる雄の味 限界を超えて怒張しエラを張る逸物の静けさに、ギュッと引き締まる腹筋の様相 その迸る濁流が堰を切る予感に、腹を満たす希望に、同じく伊織の腰へと手を伸ばし── ぶびゅるるるるっ!ぶびゅっ!ごびゅるるるる!!! 思い人の欲望を、その熱の証を、抱きしめるように喉奥へと こくりこくり と迎え入れた 緊張と弛緩、吐き出す喜び、受け入れる喜び、両者頭と腰を抱きしめるよう、幾ばくかの時が過ぎる 腕の力みが緩むのを感じ、示し合わせたように繋がりを解くと、ずるるるる、と長い長い伊織の肉竿が、英雄の艶やかな口から引き抜かれる ぷはぁ と息を入れ、肺を満たす酸素の感覚に多少の落ち着きを見せるタケルだが、 目の前に聳える逸物は、未だ激しく熱を持ち、鋼の如く硬い姿で、煮立ったようにユラユラと蒸気をあげていた 愛の霊薬──その効果は未だ健在にて、深き親愛は募れば募るほどその想いを欲へと変える そうとは知らぬ二人だが、怒りに満ちた目の前の肉竿が、何を求めているのかを理解したタケルは、未だ腹底でずくずくと渦巻く渇望の行き先を、喜びに潤んだ瞳で、熱に染まる寂しげな顔で、その硬く鋭い凶器に見出した 「イオリ…わたしは……」 そう口にした瞬間、ぐらりと天地が回り、畳の上に押し倒された 対する伊織も限界だった 吐き出したはずの熱、視界を奪うほどの法悦、快楽のままふと引き寄せてしまった己が我儘、この身が焼けるほどの悦楽を得た後なのに、胸に寄せる思いは愛しさで、満たされぬ身体はますます熱を持つばかり そんな中、目の前で少女のように瞳を潤ませた、愛しい可憐な大英雄の顔を見た瞬間、湧き出す衝動が理性を振り切っていた 眼下に美しい顔を覗く、暗い部屋、光の無いこの場所で、汗に滴る髪を赤く染まる頬に張り付かせた、琥珀のように濡れた瞳の、月のように美しい美貌がそこにあった しばし熱を忘れるほどの美貌、時が止まったかのように、しばらく瞳を交差させていると、ふい、とタケルが思い出したかの様に顔を逸らす 「ふん…!イオリもまた、ケダモノであったか」 赤く染まる耳、わかりきった照れ隠し、じっと見つめ合った矢先、この英雄もまた相手の面持ちに見惚れてしまい恥ずかしくなったのだろう 「そうは言うが、それは今の貴殿の姿であろう。それに今しがたの有様はまさしく飢えた獣であったぞ」 そう言われて、自身の姿を思い出す 普段と違い解いた髪、まろび出た肌を卑猥に彩る紐衣装、そして愛らしい耳を携えながら狂ったように逸物をしゃぶり尽くした姿は、サカリのついた獣でさえまだ優しい 自らの痴態に恥ずかしさを覚えると同時に、赤く染まった頬と唇で思い出す。 口に含む熱を、口内に感じる脈動を、喉を抜ける熱さを、鼻に抜ける彼の獣臭さを─── 「………ああ、だがそれはキミの"ここ"もそうであろう?」 ゆるりと伸びた手が、眼下で苛立ちを隠せぬ肉棒に、さわり と優しく添えられる。 我慢の効かぬ熱、ギチギチと張り詰めた逸物、その先端からは、飢えた獣が涎を垂らすよう、ひくひくと、ぽたぽたと、タケルの腹へと先走る雫を落とす。 「………なら、今は互いに獣だな」 「ああ…幸いこの暗き部屋には、人っ子一人居やしない」 そう言うとタケルは、自ら脚を持ちあげ、見せびらかすように肢体をさらけ出し、彼の成りて成りて成り余れる処を、誘うように己が秘部へと引き寄せた おやすみ ──────────────── 24/12/14 だいたい好きなアメスク >伊織はゴム着けるタイプだろ 「うぁぁぁ ビ...ビッチ化したタケルが廊下を練り歩いてる!!」 小麦色に肌を染め、際どいアメスクを着た悪堕ちビッチの日本武尊 みぞおちがまろび出るまでシャツを絞り上げ、おっぴろげな胸元からは布面積の少ない豹柄下着がチラチラと映える 極限まで詰めたスカートも、サイドからは紐下着の結び目がゆらゆらと揺れる有様 ───「男は皆だいたいこういうのすきだよー」 そんなテキトーな事をぐだ子に言われ、カルデアのマスターの言の葉を信じ、鶴から一張羅を調達したタケルは、その艶姿を伊織に見せびらかしに行こうと伊織の部屋を目指す 棒付き飴を舐め咥え、長いまつ毛をバッチリと決め、健康的な腹部を見せびらかし、大きなケツを下着紐と共にプリプリと揺らしてカルデアの廊下を練り歩くタケル その廊下の向かいから、こちらに向かう影がひとつ───── 「うぁぁぁ ト…トリックオアトリートメントを着たイオリが廊下を練り歩いてるッッッ!!!」 ─────こちらの理由は特に何もない 終わり ──────────────── 24/12/19 この身は既にまな板の恋 >せっかくならふたなりタケルも見たいな >「男も女も関係ない!この身はイオリの友である」なんて高らかな告白意思表示と共に自己を再定義して受肉したもんで雌雄同体のふたなりになっちゃったタケルが雌雄同時に襲いかかる己が肉体の激しすぎる淫欲に自身だけでは抑えが効かず結局伊織の手を借りて友とは思えないほどの情欲を交わすハメになるタケル見たいよね 長屋の土間の縁側、いつも座るその場所で、腰掛ける浪人の内側にすっぽり収まる大英雄 衣服は既に上も下もはだけ、うっすらついた筋肉と、女人のように細い肩を外気に晒し、美しきおみ脚も左右にくっぱりと大きく広げ、もたれかかるよう伊織の体に背を預けたまま、その浪人にスリスリと両乳首を弄られている 普段の凛々しい尊顔も今や既にトロトロに惚け、口の端からは涎を垂らし、だらりと弛緩した体を時折りピクリと震わせて、彼から授かる快楽を切なそうに感受しているが その下半身、開いた股の中央にピンと真上にそそり立つ白竿が、触れられぬ悲しみにトロトロと先端から涙の雫を垂れ流し 更にその下ではヌルリと熱く充血し過ぎた肉壺が、刺激を求めて不満げにトプリトプリと蜜を溢れさせていた すりすりと、かりかりと、伊織の指が乳輪をなぞる、薄い胸にぷっくり膨らむその箇所も期待に満ちて先端を硬く尖らせたまま 「気持ちいいか…?」なんて落ち着く声でわかりきった事を言われても、耳に響く優しい声音が感度を更に高めるばかり 熱く火照る体温、ふぅ♡ふぅ♡と荒い息に、とろけるようなその顔で、後ろの伊織に潤んだ瞳の目を流し、腰をへこへこと揺らしては媚びるように刺激を求める その甘えるような瞳に、伊織は機は熟したと感じ入り、ゆらりと右手を乳首から離し、その腕をタケルの股へと差し向ける しかし向かうは股の下、寂しげにイキリ立つ肉棒をスルーして、伊織の長い指が、男らしく硬く太い中指が、熱く茹る柔らかき蜜壺の中へと ぬるり と出し抜けに襲いかかる 「ひぅ……ッ♡」 待ち侘びた侵入者の強襲に、自然と腰が浮き、腹底の熱が湿りを帯びて、媚びるようにきゅうぅぅぅっと彼を締め付ける 焦がれていた感触にその身を震わせ感受する大英雄、雄棒の如き太き指で本懐を成したと誤認した秘裂が無意識に蠢き、密度を上げてじゅくじゅくと愛の蜜を溢れさせる だが伊織はそれらを意にも介さずその長い指でぬこぬこと、中を弄るように抽送を始め、タケル自身を更に喜ばせる 自らの指が届かぬ箇所を悠々と攻められ、震える腹筋、ざわめく臍下、キュッと締まる膣と共に、ドキリと跳ねる心音と、トプリと溢れる先走り 指先の少し低い体温にかき混ぜられる深温、体の奥で感じる彼の存在に、漏れる吐息は誰のものか、チカチカと霞掛かる視界に、雄の硬い身体に体を預ける心地よい充足感 ───されど、魔羅の乾きは満たされず パンパンに張り詰めたるおよそ三寸六分の肉竿。 放置された悲しさに、無視をされた切なさに、怒りと欲はギチギチと募り、限界以上に硬度を高める 七分被りの包皮の内で雁首をムクムク膨らませ、初々しく顔をのぞかせる朱色の亀頭も先走る雫をトロトロと垂れ流し、白木のように若く美しいその身自身をビクン!ビクン!と震わせて、無作為に雫を散らし憤るように何度も何度も跳ね回っていた (ここらが限度か…)とタケルの昂りの限界を感じ取った伊織は、ナカの指を軽く曲げ、腹向きの壁をゆっくりと、探るように、すり込むように優しく撫で上げる 「ひっ…♡ん゛っ…♡ふゔぅ゛ぅ゛ぅ゛う…♡」 動かすたびに声を上げ、腰を浮かせてヨガるタケル。その反応に気をよくしながら更に探り続けると、内壁にぷっくら飛び出た痼りを見つける。 充血し、子種を含み膨らみきった、スイートスポットを兼ねた"前立腺"、じゅくじゅくとその実に種を蓄え、今か今かと芽吹きの時を待ちかねる快感の果実 その逆鱗を撫でられる、優しくスリスリコリコリと、大事なややこを慈しむように、丁寧に慎重に、己が弱みを愛撫される度、腰にキュッと力が入り、期待に尿道が熱を帯び、トプリと漏れる我慢汁は僅かに白みを滲ませる 「ふっ……♡ん゛……ッ♡イ、イオリ…そこは…♡♡♡」 触れる度にチリチリと網膜に絶頂寸前の光が灯る、受け止めきれぬ途方もない快感の予感、壊れるほどの絶頂に、自身がイき狂う明白な確信に、喜びと不安を募らせてぶるりと背筋を震わせた この身はすでにまな板の鯉、彼の手の内に有る、意識を刈り取る絶頂への断頭台。 委ねたはずの身体が強張りを覚え、奥歯は震え、目には涙を滲ませる 呼吸は浅く、膣は恐怖に引き吊り、竿は期待に張り詰めて、恍惚への不安と法悦への渇望に心臓がバクバクと鼓動を高鳴らせ─── 「イオリ…それは……それは駄目だ……」 「───────、そうか」 ぐ り ゅ っ っ っ っ !!! 「……………………………………………ッ お゛♡」 ビュルッッ!!♡ビュグッッ!!♡ビュルルッ!!!♡ビュルルルルルルッッッ!!!♡♡♡ プシュッッ!!♡ブシュッッ!!♡プシュシュ!!!♡プシュウウウウウッッッ!!!♡♡♡ 伊織の指が快楽の実を、雄の急所を無慈悲に押しつぶす。 瞬間、尿道を走る快感に、膣肉も釣られ潮を吹き、意識は真白に染まり狂おしいほどの多幸感に包まれる 陰陽の性器がしゃくりを上げて、何度も精を吐き出し潮を吹くたび、迸る快楽の濁流が尿道から腰を突き抜け脊椎を駆け巡り脳幹を犯す 過剰な歓喜に満ちる幸福感、それを無理やり脳に押し込まれ、幸せ過ぎて息苦しいイキ地獄に、燃える肌と引き攣る筋肉、爆ぜるほどの脈動が眼球と鼓膜の奥で暴れ回る 「ひぅっ…♡ビュプッ!お゛っ…♡プビシュッ!ほぉ゛っ…♡ビュプシュッ!んお゛おぉぉっ…♡ビュルプシャァァッッ!!」 だが伊織が手を休めることはない、竿の脈動と共に前立腺を押し潰し、蜜壺の収縮を予測し指を動かし震わして、呼吸に合わせて乳首をつねる 剣士である彼の目は、相手の呼吸、心臓の鼓動、意識の起こり、筋肉の動きを読み切り、最も適切なタイミングで致命の一撃を何度も何度も繰り出すのだ 終わらぬ有頂天に翻弄され続けるタケル、竿に触れられぬまま無様に精を吐き続け、その子種が枯れるまで、何度も、何回も、無限とも思える絶頂を味わい続けた─── 長屋の土間に静寂が訪れる。 聞こえるのはハァハァと深いタケルの息遣いのみで、その身の下からピュル…っと熱の残滓を吐き出して、床の土に黒いシミを増やす 満身創痍の有様、しかしだらりと弛緩した体のままで、瞼を細めたその顔はすっきりと汗に濡れた清々しい顔つきをしている この余韻が好きだ、全て吐き出し靄が晴れ、何もなくなった心身の空白に、抱きしめる彼の温かなぬくもりに身を委ねるこの時間が ぬぷり、と指が引き抜かれ「気持ちよかったか?」なんて優しげな声色、答えるように後頭部を彼の胸板にスリスリと押し付け、甘える姿は猫のよう 腹を抱く彼の腕に手を添える、するとギュッと強く抱きしめてくれて。でも後ろに、後ろに硬くギチギチと、彼の股座から放たれる熱を感じる (───あぁ、この熱は) 身に覚えのある焦燥感、次にふわりと体が浮くと、そのまま畳へ押し倒される 見上げる彼の苦しそうな顔、瞳に欲を滲ませて、絞るこめかみの皺が最後の理性を物語る そんな彼の表情に、自らの痴態がそうさせた事実に、少しばかりの嬉しさと罪悪感を抱えて 「すまない……セイバー……」 そう言う彼の顔をそっと両手で包み込む、覗き合う目線、瞳に映る自身の笑顔、疲弊し切ったこの身は既に心も剥き出しで 「……ああ、次はキミの番だ」 差し出すようにその身を明け渡し、落ちる接吻に心を委ねる ────この身は既にまな板の鯉 終わり ────────────── 24/12/? デカチンタケル 「こんどーむ?」 「ああ、これがそうだ。何でも、カルデアでは我らサーヴァントの現界は、電力を魔力へ変換することで賄っているそうだ、しかし現状数百名のサーヴァントを抱えているおかげか、電力だけではまるで足りていないらしくてな、 故に、サーヴァント達から精液を回収し、それを現界魔力に当てて補うという習わしが、このカルデア内に出来上がっているらしい」 神秘の塊であるサーヴァントの精液となれば、それだけで一級品の魔力リソースとなりうる。 そんな大層な物をカルデア技術顧問が放っておくわけもなく、部屋でダラダラと過ごし無駄にリソースを食い潰す英雄たちから、魔力霧散を阻害する特製のコンドームを使いリソースを回収しようという訳だ。 「腎水(精液)が魔力の源である事は俺も紅玉の爺さんから教わっている。──まあ、要するに年貢の徴収のような物だ」 「なるほど、何ともまあ、面妖な─────」 ブビュルルルルルッ♡ブリュッ♡ビュルッ♡ビュルルルル♡ビュゥゥゥーーー♡♡♡ (─────何と面妖な………) 伊織の部屋、彼の長屋を模したこの場所で、霊基三臨へと肉体を変化させたヤマトタケルが、"長大に変化させた"己が肉棒から大量の精液を吐き出している 小さな体にのっそりと生えた長大な肉棒を、己が小さな両の手でシコシコと必死にシゴき、ぴっちりと覆う薄桃色のコンドームの先端を吐き出す子種でびゅくん!びゅくん!と大きく揺らし膨らませてゆく 神霊としての肉体変化、雌雄を介さぬその在り方。界剣を使い自己の再定義を行ったタケルは、エーテルで構成される肉体を"射精に最も適した体"へと作り替えたのだ 本来は白木のように白く、細く、若々しい三寸六分の竿も、七分被りの包皮の先から覗かせる瑞々しい朱色の亀頭も 今では脈打つ太き大樹の如く、幾重にも血管を走らせた竿へと変化し、露わになった剥き出しの亀頭は高い雁首を雄弁に広げ、吐き出す子種の勢いは、六寸八分の長さをものともせず、悠々と薄いラテックスの中へと注がれる ───だがしかし、それでもなお、伊織の目に映る美しさは色褪せる事はなかった 異常極まる状況の中、ビュクビュクと暴れ回る極太陰茎のもたらす快感に気をやりながらも、その姿はなお美しく なびいて揺れる豊かな黒髪、服は脱ぎ捨て玉体を晒し、均整のとれた肉体の一部を黒く薄い下着(インナー)で隠しながらも、滲み出す清らかな汗をシミ一つない美しき肌に纏わせる そして細く小さな矮躯を必死に震わせ、チカチカと白めく視界に何度も気をやりながらも、薄く目を細めて快楽に歪む苦悶の表情とその瞳は、汗と涙に濡れてなお深い喜びを示し 更にトロリと悦楽に歪んだその唇からも 「ん゛……ッ♡ふー♡ふー♡ん゛お゛っ♡う…んぅ……♡ふぅぅぅうぅ♡孕め…孕めぇぇぇ………♡♡♡」 と、鈴を転がすような澄み通る声のまま、欲深な本能の夢をうわ言のように呟き 射精の、吐精の、種付けへの深い欲求と莫大な快感に思考は塗り潰され狂乱のまま、強制稼働の絶頂に酷く身を窶す姿を見ても (セイバー…やはりお前は美しい…) このような異様な状況であっても、呑気にそんな事を思い直す伊織なのであった ─ 「ふー♡ふー♡……どうだ、出し切ったぞイオリ…♡」 だぷん と揺れるコンドーム、先ほどよりは少し萎びた長き竿の先より大きく膨らんだコンドームを、ゆっくりと竿から取り外し口を縛って見せつけてくるタケル 薄く引き延ばされたピンクのラテックスは、その中の白く濃ゆい子種を透かせ、タケル自身の熱をその身に宿しホカホカと熱を放っている ぶらり と揺れる肉竿。萎えて垂れ下がってなお膝上まで伸びるその長き陰茎は、細身で小柄なタケルの体躯と相まって、異質かつ異様で卑猥なコントラストをより際立たせる 上気した頬、うっとりと垂れる目、額に髪を張り付かせ、やり切った笑顔を、その美しく淫靡な肢体と共に見せつけてくるタケルに ────何故か、伊織の股間もドクリと熱を持ち始めていた それに気づいた目ざとい大英雄は、薄く細い体でしなだれるかのように伊織に寄り添うと美しきその手で伊織の股間にゆっくりと触れる 「ふふ、キミの此処もすでに吐き出す準備が出来ているではないか♡」 誘うような目付き、女豹のような雰囲気、艶やかな仕草でしっとりと彼の体に触れ、その艶めかしい雰囲気が伊織の心を情欲で蝕んでゆく 霊基三臨で少し気の大きくなったタケルは、先ほど強烈な肉欲に呑まれた事も相まって、いささか強気の攻めモード 「しかし、精を貯め込む こんどーむ なる物は今ので切らしてしまった。それに……」 そう言葉を切ると、するりと身を翻し、壁に手を付き腰を突き出して 「今しがた少し魔力を出しすぎてしまってな、こんどーむ の代わりとは言えないが、キミがよければ魔力供給を手伝って欲しいものだが…♡」 誘うようにフリフリと、己が臀部を淫らに揺らす。 細い足を肩幅まで開き、踵をキュッと持ち上げて、ムッチリとした尻の肉付きを強調しながら、トロリと垂れる秘裂の蜜と、その後ろで振り子のように揺れる竿── そんな淫靡極まる大英雄のお誘いに、クラリと脳を揺らされて、体温と鼓動を高めながら、 「まったく…やはり貴殿には敵わないな……」 「ふふ…♡そうだぞイオリ、これが年貢の納め時というやつだ♡存分に吐き出すと良い♡」 そうして浪人は渋々と、可愛らしくも卑猥極まるその神前へと歩み寄り、その身を神への御饌とする。 奉納      終了 ────────────── 24/12/21 秋の月夜 >柚子湯温泉入ってしっとりした後におでん食べてほかほか気分のままふかふかの布団に潜って足絡め合って寝て欲しい 場所は何処かの温泉宿 深夜、ふと微睡みから目覚めると、その眼前に見るも美しい尊顔が有った 気の抜けた、リラックスしきった穏やかな寝顔 整った顔立ち、赤く艶やかな唇、すうすうと規則正しい吐息で寝入る英雄の、はらりと落ちる前髪が月光に照らされキラキラと光る ふわりと香るは柚子の香り、ほのかな寝汗と混ざり合い、絡み合う足から伝う体温と共に伊織の心を深々と落ち着かせる その寝顔を───いったい何時まで魅入って居たであろうか 日の刻も分からぬ夜闇の中で、ホウホウと鳴く梟だけが時を知らせる 生存の余白、生きる上で何も無く、何もいらないこの時を 伊織は目の前で寝入る彼以上に、穏やかな心で楽しんでいた──── ───されど、漏れ出ぬ尿意は満たされず ガッチリと組み合う足、身動きも出来ぬ剛力、穏やかな顔で脂汗を滲ませながら、どうしたものかと伊織は考えるのであった ─ >タケル起こして厠行け! 追記 ゆさゆさとセイバーの肩をゆする 「すまないセイバー、厠だ、頼む一時起きてくれ」 「んぅ〜…まったく………イオリは仕方のない奴だなぁ………ムニャムニャ」ガシィッ! (………ッ!抱き…………つかれた……!?) 背を周る双腕、密着する身体、夢見ごごちの大英雄は寝ぼけきった脳のまま、伊織の体にガッシリと抱きついていた 蛇の如く絡みつく熊の如き剛腕、ミシミシと悲鳴を上げる己が骨子に、かつてない危機と察した伊織は (致し方無し…!) 文字通り手も足も出ないまま、この状況を打開する最後の策を繰り出した 触れ合う──────、唇。 そう、宮本伊織は知っていた、たとえ熊のような猛獣であろうとも、須く口内は食む者で有るが故の急所であると……! (………………………、!?!?!?🐶!!!) 微睡の中で急に現れた伊織の接吻に、思考は急激に覚醒し、目を大きく見開き驚くタケル (な………どういう事だ!?なぜ急に接吻を?!営みか!?営みが始まるのか!?もしや我が玉体にムラムラしてしまったのか?!) 極度の混乱にタケルの四肢の力が緩む、そこを伊織は見逃さず、するりと布団から抜け出すと…… 真剣な───尿意を我慢した、辛く、険しく、泣きそうな、物憂げな表情で 「すまない、セイバー」 と、そんな一言声をかけ部屋の外へと駆け出して行った そしてしばしの静寂の中、布団に残るはたった一人の大英雄。 (もしや……置いていかれた?今のは…なんだ…?すまない…?なぜ…?別れ…の言葉なのか?今のは最後の別れの接吻で、私は知らぬ間に愛想を尽かされていたのか?) などと、寝起きで回らぬ思考も相まり、募る不安に増す混乱。 ぐるぐると頭を廻る寂しさと、悲しさと、切なさに、呆然としたまま布団の中で何処にも動けず──── その後スッキリと帰ってきた伊織にドチャクソに拗ねる事になるのだった ─ 深夜の温泉旅館、厠を終えた後に布団に入ると、その中に拗ね切った大英雄が居た こちらに背を向け丸くなり、その背中からはひしひしと威圧感が垂れ流されている 「………………私を置いて帰ったかと思った」 怒りと切なさが混在した、低く萎えた不満げな声 「いや……すまないセイバー、しかしあのままだと厠に「だからと言って接吻はないだろう!!」 ガルル…と機嫌を損ねた犬のような有様、さもありなん、緊急時とは言え許可もなく唇を奪い、そのまま立ち去ればこうもなろう 「本当にすまんセイバー、頼む、許してくれ、後生だから…」 狼狽する浪人に、少し、ほんのちょっぴり胸がすく思い、しかし未だ怒りは治らず 「…………なんでもするか?」 「ああ。」 「…………………」 少しの思案、ムスッと拗ねた顔のまま、やっと伊織の方を振り向くと、そのまま両腕を広げ 「ならば……続きを所望する」 抱擁と、更にその先を彼に希うのだった ─ ぎゅうぅっと重なり、交じり合う。両腕を背に回し、薄い浴衣同士を密着させ、互いの熱と匂いを混ぜ合いながら。 トクトクと彼の心音が聞こえる、腕を伝う感触は骨の硬さと筋肉の厚み、彼に包まれるような確かな大きさ、肩幅、双腕、体熱。 見上げるように顔を向けると、此方を覗く端正な顔立ち、そして深慮に満ちた瞳がジッと此方を見つめている。 深い、深い、水底を覗き込むような、心の深部まで見透かすような、優しくも冷徹な瞳。 そんな鈍色の虹彩に、目を逸らすこともままならず、視線と心を奪われ、囚われる。 吐息一つ、感嘆の念を抱き、溢れる恋慕がその身を動かす。 ゆっくりと顔を近づける、先ほどとは違う、愛する者同士の、心を近づけた無垢なる接吻。 触れ合う唇、湿り気を帯びた熱、その感触に幸せが心を満たし、喜びが総身を駆け抜ける。 (嗚呼…嗚呼……彼の唇だ。私の心を満たして乱す、悪い悪い大好きな唇……) 紡ぐ言の葉なぞ要らず、只、触れ合いを持って確かめる愛の形、信愛の確信。 その喜びに満ちて、その熱に揺蕩って、彼をしっかり抱きしめたまま、何処にも行かないようにと願ったまま、ぷはぁ、とその唇を離す。 満たされる、満ち溢れる、心が満ちた矢先、瞳は潤んで、吐息は火照って、体はじんわりと熱を生む。 そうしてもっと彼を欲しい心が、ギュッと彼を抱きしめる。ドキドキと鳴る心臓、それを彼へと近づけるように。 そして気づく、彼の心音に、トクリトクリと先程より少し早く、喜びを表しているような、私と同じ幸せを感じているような気がして─── うれしいなぁ…なんて、むずがる心、ときめく心情、上がる口角は喜びの表情。 彼の首元へ頬を寄せ、擦り付けるように喜びを示す、大好きな相手に自分の存在を刷り込むように、(嗚呼…これでは猫だな…まるで主人に甘える猫だ…)なんて、一方的な猫へのシンパシーを感じながら。 触れ合う肌が温かい、それだけで喜びが募る。幸せの在処を確認して、喜びの在り方を確信して、溶けるような気持ちの中、それでも、もっと溶け合いたいと願うこころ。 彼も同じように想っているのだろうか?と、わかりきった疑問を確認する為に、今一度、その表情を覗き込む。 柔らかな笑顔、落ち着いた…幸福に満ちて気の抜けた優しい表情。けれども、その瞳に僅かな熱を、潤む瞳に耽美な情念を感じて……ドキリと、恋するように早鐘を打つ。 そんな瞳に映る私も瞳を潤ませていて… あぁ…これはどうしようもないな…… そんな諦めや達観にも似た自然の摂理。 そして吸い寄せられるように唇が近づく、早鐘はそのままに、再度気持ちを重ね、確かめ合う、幸せに満ちる秋の月夜。 そう、秋の夜長に負けぬくらいに、確かめ合った、長き夜────── 終わる ────────────── 24/12/23 寒空のクリスマス 「剣豪抜刀!応!遺エェェェェェイ!!!」 何処かのカルデア、雪の夜空、空を駆けるソリに乗り、アメリカン水着を着たイオリが叫ぶ ───「アメリカ国旗って赤と白と星だからほぼ六割がたクリスマスだよねー」 などと意味不明極まるぐだ子の言動により、宮本伊織は師匠のお下がりであるアメリカンビキニ──実質サンタビキニを着て今年のサンタとなっていた 寒空の下、寒そうな格好で、実際寒いと思いながら、ムチムチの腹筋に厚い胸板、露わな体を冷たい冷気に震わせて、ヤケクソの伊織は空を飛ぶ そのソリを引くのはトナカイに扮したヤマトタケル。しかしこのクラスの彼は空を飛べないので仕方なく界剣から水流を噴出し、その反動で空を飛ぶ。いわゆる水流ジェット桃白白。 ジェットスキーもかくやとも言われる有様だが、その顔はにこやかだ。初めてのクリスマス、イオリと一緒に楽しめるのが嬉しいのだろう──変な知識で騙されてるとも知らず 聖夜の空にソリが舞う、冷たく迸る水流を、キラキラ輝く雪に変えて───伊織の体感温度を下げながら おわり ────────────── 24/12/26 サンタとトナカイ 宮本伊織が赤いサンタ衣装に身を包む 彼はかつて江戸を、盈月の儀をマスターとして駆け抜けたことにより、ライダークラスのサンタとして霊基を変状させていた 「だからと言って、何故私がトナカイなのだー!」 その傍らで、赤鼻トナカイの着ぐるみを着たヤマトタケル フワモコ素材にダボついた緩めのライン、トナカイを模したパーカーが付いた愛らしい衣服だ そんな状態でプリプリと怒れるタケルに 「仕方なかろう、あの儀を共に駆け抜けたのが由来である以上、貴殿と共に有る在り方が前提なのだから」 「しかしこれでは私がキミの従者ではないか!」 「貴殿は俺のサーヴァントだったのだろう?」 「あれはそう言う関係ではない!」 などと口論を重ねる二人の前に 「メリークリスマスだイオリ!」 全く同じ顔の、 サンタ服を着たヤマトタケルが現れた つまる所トナカイタケル、サンタ伊織の両名は二人で一つの霊基。 伊織の霊基が変化した事により生じたトナカイタケルと、元よりカルデアに召喚されていたヤマトタケルは別物で、つまり…彼らの伊織を巡る熱き戦い(キャットファイト)が今始まる! ─ ぬちょぬちょと卑猥な音が聞こえる 絡み合う雌雄、二人の──いや、一人と一匹の大英雄が、その身を重ね合わせ獣のようにまぐわっていた 「ふー♡ふー♡ど…どうだ…これでも根を上げぬか……ッ♡んぃ……♡」 「んぁ…っ♡う…ふふ……まだまだ…そのような情けない腰振りなんぞに…ぅ…♡気をやるもんか……お゛………♡」 腰を振るのはサンタに扮したヤマトタケル。クリスマスを控え、愛らしい赤い衣服に身を包んだサンタク オウス その下で相手取るのはトナカイのパーカー着ぐるみを着たヤマトタケル。赤鼻のトナカイを模した霊基である為、肉体がメスに近づいている タケルとタケル、二人の英霊が何故このような事になったかは定かではないが、伊織を巡るキャットファイトで言い合う内に、どちらが伊織を満足させられるかという話に発展したが故だろう ちゅこちゅことサンタタケルの陰茎がトナカイタケルの女陰を穿つ、肉体は若く幼くとも、妻帯者としての手腕は衰えず 一方、受け止め切るのはトナカイタケル。内心や肉体が女体に近づいたが故か、己がほとの扱いにも長けていた しかし悲しいかな、血を分けたる肉体が蜜の味であるように、同一人物である二人の性器の相性は、お互いに群を抜いて調子が良かった 「ふふ…ん…♡このままでは私の勝ちと見えるな…♡」 「う…♡このっ…調子に……………乗るなぁ!!」 ばちゅん!と大きな肉の音、煽られたサンタがトナカイへと乱暴に腰を打ち付ける音 「「んぉ゛………♡♡♡」」 流石のトナカイも声を荒げて矯正を上げるが、同時にサンタも快感に呻く声を上げる 勢いよく突き刺した竿、その反動で七分被りの亀頭の皮が、ズルリ と向けて敏感なる露茎へと至ったのだ 身を覆う束縛から解放されたカリ首が、ムクムクと体積を増やし快楽神経を剥き出しにする。その強く甘い快感に、腰を駆け巡る衝動、サンタタケルはサンタの衣装を翻しながら、腰を全速で動かし最後の絶頂へと走り出した バチュ!バチュ!と荒々しい音が聞こえる、文字通り一皮剥けて、急に凶悪になったサンタの陰茎にトナカイタケルも膣を引き吊り快感に耐え忍ぶ 小高いカリが膣壁を削ぎ、穿つその身も硬さを増して、荒々しい濁流のような衝撃に何度も目を瞬かせる 終わりが近い、怒りに満ちたような興奮と、具合の良すぎる相手の体の誘惑に、思わずサンタは顔を下ろし、自らの相貌に口づけを交わす 降って湧いた口づけに、乱れ切ったトナカイも、無我のまま興奮に思わず舌を滑り込ませ、自身の口内を舐り合わせる 苛立ちに似た本能、高まり続ける憤りに、最後の一撃が鐘を鳴らすように─── ブビューーーーッ♡ブビュルルルルル♡ビュルルルルルル♡ 己が子種を、己が子宮に、吐き出し、吐き出された チカチカと明滅する快感、胸がすくほどの本能の充実、剥き出しの獣二匹は、ドロドロと溶け合う思考に、剥き出しの心を弄ばれ続けていた。 終わり ────────────── 24/12/26 ※泥注意 聖夜大江戸クリスマス~盈月サンタ剣風帖~ 宮本伊織が赤いサンタ衣装に身を包む 彼はかつて江戸を、盈月の儀をマスターとして駆け抜けたことにより、ライダークラスのサンタとして霊基を変状させていた 「だからと言って、何故私がトナカイなのだー!」 その傍らで、赤鼻トナカイの着ぐるみを着たヤマトタケル フワモコ素材にダボついた緩めのライン、トナカイを模したパーカーが付いた愛らしい衣服だ そんな状態でプリプリと怒れるタケルに 「仕方なかろう、あの儀を共に駆け抜けたのが由来である以上、貴殿と共に有る在り方が前提なのだから」 「しかしこれでは私がキミの従者ではないか!」 「貴殿は俺のサーヴァントだったのだろう?」 「あれはそう言う関係ではない!」 などと口論を重ねる二人の前に 「メリークリスマスだイオリ!」 全く同じ顔の、 サンタ服を着たヤマトタケルが現れた つまる所トナカイタケル、サンタ伊織の両名は二人で一つの霊基。 伊織の霊基が変化した事により生じたトナカイタケルと、元よりカルデアに召喚されていたヤマトタケルは別物で、つまり…彼らの伊織を巡る熱き戦いが今、始まる! プロフィール 1 サンタ伊織 身長/体重:175cm・65kg 出典:史実、Fate/Samurai Remnant イギリス民間伝承 属性:中立・中庸 副属性:人 地域:日本 性別:男性 本来の属性は「秩序・中庸」だが、サンタとして霊基が変更される際に「中立・中庸」に変化している。彼の記憶と関係があるようだ プロフィール 2 トナカイタケル 身長/体重:154cm・49kg 出典:Fate/Samurai Remnant 赤鼻のトナカイ 属性:中立・善 副属性:天 地域:江戸 性別:女性? 本来のヤマトタケルは性別不詳だが、赤鼻のトナカイはメスであるため、自認や体型が女性に引き寄せられている。(※1) ※1トナカイとは雄雌両方ともツノが生える唯一の鹿族だが、メスは春先にツノが生え変わり、雄は秋から冬にかけてツノが生え変わる。 つまり逆説的に冬のクリスマスの時期にツノを生やしているサンタのトナカイは雌であるという説があるのだ! しかし、赤鼻以外の他八匹にはちゃんとツノがある状態で"雌雄の設定がある"のでこれは寓話的事故案件なガバ設定でもあり、 まあ、多分トナカイとか関係なく肉体が心に引っ張られて勝手にメス堕ちしてるだけだと思う ちなみに、トナカイ状態のタケルはサンタ伊織に比べ割り振られる魔力出力が低く、現状伊織より膂力が弱い状態に陥ってます そのため「イオリは弱いな!」という言葉がそっくりそのまま自分に跳ね返って来てるわけですね 主な構成要素が『盈月の儀を駆け抜けたタケル』である為、どちらかというと現状は幻霊に近い存在、サーヴァントであるサンタ伊織のサーヴァント しかし腐っても鯖なのである程度は戦えますが、肉体も内心もメスに寄っているため (こ…こんな状態でイオリに迫られたらどうすることもできない…♡) なんて頭ピンクな考えが頭をよぎったり ─ プロフィール 3 〇五倫の教え:A ( 1ターン回避、クリティカルUP) 彼の身に染みついた師の教え。生来の聡明さと人を見る鑑識眼を合わせる事により、相手の挙動、行動、心の動きまでをも読むことが出来る。人の世を生きる上でなくてはならない物 第三臨でスキル内容が変化 〇聖夜の共鳴絶技:B (無敵貫通、攻撃回数増加) 盈月の儀を駆け抜けた、かつての技を再現したもの。サンタ化により可能になった氷雪魔術も加わり、思いを重ねたタケルとのコンビネーションが冴え渡る 普段の伊織ではこうはいかない。 第三臨でスキル使用不可 〇レッドキャップ:C (攻撃力UP、人属性特攻) 偶然拾ったサンタ帽子。真っ赤に染まるこれを被ると、子供の頃を思い出し、どこか懐かしい気持ちになれるようだ。 第三臨でスキル内容が変化 プロフィール 4 クリスマス正雪ツリー伐採 をクリアで解放 プロフィール 5 聖夜大江戸クリスマス~盈月サンタ剣風帖~ をクリアで解放 プロフィール 6 Fate/Samurai Remnant 可惜夜に希う をクリアで解放 ─ 聖夜大江戸クリスマス~盈月サンタ剣風帖~ とは? カルデアにて聖夜の話を小耳に挟み (クリスマスの夜は彼と共に過ごしたいな…) なんて思っちゃった正雪先生。 そこに偶然現れるサンタ伊織の御一行。 カルデア中のサーヴァントにプレゼントを配っている伊織たちは、どう見ても品行方正、 しっかり者のいい子である正雪にプレゼントを渡そうと、手に持つ大きな袋にガサゴソと手を伸ばす。 しかし取り出したるは未使用の聖杯。彼からのプレゼントに有頂天になっていた正雪さんは、迂闊にも不用意にそれを受け取ってしまい、手にした瞬間聖杯を起動させてしまう。 現れる特異点は、前回と同じく江戸特異点。 しかし江戸城から生える正雪空想樹はクリスマスツリーに仕立て上げられ、江戸の町には大量の正雪町民が蔓延っていた。 こうしてクリスマスが明けぬ江戸を舞台に、サンタ伊織とトナカイタケルが、カルデアのヤマトタケル達と共に暴れ回る─── そんな妄想イベントシナリオです。 星5ピックアップサーヴァント 宮本伊織&ヤマトタケル(ライダー) 一臨 トナカイタケルとサンタ伊織 二臨 サンタケルとトナカイオリ 三臨 一定期間まで再臨不可 霊衣解放 ダブルサンタ 霊衣解放 二匹のトナカイ 宝具 (一臨) 江戸サンタ、承る! (聖夜幻走) カード種別:アーツ全体 ヒット数:9 ランク:A 種別:対軍絶技 レンジ:30 最大捕捉:20人 サンタパワーによって雪原を展開し、タケルの水流によって速度を増したソリで雪柱を上げながら、相手の周りをぐるりと囲み、水と冷気で氷山と化したそれを二人で三刀両断する── いわゆる水着武蔵ちゃんとほぼ同じ宝具。 掛け合いパターンが非常に多い。 宝具 (ニ臨) 江戸サンタ、承る! (聖夜幻走) カード種別:アーツ全体 ヒット数:9 ランク:A 種別:対軍絶技 レンジ:30 最大捕捉:20人 八岐怒涛のサンタバージョン。剣を天に振りかざしクリスマスツリーの幻影を再現した後、八匹のトナカイの斬撃と伊織を繰り出す。つまり通常タケルのコンパチ宝具演出 先頭のルドルフ役である伊織が突貫した後、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドナー、ブリッツェンの斬撃達が、敵目掛けて駆け抜けてゆく。 最後の爆発で伊織は吹き飛ばされる。 ─ 聖夜大江戸特異点 (どうせ私なんかでは彼とクリスマスを共に過ごせまい……だが、私以外の私であれば……?) そんな正雪先生の深層心理に、膨大な魔力リソースである聖杯が働いた結果 無限に増える正雪と、無限に続く聖夜を用いて伊織とのクリスマス ワンチャン ワンナイトを掴もうとする不憫な正雪先生の特異点 江戸の町民全てが正雪となり、終わらない聖夜の営みを繰り返す。 江戸の町中はクリスマスムード一色、木造の商店の店先にはずらりとクリスマスグッズが並べられ、食事処もケーキやターキーしか販売されておらず、日本家屋に至ってはギラギラと豪奢なクリスマスの装飾がなされたチグハグっぷり そしてその町の中心、江戸城跡に聳え立つ正雪空想樹は、豪華絢爛に黄金のオーナメントやイルミネーションがデコレーションされ、ビカビカと下品な程にライトアップ! その空想樹の頂上には聖杯が変化したベツレヘムの星が燦々と輝き、その宵闇を照らすミラーボールのような輝きに江戸全土がパーリーピーポー、和楽器で奏でられるクリスマスソングに町民全員が超絶浮かれポンチの色ボケ有頂天の有様 敬虔なクリスチャンであるちえもんなら憤死するレベルです。 伊織が正雪と聖夜を共にすればこの特異点の問題は解決します。 しかし一人の正雪が伊織と聖夜を共にしても、それ以外の正雪が聖夜を共にできないので、正雪町民達の納得を得られず、正雪元老院が特異点継続決議案を可決(同一個人民主主義) そうなると伊織は江戸の正雪全員を抱くハメになってしまいます。 この特異点はずっと夜が明けないため、気温がどんどん下がり、いずれ氷点下、もとい氷河期に突入する事が示唆されます。 さらに正雪空想樹が成長し、特異点の外に冷気を放出し始めているので、このままでは江戸300年の歴史が文字通り冬の時代になってしまいます。 なので空想樹を伐採し聖杯を回収する事で江戸の朝日を希おうというわけです。 「すまぬユイ…君の願いを切り捨てる…!」 ちなみに哀れな童女の夢を叶えたいという思いで幾つかの鯖が、敵首魁である正雪オルタ側に付きますが、後編に現れる共通の敵を倒すため最終的に味方となります。 ※町民の中には得意個体のギャル正雪やパリピ正雪、ラジカセ担いだラッパー正雪、暗黒烈士・エターナル・フォース・ブリ正雪 はたまた謎のハロウィンレジスタンス正雪、宇宙烈士・スペース⭐︎ユイ、美人教師・教えて正雪先生なども混じってます。 ※カルデア側の仲間メンバーに理性を奪われてない通常正雪先生もいます ずっとゲンナリと死にそうな顔をしてます… ※なおツリー頂点の星が輝くと同時に降臨するちえもんは特にデウスの子とは関係ないです。 ※そういえば某逸れのセイバーは敵側についてます ─ イベント前半おしながき サンタが江戸にやってくる> 大江戸クリスマス聖夜祭り>>>> クリスマス正雪ツリー>>>> 由井正雪四天王>>>> 聖夜の営み>>> かくも高き白亜の大樹>>>> 由井正雪12宮編>>>>> 輝く星は>>> クリスマス正雪ツリー伐採>>>>> さっさと樹をぶった斬ろうと空想樹に向かう一行だが、空想樹に近づくと堅牢な結界に阻まれてしまう。 どうしたものかと町民(正雪)に聞き込みをする最中、出会った野良の…よく知る逸れのサーヴァント達 見知った顔の彼らに話を聞くと、空想樹は江戸の四方から流れる地脈を利用した大結界に守られているそうだ。 まずはその四つの地脈を守る由井正雪四天王を倒し、結界の起点であるアドベントキャンドルを破壊し、空想樹を守る大結界を消滅させることが目標となる。 由井正雪四天王 北のキャンドル 地の正雪 & スパルタクス 四天王の中で最も勤勉で頭が硬い、メガネ スパPにクリスマス is NO圧政と説いた 恋愛脳 東のキャンドル 水の正雪 & 酒呑童子 四天王の中で最もジメジメしている 酒呑に哀れみの目を向けられる 恋愛脳 西のキャンドル 風の正雪 & キルケー 四天王の中で最も天然 お互い負け犬シンパシーを感じ合っている 恋愛脳 南のキャンドル 火の正雪 & 巴御前 四天王の中で最も情熱的 巴さんと恋愛惚気女子トークを重ねる 恋愛脳 皆自分以外の四天王の事を残念だと思っている ─ どうにか四天王を倒し、結界を解く事に成功したカルデア一向 だが、そこでマスターが限界を迎える。 サーヴァントは睡眠を必要としない、しかし、人間であるマスターはそうとはいかない。 時計の針は24時から変わらず、ずっと暗い聖夜の所為か、気付かぬうちにマスターの睡魔が限界に達していたのだ。 そんな彼を休ませるため、老舗旅館・ラブホテル正雪へと宿を取る一向(クリスマス価格)(閑古鳥) 急に空いた時間に、サーヴァントや逸れ達は各自各々自由行動を開始する。 眠るマスターを見守る者、街へと繰り出す者、語り合う者、正雪を慰める者、 そして空を、星を見上げ、空想樹に囚われた彼に思いを馳せる者─── そんな最中、ズゴゴゴゴゴゴ!と大きな地鳴りが鳴り響く。 天を裂くように聳え立つ空想樹、その姿が、ゆっくりと形を変えようとしていた 四天王を倒され、結界も破壊された結果 エマージェンシーを感じた空想樹が防御機構を発動 空想樹の表皮がざわめき、うねるように形を変える その変容した姿はもはやクリスマスツリーではなく、白く聳える白亜の塔 即ち、結婚願望の滲み出た、12段クリスマスウエディングケーキへとトランスフォーム(組体操)を果たす! ※ここら辺で通常正雪さんの精神が限界を迎え始める カルデアの解析によると、塔の形に変化した空想樹は、その存在規模を指数関数的に増やし、この特異点を地表(テクスチャ)に固定化しようとしているらしい。 しかし空想樹と聖杯、どちらか片方を壊しても、補うようにもう片方が再生させてしまうようだ なのでこの特異点を攻略するには聖杯と空想樹の同時破壊が必須条件。 この問題を解決する為、カルデアは二面作戦を決行 塔のように変化した空想樹を登り、聖杯であるクリスマスの星を直接破壊するサンタ伊織&カルデア組みと 地上に残って防衛戦を張ったのち、地上から空想樹を宝具で消し飛ばすヤマトタケル&逸れのサーヴァント組みに別れ 二振りの界剣の解放にて聖杯と空想樹の同時破壊を狙う 即ち、クリスマス正雪ツリー伐採作戦が実行に移される! ─ 塔の破壊を阻止しようと死に物狂いで空想樹に押し寄せる大量の町民(正雪)達、 それらをどこかで見たことあるスチル(ホロウパロ)で堰き止め、サンタ組を塔に向かわせるタケルと逸れ達。 一方、白亜の塔(外周螺旋階段タイプ、素材は全部正雪)で待ち受ける新たなる強敵、それは正体を現した正雪元老院、……即ちゴールド由井正雪! 彼らもまた手の甲に描いたオリジナル令呪を掲げ、先を目指すサンタ伊織達を妨害する! が……それらをどうにか乗り越えて、遂に頂上へと到達する! 塔の頂上で待ち受けるのは、サンタを、パパとのクリスマスの夜を心待ちにする、純粋無垢なる幼子─── ロリ正雪オルタと、その母親()である牛御前オルタ(頼光ママ)だった! ※ロリ正雪オルタ化変異条件 喪失:民草の安寧→変質:自分の幸福の優先 根底に有る存在意義の消失変化のため生前の記憶もlostする ※クリスマスをよく知らないロリ正雪と牛御前は、キリスト教徒であるちえもんを聖杯の核として利用。 その知識諸々を用い、時に曲解し、このトンチキ特異点を形成している ※牛御前オルタは、頼光の鎧を着た、頼光の若い肉体(牛御前)の、頼光(頼光ママ)。つまりただのフルアーマー頼光なので普通に強い。 存外強い彼らに苦戦を強いられる中、突如ベツレヘムの星が大きく輝き、ブチギレちえもんが召喚され形成逆転! 聖なる焔を撒き散らし、倒されても倒されても3日と言わず3秒で聖杯から再誕召喚される不死身のちえもんに、なすすべなく羽交い締めされるロリ正雪。 その活躍に思わず伊織も「やはりデウスの…「関係ねぇって言ってんだろ!!」 マスター(ロリ正雪)を人質に牛御前を倒した一行は、聖杯の外殻であるベツレヘムの星を界剣にて破壊するため、伊織のサンタパワー(霊基リソース)をトナカイタケルに注ぎ込む! するとトナカイタケルが光り輝き、赤き衣を纏ったサンタタケルへと霊基再臨!! 界剣の解放と同時に地上からも界剣にて空想樹と星を同時撃破! ガラガラと崩れ去る空想樹、更地となった江戸城後にソリに乗って降下するサンタとカルデア組 合流し空を見上げるとキラキラと天から降りてくる光が一つ 星の中から現れた、その願いのこもってない純粋な聖杯を伊織がキャッチ── >赤選択肢 トナカイタケルを背後から袈裟斬り、リソースを奪い霊基再臨、盈月再演 イベント後編お品書き 剣鬼> 剣聖夜行>>>>>> 可惜夜を希う>>>>>>>> 聖夜幻想>>>> プロフィール4 剣鬼伊織 彼の奥底に眠る、今は失った筈の抗い難い、源流(はじまり)の衝動。 イギリスの悪妖精、レッドキャップの帽子を被った事により変質した宮本伊織が、トナカイタケルを切り伏せ、霊基のリソースの返上をすることにより変状した、宮本伊織のもしものカタチ。 サンタ服は血染めの袴に、赤い帽子は朱色の鉢金に、鋭き目付きは月夜の如く、しんしんと冷たく紫色に濁る 心に灯る熱はただ一つ、かつての儀の結末、相見えた剣戟のその先へ 聖夜の空想樹が崩壊を始めた際、聖杯を手にした彼が願ったのは、かつての戦いの再演。 結局試す事さえでき無かった、八起怒涛を打ち破る術、その成否を、その結末を見届けるまでは─── スキル変化 五倫の教え  →退け我が五倫 A (残りHPに応じて攻撃力とクリティカル大UP) 聖夜の共鳴絶技→使用不可 レッドキャップ→剣鬼 A (攻撃力大UP 人属性、セイバー属性特攻付与) 補足 マスターは契約したサーヴァントの夢を見る 過去に生きた彼らの記憶と在り方を、そしてその思いや心象風景すらも、魔力パスを通して夢という形で知覚する それはレッドキャップを被り伊織がサンタ化した際も同様で、トナカイのタケルが彼のサーヴァントとして発生した折に、その精神(こころ)と魂(記録)がパスを通じて流れ込む しかし、儀のタケルを元に作られしトナカイと繋がったサンタ伊織は、儀のタケルが知る記録を そして儀のタケルと深く繋がった"過去に生きた宮本伊織"の心象すらも知覚し、その失った筈の源流を記憶として呼び起こしてしまった 要はサーヴァントとマスターは魔力パスで繋がり相手の過去を夢を見る事になるので つまりこう 渚の記憶→  魔力パス─ 儀の伊織─儀のタケル≒トナカイタケル─カルデアのサンタ伊織 しかし剣鬼としての宮本伊織はあの可惜夜の彼だけ 人々の営みや、これまでの己が人生、そして大事な家族や友を、全て切り捨てるほどの思いと渇望は、サーヴァントという死人である彼には本来得難きもの だが現状の彼は妖精であるレッドキャップの帽子を被っているので、思考回路が多少妖精寄りになっている よく言えば童心、悪く言えば我儘である 三臨に至ると、擬似的な妖精眼を発症。 プロフィール5 宝具 擬似天眼・燕返し ランク:なし 種別:対人魔剣 レンジ:1~2 最大捕提:1人 たった一つに至るための、六つの経路 彼の師である宮本武蔵が天眼を使いたどり着いた──あらゆる無数の未来を見据え、たった一つの勝利を手繰り寄せ、その他一切の可能性を無に帰す一刀両断の極致 だが彼は、宮本伊織はそのような天賦の瞳を持ち合わせて居ない。 しかし儀を駆け抜け、無数のサーヴァントと戦った戦闘経験、相手の意を見透かす妖精眼(グラムサイト)、そして持ち前の聡明さによって、思考を極限まで巡らせ、たった一つの勝ち筋を、無限大の選択肢の中から残り六つにまで絞り込む事が出来る。いわば擬似的な『測定』と『予測』の、"剣戟限定千里眼" ならばそれらを同時に、比翼の理を持って太刀筋をなぞれば、自ずと勝利が転がり込む。 その他一切、五閃、五体を切り捨てれば─── 格上と相対した時に使用される必殺、確殺の奥義。 己を顧みない諸刃の剣では有るが、理論上相手を知れば知るほど精度は上がる。 まさに彼の生き様が身を成した、相手を理解する事で勝利を掴む、合理の剣の究極の形。 されど、かつての彼は、たとえ相手の理を知ろうとも、心情までは察する事が出来なかったようだ。 カード種別:バスター単体 ヒット数:1 必中、無敵貫通 敵単体に超強力なセイバー特攻攻撃[Lv.1] OC:セイバー特攻極大付与(1ターン) 自傷ダメージ(HPと同値) 経過ターン数に応じて自傷ダメージ軽減 ※小ネタ トナカイの瞳の色は、夏は黄金色の瞳にターコイズブルーの差し色が入る しかし冬になると雪に紛れたコケ類を探すため、紫外線を感知出来る特殊な深い豊かな青色の瞳へと変化する そのトナカイの特色を表すかのように、タケルと混ざり合った伊織の瞳も、深い紫色の瞳へと変化したのかもしれないね > 帽子を被り、自身の属性が変化した時から、渚の記憶を垣間見たその時から、彼は自分がどう退去するか考えていた。 己が渇望を優先し、民草を危険に晒す悪鬼なぞ、此処カルデアには、ましてやマスターの従者としては相応しくないからだ こんな記憶を──この衝動を持つ自分はあってはならない、悪しき者、許されぬ者だ 早々に霊核を破壊し、再召喚を乞うべきだと思っていたが、彼の……この犬のようにまとわり付いてくるトナカイはそうともいかない 己が死すれば彼も消える、一蓮托生比翼連理 どうしたものかと思案を重ねる、そんな内にあれよあれよと騒動が起こる 身を焦がす戦、内容は相当不出来だが、心躍る強き者との戦いに、チリチリと欲の油に火が灯る このような喜びを彼は、自分は味わっていたのかと、歓喜と共に、どうすることもできない嫉妬が芽生える 剣としての最高峰、既に没した我が師、そして尊くも麗しき大英雄と剣を交え、果てていったあの夜に ──そうだ、どうせ死すべき定めなら、アガり方は最高の方が良い そのような誘い言葉、聞こえたのは妖精の仕業か己が本心か 杯は己が内に手にある、どうするものかと思案するのは───事を起こしてからで良いだろう 心は剣に乾いている あの可惜夜を、俺は切に希う >>>>>> 〜※出撃制限※〜 セイバークラスのみ出撃可能 ⚪︎××××× タイマン固定 ──総力戦── ※エネミー・剣鬼伊織は常に確立回避と応刀状態という特殊なバフを持ちます。 回避判定になるとカウンターとして応刀が発生しますので、必中や無敵貫通を使って応戦しましょう。 プロフィール6 剣鬼伊織は、かつて可惜夜にて没した宮本伊織ではない。 レッドキャップを被った際、彼が思い出したのは渚の夜の、たった一つの思い出のみ。 その他の事柄は全て彼自身が、セイバーとの関係性、人づてに聞く儀の詳細、そして自身が抱いた憧れと本性、それら元に(もしそうであれば…) と、己が行く末をエミュレートしたもの。 正に剣鬼の影法師。だがあの夜の、己が渇望の根幹を思い出し。そして儀の結末、美しき彼との決闘を想い描いた彼にとって、今回の騒動は、そうするに足るだけの思いと衝動があった。 結局の所、彼は不貞腐れていたのだ。想像をするだけで身震いがするほどの恍惚の日々。 強者と相見え、戦い、駆け抜けた、かつての伊織の生き様に、己が知らぬ自分自身の運命に、自分ながらに随分ずるいと思い至ってしまったのだ。 >>>>>>>> 「馬鹿者…己を捨てる剣など…それは戦ですら無いただの自殺行為だ…」 吐露するように吐き捨てる、彼の選択を 「そう…かもしれないな…だが、それでも俺には……目指したい高みが、届かせたい切先があったんだ」 血染めの二人、倒れ伏したその姿はあの時のような、されど今宵は二人揃って血染めの衣装 「やはり…君たちサムライの事はよくわからん…」 「ああ…だが、そういうお前だからこそ…その剣の頂に……触れて見たいと………思ったんだ」 ひゅうひゅうと呼吸が浅い、切られた臓腑は熱を持ち、身体は急速に体温を削ってゆく 「でも…これで君は満足だったのか?」 伊織に切られ、自身の血で衣を染めた、血濡れの皇子が浪人に問う 「ああ…何も思い残す事はない………しいて言うならばカルデアのマスターには悪い事をした…」 「全く…残される身の事も考えよ…あれは幾分辛いものだぞ……」 「……………そうか、それはすまない事をした」 「よい…あれは君であって…キミでは……ない……」 そう言うと血濡れの皇子は光となって退去する キラキラと煌めくエーテルの光が空を舞い、登る朝日にかき消える クリスマスの夜が明けた、眩いほどの暁光に、伊織は眉をひそめながら、此度の戦を思い出す 心躍る戦い、満たされる乾き、己が渇望の巡る先、そして 「すまない…そして…ありがとう…セイ…バー……」 そう言葉を残し、彼は朝日に消えてゆく 幕間 月夜の残心 をクリアで解放 聖夜の共鳴絶技(使用不可)→お揃いの剣飾りD (自身にガッツを付与) エピローグ 君思う、それ故に > ツリーの崩壊、宮本伊織が聖杯を手に入れ、背後から袈裟斬りにされるその瞬間 (嗚呼…伊織…君がこうする事は、これを望む事は薄々気づいていた) 自身に記憶が有るのなら、繋がる君も記憶を有し、あの夜の先を望むのではないかと (大丈夫、私が消えても、此処には逸れの者達、カルデアのマスター、そしてもう一人の私がいる………それに) 薄れゆく意識の中で、君の生涯を思う。 幼き日に刻みつけられた、狂おしいまでに身を焦がす、君の人生の根幹衝動 それでもなお、人の世の営みを重んじ、己が欲に蓋をして、息もせぬまま生きてきた、彼の優しい生き様を─── (稀な我儘も良いだろう…しっかり者のいい子には……とびきりのプレゼントをあげないとな……!) そう納得したような、にこやかな笑顔で、もう一人の私に伊織を託し、サンタの英霊は光となって消えていった ─ 追記 実の所、サンタ伊織はサンタの英霊ではない。(えぇ…) 事の経緯はクリスマスが近づき、これに乗じてイオリにプレゼントでもあげようと思い立ったヤマトタケルだが、彼の喜びそうな物が一向に思い浮かばない。 混迷極まる思案を重ねる内に────    (プレゼントは私…♡) ────などと。一瞬でも思い至ってしまった。 すぐさま頭をぶんぶんと振って、世迷言を忘れ去ろうとしたが、一度生まれた思いは消えぬもの。 その思いは時同じくして帽子を被った伊織の変異と結実し、儀を駆け抜けた由来と合わさり、"プレゼント"を 子供 に贈るため"奔走"するサンタクロースとしてのタケルを生み出す事となる。 つまりサンタパワーの源泉はトナカイタケルの方にあり、伊織はただ殺戮帽子を被っただけの妖精野郎である。 しかし成立の根幹が儀のマスター(主)とサーヴァント(従)という背景のためか、なぜかタケルの方がトナカイ(従)の役になってしまったようだ。 (逆に妖精に近づいた伊織はサンタを助ける赤い帽子のクリスマスエルフの役柄に近しい) 最終的に、イベント後半で自分自身(霊基リソース)を彼にプレゼントする事となるのだが、 そのおかげでもう一人の私との戦いという、彼にとって最高のプレゼントを渡すことには成功したようだ。 イベント後は、あの夜の記憶を徹底封印、カルデアの記録は秘匿管理、及び一部削除を行い、クリスマスの騒動は何事も無かった事となる。 ただ一つ、寂しく手元に残るのは、聖夜の江戸商店で買い合った、互いを想い贈り合った筈の、サンタとトナカイを模した剣飾りのみ。 かくして、聖夜に起きた奇跡の戦いは、一夜の幻想となったのだ。 END ※変異してしまった通常伊織は、イベント後に葉っぱで再召喚されるので問題ありません。 ※ガチャ排出による再召喚の後のサンタ伊織は、レッドキャップの影響のない、渚の記憶無きいつもの伊織と全く同じ。 カルデアに自身が二人いると紛らわしいので、平時は霊基の主幹を相棒に押し付け、彼自身は戦闘や訓練時以外は基本霊体化してその辺をウロウロしてます。 ※三臨状態の時は記憶のロックが外れ、タケルと一体化し剣鬼としての側面を見せます。 が、彼もまた既に心は満たされているので、ことを起こす事はもう無いそうです。 しかし妖精眼はそのままに、イタズラ心も多少悪辣。 持ち前の観察眼を持ったまま、いたずらに心を読んで来るので、多少返答応答はイジワルに マスターやタケルをからかい、紫色に濁る艶やかな流し目と共に相手の心を揺さぶって来る。おにちく ─ オマケ 「セイバー」 そう呼ぶと二人のタケルが振り返る 「紛らわしい事この上ないな……」 こめかみを抑える伊織、するとトナカイの方が 「なら私の事をセイバーと呼ぶが良い!儀をセイバーとして駆け抜けたのが由来なら、私の方が相応しいだろう!」 などと意気揚々と言い放ち、そこにタケルも 「な………ッ!それはないだろう!記憶というならこちらにだって有る!そも貴様は自身のクラスを今一度見直すが良い!」 と売り言葉に買い言葉 ぎゃーぎゃーと口論を交わす二人だが (なんともまぁ…かしましい事この上無いな…) そう辟易と、しかしその騒がしい口論に、自身でも気付かぬ朗らかな笑顔を浮かべる宮本伊織。 しかしどんどんヒートアップし、ただの悪口合戦から拳を振り上げ喧嘩に発展しそうな気配を感じた伊織は 「あい分かった(パシィ)、なら俺が勝手ながらに決めて良いか?」 二人の口論を制するように、ズイと前に出て場を諌める 「むぅ……まあキミ自身が決めてくれるなら文句は無いが……」 そう不満げに納得するヤマトタケル、対するトナカイは自信満々に笑顔を浮かべている。 自身がセイバーと呼ばれる事を信じてやまないのだろう、トナカイは多少アホなのだ。 「なら決めるが、そもカルデアに所属する以上、マスター殿の主観を慮るのが肝要だと俺は思う。ならば便宜上、セイバークラスであるタケルをセイバーと呼ぶのが筋という物だ。故に、俺はこのトナカイをタケルと呼ぶしか無かろう。」 喜びと驚き、二つの顔が並ぶ 「ふふん!やはり伊織も最優たる私がセイバーに相応しいと思「待ってくれイオリ!私もキミと共にセイバーとしてあの夜を駆け抜けた主従だぞ!?それになんだか扱いが雑ではないか!?」「…………。」 言葉に割り込み五月蝿く捲し立てるトナカイに 「そうしょげるなトナカイの私、私がセイバーである事には変わりはないが、伊織に名前を呼んでもらえるのは、それはそれで嬉しいのだろう?」 ニマニマと自身を嘲笑うタケル 「それとも何か?君は伊織にオウスとでも…「それは違うだろう!!!」 赤面し、剣を抜いてタケルを追いかけ始めるトナカイ。ひょいひょいと逃げるタケルは笑いながらの鬼ごっこ。 (どちらにせよ…五月蝿い事には変わりないのか……) そう天を仰ぐ伊織、すると、そこにトナカイから逃げおうせたセイバーことタケルが近づき、伊織の耳元に口を近づけそっと一言 「二人きりの時は別にオウスとでも呼んでくれても良いのだぞ……♡」 甘い耳打ちに狼狽する伊織 そんな言葉を残し「じゃあ私はマスターの所に行ってくる!!」とそのまま走り去ってしまう。 呆然とする伊織、そこにキュッと袖を掴まれる感覚。 セイバーに逃げ切られたトナカイが顔を伏せながら伊織の袖を掴んだのだ。 「私が………トナカイやタケルと呼ばれるのは別に文句は無い……仕方ないと納得もできる……ただ……ただ私は…あの戦いの日々を…あの夜の記憶を…約束を……君自身に軽んじて欲しく無いだけだ…」 「君に記憶が無いのは知っている…だが…それでも…せめて二人きりの時はどうか…あの時のように"セイバー"と呼んでくれないか………?」 しおらしい、泣きそうな顔で見上げるタケル。 自身の逸話ではなく、儀での記憶を主軸として生まれた彼女にとって、それは思った以上に重要な事だったようだ。 「分かったよ"セイバー"、ほらこれで良いか」 "そのような似合わぬ顔をするな"とでも言いたげに、彼女を優しい声色で抱き寄せ、ポンポンと頭を撫でる伊織。 そんな彼の優しさに、ムスッとしながらもギュッと伊織を抱きしめるトナカイであった。 「しかし」 顎に手を当てポツリと一言 そのままサンタ服の伊織に抱きつくトナカイの耳元に顔を寄せ 「褥では──オウスと呼んだ方が良いのか?」 などと、無礼極まる言の葉を、妖精らしく揶揄うように囁くのだった。 イベント中の幕間    どちらの名を呼んだのか   イベント終了 ────────────── 24/12/31 年越しちゃんぽん ゴーン、ゴーン、とカルデア内のスピーカーから除夜の鐘の音が鳴り響く。機械的な音でも年の瀬の情緒は案外守られるようだ。 そんな音声をBGMに、伊織の長屋を模した部屋では、肉のぶつかり合う音が聞こえる。 「んぁ…っ♡イ…イオリ…ダメだ…♡もうこれ以上気をやってしまっては……ん゛ぉ゛っ っ っ♡」 日本武尊が獣のように、バックで腰を突かれている。バチュン…!バチュン…!と勢いよく、力強く、まるで除夜の鐘を鳴らすように。 口から漏れ出る喘ぎ声、その美しい鐘の音を打ち鳴らすは逞しき浪人。タケルは既に本日108回目の絶頂を迎え、このままでは煩悩の数を越えてしまう。 「大丈夫だセイバー、そこの時計を見てみろ」 快感に震える目でそちらを見ると、既に時計の針は12時を回っていた。 性の6時間、7日と3時間目──── 「ここからは姫始めだ、存分に気をやるがよい」 伊織はそう言うと腰の速度と勢いを早めた。 「お゛……♡んお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ♡」 ぬちょぬちょとネバつく音が増してゆく。 何度も気をやり幾度も震え、それでもなお伊織の腰は止まらない。 ムチムチと白く柔らかき桃尻が、腰を打つたび波打つ様に揺れ動き、その有様を見ながら伊織は(まるで臼の中で踊る餅のようだ)と深く感じ入る。 その餅を試しに叩くと、バチンと気持ちのいい音が鳴り、赤く浮き出る大きな手形と、快感に締まる背筋と膣壁。 紅白に染まる尻、その縁起の良さに(年も明けたし餅を仕込んでおくか…)と、餅つきのように腰と手を交互に打ち付け、時折餅米をすり潰すようにゴリゴリと奥を擦ってタケルの具合を確かめる。その快感に嬌声を上げ、日本武尊は本年4回目の絶頂を迎える。 既に顔は枕に埋め、しなだれるように尻を上げ、喉奥からは餅を詰まらせたような呻き声をあげるばかり─── バチュン!バチン!と音がする。浪人が自らの硬いきねで餅をつき、大臼ならぬオウスを震えさせる。深夜の餅つき大会は始まったばかりだ。 ─ 「しまった!可惜夜だ!」 愛しい相手とのラブラブエッチ。両者この夜伽が終わっては欲しくないと想い合った結果、重なる思いが、共有された心象が、 "固有結界:可惜夜 "を展開し、永遠に終わらぬ夜を再現してしまった。 (このままでは初日の出が……) 元旦に登らぬ朝日、そんな懸念を抱いた伊織は、タケルにオトシダマを決行する。 「んむ゛っっっ………♡」 伊織の腰振りが上がる。いや、手数が増える。 空の型に切り替え、分身した二人の伊織がタケルを前後から犯す。後ろを犯し乳首両愛撫。前から犯し接吻舌愛撫。二本差しは武士の嗜み。 縦横無尽の快感に翻弄されるヤマトタケルは思わず肉壺を締め上げ、伊織の股間の秘剣ゲージも鰻登り。 この猛攻にタケルが絶頂した瞬間、(勝機!)と秘剣・タケル嬲り! 逃げ場無き六閃必中の抽挿射精!多次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)による過痴態屈服絶頂(プシャア・メスイッキ)にて、股下の外殻もプシャァァァ!とブレイク!その衝撃に流石のタケルも深く気をやり意識は途絶える。 夜の終わり、明ける曙光、最終的に伊織はタケルの玉体を堕とし、腹奥の福袋に玉のような赤子を授けるのだった。 終わる/明ける ─────────────── 2025 25/1/18 多頭飼い 「うぁぁぁ タ…タケル達のリードを引いた宮本伊織が廊下を練り歩いてる!!」 多頭飼い、宝具レベル1×6体、今回のピックアップで召喚されたタケル達だが、 「伊織と別れたくない…」「誰を基準に重ねるのだ…?」「最初に召喚された私に決まっているではないか!?」「結局一人余らないか…?」 などと多少のいざこざがあった結果、重ねる事無くそのまま運用する事となった次第であった。 首輪に輝く錠前はロックの証。そこから伸びる赤いリードは伊織の手に繋がり、今はカルデア内のお散歩タイムというわけだ。 四つん這いでウキウキ気分で歩くタケル達、皆無事平穏に伊織とカルデアライフを満喫出来るのが嬉しいのだろう。夜は伊織の布団に寄せ合う様に眠りにつき、朝はみんなで伊織の用意してくれた朝食を楽しむ。その後の腹ごなしに散歩を楽しみ、ひとしきり遊んだ後は帰ってみんなでシャワーを浴びる。 ───ああ、楽しきかな、カルデアだけんライフ! そんな楽しそうなタケル達を見て、対する宮本伊織は終始にこやかな、しかしげっそりとした頬で微笑んでいる 「流石に6人分の限界魔力は回せないなぁ…」 そのようにカルデアの技術顧問に言われた以上、ヤマトタケル達への魔力供給は、カルデアの電力ではなく宮本伊織が賄う事になったのであった。 ─ ぴちゃぴちゃ、ぬろぬろ、ねちょねちょと、卑猥な音が暗い部屋に響く 場所はカルデア、伊織の部屋。長屋を模したその部屋で、一人のオスに六匹のメスが群がっている。 一人は舌を絡めた口づけを、一人は彼の指で己を慰め、残り四人は彼の膝元に顔を寄せ合い、取り合う様に彼の男根を舐め上げていた。 魔力供給。粘膜接触による魔力の譲渡、その役割を請け負った伊織は、毎晩六匹のタケル達のお相手をする。 淫らな舌の動きに翻弄されながらも、熱き肉壺に長き指を咥えられ、尻を振りながら長き肉竿に群がる美しき相貌のメス犬達は、舌を伸ばして彼の欲をいたずらに掻き立てるばかり 天女と見まごうほどの、見た目麗しき英雄達の性乱舞、見るだけで絶頂しそうな肉体が、己の体に絡みまとわりつく状況、ハニトラ英雄と名高いヤマトタケル六人に伊織は太刀打ちできるのか──── うん、どうにかなった 腹天状態で失神するタケル達。穴という穴から精を垂れ流す有様に、夜伽の激しさが垣間見える (秘策を用いなければ危ない所だった──) 流石の伊織も六人相手となれば部が悪い、なのでメニューを開き設定から難易度を初心に変更し、文字通りウブになり攻めあぐねるタケル達を、セイバー特攻アペンドスキルの乗った長魔羅で念入りに犯し、体力が無くなれば時を止めておにぎりを食べ、淫靡な締め付けには股間の応刀を持ってカウンター絶頂で突き崩し、溜まった秘剣ゲージにて股間の絶技、六人六閃必中の同時挿入絶頂アクメダウン(全画面&キモい納刀)を喰らわせたのだ だが流石の伊織も疲労困憊、満身創痍でべっしょりとタケル汁で濡れた布団に倒れ込む するとその汁がキラキラと光を纏い空に立ち登る、エーテルで構成されるサーヴァントから放たれた体液が、肉体を離れ魔力となり宙に霧散していくのだ 蛍の様な淡い光に満ちる室内、そんな優しい光に照らされるタケルの安らかな寝顔を見つめ(やはり、貴殿は美しい───)と思いながら死んだ様にぐっすりと眠りにつくのだった おやすみ ──────────────── 25/3/22 ドラゴンタケル 「つまりアナタも"勇者"というワケね!!」 カルデアにて出会ったエリザ(勇者)とタケル。 かつて王の勅命にて日本平定、つまり東奔西走(ドラゴンクエスト)を成したという逸話を話半分に解釈したエリザベート・ブレイブは、一方的にタケルを勇者と認め、竜のオーブ(再臨素材)を無理矢理押し付けてきたのだ。 結果、日本が誇る英雄・日本武尊は勇者ヤマトタケル・ブレイブとして再臨する事となる次第であった。 「そ…そんなにジロジロと見るな伊織…」 伊織の部屋の隅でマントに包まるタケル その頭には鋭く伸びる竜のツノ、そして形の良い臀部の上には竜の尾を生やし、恥ずかしそうにビダンビダンと畳に打ち付けている 身に付ける甲冑はマイクロビキニもかくやというほどの極小であり、サイズが合っていないのか、胸や鼠径部からチラチラと秘部を覗かせる (流石に目のやり場に困るな……)と内心伊織は思いながらも 「まあ……そのような露出度でも別に問題なかろう。幸い此処(カルデア)に来てから、そのような姿(水着鯖とか)は何度も見てきた。始めは驚いたが…もはや見慣れたと言うものだ」 などと、しなくても良い慰めの言葉をかける伊織だが─── 「ほーう……そうかそうか…ならばキミは私の玉体が露わになっても別になんとも思わないんだな……💢」 自身の運命的な番(つがい)のつれない態度に、擬似的な竜化により高まったプライドが触発され、苛立ちと共に伊織の腕を掴み、ガバッ!と床に押し倒す 畳に倒れ込む男を見下ろすは竜の瞳(ドラゴンアイ)、縦に割れた瞳孔をキュッと引き絞り、大きく開けた口からは熱い吐息と鋭い犬歯を覗かせる その眼下、伊織に覆い被さる玉体は怒りと興奮からか仄かに湿度と赤みが増し、揺れるビキニの隙間から膨らむ恥部の先端が垣間見える 「セ、セイバー……そう言う意味じゃ……んむっ………!」 有無を言わさぬ接吻、動けぬ相手への無理矢理の口づけ。乙女心のわからぬ朴念仁に罰を与えるよう、疾く口内を熱き舌にて蹂躙する 艶かしい熱が伊織の口の中を這い回る。しばし抵抗を試みていた伊織だが、その暴力的な攻勢に次第に腕がだらりと弛緩して 「……ぷはっ、ふふ…私の玉体の素晴らしさを、今一度我がツガイに再認識させないとな……」 ペロリと怪しく舌舐めずり、いつに無く攻め気のドラゴンタケルに、追い込まれた宮本伊織は一体どうなってしまうのか─── ─ Buster! Quick! Arts !   Brave CHAIN!!     Extra Attack!!! パリーン「ん゛む゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!♡♡♡」プシャァァァァァ 何も問題無かった 4度のブレイクゲージを経て、またもやタケルは失禁しながらスタンする いかに強大な敵であれど、戦い(バトル)となれば攻撃の先手は常にこちらに有り、タイマンである以上エクストラアタックが確定することは火を見るより明らか レベル120。フォウくんの足跡だらけのカードにペタペタとシールが貼られ、アペンド解放済みセイバー特攻追撃技巧のフルスペ伊織にとって、もはやタケルはただのカモであった 速攻でスキル3種を使いバフと星を重ねると 鞘の剥けた敏感な竜の逆鱗に、星集中クリ威力UPの乗った器用な長い指先で念入りにクリクリとArts攻撃を行い 性格無比に舌を絡ませ、口内の隅から隅までQuickになぞり上げ、タケルの網膜に絶頂の星をチカチカと生み出し 竜特攻シールの乗ったえげつないストロークのBuster長魔羅で穿つように腰をバチュン!バチュン!と力強く打ち付け 追撃のエクストラこねくり回しキスハメプレスアタックでタケルはワンターンで勝手に腰砕け(ゲージブレイク)になってしまうのだ そうして伊織はタケル・ブレイブをブレイブチェインで何度もチェイン絶頂させ続け、 最後に獲物をグッと奥まで突き刺すと、OC3まで溜め切った必中宝具をトドメとばかりに解き放ち─── 「ほお゛っ…!んお゛っ…♡お゛っ♡んお゛ぉぉぉぉぉぉ♡♡♡」 快感に唸る竜の咆哮。 切ない最後の一撃に、吐き出される数多の星と快楽に、タケルはプシャァァァァァと己が恥を勢いよく撒き散らし、チカチカと瞬く虹ドロ演出と共に深く気をやり床へと倒れ伏した 軽快な勝利BGMの下、ズルリ…と魔羅が引き抜かれ、その快感にビクリと体を震わすヤマトタケル 大股開きで床に伏せ、秘部からはトロリと快楽の残滓を垂れ流し、虚な目のままヘコヘコと無意識に腰を揺らす姿は、もはや竜では無く潰れたカエルそのもの かくして、残機の無くなったタケルは目の前が真っ暗になり、竜の潮を浴びた宮本伊織は竜退治(ドラゴンクエスト)を無事に成し遂げ、もう片方の師匠、佐々木小次郎(ドラゴンスレイヤー)の弟子としての面目躍如と相成ったのであった。 取得した戦利品  伝説の剣 鏡の盾 光の勾玉 武尊竜の受精卵♡ ※ブレイクゲージを破壊する度に確定でスタンしエネミーの名称が変化します。 ヤマトタケル・ブレイブ→よわよわ勇者→クソザコ駄竜→メスイキトカゲ→伊織のお嫁さん♡   戦闘終了 ──────────────── 25/4/26 逆バニーアナル産卵アクメ地獄 逆バニーなのだった 春先、カルデアにてイースターが開催される事となったが、卵を隠すだけでは味気ないということで、サーヴァント全員が逆バニー霊基へと変貌する事となる 理由としてイースターという復活祭は、卵と兎を生命の誕生と繁殖……もとい繁栄の象徴として奉る性質があるのだが 今回は何よりぐだ子の「腹筋見てぇ〜〜」という純粋な願いを、余った聖杯が叶えてしまった結果である 結果、老若男女、麗しき乙女からむくつけき益荒男まで、圧倒的肌面積が卵を求めてカルデア中を徘徊する様は、控えめに言って地獄としか言いようが無かった 当然、我らが日本の大英雄も逆バニー霊基に変異する事となるのだが─── 「さて、此処にも卵が有るとの事だが」 「うぅ〜…」 イオリとタケル、いつもの長屋を訪れた両者、二人揃って逆バニー 三つ編みを解き流した髪、その頭部にウサ耳を付けるタケルは、首元に衿を模したチョーカーと短いネクタイを垂らし、腕にはピッチリとした黒いエナメル生地を纏い、足には鼠蹊部のラインまで伸びる黒いストッキングを履いていた そして黒く覆われた四肢以外、胸元から背中に腹部まで、その白き玉体を外気に晒し、恥ずかしそうに背を丸めている 対する伊織は涼しげな顔、同じく腕と脚に黒い生地を纏うが、首元の衿には蝶ネクタイ そして上半身には燕尾を模した裾の極短なジャケットを羽織っていた 「どうしたセイバー、そんなへっぴり腰では見つかる卵も見つけられないぞ。」 「ど、どうしてキミはそんなにも冷静なのだ!」 恥ずかしそうに両手で局部を隠し、真っ赤な顔で伊織に問い詰めるタケルだが 「木を隠すなら森だ、セイバー。平時であればこの格好は異常だが、しかし現状はカルデアの皆一様が悉く異常で有ると言える、故に、異常と通常は反転する。普通の服と言うのは皆が着るから普通なのだ、つまり今この現状は恥ずかしがる事もない。そして疑問や違和感を呑み込み、息もせぬよう周りに溶け込む事も、人の世を生きる上では肝要だぞ。」 氷の如し 冷静沈着の亜種スキルを持つ彼は、この異常事態であっても極めて冷静で的確であった 「…………キミがそう言うのなら、そうなのだろう、だが流石にコレは…些か際ど過ぎないか……?」 白き肌、うっすらと付いた筋肉、普段は日の当たらぬ箇所をふわりと風が通り抜ける 剥き出しの脇、割れ目を見せる尻、ギリギリを攻める鼠蹊部などは、頼りないマエバリでかろうじて局部を隠す程度 皇族にあるまじき扇情的な衣服、既に乳首は膨らんで、しかもそれを伊織の目の前に晒している訳で、羞恥に染まる心は肌を火照らせ、無闇矢鱈と心音を高鳴らせる しかし、恥ずかしがるタケルをそのままに、伊織は勝手知ったる自身の部屋の探索を始める 春先とは言え、外は極寒のカルデア施設。逆バニーという肌寒い衣装を慮ってか、空調は普段より高めに稼働している その少し暑めの室温に体温は上がり、微かな汗を滲ませ、身体はむわりと仄かな湿度を帯びる そんな状態で伊織は散策を続ける 土間の下を探そうと、その際どい股下のまま足を広げてしゃがみ込み 天井付近を探そうと、その両手を上に掲げ、引き締まった胸筋腹部に両脇までもさらけ出し 戸棚の裏を探すため、その双腕に力を込め、腰をグッと引き締めながら重い戸棚を持ち上げる その表情は真剣そのもの、しかし剥き出しの腹筋、丸見えの乳首、引き締まる腰と鼠蹊部のライン、大きな手を強調する手首のカフスの質感に、ぴっちりとした袖をパツパツに張らせる二の腕の筋肉 それらを眺めるタケルは(この浪人…スケベ過ぎる……ッ!)と、否応無く目に付く肉体美に、心の中で無意識の称賛を与えていた 「ふぅ…しかしながら…まるで見つからないな。」 ある程度の探索を終え、仄かに息を切らした伊織が呟く 「仕方ない…アレを使うしかないか…」 そう言うと伊織は立ち止まり、ゆっくりと深呼吸を始め、呼吸を整える 見えぬ物への道標、失せ物への最終兵器。 伊織は瞑想のように神経を集中し、 全身の気力を高め魔術回路を開き、 その経路に自身の魔力を注ぎ込み、 その活力を眼球へと集約させると、 ─────Rボタンを押し込んで、 お助けシステム"導き"を発動させる 暗き視界の中、ふよふよと漂う謎の光が動き出し、そしてその蒼き軌跡をもって卵の在処を暴き出す 「……………え?」 「……………は?」 導く先はセイバーのわくわくスポット。もとい、その玉体の臍下。 さらけ出された腹部に光を灯し、そこに、その奥に、卵がある事を指し示す 兎肉は鳥肉、是、江戸の常識 坊主の為の食肉文化、兎を鳥と偽る異常常識 兎霊基となったタケルは、自身の白鳥伝承も相まって、その身に卵を宿す事と相成ったのだ 「なるほど、こんな所に隠してあったとは……では取り出すぞ、セイバー」 「……………え?」 イースター、誕生と繁殖の祭事 卵を探し出すという単純な法則(ルール) 聖杯はその魔力にてその原理(イデア)を用いた異界常識をカルデア内部に作り出す ──暴かずにはいられない、解き明かさずにはいられないヒトの獣性 その本能を足がかりとした強烈な卵探し催眠はカルデア中に広がり、勿論、神性を持たない伊織にもバッチリと効いていた つまり氷の如く冷静のまま、彼は静かに狂っていたのである かくして、ヤマトタケルのアナル産卵アクメ地獄が今─────始まる ─ 「ほっ……お゛っ……んぉ゛……っ!んぅぅぅぅぅぅぅっ!お゛ぉぉぉぉ……………ッ!」  ぼ り ゅ ん ! 産卵アクメ。地を這う獣では決して成し得ぬ奇跡を、この大英雄は成し遂げた。 伊織の部屋の中、煎餅布団という簡易的な巣の上で、肛門から本日6個目の産卵を迎えるタケル。 その姿は蹲踞の姿勢、股を開き腰を据え、両手は頭の上でぴょんぴょんポーズのまま、深くイキんで産卵を促す。 兎と卵は繁殖の象徴。バニー服を身に纏い、年中発情期な兎さんのポーズを取ることによって、魔術的類感効果を促し、よりいっそう兎として卵を産みやすくなるのだ。 「良し!残り二個だぞセイバー!」 その傍らには宮本伊織。彼はタケルの後ろに座り込み、逆バニー助産師として手厚くタケルをサポートしていた。 気張るタケルの背中を支え、後ろ手から乳首を弄り、その大きな手で腹を撫でながら、視線を集中させ残りの卵の数を数える。 「ひぃ……ひぃ……ふぅぅぅぅ゛ぅ゛……ん゛お゛っ!!!」 メリメリと穴の広がる音、皇族の菊の門を押し広げ、白き卵が顔を出す。 総排泄腔。遥か過去、元来生物はシンプルに口と肛門しか持っておらず、進化の過程で膣を会得した。 だが空を目指す鳥は身軽さを求め、その本来の在り方に戻るかのように、シンプルな膣と肛門を同期させた総排泄腔へと回帰する。 「お゛っ…!お゛お゛っ……!んおおおぉぉぉ………!!」メリメリメリ その機能は鳥(兎)と成したタケルも例外では無く、名実共にケツマンコと成った尻穴から卵をひり出す羽目となり、 多産な兎として生成された卵は先ほどまでS字結腸のさらに奥、直腸まで8個の卵が連綿と続いていた。 今は7個目の卵をひり出す最中だが、これまでの卵達よりもサイズが大きく、その身は一向に出てこない。 (大きい…!これは…やるしかないか!) 苦難の表情を浮かべるタケルを見て、宮本伊織は腕を動かす。 白く、うっすらと腹直筋の筋が浮いたタケルの腹筋へと、 赤く、ぷっくら大きく膨らんだタケルの乳首へと、その大きな手を添えて。 「いくぞセイバー!合わせろ!」 そう言うと、共鳴ゲージを利用し、硬く膨らみ切ったタケルの乳首を優しくぎゅぅぅぅぅっ!とつねり、その大きな手と指でタケルの臍下をグッと押し込む。 「お゛っ!ん゛お゛っ !ん゛ぉぉおぉぉおぉぉっ!!!」  グ ッ !ぼぉ………ぉりゅんっっ! 二人揃っての共同作業、息を合わせた共鳴絶技。 鳴り響く嬌声と共に勢いよく押し出された卵は、括約筋の圧を受けながらも晴れて外の世界へと飛び出した。 ホカホカと湯立つ拳ひとつ分の大玉。 その暴力的なサイズをひり出し終えたタケルは、快感と疲労に目を細めながらも何故か、何処か一仕事終えたかのように清々しい笑顔だった。 『卵を産んだという充足感』 それは出産の達成感にも、射精の快感にも、そして排便や放尿の開放感にも似ていた 遺伝子の記憶。かつて性交と出産が同時だった時期。大海原を生きる生命の、放精と放卵という原初の性行為。 その遥か過去の快感を、肛門から子孫をひり出す繁殖の達成感を、遺伝子に刻まれし祖先のクオリアを、タケルは無意識に感受し、その充足感に脳を焼かれていた。 しかし残る卵はあと一つ、未だ腹の中に残ったまま。 (最後の一つ…これはかなり奥の方に有るな…) ふぅふぅと荒い息のタケルの後ろで視線を凝らした伊織が思う。 直腸の上の方、下行結腸の根本に取り残された一つの卵。 この難敵に伊織は、タケルの直腸の動きを促す為、その長き指を総排泄腔へと刺し入れる。 「ん゛ひぃ゛っ!イ…イオリ!其処は…ぁ……おぉ゛…ん゛おぉっ…………♡」 ぬぷりと彼の長い指が体の奥へと侵入し、その熱く柔らかき内壁を弄る。 にちょにちょと、ぬちょぬちょと、卑猥な音を出しながら、緩み切った肛門の裏側を撫でられる感覚に、思わず自然と腰が浮いて、腸液をトロトロと垂れ流し悦びを表してしまう。 霊体であるサーヴァントは排泄をしない。その為、溢れ出る腸液は"無菌無臭の潤滑剤"。 排泄という大任を忘れ、エッチ専用と化したその穴は、肉棒を求め熱くきゅうきゅうと蠢いていた。 しかしそれでは困ると伊織は、その長い指でねっとりとストロークを開始する。 肛門の浅い所をゆっくりと、何度も抜き差し往復を繰り返えし、タケルの脳と脊椎にビリビリと太い指の感覚が重く響く。 その懐かしさすら感じる太い物がひり出る感覚、つまるところ圧倒的な排泄感に、タケルの肛門はうんち穴としての機能を思い出し、つられて腸内も生理運動を開始してゆっくりと卵を押し出してゆく。 (イ…イオリが私の不浄の穴を…あの…剣を握る為の長い指で私のナカを弄っている…♡) 勝手知ったる彼の指、剣の道の為に日々努力を重ね、長く、太く、硬く、剣ダコを携えた努力の結晶。その尊き指を私の尻穴をほじくるために使っている。 そんな事実を、そんな罪深さを、背後から鍛え抜かれた腕に抱かれ、ゴツゴツとした男の指が尻穴を通る度に再確認し、その罪悪感と倒錯間に何故か心は昂りを覚え、思わず尻穴をきゅぅ〜〜っと窄めて抱きしめ返してしまう。 だが、それでは足りない。タケルの肉の蠢きを指で感じながらも、伊織は遅々として進まぬ卵に焦りを感じていた。 (卵は動き出したとは言え牛歩の速度、このままではセイバーの体力が持たずに気絶してしまう…) そんな危機感を抱きながら自身の手を見つめ、 (だが気絶したタケルから卵を取り出そうにも"俺の手は大きすぎる"!) と、流石の伊織もタケルの小さな体に腕を突っ込むのには躊躇いを抱く (ならば!これしかあるまい…っ!) 後ろから好いた男の腕に抱かれ、尻穴をくちゅくちゅと弄られ続けて夢見ごごちのタケル。 しかしその股下からズルリと伸びる黒い影。 セイバーの痴態に、既に隆起していた伊織の長き肉棒が股下から現れたのだ。 「行くぞセイバー、"お迎え棒"だ……!」 「ふぇ………?……………ッ!ん゛お゛っっ!」     ぬちゅ…………ズ……ップ ン ! 突然のアンブッシュ、愛しい指がちゅぽんと引き抜かれると同時に、より長く、より硬く、より情熱的な肉の棒がタケルの肛門へと侵入する。 先程まで撫でられていたS字結腸の更に奥、本来届かぬはずの箇所への暴力的な乱入に、 脊椎から脳天まで串刺しにされるような衝撃が走り、タケルは目を見開き喉奥から嗚咽を漏らす。 ヒューヒューと前後不覚な荒い息、後ろを振り返ると宮本伊織が膝立ちで、なんと私の体を抱えながら串刺しにしているではないか! 「では……動くぞ」 そう一言、その後に感じる浮遊感と再度の衝撃。軽い体を抱き抱えられ、そのまま上下に揺するようにグポグポと、私の体を使って抽送を始める。 攻められる、責められる、不浄の穴。彼の長き陰茎が、長いストロークでズルズルと抜かれる度に排泄感が脳を焼き、返す刀で差し込まれる度その強い衝撃が脳を叩く。 荒波に揉まれるような浮遊感、しかして強きその波に呑まれるほど高まり沈む陶酔感。 気づくと私の足は抱えられ、赤子の排尿の様な、足を広げたカエルの如き大股開きの無様な身姿で伊織の抽送を受け入れる。 素肌を晒すバニー服、その前面は見せびらかすかの様に晒し上げられ、しかし空いた背面からは密着した彼の温度が伝わる。 そんな無様を、そんな温度を、尻穴を突かれながらも受け入れる自身に、悲しみとも違う深い感情が臍下から燃え上がる様に焚き上がる。 左耳から彼の吐息が聞こえる。その熱く切ない呻きにも、私の身体は感応してトロトロと更なる潤滑剤を生み出すばかり。 そしていつしか衝撃は無くなり、代わりにぬちょぬちょとした官能的な響が部屋を覆い尽くし、 私の穴は彼の肉棒を完全に受け入れるにたる順応を示していた。 ぐりゅんっと胎がかき混ぜられる、気持ちいい ずりゅりゅと肉棒が引き抜かれる、行かないで ずちゅんっと彼が飛び込んでくる、嬉しい♡ 荒波からさざなみへ、寄せては引いてく彼のゆりかご、しかして感度は高ぶるばかり 耳奥で誰かの溶けた濁音が聞こえる、分からないままに喉奥がひどく震えている、すでに何度も気をやって、抜いてさし入れるたび、ぱちぱちと脳は爆ぜるだけ 狂ったようなしあわせがずうっとあたまをしはいする、でもなんであろう、さざなみがどんどん荒々しく──── 「セイバー……ッ!出すぞ!」 ずむんっ!と大きく彼の腰が密着する。その一番近い距離に目を見開き喜びを感じると共に、急激に、彼の吐精が胎奥を満たした。 「───────ぁ」 胎奥に本流。ドプリドプリと吐き出され、私のナカを、どんどん満たしてゆく、熱。 その脈動に合わせるように動き荒ぶる彼の肉棒が、欲を吐き出しながら私の奥壁をグリグリと擦り上げる。 その外では彼が力強くぎゅ〜〜っと私を抱きしめて、ゼロ距離を目指すように震えながら密着を続け、再度幾度と吐き出される彼の熱。 その熱を溶けた脳で感じ入る、満たされる彼を見て、満たされゆく胎を感じ入り、自然と込み上げる愛しさが、火照る体に混じる熱が、更なる脳を溶かすことを、深い愛情を持って知らしめる。 深イキのまにまに、体を巡る感度、質量を持つほどの充足感が脳を満たし、喜びと悦びで歓びが満ちる法悦感。 肌が震える甘美な痺れ、それがじんわりと余分無く身体を満たし、心を満たし、胎奥を満たし尽くす。 ───故に、胎奥に潜む余分など、どろりと抜き出た彼の熱と共に、ころりと床へとこぼれ落ちた さっきまでの喧騒はどこへやら、聞こえるのははぁはぁと荒い息 びっしょりと汗に濡れた男が、小柄な英雄を抱えている。 その英雄も全身は汗にびっしょりで、顔に至っては涙と涎でぐしょぐしょだ。 「出たな……セイバー………」 荒れた息で男が喋る 「ああ……そうだな……」 同じく掠れた声で英雄が答える しかしその笑みは満足気で、トロリと溶けた目尻で先程の耽美を思い返すよう そんな英雄を彼はそっと布団へと降ろす。汁気に濡れた布団の上、英雄はそっと自身の腹を慈しむよう撫で上げた。 じんわりと染み入る彼の熱。その溶けゆく温度に思いを馳せながら、目を閉じしっかりと心の奥へと刻み込む。 (嗚呼……このような状況下であっても…ポコン……彼の熱は心地良く…暖かいポコンものなのだな………ポコンポコン…………………んん?ポコン) 腹奥に違和感、先ほどまでの熱が無機質な物に変わる感じ──── 重複妊娠。繁殖旺盛な兎の特性である。 たとえ胎に子を宿していても兎は再度妊娠可能であり、 加えてナカに迎えた彼の精液、そして深き愛情と濃密な魔力供給による想像妊娠も加わり、溢れ出したタケルのリソースは、余分を吐き捨てるよう、その胎に新たな卵を生み出したのだ。 (………………………………………) チラリと彼の方を見る。その彼の瞳は、新しい冒険へと胸をときめかせる少年のようで─── 「よしセイバー!今一度だ!」 ゾクリと背筋を走る悪寒。脳裏を過ぎる情交の再演。 循環せしめし排卵の旅路、無限氾卵性機構、嗚呼、尽きることなきアナル産卵アクメ地獄。 かくして、エッチな兎さんは、皮を剥がれたその白き身姿のまま、ガマ穂とは言えぬ濡れた煎餅布団の巣の上で、何度も何度も何回も、伊織の股間のカメさんとの勝負に負け続けたとさ おしまい ──────────────── 25/5/7 ゴールデン子供ウィーク相撲 ──②── 5月6日 「ふむ…長かったゴールデンウィークももう終わってしまうのか…」モシャモシャ… ゴールデンウィーク、輝ける黄金の休日 その最終日、伊織とタケルは長屋の居間で余った柏餅を食べていた 「セイバー…だから柏餅の葉は食べるものでは無いとあれほど…」 少し高めな少年の声、その声の持ち主である宮本伊織がセイバーに三度目の注意を促す。 「いや?食えるぞ?こちらはサルトリイバラの若葉を使っているからな、渋みも無いし香りも良い」 そう答えるタケルの姿はゴールデンビキニ、金色に輝く薄い布地を煌めかせ、その真白の玉体を大気に晒している 「しかしセイバー、いつまでその格好でいる気だ?」 「無論、明日になるまでだ。折角の勝者の証、せめてゴールデンウィークが終わるまでは着ておく方が良いだろう」 天下一こども相撲最大トーナメント。ゴールデンウィークにカルデア地下闘技場にて行われた、世界一の日本男児を決める戦い その決勝にて対戦相手であるザ・日本オブ男児こと坂田金時(ゴールデン)を打ち倒し、見事勝利を収めたタケルは優勝者の証、チャンピオンベルトならぬゴールデンビキニを授与されたのだ しかし今の伊織にとってその格好は毒である。 テラテラと光るビキニはその曲線を滑らかに表し、その小さい布面積が、タケルの乳首や鼠蹊部を否応なく主張させる そんな扇情的な格好に、伊織の"子供の身体"は否応なく反応してしまう 「む?……ふふ♡また股間の逸物が成り余ってしまったのか?やはり子供の身体は元気が有り余っているのだな…♡」 そうネットリと熱を孕んだ声色で、しなりを持った猫のように、四つん這いにてしゃなりと伊織に近づくタケル 「仕方ない…♡今一度、この私が伊織の荒ぶる男の子を鎮めてやろうではないか…♡」 獲物を睨む蛇の目、金色に輝く琥珀色の瞳を煌めかせ、ヤマトタケルは伊織少年の腰履きに手を掛けるのであった… ─ ①──── ──5月5日、端午の節句、こどもの日 伊織の長屋の入り口には和紙で出来たささやかな鯉のぼり、 そして居間の奥には木彫りで出来た武士甲冑が佇んでいる。 「パリパリ…モグモグ……うむ!このカシワモチとやらは美味いな!む?どうした伊織、もっと食べないと早く大きくなれないぞ!」 「分かった…分かったからセイバー…餅を顔に押し付けるのをやめてくれ…あとその葉は食べるモノでは無いぞ…」 長屋の畳の上で柏餅に舌鼓を打つタケル。その座る膝の上には宮本伊織が"すっぽりと収まっていた"。 こどもの日───男児の健やかな成長と、立身出世の願いを込めた祭日 子供サーヴァントに自然とバフが掛かるこの日だが、数日前、その願いに反するように、どごぞのマスターと盾の声霊、そしてどごぞの師匠の幻影が、カルデア男鯖の霊基グラフに改竄(ハッキング)を仕掛ける。 具体的には聖杯(所持品)という魔力リソースを、その辺をふよふよ浮いていた愉快型魔術礼装ことルビーちゃん(悪ノリ)を介して、霊基トランクにダイレクトコネクト(USB接続)させただけである(無許可) 結果、カルデアにショタサーヴァントが溢れかえる事となり、五匹のセタンタがカルデア中を逃げ回り、赤子にまで回帰したアンデルセンは様子のおかしいキアラに捕まり、子供ゴールデンを見た頼光と酒呑は恋愛回路に異常をきたし、牛御前に至っては溢れ出る母性本能に吐血を強いられ床でもんどりを打っていた。 そんなわけで、ギリ男鯖判定に引っかからなかったヤマトタケルは、肉体が男児へと変化してしまった宮本伊織を、子供をあやす様に超絶猫可愛がりをしていた。 「ふふふ…しかしあのイオリがこんなにも愛い幼子になるとはな……」 元服前の男児、11〜12歳目前の第二次性徴期少し前の肉体 高かった背丈は私より低く、大きかった肩幅も今や小さく頼りない 何よりあのゴツゴツとした大きな手も成長前の瑞々しい様相で、ポカポカと体温は暖かく、そのふわふわの髪の毛が揺れるたび自然と朗らかな笑みが溢れてしまう。 そんな満足気なタケルを尻目に、ムスリと伊織は不満気な様子で、タケルの庇護を甘んじて受け入れている。 「セイバー…あまり子供扱いをしないでくれ…その…なんというか…座りが悪い…」 少し高めのソプラノ声。見た目は子供、頭脳は伊織、幼いこの身でタケルに甘やかされるという状態に、伊織はえもいわぬむず痒さを感じていた。 「何を言うかイオリ、せっかくこどもの日に子供に成れたのだから、これを機に十分楽しまないと損では無いか!」 「いや…貴殿は楽しいのだろうが…此方としては困惑の方が大きい…」 座るタケルの膝の上、背後から抱きしめるタケルの柔らかな香りに包まれる伊織は、その背中から伝わる体温につられて心臓の鼓動を高鳴らせる。 女慣れしていない子供の体、綺麗なお姉さんに抱かれるような感覚を幻視する肉体は、伊織の思考を無視して、身勝手に初恋のような興奮を燃え上がらせる。 つまるところ、童貞に戻った肉体は、伊織の精神にも影響を与えているのだ。 「さて、カシワモチも食べたし…次はショウブ湯だな!せっかく子供に戻ったからには広く感じる湯船を存分に味わおうではないか!」 そう言ってタケルは伊織の手を引き、一緒に風呂場へと向かうのだった。 ─ 湯船の上に菖蒲の葉が浮いている ぴちゃ…ぴちゃ…ちゅぴっ…ねろぉ……♡ 剣の形をしたその葉は、古来より邪気払い、魔除け、武運長久の象徴とされる ちゅぽ…ちゅぷ…ちゅるるっ……♡ そんな菖蒲の爽やかな香りが満ちる中、子供に戻った宮本伊織は湯船の淵に腰を掛け その下半身、大きく開いた股の間、小さくも大きく膨らんだその陰茎をヤマトタケルに舐められていた。 「セ…セイバー……んッ!」 「ちゅるるる………ちゅぽ……♡ふふ…流石の伊織も…子供に戻ってしまっては可愛らしいモノだな……♡」 皮をかむった幼子の魔羅。ピンとそそり立ち、愛らしく隆起したその成長前の若々しい陰茎の姿に (あの伊織の雄々しき長魔羅も…かつてはこのように愛らしい姿だったのだな…♡) と、感慨深く思いに耽り、うっとりとした目でその雄棒を眺めている。 きっかけはなんだったのか、脱衣所にてチラリと見えたタケルの乳首か、はたまた身を清める際に伊織の体を密着して洗ったが所以か、それとも共に浸かる湯船の内で彼を背後から抱きしめたせいか─── そのような艶美な状況に、幼子の肉体は勃起制御など出来るはずも無く、何はともあれ気付けば伊織の陰茎はピンと硬くそそり立っており、そんな状態を見かねてかタケルは彼の成り余るモノの処理を始める。 小さく、可愛く、愛らしいソレを、大事なモノを扱うように慎重に口へと含む。 温かい熱に芯の入った柔らかな硬さ。恥ずかしそうに皮を被り、親指程度の長さのソレを、ネロネロと舌の上で優しく嬲り上げる。 するとピュルリと飛び出す苦く若い蜜の味、子供ながらの包皮の先から、オスの証の先走り汁がトロリトロリと溢れ出す。 塩辛さに青臭さ、若い男児が漏らす興奮の味。 思わずタケルはニンマリと笑い、気をよくしながらその蜜の出所を舌で攻め立てる 未だ包皮に包まれたる亀頭、その皮の淵をネロネロと舌先でなぞり上げ、あまつさえ舌を包皮の内側へと侵入させ、柔らかな包皮に包まれる感触を楽しむと、その奥にはつるりと艶やかな舌触りと、若いオスの最も濃い味が出迎える その味と香りを舌先で感じ取っていると、敏感な亀頭を舐められる感覚に座る伊織の腰が震える様子 そんな姿を上目遣いで見初めながら、円を描くようにゆっくりと舌を動かし、丁寧に亀頭を磨きながら慎重に亀頭の皮を剥いてゆく そして皮をしっかりと剥き終えると、ちゅるりと口を離し、真新しいピンクの亀頭が外気に触れ、ピクピクとその身を震わせた。 唾液に濡れた亀頭がてらてらと、艶やかに、熟れたチェリーの様に輝いて、弱々しくも初心なその身を必死に大きく膨らませ、先端からはトロリと蜜を垂れ流す。 そんな健気に震える姿を見たタケルは、いたずらに ふぅー と吐息を吹き掛ける すると刺激に慣れていない先端は、剥き出しの敏感な神経を風に撫でられ、ビクンと大きく戦慄くと、ピュルリとささやかなカウパーを吹き出した。 見上げるとそこには蕩けた伊織の顔 嗚呼、あの伊織がこうも弱々しく、あの雄々しき肉棒がこうも初々しくなろうとは… 幾度なく攻められ、幾度なく負かされた彼と彼"自身"の弱体化、そんな普段のイメージとかけ離れたギャップに、タケルの心はムラムラと腹下の熱と共に燃え上がる そしてふと、ある疑問を抱いたタケルは、そのまま伊織の対面に立ち上がり、肩に腕を回しジッと伊織の瞳を見つめ…… 「問おう………"キミの精通はいつだ?"」 不躾な質問、猛る心臓の鼓動のままに、熱に浮かされ惚けていた伊織は、その質問の意図をゆっくりと理解すると、蕩けた顔を更に赤く染め上げ、目線を逸らし恥ずかしそうに 「数えて……十三の時だ…」 震える声で言葉を漏らし、その言質にタケルはゾクリと心身を震わせて 「なら…キミのハジメテは私のモノに成ってしまうな…♡」 熱を孕んだ声色で、湯船の縁に腰を掛ける彼を跨ぐと、ゆっくりと腰を下ろして自らの秘部に、若く未熟な肉棒を受け入れる。 ちゅぷり、とタケルの熱き体内に入り込む伊織の陰茎 その瞬間、鋭敏過ぎる初心な亀頭は、未だかつて味わった事のない激し過ぎる快感に、大きく急激にその身を膨らませ 温かな熱に包まれた竿は、腰奥へと伸びる未開通の神経に膨大な情報を流し込み、伊織の思考を待たずして本能は反射運動の指示を出す。 ガクンッ!と前に突き出る腰、ぎゅぅぅっと力み上がる会陰部、キュッと迫り上がる小さな睾丸と、ガクガクと震え笑う膝。 そんな本能の自動制御に一拍遅れて快感を認知した伊織は、腰奥で暴れる感覚に、身に覚えのある初めての動作を予感して 「しまっ………んんッ………!」 ぴゅるっっっっ!ぴゅるるっ!!ぴゅるるるるるっ!!! なす術もなく、彼は人生二度目の精通を迎えてしまう その感覚は例えるなら初めてのしゃっくり。 文字通り会陰部が自分の意思を離れ、快感を伴いながら身勝手にギュッ!としゃくりを上げる 全身はその衝撃に硬直し、脳はその快感に白く染まり、その快感を伴う会陰部の力みは、再度幾度と続く会陰部の脈動を持って、更なる快感の上乗せを繰り返す。 更に未通であった敏感な尿道は、初めて通る粘性の液体に驚きながらも、その内側を擦る未明の快感を脳髄に送り込み、ひり出される前立腺の開放感と共に脳に過剰な充足感を幾重にも押し付ける。 そんな知り得ていたはずの、初めての精通、初めての衝撃、初めての快感を、タケルの内へと吐き出す伊織は、思考も定まらないまま幼い本能に従い、種付け相手を無意識にギュッと抱きしめてしまう。 気持ちよさに目が眩む、解るのは爆ぜる心音と温かな相手の温もり。 そんな彼の震える姿に、そんな彼の吐き出す熱に、ヤマトタケルは満足げに伊織をしっかりと抱きしめ返す。 ぴゅるりぴゅるりと吐き出される子供の子種、懸命に震え、子の儘に子を成そうと稼働を続ける彼の幼き生殖器 そんな倒錯的な状況に、彼の初モノを奪い、そして上書きをしたという事実に、溶けた倫理と情欲のままうっとりと目を細め、薄暗い悦びがゾワゾワと心と体を満たすのを、タケルはジッと深く感じ入る。 そして脈動の収まりと共に身体の強張りが消えると、コテン、と伊織はタケルに体を預けるようにしなだれかかり、その動きに幼い竿は ちゅぴり…と肉膣から抜けおおせる。 ふぅ…ふう…と消え入りそうな呼吸音。全力を尽くし、初めての大事を成した肉棒と肉体は、時折りピクリと震えながらも、疲弊と共にじんわりと"繁殖を成した達成感"を伊織の頭蓋の内に深く深く刻み込む。 そんな伊織の背中をさする、昂った熱は未だ冷めず、熱を保った幼なげな背中を、初仕事を終えた若きオスを労うように、優しく、誇らしさを讃えるようにゆっくりと撫で上げる。 「ふふ…よく頑張ったな…♡」 交尾とは言えぬ暴発じみた交わり、しかして正しくオスの本懐を成した彼と、必死に種を吐き出した生殖器に、心の底からの賛辞を送る。 頭を撫でながらその頭皮にキスを落とす。その感触に気付いた伊織はゆっくりと顔を上げて──── 「あ……」 タケルの瞳に映るは汗に濡れた幼顔、その滴る髪を額に貼り付け、頬は赤く染まり、垂れた目尻は未だ涙を浮かべていて、いずれ端正になるであろう顔立ちを、未だ愛らしいその顔を、熱に惚けた有様でふにゃりと蕩かしきっていて。 何よりその熱い吐息と熱を孕んだ瞳、そして股下に触れた、ピクリと跳ねる彼の肉竿の感触。 肉体が初めて感じた人生最大級の快感。それは頭の先から指の先、末端神経の先の先までじんわりとした幸福感が支配して、脳に、頭蓋に、肉体と魂に、一生消えぬ性快感の閾値を刻み込む そしてチリ紙に吐き出される本能的な悲しみを有する無駄撃ち射精では無く、生物的達成感に満ち足りた繁殖交尾による精通は、悲哀に暮れる賢者タイムを打ち消して、若き肉体は次の吐精を求めてピクピクと、竿をイキリ立たせて己がツガイに交尾の催促をする ───つまり、彼の幼げな肉体は、未だ子作り相手として私を求めているのだ ドクリ、と心臓が喜びに跳ね上がる。求められる喜びに、何より庇護欲を誘う幼げな彼の精一杯のオスの本能に、愛らしさと背徳感が脳を灼き、手籠に堕とす悦びにフルフルと背筋に身震いが走る。 「────全くキミは、先程射精したばかりというのに、もう私に次の子を孕ませたいと思っているのか?ふふ…将来有望な男の子(おのこ)だな♡」 そうして額に張り付く髪を手櫛で整えてやる、熱を持った瞳、泣きそうな顔、赤く染まる頬と、震える柔らかそうな唇。 その唇に魅入られたまま、タケルはゆっくりと己が唇を引き合わせ、くちゅりくちゅりと舌を絡ませ合いながらも、ぬぷりと下の唇にも彼を迎え入れる。 瞬間、快感に驚きびくりと硬直する伊織の体。そんな彼の反応に喜びながらも腰を揺らすと、その快楽に伊織の本能が反応し、ヘコヘコと腰を動かすそぶりを見せる。 本能任せの拙い抽送、しかしその初めての動作にオスとしての門出を祝い、優しくもやらしい喜びに心が溢れ、 「ぷはぁ……♡」 と一度唇を離したタケルは彼の耳元に─── 「いいぞ…♡いくらでも貪り…存分に吐き出すが良い…♡」 そんな言葉を口にして、餌を覚えた幼き猛獣を前にして、枷の外れた若き肉体に走る欲望を何度幾度と受け入れて、子供の体力が尽きるまで、ずぅ〜っとお風呂場で遊び続けたタケルでしたとさ。 長風呂    終わり ─ ────③  5月7日 00:00── 「ん お゛っ っ ! !」 突然の圧迫感、振り返ると少年だった彼がいつの間にか大人の姿になっていた 男子三日会わざれは刮目して見よ 子供になってから数えて72時間、伊織にかけられていた魔法は、シンデレラが如く見事に消え去っていた つまり、後背位でヘコヘコとショタチンポで腰を振る伊織を味わっていた最中、元に戻った伊織の陰茎が急激にタケルのナカを埋め尽くしたのだ! 「なるほど…つまりここからは大人の時間という訳か」 ゴチュンッ!と先程までとは違う圧倒的な長さと硬さを持った陰茎の衝撃がタケルの腹奥を突き抜ける 柏餅、つまるところ甘味、それをたらふく食べていた伊織は、既に股間の共鳴ゲージもギンギンの満タンになっていた そうとなればもはや子をあやすようなもの 調子に乗ったタケルを可愛がるように、共鳴絶技四十八手にて強制連携を行い、腹奥に何度も魔羅を突き出し、胎奥に何度も吐精を浴びせ、足りなくなれば柏餅を食べ、更なる子の種を腹奥へと注ぐ そうすること数時間、夜の取り組みで黒星を重ねたタケルは、幾度となく絶頂し、畳に敷かれた四角い土俵に潮を撒く そうして、最終的に子供相撲大会の優勝者の腹は、注がれ続けた子種によりまるで子を成したかのように大きく膨れ上がり、 勝者の証である金ビキニを身に付けたまま、滾つ瀬による飛沫舞、つまりゴールデンアクメ腰ヘコ放尿による不浄負けにて最後の休日を締め括るのであった。 ゴールデンウィーク 試合終了 ──────────────── 25/5/22 腕ガンドASMR聞きてぇなぁ 一日目 導入 二日目 朝 食事 三日目 昼 耳かきと昼寝 四日目 夕方 シャンプー 夕暮れ 風呂 ───ここまで 五日目 NO image 六日目 夜 布団 夜這い 00:00 手復活 七日目 深夜 お仕置き ────────── 一日目 導入 「セイバー危ない!」 「……………ッ!イ、イオリーーー!!」 「全治一週間だね」 「そうか」 カルデア医務室、ダヴィンチちゃんの診断 敵の魔術を食らった伊織は怪我こそ無いが、両手が全く動かない状態になっていた 「その魔術…というか呪術だね、物理的では無く概念的、いわゆる魂や精神面から肉体や霊基を変容させる類のものさ。 今回のは初めて見る魔術基盤(タイプ)の術式なんだけど、幸い効力はそれほどでも無さそうだから安心していい、大体一週間もすれば自然と治るさ。 でも今すぐ解呪となるとこれまた厄介なものでね…未知の魔術基盤となると、その基盤の解析や術式の構築にも結局一週間はかかりそうなんだよ」 「つまり?」 「両手にガンド、7日ターン行動不能だね」 「なるほど」 「ならば私がイオリの世話をするしか無いな!!」 こうして、両手が使えなくなった伊織と、庇われた手前責任を感じ、介護を申し出たタケルとの共同生活が始まる─── ──────── 二日目 朝、食事 トン、トン、トン、と包丁がまな板を叩く音が聴こえる 場所は伊織の部屋、長屋を模した土間作りの厨房で、ヤマトタケルが割烹着を着て伊織のために朝食の準備をしていた 「それで、実際どうなのだ腕の具合は。」 「そうだな、まず肩や肘は問題なく動く。これなら這うことや起き上がる事も可能だろう。しかし手首から先が全く持って動かん。感覚は有るが…さながら糸の切れた絡繰り人形のようだ。」 「なるほど、確かにそれではまるで剣を振れぬな。」 「ああ、これでは食事もままならない。それどころか日課の鍛錬や木彫りも出来ず…どうして時間を潰せばいいものか…」 「はは、暫くは瞑想しかあるまい。」 お腕にぺたぺたとご飯をよそい、味噌汁と共に膳へと移し居間へと向かう 「幸い霊体で有るが故、下の世話の心配はしなくていいが……と、すまない。食事の前にする話題では無いな。」 「ふふ…いつになく饒舌だな伊織。これは内心そうとう参ってると見た。」 膳を伊織の前に置き、その向かいに座るタケル 「………仕方なかろう。動かす手が無い以上、口を動かすしか無かろうよ。」 「ならば私が伊織の手となろう、ほら、口を動かす時間だぞ。」 そう言うとスイとご飯を掬い上げ、伊織の口へと箸を差し出す 自身を覗き込む美しき相貌。朝日を反射しキラキラと輝く前髪、割烹着の肩口に編んだ黒髪を垂らし、口元には穏やかな笑みを浮かべ、白魚の様な手は琥珀色の瞳と共に期待に満ちてジッとこちらの動きを待っている まるで美人妻に甲斐甲斐しく世話を焼かれるような有様に、流石の伊織も座りが悪そうだ 「な、なあ……流石にこれは恥ずかしい。やはり貴殿の界剣でこの手を治す事は出来ないか?」 「ダメだ。魔力消費量の多い界剣を使うのはカルデアに迷惑がかかると断ったのは伊織だぞ?観念して疾く口を開けよ。」 むぅ、と伊織は自身の軽率な発言を呪いながら、暫し目線を泳がせた後、意を決したように目を閉じ口を大きく開ける そこにすかさず箸を運び、ひょいと口の中に飯を運ぶタケル 「どうだ、美味いか?」 「………ムグムグ…ゴクン、ああ、食えるぞ。」 「………美  味  い  か  ?」  「あ、ああ……美味いぞ。」 「ならば良し!」 満面笑顔のタケル。この後も嬉しそうに甲斐甲斐しく伊織の食事を手伝い、朝から夜までベッタリと世話を焼くのであった ─────── 三日目 昼、耳かき 「暇だ……」 一人の男が座禅を組み、死んだような瞳でそう呟いた 場所はカルデア伊織の部屋。呪いにより手が動かなくなり三日目の伊織は、クエストでの戦闘や日々のルーチンワークであった剣術の鍛錬、そして趣味の木彫りすら封じられていた そうとなれば当然やる事も無く、昼の食事を済ませた後の彼は、座禅を組んで瞑想に至るしかないのだった 「ふむ、相当に暇と見た。いつも死んだような目をしているが、今の君の瞳なら死んだ魚の目の方がまだ活き活きと見える。」 その傍ら、声を発したのはヤマトタケル。 気を抜いてだらりと畳の上で頬杖を付きながら寝転がり、暇する伊織の観察をしていた。彼は暇なら暇なりに楽しめる英霊なのだ 「そのように空虚な瞳で瞑想を続けていれば、いずれ悟りを開いてネハン?とやらに至れるのではないか?」 「……言い過ぎだセイバー、俺に即身仏にでもなれと言うのか?そも貴殿の考える空虚は仏説における空虚の観念とはまるで違う。虚しさを抱えたまま涅槃に行ければ、仏も苦労は無かろうよ。」 「むぅーー、なるほどそういうものかぁ」 「…………嗚呼、そういうものだ。」 そんな言葉を交わし、またも無言に戻るふたり 気の知れた仲、言葉無くとも苦にはならず、タケルはこの緩やかで平穏な時間をまったりと感受している しかし伊織はそうとも行かない。この何も無さすぎる生活に、心の内で一抹の不安と焦燥感が芽生えている (カルデアに剣客として身を置きながら、何もせずにのうのうと暮らしていて良いものか?戦いに出れぬのは致し方ないが、ただ飯喰らいは些か気が滅入る。何よりこの身は既に死んだ身で、剣士としても死んでいる今の俺に、果たして意義はあるのだろうか?) 明鏡止水は遥か遠く、鏡のような水面であれど、動かぬ水はその身を腐らせ澱みを底へと募らせる アイデンティティの喪失に、手持ち無沙汰な脳は無用な考えを幾度となく巡らせ、座する伊織は自身の不甲斐なさと、このような事で精神を乱す己が心の弱さに深々とため息をつく 「イオリ、そのため息は本日七回目のものだぞ。やはり剣を振れぬ事に相当気が滅入っているのではないか?」 「………む」 「いつも今頃は午後の稽古とやらに勤しんでいたからなぁ。君にとって振れぬ動けぬ働けぬとなれば、身体より心労の方が辛かろう。」 そう寝ながらに伊織を慰めるタケルだが 「故に!」 急にガバッと起き上がり 「これなる物を持ってきた。」 懐から取り出したるはふわふわの付いた細い竹棒。つまるところ、耳かき棒であった。 「………………………は?」 (この英霊は何を言い出すんだ?)と先程よりも死んだ目でタケルを見つめる宮本伊織 そんな猜疑極まる目線に晒されながらも 「ふふん、そう怪訝な顔をするなイオリ。先日、医務室でマスターがゴム衣装を着た婦長殿に耳かきをされているのを見かけてな、 その膝枕で気持ちよさそうに耳かきを受けるマスターの顔を今朝方思い出し、これなら伊織の荒んだ心も癒せるなと、医務室から急遽拝借して来たのだ。」 などと、胸を反らし自信満々に言葉を発するヤマトタケル、そんなタケルに 「───いや、霊体に耳かきは必要ないだろう……」 宮本伊織は極めて冷静で的確な判断を突きつける 「む…むむむ!…だ…だが婦長殿は ──『耳かきには耳の掃除だけでなく、迷走神経の刺激によるリラックス効果を生み出す意義もあります。』(※〜英霊婦長の耳かき検診〜トラック.3 04:32秒〜要出典) と言っていたぞ? それに、別の日にマスターに耳かきをしていたエレナ女史も ──『このふわふわ、梵天の梵という字はね、ブラフマーやアートマンの事を指すの。つまりこの耳かきも、ある意味マハトマの一部というわけね。』(※〜オカルトお姉ちゃんのマハトマ耳かき〜トラック.2 12:44秒〜求出典) とも言っていたぞ! つまり、イオリもこの耳かきをすれば矮小な悩みなど見事に吹き飛んで、ネハンに至る夢見心地になれるだろう!!」 「……………セイバー。」 「ん?なんだイオリ」 「もしや……これは貴殿がただ耳かきをやりたいだけではないか?」 「…………………………」フイッ 「顔を背けるな!やはり図星か!」 「べ……別にいいだろう!私は耳かきが出来て、伊織は安寧を得る。一石二鳥と言うヤツだぞ、これは!」 拗ねたように声を荒げるタケルに、伊織は本日八度目の深いため息をつくと 「わかった…なら耳かきを頼もう。」 根負けしたかのようにその場にゴロリと寝転がる 「……?い……良いのか?」 「良いも何も、別に不利益を被る訳でもないだろう。剣を振れぬ苛立ちに坐禅に身が入らないのも確かだ、なら貴殿に付き合うというのも悪くはない。」 「………武士に二言は?」 「………無い」 そう諦めの付いた声色で、タケルの願いを呑み込む伊織 「ふ…ふふ……そうかそうか!伊織は私の耳かきをご所望か!」 「五月蝿いぞセイバー、やるならさっさとやってくれ。」 大の字に寝転がり、煮るなり焼くなりと諦念に満ちた面持ち そんな彼の首元に、とてとてと近づき座るタケルは 「まあ任せておけ、この私に耳かきされる経験なぞ、滅多に無い事だからな!ほら、疾く頭をここに置け。」 ぽんぽんと膝を叩き、伊織の頭を迎え入れる その膝に頭を乗せると、柔らかな体温、そしてふわりと水と太陽の香り 見上げる先は顔、見下ろす琥珀色の瞳、ゆらりと髪を下に垂らし、逆光の影に覆われていても尚、その笑顔は眩しく燦々と輝いて─── 見惚れたなんて言えやしない。そう思いながらも、顔を背ける様に、耳を差し出すしかなかったのだ そしてふと、疑念に思った事を口にした 「そういえば………人に耳かきをしてやった経験は?」「ん?無いぞ。」 「………………………………………」 さらりと肝が冷えてゆく。言い返そうにも先ほどの言葉が彼の喉を詰まらせる (……武士に二言は?) (……無い) 人として、剣士としても死んでおきながら、武士の矜持すらも捨て去れば、それぞまさしく無我と言えよう 自身の軽はずみな言動を恨めしく思いながらも、もうどうにでもなれと腹を括り、動かす口も無い以上、諦めと共にだらりと体を虚脱させ、己が運命に身を委ねる 嗚呼、これこそまさに、この身は既にまな板の──── ─────────── 四日目 夕方 シャンプー カポーンと湯船の音が鳴り響く カルデア大浴場。 今は夕暮れ時、手が動かなくなる呪いを受けて4日が経過した伊織とタケルは、久しぶりの湯船に浸かろうという所だ。 「なあ、本当にコレは必要な事か?後三日もすれば治るというに、霊基の体でわざわざ風呂に入る意義はあるのか?」 裸のまま、腰布を巻いて風呂椅子に腰掛ける伊織が言う。 「ダメだ。霊体とは言え、人間らしい生活を心掛けるのは、精神衛生上とても大切な事だとダヴィンチ殿も言っている」 そう答えるヤマトタケルは湯浴み着姿。長き髪を一つに束ね、その美しき玉体にピッタリとフィットした白き衣を纏っている。 「しかし」 「しかしもなにも無い。特に君は自身の死の記憶も無く、生前から地続きの感覚なのだろう?呪いが霊的干渉である以上、精神面を万全にしておくのも完治を早める手段だ。ほら、湯を掛けるから目を瞑れ。」 そう言うとシャワーから温水を出し、伊織の髪を流し 「そのまま髪を洗うからジッとしていろ」 そしてシャンプーを手に取り、伊織の頭をわしゃわしゃと泡立てる。 自分より細い指先が髪の合間をすいてゆく。そんな動きに伊織はなんともこそばゆい感覚を覚えるが、その感触は存外気持ちが良く、自然と肩の力が抜けていく。 ゴショゴショ、カショカショ、と頭の上から耳の裏まで、細い指が奏でる音色が頭蓋を通して心地よく耳に響き、時折り「痒いところは無いか?」「ふふ、此処が気持ち良いのか?」などと耳に響く穏やかな声。 瞳を閉じ楽土を聴き入る。既に介護を任せて4日目、食事に歯磨き、果ては膝枕での耳かきから寝る前の添い寝まで、タケルに世話を任せる形になった伊織の体は、自然と心身を委ねるようになっていた。 「良し!では流すぞ伊織、次は背中だ。」 ざばー、とまずは頭から溜桶のお湯を流し、次にシャワーで丁寧に泡を洗い流すと、濡れた伊織の髪を軽く絞り整えて、ぽんぽんと優しく手拭いで濡れた顔の水気を拭き取る。 そのまま流れるようにスポンジに持ち替えると、備え付けのボディソープをそのスポンジにわしょわしょと馴染ませて、泡立つのを確認した後、力を込めてゴシゴシと伊織の背中を洗っていく。 「ふむ、やはり君の背中は大きいな。肩幅なぞ私の倍くらいはあるぞ。」 滑らかな泡とスポンジが、広くたくましい背を撫でる。 そのまま肩に、僧帽筋から右の三角筋、続いて上腕二頭筋から前腕を辿り、最後に大きな指へと流れ着くと 「ふむ、こちらは手で洗ったほうが良いかもな」 洗い難いと感じたのか、大きなスポンジを床に置くと、その泡に塗れた両手を使い、伊織の手や指先をマッサージを織り交ぜながら、隅々まで丁寧に磨き上げる。 ぬちょぬちょと、わちょわちょと、感覚だけの動かぬ手を、タケルの指に撫でられる。 そのくすぐったい感触に、そして自分の手との大きさの差異に、何故か伊織の心臓はドキリとざわめき、その心にむず痒を覚えた。 「うむ、次は左だ。」 そんな心の動きに気付かぬまま、右手を洗い終えたタケルはそのままの両手で左肩を洗い始め、モミモミとマッサージを加えながら伊織の左手へと辿り着く。 「しかしコレが全く動かないとはな…この大きさは剣士の手として誉れであろうに、これでは無用の長物もいいところだな」 洗いながらも、長さを確かめるようその指を握り、分厚い手のひらに浮かぶ硬い剣ダコを弄り、骨張った手の甲に浮かぶ柔らかな血管を撫でたあと、タケルは慈しむように深く指を絡める。 その指を握り返す事すら出来ない自身に、一抹の寂しさと不甲斐なさを覚える伊織だが。 「………よし、終わったぞ。次は前だな。」 そそくさと手を離し、自身の前へと移動するタケルに、伊織のセンチメンタルが一瞬で消し飛んだ。 ─ 「ま……!待てセイバー!洗うのか?前を?」 「………?なにを言うイオリ、後ろを洗ったのだから前も洗うのが通りだろう?」 「しかし……それは……それはまずい……」 「……………!、フフ…そう恥ずかしがるなイオリ、私とキミの仲ではないか!それとも何か?君はいつも後ろだけ洗っておいて前は洗わないと言うのか?」 「……………む」 「まあ任せておけ、この私に洗われる経験なぞ滅多に無い事だからな!」 そう手が動かなくなってから何度も聞いたような文言を吐くと、伊織の静止も気にもせず彼の体を両手で洗い始める。 「おお…やはり胸板は私よりも厚いな」ナデナデ 「ふふふ、さすがの伊織もここは弱いのか?」ワキワキ 「お!これは私も知ってるぞ!しっくすぱっくというやつだ!」サワサワ 鎖骨や胸筋を撫で、脇の下から腹斜筋を摩り、鳩尾から割れた腹筋まで、滑らかな細い指が伊織の身体を這い回る。 スポンジの事なぞ頭の隅に、この大英雄は伊織の鍛え抜かれた肉体を、自身とはまるで違う雄の体を手のひらで弄る事に夢中のようだ。 しかし伊織はたまったもんじゃ無い。腋を、乳首を、臍を、細い指先に不用意に撫でられる感覚。 その指の持ち主も自身の目の前にちょこんと屈み、小柄な体躯を無邪気に動かし、美しき顔を笑顔に染めて、愛らしく気ままに伊織の体を攻め立てる。 身を包む薄い湯浴み着も、湯水に濡れてピッタリと体に張り付いたまま、小さな肩を、なだらかに反る背筋とくびれを、そして形の良い大きな臀部を強調し、張りの有る瑞々しい肌を、そして乳首を、濡れた布地に透けさせて─── (…………ッ!) 腰奥に走る不本意な反射反応、意識外で起こる肉体の自律可動 股下にピクリと走る感覚に、伊織は慌て狼狽える─── シャンプーによる副交感神経優位状態(リラックス)、 脇や乳首や臍などの敏感な場所を愛撫される状況、 そして網膜に焼き付く天女と見まごう美しき肢体に、 腰奥に潜む本能が出番を違え、伊織の意思を無視して勝手に平滑筋を開いては、静脈の許容を越える血流を体の一部に流し込み始めたのだ。 現状膨らみ20%の甘勃ちでは有るが、このまま白膜が静脈を押さえ込むに至ると、高まる圧力に止まらぬ本勃起へと舵を切るのは自明の理。 今ならまだ間に合うと伊織はセイバーを静止しようと 「な……なあ、セイバー、もうそろそろ……」 「む、そうだな。次は足を洗わな…………………ぁ」 足へと伸びる視線、その道中には伊織の腰布。 血を集め膨らんだそれは僅かに、微かにタオルを押し上げていた──── ─ 「………………」 「………………」 二人の間に静寂が流れる。 気付かれた伊織は黙るしか無く、己を恥じる心に苛まれ、気まずそうに目を逸らす。 対するタケルも俯いたまま、固く口を噤んでいる。 が、タケルはおもむろにボディソープを手に取ると、そのまま彼の足を洗い出した。 (な………!続けるのか?このまま!?) 狼狽する伊織をよそに、タケルは無言のまま足を洗いながらも、チラリと彼の股下を覗く。 僅かに膨らむそれは、するりと足を撫でると、微かにピクリとタオルを揺らす。 (やはり…)と、確信と共に感じ入るのは驚きと恥じらい。そして胸奥に灯る小さな燻り。 気の置けぬ仲とはいえ、無遠慮に肌を晒し、あまつさえ気付かぬままに身体中を愛撫するなど浅慮極まる恥ずべき事。 しかしそれが伊織の、自身の行為があの朴念仁の欲を震わせたという事実に、徐々に脈拍は速まり、火照る体に腹奥が重く沈み込む感覚。 (あの伊織が、欲情している……私の手が…私の身体が…伊織を…興奮させてしまったのか……?) 混乱、動悸、疑念と期待。何のスイッチが入ったか、タケルはドキドキと胸を高鳴らせながらも、無言のまま伊織の足を洗い進める。 彼の大きな足裏を洗い、筋張るふくらはぎを擦り、最後に太ももの内側に至ると、またもやピクンとタオルを揺らし、期待に反応する逸物。 顔を上げると無言の伊織がこちらを見つめ、その息は普段より荒く、顔は火照り耳まで真っ赤に染ていて──── 「此処が……気持ち良いのか…?」 そんな彼の内腿をもう一度さする するとピクン、ピクン、と脈打つようにタオルは持ち上がり、快感に顔をしかめ、筋張る喉仏を鳴らして耐えるように目を伏せる伊織。 注がれる甘い快楽、一撫で毎に冷静を削ぐ繁殖本能。 血脈は血を送り、腰奥の勃起中枢は制御不能なこの状況。いかに優れた剣士であれ、肉体の反射を、自律稼働する生理反応を防ぐ事なぞ到底不可能な事。 そんな融通効かずの欲求に、はやる焦燥感に奥歯を噛み締め、無理矢理にでも冷静であろうと、これ以上の欲情を抑え込もうと、ふー、ふー、と荒い吐息で苦しそうに耐え忍ぶ。 そんな彼の健気さに、しかし、欲を求める切ない瞳に、見つめるタケルはたった一言 「イオリ………此方も、洗うぞ………?」 そう言葉を発し、緊張に震える手で伊織の腰布をゆっくりと取り払う。 すると布は力無くはらりと落ちて、隠されていた伊織の逸物がまろび出た。 現れたるは、およそ六割がたに勃起した伊織の逸物。 未だ張りは見せぬが十分に血を含み、ずんぐりと重たげに膨らむそれは、突き出すようにその身を前へ前へと伸ばし、角度は僅かに水平を超え、その姿は実を付け垂れる稲穂のような……開花を待つ六分咲きの蕾のような風情であった。 …………ゴクリ、とタケルの喉が鳴る。 誘われるように手を伸ばし、おっかなびっくりその逸物に触ると、びくりと伊織は体を揺らし、 そしてゆるりと握り込むと、手の内の肉竿はドクリと震え、脈動と共にその体積を増やす。 (嗚呼、─────熱い) 手のひらに感じる熱と脈動。初めて触れる彼の萎えた、──いや、勃ちかけのそれは、未だ柔らかく肉厚でありながらも、既に片手からはみ出す程に身を伸ばしている。 それをゆっくりと撫で上げる、泡にまみれた手を滑らせて、柔らかな身を根本から先までゆっくりと、薄皮一枚、優しく羽のように。 ふわりと肉竿に走る甘い快楽。劣情に耐えようと無言を貫いていた伊織だが、その甘美な刺激に肉欲はゆっくりと鎌首をもたげ、甘い吐息を漏らしながらも、困ったように眉根を寄せて、顔の熱と心臓の鼓動は高まるばかり。 つまり、彼はもはや、硬くなる逸物を止める術を持ち合わせていなかった。 「セ、セイバー…………」 弱々しい声に蕩けた顔、あの仏頂面が快楽に崩れる様に、情け無く吐息を漏らす様に、ゾクリとタケルは興奮を覚え、撫ですく手を更に早める。 一往復ごとにムクムクと伸びる陰茎。泡立つ手の内で肉棒は徐々に硬さを帯び、次第に皮もパツパツに張り詰め、身に纏う血管は掘り深く浮き立ち、先端の亀頭もミチミチと血を詰めて雁首の段差を高く際立たせる。 (ああ……どんどん硬く…雄々しく……たくましく………♡) そして往復する手の距離がいつのまにか自身の拳二つ分以上になった時、タケルは最後の仕上げにキュッ、と付け根を覆うように掴むと、そのまま泡を削ぐように根本から先端へと指を滑らせて─── きゅぅぅぅぅぅ……………べチン! 亀頭の先からツルリと手が離れた瞬間、その張力に陰茎はブルンと上へと跳ね上がり、勢いよく伊織の腹を叩いては、打音と共に抜身の姿を露わにした。 その身は七寸はあろうかという長竿。日本刀を思わせる反りと硬さをその身に宿し、先端の返しはより高く、揺らめく熱を持ちながら、濡れる身肌はヌラリと怪しく艶光る (硬い…それに……大きい……これは…私の顔と比べ遜色のない大きさではないか?) 宮本伊織の雄としての象徴。彼の子を成す為の繁殖器官。 見事に屹立する雄々しさに、そしてその彼の興奮と劣情の度合いに、タケルの視線の熱は増し、喉は渇き脈拍が上がる。 その長刀を食い入る様に見つめる。 長き竿は彼の心音と共にドクン、ドクン、と重そうに、しかしその硬さ故か、一切のしなりを見せず剛直に揺れ動き、張り詰めた身は憤るよう青筋をびっっしりと浮き立たせ、長きその身の下部に走る尿道海綿体は、精の通る経路の長さ如実に表し────それが自身の子種を相手の胎の最奥まで確実に送り込む為の器官だと言うのを嫌でも認識させられる。 (それに…こちらも…) それに気づいたヤマトタケルは、チラリとそちらに目を移す ガチガチに反り勃つ逸物の下、風呂場の熱にだらりと伸びた陰嚢。 その包み袋に恐る恐る手を伸ばし、優しく中身を確かめると、中に鎮座する睾丸は普段より、幾分か大きく張りを持っていた。 ───さもありなん。禁欲4日目、健全な男にとっては溢れ出る性欲の佳境。 更に普段とは違い戦闘や鍛錬といった運動も無く、坐禅と食事と睡眠を繰り返した結果 霊基の身体は魔力を蓄え続け、吐き出し口を求めてその身に欲を詰まらせる。 魔力と精は相互関係、変換可能なそれは睾丸の稼働を持って、伊織の体に欲求として蓄積されていた─── 「そうか…溜まって…いるのだな…イオリ……」 垂れる陰嚢を手に乗せると、ずっしりとした重みを感じる。 薄皮一枚を隔て、手のひらに感じる欲の重み。今なおグツグツと煮たつよう稼働を続け、彼の子種を生み出し続ける雄の根幹臓器。 その重みを感じ入り、そのままふわりと優しく皺を伸ばすよう、柔らかなるそれを、雄の急所である陰嚢を優しく洗う。 慎重に、やわやわと優しく、ひだの一つ一つまで丁寧に、念入りに 穏やかな愛撫の感触と、急所を握られる根源的恐怖。 その倒錯的な快感に伊織はゾクゾクと背筋を戦慄かせ、反射的に腹筋と会陰部にぎゅうぅっ、と力が入る。 するとキュッと睾丸が持ち上がり、陰茎は力みを持ってグググッと更なる張りを見せ、その先端、張り詰めた亀頭の先端からプクリと淫蜜を滲ませる。 「……………♡」 いつも冷静沈着な彼が、己が肉体の欲に振り回されている。 そしてその欲望の舵は、求める願いは私の手の内に有る。 自身の優位を確信したタケルは、あえて逸物には一切触らず股間部を中心に別の場所を洗い出す。 焦らすようにゆっくりと、じっくりと"伊織"を観察しながら、彼の感度を高めるよう、より良き場所を探し出すよう、太ももを両手でさすり、陰嚢を優しく揉みほぐし、会陰部を指でくすぐり、尻たぶとその先を撫で上げる─── その柔らかな快感の猛攻に、伊織は何度も声を漏らし腰を震わせる。 じくじくと、募る快感のまま一向に触れられぬ本命。ふぅふぅと上がる吐息に火照る肌、そして撫でられる度にビクンビクンと揺れ動き、ギチギチと怒りを持って痛いほど強張り続ける肉の竿。 尿道を満たすカウパーは既に行き場所を失い、鈴口からトプトプと漏れ出るばかり。興奮に、熱に、頭がどうにかなりそうだった。既に欲望は限度を超えている、もはや吐き出す準備は出来ている、あとは手が触れるだけで彼の苦難は終わるというのに。 「セ…セイバー、もう…これ以上は………」 欲望が堰を切る予感、竿は硬く硬直し、陰嚢は上擦りを始め、股下に熱が篭り会陰部が力みを極める。 苦難に眉を歪め、喉を通る吐息は熱く、泣き出しそうな切なさに、もはや射精さねば立ち行かぬといった様相。 そんな彼から放たれた弱気な言葉に、二マリとタケルは「そうか♡」と笑いながら立ち上がり 「だが、皆の共有施設を吐精で汚してしまうのは悪しき事、許されぬ事だぞ」 そう諭すように、揶揄うように言葉を発しながら、伊織の体にシャワーを流し、身を包む泡全てを流し落とす 「故に」 伊織の前に膝をつき、口を開けて更に一言 「こちらへと出すがよい……♡」 ───情欲に揺れる瞳、その目を薄く細め、小さな口を大きく広げ、両手にて肉竿を掴み、伊織の先端を厳かな口づけのように、ゆっくりと唇の奥へと受け入れた。 ── ちゅぷり…と、口内に彼の熱が加わる。両手には彼の切ない昂りが伝わる。 洗い終えたばかりの亀頭は艶々に清められ、一切の雑味なく純粋な彼の蜜の味が口の内に広がる。 両手に感じる熱と硬さと滑らかな肌触りは、ぷっくり浮き出た血管の感触を明確に浮き立たせる。 そんな味を熱を感触を、嬉しく思うのは自分の脳が茹ってしまったからだろうか。 彼の最も弱き処を口に含んだ充足感。 任された信頼を、預けられた情欲を、求められるまま受け入れる嬉しさに、霞む思考は更なる熱に浮かされる。 一方の伊織はその暖かな熱に、その柔らかな濡れた感触に、ドクリと大きく心音を鳴らし、股下から流れ込む快感が脳髄へと走り全身を悦びに染めていた。 待ちに待った肉棒への快感。肉体は歓喜に悶え、腰奥の本能は勇み立ち、腰は自然と前に出て、腹の筋がギリリと引き締まる。 その本能の蠢きを、両手と舌で感じ取る。 彼の力みと共に手の内で内圧を増す陰茎、そして口内でムクリと膨らむ亀頭から、ドプリと漏れ出す多量の先走り。 「…………!んぐっ……チュピッ…………コクリ…………ンフー♡」 オスの歓喜の応答に、うっとりと自尊に目を細める。チロリと鈴口を舐め上げると、またもや熱い蜜がトロリと奥から溢れ出し、撫でるように舌を回すと、グググと張りを持って亀頭が膨らむ。 そして見上げるとそこには苦しげに熱をもつ彼の瞳が、期待に満ちて私を見つめ、そんな彼の熱と悦びをもっと引き出そうと自然と舌に熱が入る。 「んまっ…ちゅぱっ……♡んむっ……れろっ…ねろねろねろ……♡ちゅぽっ…ちゅっ…ん……ぢゅるるっ♡」 艶やかな亀頭を、舌と吸引を持って啄む。 クポクポと先端を吸い上げ、ネロネロと舌でカリ裏を刺激し、ちゅこちゅこと両手で硬き竿を扱き上げる。 もっと彼が気持ちよくなれるよう、まるで餌をねだる雛のように貪欲に、疾く精を寄越せとせがむように。 だが既に限度を迎えていた伊織はその猛攻には耐えきれず、早くも会陰部に甘い熱と圧迫感を走らせる。 柔らかな唇がカリ首を刺激し、熱い舌先が鈴口を舐め上げる快感に、じゅくじゅくと前立腺は張り詰めて、 睾丸はギュルリと根本まで引き上がり、精管に子種を無理矢理でも送り込んでは、染み出す精嚢の液と共に射精菅内の濃度と内圧を限界まで高めゆく。 「…………セ……セイバー………ッ!」 吹き出る予感、法悦へと至る一歩半。 己が限度を感じ取った伊織は、一言タケルに声をかける。 そんな苦悶を浮かべる伊織へと、タケルは柔らかに目を細め 「いいふぉ……ふぉく、射精ふが良ひ………♡」 彼の亀頭を咥えながら言葉を発すると、そのままぐいっと奥まで咥え込み 「……………っ!」 その竿を満たす温度に、極まる感度が弾け飛び──── 暖かな口内に、己が欲を吐き出した ブビュルルルルッ!!ブビュッ!ブビュルッ!ボビュルッ!ビュブビュルルッ!ビュルルルルルルーーー! (ングッ!!!……………んっ!………んん!………ん!………ゴクン………ゴクン…………ゴクン…………) 口を満たす彼の熱、舌を伝う苦味と粘度、好いた男の絶頂の証。 脈動の度に吐き出されるそれは、すぐさまタケルの口を埋め尽くし、しかし漏れ出ぬようにと必死に喉奥へと迎え入れる。 粘膜に絡みつくそれを慎重に、尚且つ迅速にコクンコクンと唾液と共に嚥下して、それでもなお衰えぬ勢いに驚嘆しつつも、 彼がより良き法悦へ至れるよう、より長き充足へと導くよう、 脈動に合わせて魔羅を吸い上げ、舌で裏筋を舐り、右手で竿を扱いては、左手で内腿をさすり上げる。 五………六………七…………… びゅうびゅうと繰り返される繁殖脈動、向こう見ずに走り続ける快楽器官。 伊織の意識を真白に染めたまま、無節操に強張る腰と、割れんばかりの腹筋の収縮、そして全力稼働を続ける会陰部が、溢れんばかりの快感を脈動の度に脳髄に押し込み詰め込み注ぎ込む。 そんな中でも微かに過る、相手への想い、親愛、愛情、だがそれさえも更なる欲の餌にしかならず 息を詰まらせた無酸素の吐息のまま、苦しい程の悦楽に呑まれ、止まらぬ欲の渇望に溺れ、 無我の全身を駆け巡る底無しの陶酔感に、尚も注がれ続ける上限無しの幸福感。 だがそれも、次第にゆっくりと熱と勢いを納め 二十二…………………二十三………………………… 時間にして30と6秒、最後の亀頭の膨らみが、ピュルリと精を吐き出し終えると、永遠とも思えた悦楽の時間が終わりを告げる。 その終わりを見届けたタケルは、じゅるりと念入りに魔羅を吸い上げて、 伊織の長い尿道に残る熱の残滓を最後の最後まで絞り切り、ちゅぽんっと口から引き抜くと 「…………ふふ、気持ちよかったか?」 などと、口元を拭い伊織に声をかける 対する伊織は息を切らし、戻ってきた意識をどうにか動かすこと数秒後 「………ああ」とだけ一言、震える声で相槌を打つ 正に疲労困憊の有様。 しかし一方的に抜かれた恥ずかしさもあるのだろう。 吐き出し終え冷静になった手前、あのヤマトタケルに口淫をさせ、あまつさえ吐き出してしまった事実。 それでもなお、魅せられ、昂り、快楽に染まった記憶と、心を満たす充足に、宮本伊織は恥ずかしそうに首を垂れて俯いていた しかし、一部を除いては 「……む?だか伊織の此処は満足をしていないようだぞ?」 股下に聳える長刀、それは未だに熱を持ち、ヒクヒクと忙しなく自己主張を続け、疲れを知らずに反り返り、首を上げては硬く堅く頑なに成り余っていた。 「ふふ……全く、伊織の此処は元気だな…♡だが次は風呂の時間だ。ソレの処理は湯船に浸かりながらゆっくり考えるとしよう。」 そう言うとタケルはシャワーの蛇口をひねり、伊織の体をしっかりと流し清めた後、その動かぬ手を引いて足早に湯船へと向かうのであった。 ───────── 四日目 夕暮れ 風呂 チャプチャプと湯船が揺れる音。 大浴場の浴槽に、背中を並べて湯船に浸かる二人 一人は脚を伸ばして肩まで浸かり、浴槽の淵に首を預けている。 もう一人は着ていた湯浴み着を脱ぎ捨て、生まれたままの姿でその男にしなだれかかるように身を寄せている。 一見仲睦まじい入浴のように見えるが、しかしてその実態は唯の、一方的な強淫であった。 「ふふ、やはり此処が良いのか?しかしキミのモノは本当に長いな♡これでは腕が疲れてしまうぞ♡」 長く伸びる伊織の陰茎、湯船に浸かるそれは、先端だけを水面に出し、ヤマトタケルがゆっくりとその幹を片手で優しく扱いている。 緩慢なストローク、しかし伊織は甘んじて受けるしかない。 手が動かないというのもあるが、それ以前に、"伊織は湯船に捕らわれていた"。 魔力放出(水)。 ヤマトタケルの持つ魔術特性は既にこの湯船のお湯を手中に収め、湯船に浸かる伊織の体をがっしりと押さえ込んでいた。 それだけならまだしも、タケルの魔力よって流動する温水が伊織の身体中をねっとりと這い回り、その肌を艶かしく撫で上げているのだ。 正に全身性愛撫、程よい水流水圧が熱と粘度を含み、伊織の全身を余す事なく攻め立てる。 文字通り手も足も出ない状況。手を、足を、乳首を、脇腹から秘穴まで、緩慢にネットリと全身を水流が這い回り、もはや無事と言えるのは水面に顔を出す上と下の頭だけである。 緩やかかつ正確な愛撫に、伊織の感度は高まるばかり。 暖かく滑らかな水流はまるで生物の舌のようであり、ニュルニュルと舐められる度に喉奥から声が漏れ出し、動かぬ腰のまま長い竿はヒクンヒクンと自然に揺れ動いてしまう。 「ふふ…どんどん硬くなるなイオリ♡気持ち良いのか?だんだんこちらにも張りが出てきたぞ♡」 そんな彼を、煽るような口ぶりで愛撫するタケルは、その身をピッタリ伊織に寄せて、至近距離の特等席で快楽に崩れる顔を見つめている。 しなりを作る腰つき、艶をもった声色と仕草。伊織を攻める事にノリノリになったタケルは、かつてのオウスの時のような、男を誑かす事に夢中になっていた。 扱く右手は緩やかに、しかし容赦なく全身も攻め立てて、ゆっくりと、じっくりと、時間をかけて彼の感度を高め、育て上げてゆく。 容赦のない全身への愛撫にギチギチと強張りを持つ陰茎。その憤りにつられるように、寂しげに顔を出す亀頭も大きくエラを張り立たせ、ついにはその先端から快楽の蜜がじわりと滲み、表面張力を持ってぷくりと丸い雫を形成する。 「おっと、しかし湯船を汚すのはいけないな」 そう言うとタケルは人差し指を立て、空中に丸い水球を作り出す。 手のひらに乗る程度の大きさのそれは、風呂場の熱を用いて作られたため、暖かな温度を有していた。 その浮かぶ水球を立てた指をひょいと動かして、水面に浮かぶ彼の先端へと向かわせる。 ゆっくりと、ふよふよと緩慢な動き、しかしそれが亀頭に触れた瞬間、──ズプン…ッ!と勢いよく伊織の亀頭"だけ"を包み込む。 外気に触れ、多少冷やされた敏感な先端に、突如襲いかかる暖かな熱。 その快感に伊織はたまらずドプリ…とカウパーを漏らすが、覆う水球がそれを捉え、湯船に触れぬまま溢れ出る蜜をその身に飲み込んでしまう。 「これなら湯船も汚れまい♡ それに此処だけ仲間外れは可哀想であったからな、しっかりと温かくしておいたから気持ちが良いだろう?」 ギュルリと内部を回転させる水球。大渦の様なうねりを持って亀頭を、鈴口を、裏筋に雁首とそのくびれまで、熱い刺激が彼の最も敏感な箇所を幾度となく責め立てる。 その温度と艶かしく動く快感に、湯船に浸かる肉体の温度との差分に、伊織は先ほどの口淫をフラッシュバックしてしまい、肉体は更に興奮を高めてしまう。 その間もチュコチュコと竿を攻め続けるタケルは、快感に際立つ陰茎の硬さに伊織の受ける快楽と切なさを感じ取り、ニヤリと頬を歪ませて彼の耳元へと顔を近付けると 「ふふ…もう辛抱たまらんと言った様子だなぁ伊織…♡だが安心しろ、どれだけ精を漏らしても、この水球が全部受け止めてくれるからな♡安心して、身を委ねて、思うままに、溜まり切った苛立ちを、煮詰まり切ったせーえきを、いっぱいびゅ〜〜〜っと射精すが良い♡」 耳元から放たれる睦言、吐精を促す甘い誘惑、それが心の隙間にするりと入り込み、許しを得た肉体は急速に射精の準備を始めてしまう。 暖かい、気持ちいい、動けない、気持ちいい、吐き出したい、気持ちいい、苦しい、射精させろ─── 肉体からの指令が脳内を埋め尽くす、はぁはぁと荒い息、既に頬は真っ赤に染まり、苦しげに歪む額に汗が伝う。 しかし、こんな無様な吐精で良いものかと、二度もされるがままで良いものかと、微かに残る彼のプライドが、最後の理性を持ってこの快楽に耐え抜こうとしていた 「む?我慢しなくて良いのだぞ伊織?もう出したくて出したくて堪らないのだろう?ほら♡出せ♡射精せ♡疾くだ〜せ♡」 しなりを持って身を寄せる、甘ったるい猫撫で声。 じゃれつく子猫をあやすような、普段のタケルなら絶対発せられない言の葉が耳元でくすぐるように紡がれ、伊織の鼓膜と脳髄をトロリと愛撫し、限界を迎えようとしたその矢先、 ゆっくりと、段々と、甘い吐息が近づいて─── 「はぁぁぁ………♡んむっ……♡んちゅっ……♡ねろっ……♡ねろねろえろえろ♡じゅぽっ…♡ぐじゅぽっ……♡じゅるるるるっ!!♡♡」 突如耳に熱い舌が入り込み、強烈な快感と卑猥な水音が伊織の脳内を埋め尽─── 「……………ッ!………………ぁ゛」 ぼびゅりっ!ぶびゅるっっ!びゅちびゅるるっっ!!びゅるるるっ!ぼびゅぶりゅりゅぅぅぅぅっっっ!!! とうに限界を超えていた伊織は、弾けるようにその欲望を解き放っていた。 全身は強烈な快感に満たされ、目眩と共に眼前は極光に包まれる。 チカチカと瞬くそれは、全身を這い回る水流に、タケルの滑らかな手のひらに、そして耳を喰む熱き舌によって更なる光を上乗せし、 瞬きを増す快楽に、自然と腰はガクガクと揺れ動き、びゅるり びゅるり と吹き出す精は、長く敏感な尿道を駆け上り、その粘度の勢いが更なる快感を生み出し続ける。 その吐き出される先、亀頭を覆う水球は、吹き出す吐精の勢いにその身を歪め変形させつつも、伊織の子種を一滴も漏らす事なくその身に受け止め、白濁色のマーブル模様になりながらも脈動の度にその大きさを増してゆく。 限度知らずの吐精、身に余る快楽の本流。 引き上がる睾丸を撫でる水流が更なる子種の抽送を促す中、動く腰に合わせるタケルの手は膣を夢想する肉竿を、受精を夢見る睾丸の、その繁殖を願う脈動の最後まで、何度も何度も扱き上げた。 「ちゅぴっ……ちゅるっ……ねろっ………ちゅぱっ……!ふふ…随分と出した様だな伊織♡沢山射精せて偉いぞ♡」 肉竿の緩みを手の内で感じ、吐精の終わりを確信したタケルは、伊織の耳から舌を引くと、ギュッと彼を抱きしめて、労うように頭を撫でる。 一方、吐精した伊織は、強すぎる快感の残滓に身を委ねたまま、心ここに在らずと言った様相でハァハァと息を切らせ、虚な瞳で遠くを見つめる無念無想の有様であった。 そしてその下、たんまりと射精を喰らった水球は、その身をパンパンに膨らませ、その色も精液と混ざり切った白色へと変貌し、伊織の残り汁を最後まで吸い上げた後、ちゅぷり…と抜け出てふわふわとその場に漂っていた。 ふとそれに気づいたタケルは、ふよふよと浮かぶそれを目の前まで引き寄せて、ツンツンと指でつつき、伊織に見せつける様にもて遊び始める。 「おお…作った時より四割ほど大きくなっているぞ♡こんなに沢山出して…♡そんなに気持ちが良かったのだな……♡」 うっとりと彼の吐精の勲章を、彼の雄としての優秀さを示す大きさを、熱を持った瞳で見つめる。 「だがしかしこれをどうしたものか、排水に流すのはいけないし、外に捨てるのも忍びない…」 そう悩んだ結果、タケルは妙案を思い付き、湯船に浸かる伊織の正面に跨ると、その水球を指で摘んで…… 「あーーんむ……ちゅるるっ!じゅるるるるっ!」 見せつける様に口の中へと吸い込んだ 「むちゅ……ちゅる……んむ……んぐ…………ゴクン!ぷはぁ……けぷっ……ふむ…美味だな…♡やはりキミの魔力とは極めて相性が良い、魔力の熱に胃がポカポカと温まる…これは火種ならぬ湯種と言ったところか」 指を舐めながらつぶやくタケル、伊織の子種を魔力としてその身に吸収し、風呂場にキュピーンと極大成功の音が鳴り響く 「ふふ……これなら手の使えぬ内は私が処理しても良いかもな………っと、おや……?イオリ?………どうした?おい!しっかりしろイオリ!イ、イオリーーー!!」 熱い湯船、限度知らずの吐精。ぶち上がる体温と心拍数に、さすがの伊織も気を失い、 水面にぷかぷかと浮かぶ有様は、まるで放精を終えて川辺に浮かぶ、命尽きたシャケの様であったと言う 結局この後タケルは伊織を引き上げ、膝枕に団扇、そして水を使った氷嚢ならぬ水嚢にて体を冷やし、どうにか事なきを得たのであった おわり ──────────────── 25/8/24 2025.夏イベ 第一エリア 「で……どういう事だコレは」 と困惑する伊織 ヤマトタケルとタケルオルタ、二人のタケルは気がついた。 よくよく考えればどちらか一人というのではなく、二人で一緒ならイオリの喜びも2倍ではないかと。 初めはどちらが伊織のお嫁……相棒に相応しいかと喧嘩をしていた二人だが、 結局どちらも夜になれば大英雄にあるまじき痴態を晒され、布団の上で蛙のように伏せられ、寝具をびしょびしょに濡らしながら、立てなくなるまで何度も何度も犯され続けるハメになるのだ。 いくらハニトラ大英雄であろうとも、ヤマトタケルも、タケルオルタも、一対一では大好きな伊織の前ではただのメス…… しかしこちらが二人なら、流石の伊織にも負けやしない!! そういう意見に同意を示し、伊織をプレジデント・アイランドへと誘い出すと、昼は第一エリアのビーチでめいいっぱい海デートを楽しんだ後に 夜はホテルへと誘い込み、キングサイズのベットの上に腰掛けて休む伊織の前に座ると、困惑する伊織をそのままに彼の袴をずるりと引き下げる 瞬間、むわりと香る、彼の匂い。 そこにはいつも私をいじめ抜く彼の悪い肉棒が、今はしおらしく首を下げ、律儀に褌に包まれながらも、なおも雄々しく鎮座していた。 腹底に熱が灯る、同じ雄に魅入られる、同じ顔の2人。 今からこの逸物にどうにかされると思うだけで臍下は期待に滾り、蜜は溢れ、喉から熱い吐息が漏れ出して、鼻腔を彼自身の匂いで犯されてゆく。 その濃厚な匂いをもっと近くで感じ入りたいと思ってしまった二人は、ゆっくりと顔を近づけ鼻先を股座へと押し付ける。 褌越しに、二匹のメスが、二人の大英雄が顔を並べる。 美しく整った顔立ち、白黒の相反する面持ち、されど瞳は卑猥に満ちて、スンスンと鼻を鳴らして雄の香りを感受する。 そんな見るも淫靡な有様に流石の伊織も次第に息を荒げ、高鳴る鼓動と共に陰茎をゆっくりともたげさせる。 ムクムクと、ミチミチと、履き物を突っ張り密度を増して体積を増す逸物。その異様な変容に二人は心をときめかせ、食い入るように見つめるばかり。 そしてジワリと褌の先端に彼の卑しい染みが広がり、その欲情の掲示に気付いた二人は、どちらからともなく手を伸ばし、張り詰め切った褌をずり下ろすと── す゛り ゅ ん っ ! と荒々しく、勢い良く、滾る剛直がまろび出る。 見るだけで分かる、獣の如き獣欲と、肉を内から食い荒らし、オンナを丸ごと喰い散らかすオスのかたち。 張り出すエラが、走る血脈が、太い幹が、長き竿が、渦巻く欲を熱に変え、威風に満ちた赤黒い様相で硬く屈強にそり返っている。 (嗚呼………これに何度、我が腑をほじくられたであろうか……) 見慣れた、されど慣れない雄の根幹に、かつての情事を思い出し心と胎を疼かせる。 突き刺し、穿たれ、抱かれ、満たされ、私が知らぬ喜びを、私の内に幾度も刻みつけた肉塊。 何度果てても疲れを知らず、夜を越えてなお硬きを保ち、己の欲が満たされるまで、私のナカを満たし続けた、英雄殺しの長竿刀。 一瞬のフラッシュバック、されど口内は唾液に溢れ、気づけば二人とも惚けた意識のまま舌を伸ばし、慈しむように雄の象徴を舐め上げていた。 ぴちょぴちょと、二人の日本武尊が宮本伊織を舐め上げる。 美しい顔を淫に歪め、その肉棒の持ち主に期待に満ちた眼差しを向け、挑発するように大きく舌を伸ばし、懇願するようにネロネロといやらしく舌を這わせる。 見た目麗しき二人が、己が醜き逸物を悠々と舐める姿。 時に陰茎にキスを落とし、時に唇で竿を根本から撫で上げ、時にレロレロと亀頭越しに舌を絡ませ合う姿に、流石の伊織も興奮を隠せずにビクンッと肉竿に硬く芯が入る。 その反応に心躍らせながら、一人では身に余る長竿を二人掛かりで攻め立てていると、トプリと雫が漏れ出して、肉棒を伝いタケルの舌へと招かれる。 より濃厚なオスの味。舌先からピリピリと彼の快感が伝わってくるような錯覚に、二人はより一層興奮を高めると、一人は蜜が溢れる水源を目指し、もう一人はその欲の沸き立つ源泉を目指す。 一方はつるりと滑らかな亀頭を舐める。 何度もチロチロと舌先で鈴口を虐めては、トプリと溢れる雄蜜に舌鼓を打ち、皮余る事無き抜き身の先端を口に含むと、上目遣いでクポクポと吸い上げ、餌をねだる雛のように、更なる蜜を催促する。 方やふにふにと柔らかな陰嚢を舐める。 より濃厚な雄の芳香が鼻腔を犯し、その感覚に薄く気をやるが、中に渦巻く子種がより濃く密度を増すように、大振りな彼の睾丸を優しく口に咥えては、彼の子を慈しむように、ネロネロと舌で弄ぶ。 優しさと欲が滲む愛撫、名高き両雄が雌と化し、己が男根に娼婦のように媚びる姿をまじまじと見せつけられた伊織は、じっとりと重く、黒く浅ましい充足感にクラクラと脳を揺さぶられ、 それでもなおも高まり続ける快感に、腰が、身勝手な腰奥の本能が、股座に籠る淫欲に耐えきれず、吐精を目指し繁殖動作を開始する。 嵩を増しエラを張る雁首、根元へと吊り上がる陰嚢 彼の絶頂へと至る変化を察した二人は、その射精欲を煽るようにネットリと根本から先端までを舐め上げると、限界まで張り詰める肉竿に流れるようなキスを降らせ トドメとばかりに顔を寄せ合い舌を伸ばし、大きく口を開けて彼の欲を受け止める体勢をとると、そのまま敏感な裏スジをレロレロと卑猥に撫で上げた───その瞬間 ブ ビ ュ ッ ! ビ ュ ブ ッ ッ ! ビ ュ ル ッ ! ! ブ ビ ュ ル ル ル ル ル ! ! ! 煽るタケル達の淫らな顔に唆され、弾けるように吐き出される濃精。 ビクンッ!ブルンッ!と力強く、自在に暴れ回る男根と共に、勢いよく竿の先から吐き出される濃密な放精は、歪な放物線を描きながらタケル達の顔へと降り注ぐ。 パタパタと、重く青臭い熱が顔面を染める。 タケル達はその降りかかる量と勢いに、伊織の欲情と興奮の度合いを感じ、 それを己が引き出したという事実に、薄暗い充足感と達成感、そして性的自尊を心に灯す。 ビュルビュルと吐き出す事十数秒、激しい吐精はゆっくりと勢いを納め、最後にビュルリと濃厚な子種を吐き出し終えると、その余韻の先には卑猥な白化粧を施した英雄が二人。 目を閉じその熱塊の重さに心入るヤマトタケルと、 瞳に熱を灯し発情の笑みを浮かべるタケルオルタ。 両者伸ばしていた舌を引っ込めてプルプルと新鮮な彼の苦みをゴクリと飲み込んだ後、 黒きタケルは勿体無いと言わんばかりに白きタケルの頬に付着した粘液を舐め取り、 白きタケルもお返しとばかりに黒きタケルの顔に付いた白濁をペロリと舐め上げると、 おもむろに黒タケルの唇を奪い去り、そのまま舌を絡めて伊織の子種を口内で混ぜ合わせてゆく。 同じ顔が、同じ唇を重ね、同じオスの精液を、共に唾液を絡めて咀嚼を行い、味わい、食み合い、ゆっくり喉へと嚥下する。 そうして味わい尽くした両名の唇が離れると、絡み合っていたその舌先に、名残惜しむような唾液の橋がたらりと架かり──── そんな淫靡な光景に、そんな卑猥な情景に、伊織の逸物は既に硬さを取り戻し、憤るように天を仰ぎ、涎をダラダラと垂らしては、ギチギチと青筋を浮かべ欲情を示す そんな彼の肉棒の有様に、クスリと笑みを浮かべ合う二人 分かりきっていた彼の欲、そうなるようにと仕向けた二人 そうして後ろに振り向くと、白と黒の尻を並べ、彼を誘うように、願うように、二人してその先の情事を希うのだった。 ────── 湖面に揺れる月を、二匹の双魚がもて遊ぶ 撓み、歪み、形を変えど、尚も消えぬ月影を 舞うようにひらひらと、踊るようにゆらゆらと、白黒の尾鰭をひらめかせ そうして重なり、溶け合い、交じり合う 絡み合わさる夢の中、幾度と尽きぬ情欲を、終の見えぬこの夜を 醒めぬ可惜夜を、貴方に── 耽溺に沈む異彩情色   終わり ──────────── 第二エリア 宮本伊織は浪人である。 しかし浅草長屋に家を持ち、一国一城の主とも言える彼は、何故かプレジデント・アイランド第二エリアに自分の城を 〜風雲浅草長屋城〜を割り当てられていた。 西洋建築に瓦屋根、石造りの城門に雷提灯、大理石の畳や引戸など、浅草の街並みを古風な西洋城に無理矢理ねじ込み、和洋折衷が極まった感じになっている。 そんな歪な城のバルコニーには、伊織の長屋が丸ごと移設されていて── 「おお、イオリ!キミはどうしてイオリなのだ……!?」 「…………禅問答か?」 月の見える夜。バルコニーの下でヤマトタケルが叫ぶ。その身姿はドレスを纏う悪役令嬢、しかしてその身は血濡れの皇子、婚約破棄なぞ何のその! 彼は男爵令嬢の策略により城に囚われた伊織を救い出すべくこの城を訪れたのだ! 「待っていろイオリ!今からキミを救い出すからな!」 そう言葉を発しながら、取り押さえようと近づくサメ衛兵達を、界剣片手にバッサバッサと薙ぎ倒し、そのドレスを赤く返り血で染め上げてゆく。 そんな令嬢と言うには圧政者すぎる言動に、 バルコニーの上から眺める豪奢な王子服を着た伊織は 「………鏡よ鏡、紅玉の鏡よ、アレを見てどう思う?」 と紅玉の鏡(代理ルビーちゃん)に尋ねる。 「う〜ん…アレは完全に役に入り切って我を失ってますねー」「…では」「島の催眠はかなり強力ですからね〜。やはり一度眠らせるしかないかと〜w」「委細承知!」 そう伊織は答え、近くにあった紅玉色の毒林檎を齧り、足早にバルコニーの縁へと近づくと、 崖上りアクションで大ジャンプし、ふわりとバルコニーに着地したタケルに対して── (───んむ゛っ!?) Y軸移動のわずかな隙、ロードを挟むその硬直を伊織は見逃さず、着地狩りにその唇を奪い取り、毒林檎を口移しで飲み込ませると、隠し持っていた糸車の針をプスリと首筋へ突き刺した。 するとぐらりとタケルの身体は倒れ、受け止めた伊織の腕の中ですぅすぅと寝息を立て始める。 「よし、これで後は目覚めさせれば洗脳も解けるだろう」 だがしかし、いくらゆすってもタケルは目覚める気配がない 「ダメですよイオリさん、眠れるお姫様を起こすといえば、目覚めのキッスじゃないと〜」 「そうか」 言うや否やすぐさまタケルに口付けをする伊織だが 「…………起きないぞ?」 「あ〜、これは呪いが強力過ぎましたねぇ。流石に毒林檎と針の同時撃ちはキスだけでは足りないかもしれません」「すると?」「ルビーちゃんに言わせないでくださいよ〜。上の口でダメなら下の口でもってことですよぉw」「……なるほど」 「それじゃあルビーちゃんはここらでお暇しますね〜」 赤い宝石に彩られた鏡が フォン…と黒く染まり、そこにNO SIGNALの文字が浮かび上がる。 それを確認した理解の鬼は、タケルをベットの上にそっと寝かせ、そのまま王子服を脱いで鍛え抜かれた上半身を晒す。 夏のぬるい夜風を受けて、じっとりと汗ばむ端正な肉体。 そんな姿でギシリとベットを軋ませて、タケルの上へと覆い被さる。 眠れる美女を救う為、時に彼は心を鬼にし、王子様から野獣へとなる決意をするのだった。 ─ ───しかし、一方のヤマトタケルはそんなイオリの動きに気が付いていた! 半覚醒の半睡眠、呪いの林檎と同時に王子様のキスをくらったタケルは、意識のあるままに肉体だけが眠りにつく 指先1つ動かせぬ金縛りの状態に、フワフワと夢見心地の意識のまま、体は寝起きのような気怠い副交感神経優位の感覚を纏い、狂ったホルモンバランスはその身を火照らせ肉体を自家発情へと陥らせる。 つまり……寝起き金縛りムラムラのミコト状態! そんな状態で近づく彼の気配に、眼を閉じたままのタケルは困惑を隠せなくなってゆく。 (ああ!待てイオリ!もう洗脳は解けてい──ひぅ…!) タケルを着飾る豪奢なドレス、その上質な布地を伊織の指が撫で、ゆっくりと脱がし始める。 スルスルと衣擦れの音が聞こえ、露わになるのは白き肌、そして興奮故か勝手にぷっくりと膨らんだ朱色の乳首と、じっとりと濡れ始めた下着の色。 そんな濡れた下着の上から、伊織の大きな指が秘裂に触れる。 見えない、動けない、肉体に閉じ込められた意識、視覚を閉ざされた肉体は、空いたリソースを補うように他の感覚を鋭く鋭敏に際立たせる。 暗闇の中でベッドの軋む音が耳につく、彼の熱と息遣いが、ムワリと香る彼の匂いが、眼を瞑っていても分かる彼の指の感触が、五月蝿いくらいに脳へと響く。 そんな見えない恐怖と不安の中で、男らしく大ぶりな指が、ネットリと優しく秘部を撫で上げる感触。 文字通り手も足も出ない状態では彼の愛撫を甘んじて受け入れるしかなく しかし体を無遠慮に弄られる嫌悪感など、彼から与えられる快感に簡単に絆されて、勝手に受け入れ喜んでしまう体と心 無防備過ぎる肉体が受ける快楽に、不満気だった意識はゆっくりと溶け出し、彼に身を任せる安心感と期待にだんだんと塗り変わってゆく。 スリスリと優しく、ヌチヌチとやらしく、下着の上からいじられる度に肉体はヒクヒクと喜びを表し、体の動かぬまま寝息は段々と熱を帯び始め、 だらりと腕も弛緩したまま腰だけがタケルの意志を離れ、勝手にヘコヘコと欲を求めては、きゅうぅ〜っと収縮し彼の指へと媚びてしまう。 くちゅくちゅとやらしい音が耳に響き、じんわりとした快感が肌を染めてゆく、 じっくりと優しい手つきに快感を逃すことも出来ず、意識は股座へと集中し、脳内は熱に満たされる。 もはや止まらぬほどに蜜は溢れ出し、臍下の茹だるような熱も止まらず、じゅくじゅくと充血したほとの先では、張り詰める陰核が下着越しにその身を主張していて それをゆっくりスリスリと、彼の優しい指が、剣だこを有する硬く大きな親指が、愛しむように優しく慎重に撫でてくれて、 その快感に股下が期待に震え、足先をピンと伸ばし、腰にキュッと力が入り、溢れる快楽に高まり続ける高揚感。 そして臍下の熱が極まった瞬間、唇に彼の感触を感じ、タケルの核心に彼の指がスルリと触れると、キュッと股に力が入り、それを遠くで眺めるような感覚のまま、肉体は勝手に絶頂を迎え─── (………あ、──────〜〜〜〜ッッ!!?!?♡♡♡) 一拍遅れて、深い深い脳イキが押し寄せ、プシャアと下着をダメにする。 自己の了承を得ぬままに勝手に流れ込んでくる痛烈な快感。 閉じられた視界の中を快楽の光が明滅し、弛緩した肉体にゾクゾクとした痺れが走り、腰だけが身勝手にギュッと緊張したまま、臍下の臓腑が喜びに蠢き、きゅうきゅうと熱を求めて萎縮する。 奇襲のような絶頂が波のように襲い掛かる、その衝撃の度に意識は歪み、心は溶かされ、体は痺れ、溢れる想いに包まれる ぱちんぱちんきらり、快楽の泡が浮かんでは弾ける。 身体中が浮遊感に包まれて、ふわふわな心のまま畝る濁流に飲み込まれ、苦しみと喜びを孕む膨大な快楽が肉体と感情に押し寄せて、そのまま深い多幸感に沈み込み、それを何度も、幾度も繰り返し呑まれ続ける─── ふぅふぅと小刻みに熱を放つ呼吸音。永遠とも思える快楽の波がやっと過ぎ去り、微睡む意識と疲労の中 未だ心臓は高鳴って、未だ熱は引かずとも、落ち着いた心はなんとか意識の体を成しながら、 深い深い絶頂、キスをしながらイかされた、優しい指の感触、そんな記憶と感情を、ボーッと頭の中で取り留めもなくリフレインしていると (…………あ) ふと、彼がゆっくりと私の下着を剥く感覚。 (──嗚呼、そうか私は悪役令嬢でも王子様でもなく、鮫に皮を剥かれる一羽の兎だったのだな……) そんな考えを巡らせながら、ピタリと股下に感じる彼の肉の感触と、唇に触れる彼の吐息に、観念と期待がせめぎ合う 更なる快楽、彼が捧げる蜜月、歪な輝夜の城で、その身を捧げる一羽の兎 無血開城攻城戦、白旗掲げた眠り姫。 結局この後、股座にシンデレラフィットを果たしたお姫様は、お口にキスを、鈴口と子宮口でマウストゥーマウスを果たし目覚めるとも その後のねっとりポルチオディープキスハメ種付け杭打ちプレス抽送にて、すぐさま気をやってしまい、 海に溶けゆく泡沫の様に、浮かんでは沈む覚醒と睡眠を、夜の果てまで何度も味わうハメになったとさ。 眠イキ姫    おしまい ──────────── 第三エリア 因習村 ミ゛〜〜ン ミンミンミンミンミン ミ゛ィィィ〜…… 8月、五月蝿く嘶く蝉の音。 木漏れ日の隙間から降り注ぐ、眩い夏の日差しをひしひしと肌で感じながら、民族学者、宮本伊…リヤは山道を歩いていた。 一言も喋らずに黙々と歩みを進める、彼はこの先にある村、因習村と恐れられている"零無娚戸村"の伝説を調べる為にフィールドワークに勤しんでいるのだ。 季節は夏、カンカンと照り付ける太陽を鬱蒼と生い茂る山の木々が遮り、その隙間を新緑の匂いを運ぶそよ風が吹き抜けて、彼の頬を伝う汗を撫でては僅かな納涼感を与えている。 そんな山の道中を歩いていると、ふと耳に、鈴の音が ───チリンと、鈴の音色が聞こえた。 振り返るとその先に、二人の童が──作務衣とも巫女服とも言えない民族衣装を着た二人の童児が 逆光の先に、籠目の音の旋律で、古めかしい童歌を歌いながら立っていた 「「ゆ〜〜るせ、ゆ〜る〜せ〜、一歩我〜らがゆく事を 〜〜」」 ─ ンモ゛〜〜、ンモ゛〜〜、 牛の鳴き声、穏やかな農村。 夕暮れ時、因習村にたどり着いた彼は、その中で一番大きな家、村の代表「由井リヤ 正雪」の元を訪れていた 「そうですか、道中で二人の童が…」 「あれらは一体何者なんだ?」 「………彼らはヲグナの巫女、この村に祀られし荒魂である"ヲグナ様"の巫女で御座います。」 「荒魂か……成程、通りで彼らが祠や地蔵を壊したり、しめ縄や神木らしき物を断ち切っていたり、立ち入り禁止区域らしき場所をずけずけと入って行ったり、白蛇を踏みつけたり白鹿を葱でめった打ちにしていたのも納得はいく」 「ヲグナ様は日本中のまつろわぬ民や荒神を倒して回ったという伝承が残っていてな、それに習い御神物を供物として壊し、その荒ぶる魂の矛先が村に行かないように勤めているのだ」 「そして荒魂の巫女に和魂の巫女を添える事で調和を表し、ヲグナ様の荒ぶりを鎮める…という訳か」 そう言うと伊織は、机の上に置かれた白く濁った液体をクイッと口に含む 「…………美味いな、これは。」 「ふふ…これは彼留逢乳白(カルアミルク)と言ってだな、此処の地酒と特産の牛乳を合わせた神酒なんだ。この村を調べるのであれば、味も知っておいた方が良いだろうと思ってな。」 クイッと同じく酒を煽る正雪、そして少しの沈黙の後、正雪がボソリと口を開く 「なあ、この村を見てどう思う?」 「………どうとは?」 「キミの目から見て、何か違和感はないか?」 「……………………」 伊織は思慮する、村に入り、この屋敷に向かう道中、行き交う村人の有様を、 彼らは皆、同じように白い髪をし、牛を引く村人も、井戸から水を引く女性も、走り回る童さえ、皆一様に同じような顔の──── 「そう!男が居ないのだ!」 「…………は?」 大きな声に驚き顔を上げると、そこには頬を真っ赤に染めた正雪の顔 「ヒック…この村、零無娚戸村はなぁ、文字通り男女の夫婦が零に等しくてなぁ、ヲグナ様がハニトラの伝承を持っているが故か、他所から婿を貰おうにもすぐさま神隠しにあってしまってなぁ……」 呂律が回ってない、そうか彼女は下戸なのだ 「ぅ〜、つまり……つまりだなぁ………」 据わり切った目で、向かいに座る伊織の方へとズイッと身を乗り出す正雪は、そのまま伊織の飲みかけの酒を、勢いよくグイッと煽ると、着物の胸元をはだけさせ、真っ赤な顔で誘うように、彼の耳元へと 「……男に、日照っているのだ……♡」 囁くように、誘うように伊織に問いかける彼女の、その胸元からは、胸元からは…あり得ないものが顔を見せていた──── そう、対魔忍スーツである ホーーー、ホーーー、 フクロウの鳴き声が聞こえる、夜、あの後すぐさま崩れ落ちるように眠りについた正雪を、丁度立ち寄った同じ顔の侍女に任せ、彼は屋敷の離れにある一軒家に泊まり込んでいた。 敷かれた布団の上で思慮する伊織。同じ顔の村人、男が消える神隠し、そして白と黒の二人の巫女、謎の白い液体の正体とは……あと対魔忍 浮世離れた異常性、この村には何かがある。そう確信を得た思考のまま、ぐるぐると思案を重ねる内に、だんだんと彼の瞼は重く垂れ下がり─── ホーーー、ホーーー、 (…………ん?) 微睡から目が覚める、いつの間にやら布団もかけずに眠っていたらしい。 薄く開けた瞼の先には未だ夜の闇が広がっていて──── 「………ふふ、気づいたようだぞオウス」 「ああ、そのようだなオルタ」 聞き慣れぬ二人の声と、気配。 その声に伊織の意識は急激に覚醒し、身を翻し枕元の刃を取ろうと──── (なん………だと………?!) しかし彼の意に背いて、彼の体は指先一つも動いていなかった 「おや?今動こうとしたのか?」 「ふふ…だがその身体では一歩も動けぬであろう?」 クスリクスリと笑う声、伊織は唯一自由であった目線を向けると、そこには夜闇に輝く二対の瞳孔。 ──オウスとオルタ、白と黒の相反する二人のヤマトスフィールが、小学年(リリィ)の姿で布団に眠る伊織の両脇に寄り添い そんな昼間出会ったあの巫女が、猫のようにニヤニヤと笑いながら、獲物を狙う猟獣の瞳で彼の顔を覗き込んでいた 「キミはあの酒を、ヲグナの神酒を飲んだのだろう?」 「あれには複数の効能があってだな…一つは女が飲むと急激に酔いが回り、一晩中眠り続ける事と」 「もう一つは男が飲んで眠りにつくと、その晩は動けぬ程の金縛りに合う。そして───」 その先は言われずとも理解っていた、身体が熱い、呼吸が荒い、喉が渇く、心は火照り、股間が──── 「おお…!既にこんなにも滾っているではないか♡」 白い巫女が股間で腫れ上がる逸物をスリスリと撫でる 「媚薬効果もバッチリという訳だ♡どうだ?もはや疾く射精したくて仕方ないであろう♡」 そう言いながら黒き巫女は彼の体を撫でる 火照った身体を、二つの幼手が撫で付ける。 這う様に、確かめる様に、宮本伊織の筋肉質なオスの肉体を、じっくりと身にまとう服の上から、その欲情の昂りを煽る様に そんな異常事態に伊織の思考は混迷を極め、されど身体の底から湧き上がる情欲が正常な思考を霧散させてゆく 体も動かぬ、思考も定まらぬ、そんな状態で二人の童に犬猫の様に撫でられ、玩具にされる有様で、高鳴る心音と高まる熱に、紅潮する頬と眉間に寄せる皺 そんな彼の高まりを見定めて、一人のタケルは伊織の腰帯を解き、もう一人は寝巻きの前を広げる 露わに成るは火照った体。じんわりと熱を帯び、しっとりと汗に湿り、細身ながらも夜闇のコントラストの中でその筋肉を主張する、硬く、広く、均整のとれたオスの体がそこにあった。 そんな上玉雄ボディに二人の巫女は舌舐めずり 「ふむ…鍛え抜かれた良い身体だ」 「これは久しぶりに楽しめるかもしれないな」 そう言うと二人は伊織の体にしなだれ掛かり、その胸筋を、汗に濡れる雄の乳房を、ペロリと舌で舐め上げる。 (…………ッ!) ゾクゾクと背筋が震える、小さな舌が、幼子の暖かな深温が、ネットリと体の上を蛞蝓のように這い回り、 その軌跡に残る水気は夏夜の気温に冷やされて、火照る体の一部に涼を生み出し、その温度の差異に卑猥な道程の感触を高まる感度と共に知らしめる。 「……ふむ、美味いな♡」 「……ああ、雄の味だ♡」 汗の塩味、雄の体臭、そして快感に歪む彼の表情。舐める度に眉根を寄せて、叫べぬままに快感に喘ぎ、どんどん呼吸を荒げる男に、二人の童児はメスとしての喜びを表し、 更なる喜びを求めては、するりと空いた手を下腹部に伸ばし、悲しそうにギチギチと下着を突っぱねる陰茎を、ズルリと外に開放する。 瞬間、夜の静けさに、べチンッ!と音が鳴り響く。 高まり過ぎた感度に、下着の中で硬くいきり立っていた陰茎は、その身が解放された瞬間その長い身を翻し、勢いよく己が主人の腹を叩く。 異様な音に二人が驚き振り向くと、長い長い竿が今は高く天を仰ぎ、その頂からはダラダラと興奮の蜜を溢れさせ、ギチギチと血管を張らせて熱を放ちながら、ムワリと、より濃厚な雄の香りを部屋に撒き散らす。 そんな力強い男根を見て、二人のタケルは呆然と眺めるばかりで、トクトクと心臓が高鳴る音を感じながら、ゴクリと溢れた唾を飲み込むと 「これは…流石にこの大きさは、今まで見た事がないぞ…」 そう言いながら手を伸ばし 「ふふふ…稀に見る逸材というやつか…♡」 二人して彼の竿を握ると、その感触を確かめるように、ゆったりと、にちゃにちゃと、彼の長竿を扱き始める。 硬い、堅い、雄の竿。手の内でビクビクと震え、快感に咽び泣きながら尚、ギチリと大きくエラを張り、その身は力強いオスのあり方を具象する。 そんな長い雄竿を、二人が撫で上げる最中も、伊織は苦しげに欲の吐息を漏らし続ける。 二人の幼い手が、稚児のように滑らかな指が抜群のコンビネーションで踊るように竿全体を触れ周り、 スリスリと竿を撫でる手、クチクチと雁首を攻める手、ニチニチと亀頭と鈴口を責める手が、伊織の感度をより一層深めてゆく。 既にはぁはぁと荒い息、逃げられない快感、もう止められない欲情に、苦しい程の快感の坩堝が寝そべる伊織の脳を溶かす。 そんな伊織の反応に二人の巫女は気が付いて、しっとりと、にんまりと目を細めると、 "先ほどは触れなかった"最後の砦に舌を伸ばす。 目指すは胸に浮かぶ彼の頂。 雄の身の分際で、既にビンビンに硬く痼り、寂しそうに佇むその乳首を、二人の湿った熱が覆い尽くす。 左右同時に感じる童児の唇。その熱は耐え難く、ハムハムと食む口が、ネロネロと舐る舌が、雄の乳房を通して脳内に快感を伝える。 ネットリと這う暖かな舌先、下半身ではにちゅにちゅと扱く手、そして寄り添う体温と甘く蕩ける稚児の香りに、 伊織の脳内に許容量を超えた悦楽が流れ込み、限界を超えた感度が身体を巡り、震える腰が、竿が、陰嚢が、我慢ならぬと怒りに満ちて暴れ出し── (─────ッ!!!) ビュルルルルッッッ!!!ビュルッッ!!!ビュルルルルルルルッ!!!!! 堰を越え、高く飛び出す快感が、伊織の脊椎を灼きながら天高く昇る吐精を促した。 網膜に焼き付く熱、意思を離れ稼働する会陰部、身を焦がす感度が脳髄で暴れ回り、動かぬ全身は甘い法悦に入り浸る。 そんな中、二人のタケルは伊織の乳首を吸い続ける。 ミルクを求める子猫のようにちうちうと、もっとミルクが出るように、ちゅこちゅこと荒ぶる陰茎を撫でながら、彼の法悦がより高みへと向かうように、その責めを止めず、白濁(ミルク)を念入りに搾り取る。 ドプドプと溢れる間欠泉、しかし数秒の後の後、溢れる熱はゆっくりと勢いを失って── そんな緩まる肉竿の圧を手の内で感じ、二人のタケルはちゅうぅぅぅぅっと口を窄めると、その快感にグッと力を振り絞り、肉竿はビュッッっと最後の精を吹き出した。 部屋に満ちる精の淫臭、雄の匂いが漂う中に、ゼェゼェと伊織の荒い呼吸が響く。 天井に届かんばかりの射精を繰り出した彼は、全霊を尽くした肉体の繁殖運動にその身を深く消耗させていた。 頭がクラクラと揺れる、気怠い疲れが全身を満たす、だが、そんな状態でも尚、股間の猛りはそのままで── 「ほぉ〜、高く飛ばしたものだ…キミはオスとしても優秀なのだな♡」 「濃い雄の匂いだ…だが本番はここからだぞ?あの酒を飲んだ以上、一度や二度の吐精では治る筈もない♡」 猟愛白濁(カルアミルク)。その白濁(ミルク)が枯れるまで、雄の子種を猟り続ける魔性の神酒。 その酒を持って二人の巫女は胎の中の宮(神殿)へと子種を宿し、雄の白濁(ミルク)を神前へと奉納する事でこの土地の霊気を循環させる 「ふふ…この酒で幾多の雄を枯らしたか…」 「正雪殿も不憫であるな…しかし増えるだけならその身一つで十分だろうに」 そんな他愛無い会話をしながら、一人のタケルが、男喰奴(ヲグナ)を冠する神の巫女が、伊織の上へとまたがり、じゅくじゅくと涎を垂らす熱き股下で彼の雄へと喰らいに掛かる── 「では…」 「馳走と成ろうか…♡」 ─ 薄暗い夜の農村、その村の各家で、大きな屋敷で、すぅすぅと正雪達が規則正しい寝息を立てているであろう。 『村に男が来た』、その知らせを受けた村民達は、喜びと共に男との巡り逢わせを願って祝い酒を飲む、そんないつもの、策略秘されし困った村の習わし。 そうして屋敷の離れで淫蕩が繰り返されているとはつゆ知らず、明日も、明後日も、その先も、 ───この村の男日照りは続くのであった。 「「ゆ〜〜るせ、ゆ〜る〜せ〜、一歩我〜らがゆく事を 〜〜」」 ミルク色の夢を貴方に── 飲酒淫臭淫手村     終 ──────────────── 25/10/07 初性交失敗パロ 伊織が負けた。 正確に言うなら我らヤマトタケルことセイバー陣営がだ。 毒使い(アサシン)との戦いに敗れ、這う這うの体で撤退を成した私と伊織は、我らが拠点、伊織の長屋の畳の上で反省会をしていた。 「やはり自力が足らぬか…」 「界剣さえ使えればあんなヤツなぞ…」 「コンビネェションが足らんと…」 紅玉の爺を交えて言い争うような作戦会議、時間は既に夜の淵、長い会話の果てにとある方法が候補に上がる。 「魔力供給?」 「そうじゃ、主人と従者が体液を交わし、己が魔力を与える事によって魔力の増強を計り、双方の魔力経路もより強固に補強されるというわけじゃな」 「えーと、つまり?」 「要はお主らが褥を重ねれば力が増し、アサシンらへの対抗策となるわけじゃ」 「──んな!?」 魔力供給。体液、即ち血液唾液母乳から精液に至るまで、ヒトの水気は魂に通ずる魔術的資源。 死徒が血を吸うように、何処ぞの密教が性交によって悟りを開くように、体液の譲渡と性交は魔術において大きな意味を成す。 そんな理論の説明を受ける最中も、ヤマトタケルの頭の中はグルグルと混迷を極め、 (私が……伊織と……一緒になる………!?) チラチラと横目で伊織を眺め、モジモジと膝を動かしながら心ここにあらずと言ったご様子。 そんなタケルに、対する伊織は涼しげな顔、…………とも言えず、頬は微かに赤みを帯びていた。 そう、今回この男。実の所"童貞"である。 つまり現在の彼は宮本伊織"童"貞継!そんな初心な童貞に、ヤマトタケルとの性交を無事成功させる事が出来るのか!? 「わしが居ては恥ずかしかろうて」 そんな言葉を残し、紅玉の書は眠りについた。 時刻は既に丑の刻、宮本伊織は一人煎餅布団に横になり、ヤマトタケルを待っていた 「わ…私は少し(心の)準備があるから、布団を用意して待っていてくれ」 そのように言われた以上、彼は布団の中で待つしか無く、ドキドキと跳ねる己の心臓の音を聞きながらヤマトタケルの到着を待つ。 部屋は既に暗く、夜空は月明かりも無く、シンと静まり返る部屋の中に、───ギシリ、と床板の鳴る音が響いた。 (来ッ…来た、本当に……本当に俺は、セイバーと……するのか───?) 気配は分かる、動きも分かる、されど彼は布団の中で一向に動けずに居た。 これまでの人生の中で童貞を捨てる巡り合わせなど無かった彼は、 心構えなぞ出来ているはずもなく、狸の様に眠るふりをしながら子鹿の様に狼狽えるばかり…… そんな中、ひたひたと近づいてくる足音がピタリと止まり、伊織の後ろ、背を向けた背面にタケルの気配が深まると。 カサリと畳の擦れる音、動く気配、枕元へとしゃがみ込んだセイバーの呼吸音が近づいて (セイバーが…俺の寝床に入ろうとしているッッ──) 布団の端を捲り、するりと入り込んだタケルが、モゾモゾと身を寄せて、ピタリと、彼の背に触れ体全体で密着する (真後ろ…布団に…冷たい!水浴びをして来たのか?指…肌ッ、なんと柔らかな!) 氷の如き冷静さは何処へやら、アガる熱に普段の落ち着きは霧散して、思考という思考は絡まる糸のように既に用を成していない。 そして背中に感じる柔らかな肌、その感触に伊織はタケルが衣服を霊体化させていると知り、 その生まれたままの姿の存在に、ドクリと、一際大きな心音が鳴り響く (鼓動──俺の、なんて大きさだ…!これでは動揺している事が筒抜けではないか……!?) 混乱に次ぐ混乱、背中に感じる体温の差異、熱を持った呼吸音、滑らかな肉の感触……その全てが伊織の心を掻き乱す。 一方、ヤマトタケルは感慨に耽っていた。 (知らなかった、こんなにも大きかったのだな、伊織の背中は……豊かな筋肉、広い肩幅、幾人もの敵を切り伏せてきた体がこんなにも柔かくも…暖かく…逞しい) その背中にそっと頬を寄せる。暖かな体温と彼の匂い、そしてその中にトクトクと鼓動が、彼の生きている証が聴こえる。 始めは弱いと要らないと切り捨てた筈の存在が、こんなにも大きく、強く、愛おしく感じる。 鍛え抜かれたオスの体、その研鑽の証に、積み上げて来た努力の理由にヤマトタケルは思いを馳せる (キミは……キミは誰の物なのだ伊織── 育ての師匠?カヤ?相対する強敵?己自身? 誰でもない。そう…今は……今は私の────) キュッと寄り添う様に彼の背中を抱きしめる。 混ざり合う体温、触れ合う面積の増大に伊織はゴクリと唾を飲み込んで、その音の大きさに驚きながらも 未だ心音は鳴り止まず、ドクンドクンと大振りな早鐘を打ち続ける ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン 密着する肉と肉、その微かな距離でさえ共鳴する心の鼓動に、宮本伊織は意を決したように振り返り、そして───── ─ 目線を向けたその先に、にんまりと笑う黒い影 「───────師匠ッ!!!!」 驚きのあまり裸のまま布団からガバッと身を翻す伊織とタケル 居る筈のない者がそこに居る。地上最強の剣豪、宮本武蔵。彼女が何故か伊織の長屋に、夜も遅いこんな時間に堂々と仁王立ちしていた。 「趣味が悪すぎるのではないですか師匠?弟子の情事を覗き見るのは」 そんな突然の来訪に、流石の伊織も苦言を呈すが 「フッ……フッフッフッフッ、面白いことを言うのね伊織くん。ですが挑まれたメスに背を向けて震える事を情事と呼ぶなぞ、生物史始まって以来のことでしょうに」 などと、先程までの状態を小狡く小突く新免武蔵玄信 「貴方に一つ、伝える事があります!」 そして狼狽える伊織に向けて大きく一言、弟子に向けて講釈を述べる 「貴方がタケルくんと戯れる日々に、モノ知らぬ浅はかな者達が要らぬ世話を焼くでしょう、 エッチでパワーアップとか都合が良すぎないか?とか、切羽詰まった状況で急にヤりだして困惑するわ…とか、元はエロゲーでしょこれ?だとか……… そのような毒にも薬にもならぬ駄菓子の如き助言……要らぬ世話ッッ!!」 「───、……え?」 「一切聞く耳を持たずとも宜しい!禁欲の果てに辿り着く境地などたかが知れたもの…! "強くなりたくば、喰らえッッ!!" 朝も昼も夜も越えて喰らえッッ!食前食後その肉を喰らえッッ!飽くまで喰らえ飽き果てるまで喰らえッッ!喰って喰って喰らい尽くしなさいッッ!」 「馬鹿な…!」 そう、そんな事は五輪の書にも書いて無く、ましてや男の方の師匠にも、もう一人の師匠にも"そこまでやれ"とは言われていない。 これはただ単に、濃厚なラブの匂いを嗅ぎつけた出歯亀大剣豪が、テンション上がり過ぎて気配を消し損ねたのを誤魔化す為にその場の勢いで口走って居るだけである。 「タケルくん…自己を高めよ、メスとして 飽き果てるまで喰らわせつつも──── 「足りぬ」メスであれ!!! ────喰らい尽くせぬ、メスであれ 祝福するわ…二人とも…」 そんな賛辞をキメ顔で送った後、くるりと振り向き帰るそぶりを見せる武蔵に「待ってください師匠!」と、宮本伊織は声を掛ける 「……今の含蓄のある言い分を見るに、つまり師匠は……女の身であっても武芸百般、百戦錬磨の大剣豪であり─── 恋においても負け知らずの恋愛強者、連戦連勝で男を喰い漁る肉食女子だったという訳ですか……!?!?!?」 「……………………………………」 ──────///////////👀💦💦💦 戦わなければ負けも無し、大剣豪の消力的恋愛観。色恋知らずの無敗恋愛大剣豪は、高説を垂れた手前後ろを向いたまま何も言えず、目線を大いに泳がせた後、逃げるようにスゥーと消えていったのだった………… 終 ──────────────── 25/11/11〜17〜24 2025サムレムハロイン怪文書まとめ 「ハロウィン♪ハロウィン♪とりっく おあ とりーと!」 ハロウィンの季節がやってきた!例年通り忙しそうなカルデアを他所に、その夜、伊織の長屋ではお化けに扮したヤマトタケルが訪れ伊織に甘味をせがんでいた。 「とりっく おあ とりーとだ伊織!さあ!疾く甘味か悪戯か選ぶが良い!」 その姿は白いシーツを被った布お化け。 頭の上から全身まで純白のシルクに身を包み、穴の空いた目玉部分からキラキラと瞳を輝かせ、ぴょこんと飛び出たアホ毛もウキウキと揺れ動いている。 そんなお菓子への期待に満ちたタケルに、もちろん伊織も団子でもくれてやろうと準備をしていたのだが、 一つ、どうしても見過ごせないほど、その姿の一点に違和感を覚える 「ふむ、確かに菓子の準備はしているが……」 そう言いながら伊織は片腕を、その指先をゆっくりと持ち上げ───ぐにっ、と 「ん゛お゛っ!!♡♡」 「これは一体どういうことだ?」 タケルお化けの胸元で、布に覆われながら尚ぷっくらと膨らみ自己主張する"タケルの乳首"を徐ろにつねり上げる……! ──<布お化けガチ勢>── 中世ヨーロッパの埋葬布を由来とし、オペラなどの劇場で幽霊役としてその姿を確立し、ハロウィンを得て民衆へと広まった布オバケ。 オードソックスな幽霊のイメージを持つ以上、その姿は霊体であるが故に音も無く忍び寄るのが絶対条件、布擦れの音などもってのほか! そのためシーツの下にはその身一つ、衣服の類は絶対に着用してはならない!!! ────などと、タケルの無知につけ込んだ"真っ赤な嘘"をマスターから教え込まれたタケルは、素っ裸な玉体を布一つで隠す裸の王様の有様。 シーツが揺れ動くたびに自然と擦れてしまう乳首は、滑らかな布地のもたらす快感によりぷっくらと大きく膨らんでいたのだ! 「───成程。下に何も付けていないのか。」 そんなタケルのお乳首を、伊織の指が確かめるようにスルスルとなぞる。 その大きな指の腹でスリスリと布地越しに、間接的に自身の恥部を優しく撫でられる感触に、タケルの乳首は期待に溢れ、ムクムクと更なる大きさへと肥大化する。 好ましい彼からの愛撫の快感に、タケルは次第にふーふーと息を荒くし始め、 時折り「んっ…♡」と小さく喘ぎながらも、ギュッと拳を握り締め、耐えるようにフルフルとその身と喉を震わせる。 チョロ雑魚乳首日本武尊。 お菓子を貰いに来ただけなのに、こんなはずではなかったのに、乳首を擦られる度に甘い痺れが脳を犯し、拒否も出来ぬまま受け入れる心が優位に立って、無言の抗議と切望が、思考と心情をじわじわと淫欲へと傾けてゆく。 そのようないじらしいタケルの反応に、伊織の悪戯心がウズウズと疼き出し、スッ…とタケルの後ろへ移動すると。 「では…悪戯の方を選ぶとするか。」 などと、冷えた目線のまま意地悪な笑みで呟く伊織に、タケルは首を動かし振り向いて 「なっ!違うぞイオリ!それは私が……ッ!んお゛ぉ゛ぉ゛っ♡♡」 無言のままの、有無を言わさぬ背面両手乳首嬲り!後ろから伸ばされた彼の手が、タケルのウィークポイントを鮮烈に攻め立てる! 急激な快感に思わず身をよじるタケルだが、そんな動きなぞ意に介さず、伊織の指は的確に乳首に追従しては更なる快感を流し込む。 かの宮本武蔵は飛ぶハエを箸で摘んだという、ならばその弟子宮本伊織も動く乳首を摘む事なぞ造作も無き事! 自らが鍛え抜いた剣の腕、千手観音すら掘り起こせる繊細さ、そして生来の理解の鬼っぷりを総動員して、英霊・ヤマトタケルの乳首を攻め立てる。 乳首を乳輪を乳頭を、優しく、素早く、ゆっくりと、焦らすように、激しく、丁寧に、思いやり、有無を言わさず快楽を与え、 くにくに、すりすり、カリカリ、トントン、シコシコ、グニグニ、さすさす、グニィッ!とあの手この手でたぶらかす。 ジッと相手の快感を見定めながら地のようにじっくりと、水のように流麗に、風のように魔力を通し、火のように豪快に、そして空の如くその手を止めず、 摘み、擦り、弾き、転がし、撫で上げ、布上で荒ぶるように動き、踊るように蠢く指は、残像や分身を幻視する程に素早く動き回り、もはや彼の納刀並みにキモい指運びと成り果てていた。 「お゛っ!?おぉおぅ!♡ん゛ふぅ゛っ♡んっ♡んんっ♡ふー、ふー、ふゔぅぅぅぅっ♡♡あ゛っ♡あぁ゛ー♡んあぁ゛ー♡ほおおおぉぉぉぉっっっ!!♡♡♡」 そんな回避不能のソフト&フェザーwithフォースフルな愛撫タッチ緩急の連続に、流石のタケルも膝をガクガク震わせながら快楽の嗚咽を漏らす。 布の下の隠された表情は、既に瞳を潤ませ目尻は溶けて、だらしなく開いた口から矯正を漏らし、口の端からは涎を垂らし、知性無く快感に打ち震えるそれは見るも無惨な破顔っぷり。 そして布をも突き出んばかりにビンビンに膨らんだパフィーなニップルも、弄られ続けたせいで感度も最大まで上り詰め、キュッと乳首を抓られる度、カリカリと乳頭を掻かれる度、スリスリと乳輪を撫でられる度に、薄い胸奥の乳腺がじんわりと熱を帯び、そのゾクゾクとした感覚が臍下の淫欲へと伝播して、きゅぅぅぅぅうっと股下に力が入り、ぐいっと尻を後ろへと突き出してしまう。 布に覆われた大きな臀部を伊織の股座に押し付け、体をくの字に曲げながらも、尚も伊織の乳首攻めは止まず、ジンジンと疼く感度は高まるばかり。 特に魔力を帯びた指で乳首の芯をトントンと刺激される度、感度と共に彼の魔力が乳腺へと流れ込み、暖かな熱が染み込むように乳房全体に広がっていき 「────いまだ!」グニィッッ!! その快楽の熱が堰を超えた瞬間、伊織は大きく乳首をつねり 「お゛っ♡お゛ぉぉぉぉ?!?!♡♡♡」ブシャァァァァァァ!! 溜まり切った魔力と快感が、水属性の魔力特性と相まって母乳へと変換され、勢い良くタケルの乳首から吹き出してゆく。 絶頂による魔力放出の暴走。ギュッと乳首をつねられる度、乳首の内側を母乳が迸り、指の外圧と母乳の内圧に挟まれた快楽神経は暴力的な陶酔感を脳へと送り込む。 ギュッ、プシュゥゥ♡ キュッ、プシュッ♡ グニグニグニ、ピュッ ピュッ♡ グニィ!ブシャァァ♡♡♡ 何度も何度も吐き出される母乳は、薄い布を貫通し濾されながらも、ぴゅうぴゅうと勢いよく噴き上がり、パタパタと畳に落ちては乳臭い匂いと共にシミへと変貌してゆく。 そんな強制的な搾乳の快感に、布に隠された股下からもプシャァッ!と潮を垂れ流し、ガクガクと足を震わせながらも幸せな痺れを感受して、視界は快楽で真っ白なミルク色へと塗りつぶされてゆく。 そして長屋に静寂が訪れる。チカチカと瞬いた後の脳は、ぼーっと快楽の残滓に揺蕩いながらも、ゆっくりと引いていく快楽の波に、段々と落ち着きを取り戻したのち ぐ に ぃ ! 「お゛っ!♡」 またもや急に抓られた乳首に、再び熱を灯される。 終わったと思った後の強襲的な快楽にクラクラと脳を焼かれながら 「どうした?まだ続けるか?」 なんて意地悪な声色が耳元に響く 今は指はゆっくりスリスリと、焦らすように撫でるばかりで、私の答えを待ってるかのような─── そんな彼の意地悪に、私は意を決したように後ろを振り向き 「す……すまないが伊織、私は…今日お菓子を持ってきていないんだ………♡」 なんて、甘えるような声でせがんでみたり── ギュッ! 「んお゛っ!♡」ブシュッッ♡ 「そうか、ならば悪戯を続けるしか無いな」 「………………♡」 ─── ムンムンと甘いミルクの香りを漂わせ、水気の増した幽霊長屋から矯正が響く。その中ではタケルが幸せそうにお乳を絞られているのであろう。 彼から与えられるお菓子よりも甘い極上の快楽。 その快感を何度も何回も味わい尽くし、呆れるほどの母乳を出し尽くしたタケルは、法悦に霞む視界のまま、死んだようにぐったりと体を弛緩させながらも、おくるみに包まれる赤子よりも幸せそうな笑顔で満足そうに眠りにつくのであった。 ドリップ アンド トリート END ────────── ふたなり編 ギュッ! 「んお゛っ!♡」 「そうか……ならば悪戯を続けるしか無いな…」 「………………♡」 そんな言葉を発したのちに 「………む。だがしかしセイバー、此方も弄って欲しそうに自己主張をしているが……」 「あっ…………♡」 伊織はタケルオバケの股下、布に隠された足の付け根から、硬く伸びるタケルの陰茎に気がついた。 布を持ち上げピクンピクンと切なそうに揺れ動き、先程までの快感に我慢汁を垂れ流し、その布地の先端を濃く湿らせて、期待に膨らむタケルの愛らしい陰茎。 それはシルクもかくやと言うほどシミひとつない滑らかな身肌と、仮性包茎に隠れた赤い亀頭を併せ持つ。 「此方も弄って欲しいのか?」 などと、ふわりと覆う布地ごと陰茎の根元を掴んだ伊織が言うが (うぁ………♡) 自らの真下、主観で見える股下に、ビンッとそそり立つモノが、布に覆われ根元を絞られ尚も大きく張り出した陰茎が、シーツの輪郭を歪ませながらギチギチと布地を突っ張らせているその様子に、それが己が欲と浅ましさをまじまじと見せつけられたような気がして──その恥ずかしさと自責の念に、どうしようもないマゾヒズムがドプリと先走りを吐き出して喜びを示す。 その染みが広がる反応に気付いた伊織は、ゆっくりと"先程までと同じような指の動き"で先端を虐め始める。 仮性包茎、少しはみ出た亀頭の先、勃起時に皮を引き下げ七部被りになるタケルの陰茎は、その最も鋭敏な粘膜を少しだけ剥き出しにする。 白い布地と白い包皮に挟まれながら、ひょっこりと先端だけをを覗かせる真っ赤な亀頭、それを布の上から、伊織の大きな指が撫で上げる。 既にクチュクチュになるほどカウパーで濡らし切った布地は、伊織の指が触れる度に強烈な、いわゆるローションガーゼの様な役割を果たし、鋭敏な先っちょに莫大な快感をもたらしている。 腰がブルブルと震える、その容赦のない指と布の快感にタケルの陰茎は更に硬く張り詰め、そのせいで一層布地に強く張り出す快楽器官が更なる快感を生み出してしまう。 更にトントンと優しく、敏感な鈴口を指の腹で叩かれる度に、その衝撃が尿道を伝い先端から腰奥の前立腺まで快感が走り、その射精のような断続的な快楽のシグナルに、期待に満ちた腰が浮き立ちながらゴプリと更なる我慢汁を吐き出してシミを大きく広げてしまう。 快感に股下が緊張を極める、ギチギチと硬く張り詰める陰茎に、軋みを見せるほど硬直する下腹の筋肉。 しかし伊織はじっくりとタケルに快感を与え続けている。元より亀頭は快感を高める器官ではあるが、射精のスイッチとなると竿の刺激の方が優勢である。なので伊織はそれを見極め慎重に、ゆっくりと感度だけを重点的に高め続けている。 そんなイキたいのにイけない生殺しの快感の中、ふーふーと息の荒いタケルは、射精欲に突き動かされるように自然と腰をヘコヘコと降り出すが 「こら待てセイバー、イクのであれば此方もだ。」グニィッッ! 「ホ オ゛ッ!?♡」 布を絞り上げていた片手を離し、伊織は放置されていた胸元の乳首を摘み上げる。 忘れかけていた頃にやってくる痛烈な快感、その快楽に背筋に電流が走り脳はパチパチとスパークし、全身がぞわりと痺れ上がる感覚。 そんなヒクヒクと震え慄くタケルに、伊織はその両手を、右手は亀頭を、左手は乳首を、全く同じシンクロした動きで攻め立てる。 布地越しにスリスリと乳首と亀頭が擦られる、トントンと乳頭と鈴口を小突かれる、サワサワと乳輪と竿を撫でられる。 その全く同時の動きに、タケルは乳房と陰茎がリンクした様な錯覚を覚え、更なる感度をその身に昂らせてゆく。 「おっ?おお?んおぉ?!ほっ!ほおぉぉぉっっっ!!!♡♡♡」 既に感度は上限を極めて、満ち溢れるほどの快楽に夢中な脳のまま、腰をグッと大きく突き出し後ろの伊織に体重を預ける。 焦らされ過ぎた快感に、乳首は張り詰めるように膨らみ切り、母乳濡れのシーツをべったりと乳房に貼りつけたまま、更なる母乳をびゅるりと滲ませる。 それは股下も同様で、期待にジクジクと熱を持つ秘裂からは愛液をダラダラと垂れ流し、限界まで膨らむ亀頭からは布地を越えてぴゅるりとカウパーが溢れ出る。 けれども、けれども足りない。ここに来て伊織は、タケルの限度を測るべく残酷なまでに優しいほどのフェザータッチへ移行する。 触れるか触れないかの瀬戸際、与える快感を極小まで絞り切り、ガクガクと震えるタケルの動きを見定めて、緻密に、正確に、イかせない的確な感度を与え続ける。 ふっ♡ふぅっ♡ひゅっ♡ふっ♡ふぅぅぅっ♡と呼吸も既に規律を失い、思考も既に用を成さず、只々、絶頂への渇望が脳内を埋め尽くす。 限度を超えた限界。欲望の水瓶に溢れんばかりの快楽が並々と注ぎ込まれ、それが表面張力で決壊ギリギリを持ち堪えるかのような── ふとした衝撃で法悦へと自壊する予感がずっと続いて、でも甘く蕩けるキモチイイ苦しみが、満ち溢れる辛いシアワセがずっと続いて、あとひと押しを、私を壊す最後の一撃を、ずっと彼が取り上げていて。 むずかるように、ぐずるように、「ゔぅぅぅ……」と悔しさの嗚咽が涙と共に溢れ出し、虚しく腰はヘコヘコと空振るばかり。 そんな様子を見かねてか、伊織もタケルの願いを叶えてあげようと、その布の内へと手を伸ばす。 向かうは股下にそそり立つ棒の幹、それをキュッとつまむように、優しく指を添えると「ぁ…」と期待に満ちた声色が、タケルの喉元から漏れ出る。 ドキドキと心音が跳ね上がる、切ない苦しみからの解放と、更なる快感を期待した心が、熱に茹だる脳髄に一粒の水滴を垂らす。 そして伊織が、左手に摘んだ幹の皮をグッと根元に引き下げ、ブリュンとカリ首と亀頭が剥き出しになった瞬間──同時に右手に添える乳首をギュッと乱暴につねり上げ 「────イけ」 「ふ ぎ ゅ う っ …………!?♡♡♡」 ぶ び ゅ っ っ !ぶびゅびゅっ!ぶひゅるぶび!ぶみゅるるるるる!プシッ!プシャッ!プシャァァァ!! 待ち焦がれた快感に、白目を剥くほどの快楽に、タケルは大きく腰を逸らし、ブルリと肌を震わせながら極上の絶頂を迎えた。 ガツンと脳がかち割られるような快感。全身に鳥肌が立ち、痺れるような快感が火照る表皮を駆け抜ける。 ジンジンと熱を持つ乳首からは多量の母乳が溢れ出し、股下からはブシュッと潮を吹き出しながら、蕩けるような粘っこい悦楽が狭く長い尿道を強引に掻き分けて出口を目指す。 その迸る粘性のミルクは、先に待つシルクの繊維に遮られ勢いを失いながらも、無理矢理ブリュブリュと漉されるように染み出して、水気を失いプルプルとゼリー状の濃いタンパク質の粘塊に変異しながら外の世界へ溢れ出る。 「─────お゛、─────ご、──────あ゛」 その濃厚な液塊が ぶりゅり…ぶりゅり…と断続的に体積を増やす。のけぞった亀頭の先に乗っかるように、シーツの先から湧き出るように吐き出されるそれは、大きなダマとなった後、でろりと重力に負けて布を伝いながらゆっくりと流れゆく。 そんな様子を、自らの醜い欲が溢れ出る有様を、絶頂に瞬く視界の隅に捉えて羞恥を覚えるが 抜き身の亀頭が擦れる快感が、吐き出す吐精の湿っぽい快楽が、吹き出る母乳の暖かな恍惚が、臍下で蠢く繁殖本能の欲求が、脈動と共に勢いよく脳髄へと流れ込み、その喜びに満ちた陶酔が、意識も、視界も、羞恥心も、全てを白妙に染め上げて、それを何度幾度と折り重ねた後、タケルの意識はぷつりと途切れた。 「───おっと。」 気を失い、後ろへ倒れ込むタケルを支える宮本伊織。 脇の下に腕を回し、脱力したタケルの体をしっかりと抱える。 側から見ればそれは浮遊霊が両手を広げるような…何処ぞの貼り付けにされた聖人のようなポーズだが タケルが傷つかないよう伊織はゆっくりと床へと下ろすと、ふぅ、と一息を入れたのち (…………興が乗ったとは言え、やり過ぎたか。これはもう五、六本団子でも用意しておいた方が良いだろうな) などと、反省の意を示しながら、この後の機嫌取りの算段を思案しつつ、 濡れた体でも拭いてやろうかと、身を覆うぐしょぐしょのシーツをバサリとめくり上げると  む っ わ ぁ ♡ 「……………ッ!」 瞬間、タケルの匂いが立ち込める。 体液に塗れたシーツと体、それは布に包まれていたが故に、汗と、母乳と、フェロモン諸々の香りが熱と共にその内側に濃縮されており、めくれあがった瞬間濃密な淫臭となって伊織の部屋を埋め尽くす。 そんな匂いに当てられて、クラクラと目眩のような興奮に見舞われる伊織。 目の前にはじっとりと汗に濡れ、艶めかしく横たわるタケルの玉体。 意識を失い脱力した身は、女性のように柔らかく、しかしオスのような硬さも併せ持つ調和の取れた造形美、その火照り切った肌は汗の水気を帯びて照りを生み、それがしなやかな肉の陰影を浮き立たせ均整の取れた肉体美を遺憾無く発揮している。 そして美しきその美貌にピッタリと張り付く濡れ髪が、震える長い睫毛が、ふぅふぅと吐息を漏らす唇がえもいわれぬ官能的な様相を表し、 さらに萎えた状態でヒクヒクと快感の残滓に震える陰茎や、未だピュルピュルと吹き出す母乳、何より不満げにトロトロと蜜を垂らし、疎外された悲しみにきゅうきゅうと雄を求めて窄まる女陰の様子が、誘うように伊織の欲を唆す。 完全なる据え膳、そんな垂涎の状況に、伊織のオスの肉体が、ウズリと欲を滲ませ反応を示すが………… されど!そこは流石の氷の如し!生来より我慢の儘に生きて来た彼は、己が欲を押さえ込む事など造作も無き事! 「ふぅ…」と一息、手慣れた深呼吸で無理矢理に心を落ち着かせた彼は、疼く肉欲を無視してその鋼の如く強靭な精神で冷静にタケルを身をしっかりと思いやり、体を拭いてやろう手拭いを持って、息もせぬままタケルの足元に、開いた股下へとかがみ込む。 そこに チョロ…チョロロロロロ…… 「……………………は?」 失神したタケルの失禁が、意識を失い緩んだ膀胱が、萎えて緩んだ前立腺の関を乗り越え、尿道を伝い放物線を描きながら追い討ちの様に伊織の袴を濡らす。 これには流石の伊織もキャパオーバー、腕を伸ばしたまま固まり、汚れていく袴をよそに(暖かいな…)などと現実逃避の思考に逃げる。 もはや宇宙猫の有様で放尿の終わりを見届ける伊織。 そんな状況でピクリとタケルの瞼が動き、ゆっくりと目を開けて、惚けた顔のまま足元にかがみ込む愛し人の顔を見つけては無意識に微笑む 思考も胡乱に霞んだまま、しばしボーッと微睡のように、動かぬ伊織を眺めていたタケルだが、ふと思い出したかのようにその唇を動かして 「どうしたイオリ……もう終わりか…?」(意訳:もうイタズラは終わりましたか?) 「……………………は?」(認識:どうした?もうイタズラは終わりか?(煽り)) ピシリと亀裂が入る音、色々限界を迎えていた伊織はタケルの思いを計り損ねる。 そも倒れたまま目線を下に向け、伊織を見つけた喜びに緩んだ頬と薄らに上がる口角は、下側から眺めた伊織にとってメスガキの煽り顔にしか見えなかったのだ。 だがしかし、こちらに落ち度があるとは言え、小水を掛けられた上にこのように煽られてはたまったものではない。 粗相を犯した高貴な駄犬、ムワリと渦巻く淫臭に、欠壊寸前の肉欲、崩壊寸前の精神、そして目の前には欲を彩る極上のメスの肉体。 既にいっぱいいっぱいだった伊織の忍耐は砕けるように崩れ去り、漂白された五倫の中、ガチリ、と思考の奥底で噛み合うことの無い歯車が噛み合うと、彼の目的は悪戯からお仕置きへと変貌していた。 ゆらりと、伊織は目に影を落としながら立ち上がり、しゅるりと、汚れた衣服を脱ぎ捨て全裸を晒す。 そのオスの体は一見細身に見えるが、剣士として最適化された肉体。 引き締まった筋肉、広く大きな肩幅、そして太く筋張る前腕と大きく骨張る手の甲に分厚い血管を浮き立たせ、その身は怒りと興奮で熱を帯び、その姿のままタケルの上へとのしかかる。 両手を顔の横に突き、見下げるように覗き込む伊織、対するタケルの顔は、力の抜け切りトロトロに惚け切った表情で、思考も定まらないままぽーっと眺める無垢な瞳と、赤く艶やかな美しい美貌、そして瑞々しい唇へと── 「んむっ…………♡」 強引な、されど優しい口づけを落とし、その口内に舌を忍び込ませる。 ぬろぬろと熱い舌が絡み合う。起き抜けのほわほわした意識の中で、切なく甘く鮮烈な快感が口内を満たし、いっときの幸福を味わったあと、ちゅぴり…と名残惜しそうにが唇が離れると 「ひぎゅっ…………!!♡」 伊織の太く長い指が、唐突にタケルの秘裂へと侵入する。 そのままグチョグチョと抽送を開始する伊織。驚くタケルを他所に、既に火照り切った女陰はタケルの意思を離れ、待ちかねた快楽にきゅうきゅうと伊織の指を抱きしめる。 快感に腰が浮かび上がる、股下では大事を成した後の陰茎が萎えたままにトプトプとカウパーを垂れ流し、胸の乳腺も再び母乳の増産を開始する。 再び動き出した快楽の坩堝、タケルはその本流に流されながらも、チラリと彼の方を見据えると、彼の股下に硬く張り詰める欲棒と、その上に、暗く染まる苛立ちにも似た真剣な表情を垣間見る。 (こ……これは………) それは眉間に皺を刻み、瞳を欲で濁し、鋭い眼光は獣のように相手を射抜き、見定める。 いつか何処かで見たような、もう見ることは無いと切に願った、月光のように輝く冷たい目線。 あれは彼が我慢を辞めた時の、自身の我儘をさらけ出し、ありのままの姿で私に相対する時の……… ───イオリが本気で私を求めた時の顔! <<<欲顔剣鬼可惜夜フェイス!!!>>> そう、過度なストレスと欲情に、遂に伊織は限界を迎え、その苛立ちと性欲の暴威に満ちた心身は、彼の表情スチルを剣鬼へと変更させていたのだ! ゾクリと、背筋が慄く。 驚嘆と戦慄、恐怖と………期待。 (あれは伊織が本気の時の顔だ、もしそんな彼に本気で攻められたら、私は……♡) 引き攣る恐怖とマゾヒズムが心の天秤で揺れ動く。射殺すような真剣な目線が肝を冷やし、ドクリと跳ねる心臓が、この後の自身に降り注ぐ快感を想像してしまった思考が、吊り橋効果を持ってゾクゾクと背筋を震わせてゆく。 「……イ、イオリ。それは…その表情は……ホ ォ゛ッ♡」 タケルの声を待たずに指を動かす、長く器用な指先を十全に使い、内側のスイートなスポットを強烈に攻め立てる、優しくも無遠慮で繊細な暴力的高機動精密ガシマン。 その暴風のような快感にまたもや潮を吹くタケル、相手を無視した快楽の押し付け、もはや今の彼は欲望に満ちた一人の獣と化している。 そんな彼に勝てるはずもなく、ビクビクと体を震わせて、絶頂に体の力が抜けて、脱ぎ捨てたシーツにくてりと横たわる。 そんなタケルの足を掴みグイッと持ち上げまんぐり返しの体勢にする伊織。 そして熱が当てがわれる、ギチギチと怒りに満ちた彼の肉棒が、涎を垂らし赤く張り詰める亀頭が、種付けプレスの様相で見せつけるようにタケルの膣穴へと添えられて 「ま……まっひぇくれ、イオ……オ゛ッ♡……オ゛オ゛ッ♡………ォ゛オオオオッッ!!♡♡♡」 ドチュン!と挿入が成された後、容赦ない腰の打ち付けに、濁った矯正を上げながら舌を出しイキ狂い、その後の抽送でタケルは更なる絶頂を迎えた。 ───そしてその嬌声は、今夜は止む事はないだろう。 月の無いこの夜に、星の綺麗なこの夜に、月のように美しい玉体と、それに見惚れて獣に堕ちた狼男(ウェアウルフ) 犯しか悪戯かと問われれば、無論、前者であるのだろう。しかしその交わりはどこか喜びに満ちた有り様で ドプリと熱が吐き出され、その甘い甘い快楽を、欲情のまま下の口で貪るヤマトタケル。 吹き出す飛沫は甘いミルク、その吹き出る母乳で喉を潤し、口移しで相手の喉へと送り込む宮本伊織。 両者溶け合い絡み合い、獣のように交じり合い、その遠吠えのように響く嬌声は、子供が聞けばお化けと勘違いしそうなほどに。 万聖節の前夜に、お菓子よりも甘い悦びを、競うように貪り合う二人の獣。 精を吐き出し、母乳を漏らし、淫行に耽る可惜な夜 嗚呼、今日は吐漏淫夜(ハロインナイト)、ドリップ アンド スイート 夜はまだ終わらない   Never End ────────── オマケ 「ま……まっひぇくれ、イオ……オ゛ッ♡……オ゛オ゛ッ♡………ォ゛オオオオッッ!!♡♡♡」 ドチュン!と挿入が成された後、容赦ない腰の打ち付けに、濁った矯正を上げながら舌を出しイキ狂い、その後の抽送で更なる絶頂を迎えるタケル。 快楽の熱がその身を焦がす、太く長い陰茎にみっちりと埋めたれられた膣穴は、慄きながらも喜びの抱擁で彼を迎え入れる。 目算七寸に届き得る彼の肉棒が、鉄のような硬さと沸る熱を携えて、胎の奥の奥まで到達し、私の薄ら細いお腹にぽっこりと陰影を浮かび上がらせる。 満たされる圧迫感、切なさを埋める喜び、私の内に彼が入り込む感触が、下腹の熱と共に私の脳に幸せを送り届ける。 そして抜き去る熱の寂しさを、ぞりぞりと抉る小高いカリ首が塗り潰し、パチパチと脳を焼く最中 バチュン!と再び振り下ろされる鉄槌の一撃 打ち付けるその肉の衝撃に、雄に穿たれる実感を得た股下の本能が、最奥に座する胎の核心を疼かせて、それが体を、脳を、苦しいくらいの絶頂へと導いて、それを幾度と繰り返す。 種付けプレス。伊織の体幹を持って打ち付けるその動きは、掘削機もかくやと言うほどの迫力で、しかし、持ち前の洞察力と緻密で的確な腰運びは、犯す相手の弱点を、求める快感の位置を明確に攻め立てる。 そうして締まる膣壁に、快楽に歪む美しい顔に、淫靡に漏れ出る嬌声に、宮本伊織の本能は更なる興奮を得て迅る腰を打ち付ける。 雌の喜び、雄の喜び、獣の喜びを満たしながら、膣穴を→穿ち→穿たれ→掘られ→掘り進め→衝動のまま悦に向かい堕ち続ける二人。 そんな股下をほじられる快楽の中、胎奥を満たす悦楽の中、ふと気の向いた彼が顔を寄せ、濁った嬌声を垂れ流す私の唇へと強引にキスをせがむ 「んむっ……!♡んぅ゛〜〜♡♡んむ゛ぅ〜〜♡♡♡」 重なり合う唇、滑り込まれた舌先の快感に、そのまま上の口まで手中に納められ、私の口内を快感で陵辱しながら、ねちっこく舌を、下を、刷り込むように馴染ませてくる。 敏感な快楽器官が溶けるように擦れ合い、そんなにも彼は私と溶け合いたいのかと、そんなにも私が欲しいのかと、揺蕩う心が勘違いしそうになるが、そんな思いなど容易く悦楽に溶かされて、燃えるような身の熱が、より強い繁殖への喜びが、私のナカを満たし続ける 高熱に浮かされたままで幻想(ゆめ)を見る、それは彼も同様で、打ち付ける腰の喜びが、抱く肉の柔らかさが、溶けるような興奮と快感をより強く昂らせ 想いを、本能を、我儘をさらけ出して相手を喜ばせ、喰らい、犯し尽くす喜びに浸る。 そんな獣と同義の悦楽に、伊織は苛立ちにも似た焦燥感を高めながら更なる悦へと走り続ける。 獣欲に満ちた交わり。溶けて蕩ける思考はもはやヒトとしての用を成さず、蕩ける本能の赴くが儘、溶け合う情交の興奮の中、タケルの乳首は未だピュルピュルと乳を吐き出し、萎える陰茎はトロトロとカウパーを垂れ流すまま、吹き出す汗と体液の香りはその交尾の激しさを物語る。 そんなムワリと香る発情の湿度を、両者共に好いたツガイの匂いで肺を満たしながら、更なる発情を持ってその終わりを目指す。 「んっ…♡はぁ゛…♡あっ…♡ほぉ゛っ♡…ぉお゛っ…♡おぉ…っ?♡お゛お゛…♡んぎゅっ…♡イ…イオリ゛ぃぃぃ…♡」 「───フッ、───フッ、───ふぅ、───ぐっ、───ん゛んぅ………!」 喜び、悦び、嬉び。生物としてのシアワセは此処にあるのだろう。 押し潰すように体を寄せ、密着するように混じり合う二人、 ぬちょぬちょと体液にまみれ、水気を増した身体を擦り合わせ、本能のあるがままに、ヒトでは無い生物(モノ)に戻る悦び。 抱きしめて、抱き締めて、雌肉を喰らい、雄肉を喰らう 満たされ続ける幸福に、飢えを満たす繁殖本能、されど足りぬとせがむ肉欲に、終わりを急かす繁殖原理。 ゾクゾクと総身が痺れる。筋肉が痙攣を覚える。膣壁を抉る快感に双方の肉体が昂りを覚え、両者共に会陰部の括約筋を締め上げると、きつく窄まる膣壁に、陰茎は更にその身を硬く張り、ギチギチと体積を増して触れ合う面積を増幅させる。 ここに増して密着度を深める快楽器官、その溶け合うように離すまいと迫る肉の蠢きに、本能の衝動は頂点を迎え、下腹に走る切なさを抱いたまま腰の動きが加速する。 パンパンと肉を打ち付ける音が速度を速める。ミチミチと締まる肉が軋みに歪む。蕩けるような快楽が切なさを極め、溶け合う事を願う寂しさが相手を求めて腕を伸ばし、子種をせがむ本能は彼の腰へと脚を絡めてしまう。 視界は既に霞み、意識は既に揺らぎ、心象は既に真白に漂白され、唯、相手の存在を残す限り。 そしてとろける熱が脳髄を満たす、悦に至る秒読み、身を焦がす悦び、そこへ向けて伊織は大きく腰を振り起こし、最後の一撃をバチュンとタケルに向かい振り下ろすと、グッと本能のまま腰を押し付け、隙間なく肌を密着させる。 その衝撃に、内股を満たす震撼に、最後のピースがガチリと組み合うような直感と、激鉄を撃ち抜くような明確な確信。 ギュッと相手を抱きしめて、ゾワリと背筋に悦が走り抜け、膣壁と子宮が収縮を始めた瞬間、「─────────ッ!♡」脳の深い所から悦楽が弾けて───── 「──────────────ぉ゛」 ドビュルッ!ブビュルッ!ボビュルッ!ビュルッ!ビュルルッ!ボリュッ!ブリュッ!ブビュルルルルルッッ! ぎゅっ!きゅっ!ぎゅうう!ぎゅぅうぅぅぅ!きゅぅぅぅぅうううう〜〜〜〜〜♡♡♡ 「オ゛ッ!オ゛ォッ!んぉ゛………ッ!ほぉぉぉお゛お゛お゛お゛お゛っ……………!!」 意識が白に染まる、心が弾けて霧散する。 喉奥から絞り、肺から漏れ出るような吐息。 溶ける意識が快楽に沈み、瞬く光が霞んだ視界を白に染め上げる、全身は甘く痺れる幸福に満たされ、その充実感と共に興奮と安堵が同時に脳へと叩きつけられる。 対する伊織も目眩のような幸福に、その身を酷く震わせる。 子種が股下を駆け抜ける、それをツガイに注ぎ込む。オスとして種を付ける喜びに、見初めたメスに吐き出す嬉びに、本懐を成した心身が身震いを起こすほどの恍惚に包まれ、ドクリと生殖器が脈動する度にクラクラと目眩のような酩酊が、甘美な快感と共に幾度と脳を焼いてゆく。 混じり合う事数十秒、ドクリドクリと震える陰茎の脈動を、膣奥の一番深い所で感じ合う二人。 法悦の波に揺蕩い、吐き出す吐息は熱を帯び、爆ぜる心音と総身の痺れに呑まれながらも、抱き合う熱が自身と相手の存在を確信してくれて。 幸せに満ちた営み、熱に茹だる喜び、その感覚が刹那を永遠に引き延ばし、幸せの絶頂を無限に味わい続ける。 しかし、されど時は進むモノ。終わりを迎えた絶頂。それは彼らの意識をゆっくりと引き戻し、肉体も次第に落ち着きを取り戻し、その後は虚脱感と開放感がその身を満たす。 はぁはぁと鳴る二人の呼吸、そんな音を聴きながら、彼がゆっくりと身を起こし、ぬぽんっ!と竿を引き抜いて、その感覚にぶるりと身震いを起こす。 彼の男根に陵辱され、その感覚が未だなお残る膣から熱の残滓がトロリと流れ出て、 その違和感に、少しの恥ずかしさと誇らしさを覚えて ふにゃりと心を緩ませていると─── 「ん゛い゛っ……!!!♡♡♡」 ぬ゛ち゛ゅ゛り゛!!と出し抜けに彼の指が再び膣へと入り込む! 「あ゛…っ!ふぐぅ……ッ!ま…待てイオリ、今はまだイッたばかり…で……んオ゛ォ゛……♡♡♡」 「………そうだな、俺も今しがた、身を裂くような欲を吐き出し終えたばかりだ。」 「……でっ、………ではなぜ!?」 「………故に、お仕置きの方はこれからと言うわけだ。」 「なっ………何を………」 突然の別腹宣言、欲は欲、仕置きは仕置き、誠実であろう彼は、公私をしっかり分ける生真面目タイプ。犬とか飼ったら躾はきちんとするタイプの男なのだ! そんな彼の言葉に、ヤマトタケルは狼狽える。身に覚えの無い罪に、容赦の無いお仕置きに、何か粗相でもしたのかと不安を覚え、 そして未だ衰えていない彼の男根の様相と、未だ顔に浮かぶ剣鬼の表情スチルに、嫌な予感がゾクリと背筋を撫であげて、 「わ……私がいったい何をしたと言うのだ!?」 「…………ほう?そうくるか。さすが高貴なる身分のお方だ。平民に用を足しても別に気にも留めないと見える」 「んぇ゛………?」 その言葉に固まるタケル、思考を巡らせてもそんな記憶なぞ出てこない。 それに耳にした伊織の声に、その表情の奥に、ごく稀に、私をおちょくる時の声色が、ドスの効いた声の裏に滲んでるような気がして だが彼は確信も得ずに巫山戯る立ちでは無いだろう。もしそれが…それが事実であるのならば、この状況で、あの顔で、あの鬼気で、そんな さでずむ な言の葉を放つ先には── ─────ゾクリ。 思考を巡らせ何かを察したタケルは、身の危険を確信し、これはいけない!と逃げ出すように身を捻る。 今の彼は鬼だ、陵辱を是とする性鬼だ、そんな相手に立ち向かうなぞ、自ら贄になるようなものだ! 戦略的撤退、これまで何度も伊織に性的に負かされ続けて来たタケルは、伊織の魔の手から逃れようと必死に動く。 そうして這う這うの体で移動して、力の入らぬ四肢に喝を入れ、膝をつき、四つん這いのまま両手を突いて立ちあがろうとした、その瞬間! ─────ズルリと、床に敷かれていたシーツが滑り、ヤマトタケルは上体を突っ伏すように滑らせる。 そうして、ツルリと月のように美しい身肌のデカ尻が、伊織の眼前に現れる。 こけた英霊、突き出す大尻、伸びをする猫のような体位、その秘部からはトロリと汁を垂れ流し、誘うようにゆらゆらと揺れ動く見事な形状の大臀部。 「───────────」 宮本伊織はいったい何を思ったのか、ここに来て更に男を誘うように尻を突き出され、心の揺れぬ者はいないだろう。 だがしかし彼は、これは仕置きだ、と思い直し、剣鬼顔のまま心を鬼にして、自らの欲に蓋をする。 そうしてゆっくりと、腕をダラリと弛緩させ、ゆらりと、その大きな手を振りかぶり 「…………いくぞセイバー!」 ────バ チ ン ッ!!!! 「オ゛ッ!!」 その大きな手の平を、眼前の尻へと着弾させる。 その衝撃が尻を駆け抜けた瞬間、驚きと共にマゾメス快感が弾け飛び、ピンと脚を伸ばして絶頂を迎える。 プシャリと潮が弾け飛ぶ、大英霊によるJack O Challenge with マゾメスアクメ。 その開いた脚と天を衝く尻は見事な三角形を表しており、まるで神々しく雄大な富士山のような身姿を表す。 更に頂上には菊を表す紋様を携え、膣からはゴプリと吐き出した精液が白きマグマの様に溢れ出し、そしてその下で噴き出す潮とカウパーの煌めきは、まるで柿田川の清流のように清らかに澄み渡っており、さながら日本英雄ここに有りと言った御様子。 そんな英霊に似つかわしく無い酷く無様なイキ様に(ほう…)と感心の念を持って眺める伊織は、その尻にじんわりと浮かび上がる赤い紅葉の紋様に、ふと……ある事に気がつく。 「ふむ、そういえば、今年は"紅葉狩り"をしていなかったな───」 そんな言葉を口にして、そんな言葉を耳にしたタケルは、絶望と絶頂のまま震える声で 「ま…まっひぇ……」 「───────秘剣」 「ま────────」 ヒュン ヒュ ヒュィン………         ────ブ ワ ッ ! 「「「「「「 ズ パ ァ ン ッ !!!!!!」」」」」」 「  お゛ ! ! ! 」 六閃同時の手の平が、タケルの尻を寸分違わず叩きのめす。 多次元屈折現象。燕返し・比翼の段の応用。剣を持った両手で出来るなら、無手でも可能である事は自明の理、六方向から同時に叩かれたタケルの尻は赤い手の平の型を六つ同時に浮かび上がらせる。 ジンジンと痺れる痛みが尻に走る。泣きたくなるような衝撃に、無論タケルも目尻に涙を浮かべるが、 「───────秘剣」 「な────────」 「「「「「「 ズ パ ァ ン ッ !!!!!!」」」」」」 「  ん  お゛ ぉ  ! ! ! 」 それを尻目に、続く二度目が更なる痛みを引き起こす。 ケツに咲いた満開の紅葉を狩るように、先程と変わらぬ場所を寸分違わず叩かれて、その重ねた痛みの痛烈さにタケルは尻を上げたままガクガクと震えるが、 「───────秘剣」 「ちょ……!ちょっと待てイオリ!宝具ゲージも無しに打ちすぎではないか?!それに秘剣と言うからにはもう少し隠した方が良いと思うのだが!!」 「ふむ、そうだな。だがなセイバー、これは正確には宝具ではなく対人魔剣に属する。故にやろうと思えば、少し気を張ればNPを気にせず打ち放題なのだが……」 「だとしてもやり過ぎだ!バカァ!!」 目に涙を浮かべ、大声で怒鳴り散らすヤマトタケル。そんな様子に伊織も流石にやり過ぎたかと、溜飲を下げながらゆっくりとタケルに近づき。 「成程、確かに少しやり過ぎた。大人気なかったよ、俺は。」 そう言って優しく、タケルの臀部を撫で回す。 「…………んっ♡」 そんな彼の優しい手付き。さするように、労わるように触れるそれは、大きな手の平の感触と共に、ヒリヒリと赤く腫れ、熱を持った尻にじんわりと染み込むような優しい快感をもたらす。 そんな優しい愛撫の感触に思わず喉を震わせて───── トプリと、新しい雫を、股下から漏らすように垂らしてしまう。 「…………あ」「…………成程」 仕込まれたマゾの、肉体の身勝手な反応。 タケルの体は痛みの後に少し優しくされただけで勝手に喜んでしまう、なんともチョロい肉体なのであった。 そして宮本伊織の手付きが、優しさからやらしさに変わる。労りの気持ちはそのままに、撫でる手は感度を育てるように、じっくりと、繊細に、誘うように尻肉に喜びを与える。 「────ッ!………んっ!……ふぅ……ふぅ………ふぅー♡………ふー♡」 先程までの怒りは何処へやら、ヒリヒリと痺れる尻を優しくフェザーに撫でられる度に、勝手に喜ぶ肉体に、つられて勝手に絆されてしまう心。 伊織に尻を向けながら、そこを優しく撫でられる様子は、まるで猫が気を許した相手に撫でられているかのような様子で トロトロと溶けていく心に、トロトロと溢れ出る蜜。そんな様子を眺める伊織は、撫でる手をそのままに、ある一点をジッと凝視する。 快感の度に、ヒクヒクと窄まる菊の門。 試しに尻たぶを広げるようにギュッと力を込めると、反するようにキュッと窄まる高貴なる紋。 ムラリ…と本日何度目かの情欲のスイッチが入る伊織、多分こいつタケルの体ならなんでもエッチだと思ってますよ。 そして興味を惹かれるままに、その肛門を撫で上げて……… 「ひゃうっ………♡」 とタケルの喉から裏返った声が出る。 「イ……イオリそこは…そこはぁ!……んっ♡………おぉッ?♡」 そんな抗議の声を尻目に、その尻の核心をサワサワと撫でるだけで快楽の声を上げるタケルに 「ふむ、だがなセイバー、胸は致した、竿も致した、そして先程と膣も致したとなれば、次は此方ではないだろうか?」 「き……キミは私の体を喰べ尽くすつもりか!もしや ふるこーす というヤツか?!」 「………?無論、そのつもりだ。貴殿のように美しい者であれば、何処を喰らっても美味であろうよ。」 「………な!…………な、……………んなぁ……?♡」 それが尻穴を撫でながら言う言葉かと言いたいタケルだが、好いた者からの直接的な"綺麗なお前を全部食べたい"宣言に、多少頬を染めながら、ほんのちょっとの…その…悪く無さを感じてしまった懐の深いタケルは、そのチョロさ故に反論もできずに混乱のまま尻穴を撫でられ続けていると 「ん゛んぅ゛………ッ!!♡♡♡」 ヌルリと、許可も得ずに、タケルの高貴な尻穴に伊織の指が挿入される。 目を盗み、溢れ出るタケルの蜜にその指を濡らしていた伊織は、それを潤滑剤として用いて窄まる尻穴へとその指を侵入させたのだ。 そうして長い指をゆっくりと、ずっぷしと挿入し、そのまま指を曲げてクチュクチュとタケルの尻穴をほぐす伊織。 未だ狭く閉じた門は拒むように指を締め付けるが、それに負けじと念入りに、丹念に、くすぐるようにじっくりと解きほぐしていく。そう、彼は美味い料理には下処理が肝要だと知っているのだ。 そんな伊織に尻穴を攻められるタケルは、恥ずかしさと快感に、涙を流し頬を染め、突っ伏したまま子鹿のように震える様子。 尻を差し出すような格好のまま、惜しげもなく恥部を晒し、ましてや入れるべきでは無い場所を、不浄の穴の内側までも確かめるかのように弄られ、その恥ずかしさに顔面から火を吹きそうで、ぬちゅぬちゅと伊織の指が内側を撫でるたび、腹に響く異物感と羞恥にひしひしと悶え苦しむ。 「ん゛………んぅ゛………ふぅぅう゛………っ♡」 されど、その優しさすら滲むような丁寧な指使いが、手マンを想起させるような内側を撫でつける指の動きが、じんわりとタケルの心と肛門の緊張を解きほぐしてゆく。 そしてゆっくりと、段々と、その腹に感じる違和感は重く低く熱を帯び、悪寒の様な寒気は背筋を伝う痺れへと代わり、彼の長い指が自分の腸壁を撫でるたび、これは、この違和感は快感であると、羞恥に茹だる脳を誤認させる。 そうして蜜が溢れ出る、受け入れる気心を成した腸壁が、じわりと腸液を分泌させてトロリと尻穴から滲み出る。 その液体は霊体を基盤とするが故に一切の穢れなく、透き通る清らかな液体が、ヌルリと溢れて指の滑りを良くしていく。 そして2本と3本と、段々とその指が増えて行き……… ぬ っ っ ち ょ お ぉ ぉ お…………♡ くっぼりと大口を広げ、ほかほかと湯気を立たせながら、だらしなくよだれを垂らす見事な肉穴が完成した。 ヒクヒクプルプルフルフルと、上半身を突っ伏したまま、羞恥の心に頬を染め、目尻に快楽の涙を浮かべながら震えるタケル。 既に準備は万全で、ひり出す用途の尻は彼を求めてヒクヒクと震えて、その期待に陰茎はトプトプと垂れ伝うカウパーを吐き出し床に染みを作る。 火照る思考が己を恥じる。こんな見せしめのような姦淫に、されど期待に飢えた己が尻穴に、やるせなさと切なさと、その奥で芽吹いてしまう悦びに、どうしようもない自分自身に喜んでしまう、そんな己自身が恨めかしい。 そんな悦な悔しさに、ギュッと拳と尻穴を窄めて震えるタケルの上に、その快楽の張本人である浪人が覆い被さる。 尻穴に当てがわれる肉棒、その硬さと熱に反応した肉穴が求めるようにきゅうきゅうと縋り付いている。 そして耳元に「………いいか?」なんて優しい声。そんな…そんな言葉を発したら、私の心も肉体も、ダメだなんて口を動かす事が出来ないではないか。 なので代わりに、キュッと尻を上げて彼に答える、もはや既に、始まる前から勝敗は決しているのだろう。獣のような体勢で、獣のように求める彼と……ケダモノ以下の、私の肉穴。 飢えて大口を開けて、彼の熱を求めて、腹を満たしたいと恥ずかしげもなく欲にくらんだその穴は、私の心を晒す、酷く醜い獣欲の写し鏡。 欲しい。熱を、彼を、寵愛を、そう心が望んだ矢先、彼の肉棒がゆっくりと入り込む。 「んっ………くっ…………♡」 待ち侘びた彼の熱が、私の内に入り込む。 場違いな場所、しかし然りと曰う己が箇所。 熱を飲み込むその場所は、待ち侘びた彼を労うように、きゅうぅと締まり喜びを示す。 ねっとりと絡むその穴は、茹だるような熱のまま、柔らかな腸壁を掻き分けて進む彼の肉棒を受け入れ、そのまま奥へ奥へと誘うようで。 背筋に痺れを覚える。喉から呼吸が溢れ出る、居るはずの無い場所に有るモノが、私の臓腑を押し上げて、悦楽を喉へと押し出すように。 快楽の吐露、搾り出す嬌声、ピッタリと密着した彼の腰が、身を覆う彼の熱が、快楽に震える彼の吐息が、私の内も外も閉じ込めるように満たして、その悦楽の内圧に、嬉びの痺れが私を満たす。 しばし身体を馴染ませるように止まる二人、密着した彼の熱が、閉じ込められた私の熱が、混じり合うように体温を交換していく。 そうして熱を得て、熱を譲った先に、しっとりと育まれた情欲が、同じ温度になった心と肉棒を引き抜いて、更なる情欲を得ようと再度の抽送を開始する。 初めはゆっくり、そして段々と速度を上げて、タンタンと腰を打ち付け、淡々と快楽へ向かう。 二人言葉は発せずに、唯、相手の具合を、相手の硬さを、己の男根と尻穴で感じ合い、そこに浮かぶ意思などは、悦楽に漏れ出る相手の吐息で分かり切った現状で 言葉無くとも通じ合う、それは睦言無き獣の交尾と同義だろう。茹だる吐息と垂らす涎、快楽に実直で率直な儘、愚直に欲を喰らい合う獣同士の交わり。 唯一違うのは、これが排泄器官を用いる行為であり、繁殖とはなんら関係のない、純粋な快楽のみを求めている事である。 くっぼりと伊織を咥えるタケルのアヌスは、その熱が引き抜かれるたびに排泄感で脳を焼き、ぐちょりと押し込まれるたびに圧迫感がその身を満たす。 チリチリと背筋が燃える、火照る体は汗を噴き出す、それに釣られるように漏れる母乳は床を濡らし、膣穴と尿道はトロつく粘液を吐き出し続ける。 熱い、熱い、体が、快感の熱に身を窶し、けれどもっと欲しいと願う欲深な心。 それに応じるようにきゅゅうっと締まる括約筋の圧に気付いた伊織は、ゴチュリ!と角度を変えて腰を打ち付ける。 「ん゛ひゅうっ………………♡」 それは、伊織の魔羅がタケルの前立腺を貫いた音。張り詰めた亀頭を、充血した前立腺へと突き立て、その圧と衝撃がドロリと精液を押し出して、タケルの脳を焼いた音。 強制的に漏れ出る吐精、本能的に漏れ出る嬌声、意図せず粘液が尿道を通る快感に、パチパチと電荷が爆ぜるような、快楽のスパークが脳を焦がし、溶けるような甘い声を吐きながら、尻穴を更に窄めるタケル。 その反応に伊織は心を良くし、更なる快感を引き出そうと、そこに向かい腰振りを速める。 「お゛っ…♡ぉお゛っ…♡ふぅ゛…♡ん゛っ…♡」 パンパンとアガるリズムにドプドプと流れる吐精。打ち受ける腰が尻を叩くたび、穿つ陰茎が前立腺を攻め立てて、その度にチカチカと短い絶頂が脳を焼く。 それが思考を突き崩すかのようで、白ける眼前に意識は断続的に断線を繰り返し、ふやけきった脳は甘い快楽物質でトロトロと幸せを満たす。 そうして溶けた思考の中、尻穴で彼の陰茎が硬く張り詰めるのを感じる、嗚呼、彼もまた、絶頂に向かうのだろうと、温かな喜びを感じていると。 ───ギュッッ!!「んひぃ゛ッッ!!♡♡」 突然、別種の快楽が脳を満たす。快楽に慄く思考、抓られた、乳首を! プシャリと母乳が噴き出す、大指が乳首を抓る、突然の快楽の強襲に、思い出したかのような乳首イキを繰り返す脳髄に、「──イクのであれば此方もだ」という先程の彼の言葉がフラッシュバックし、(待て…)と背筋が直感に震えて、こんな乳首でイっている時に、そんな腰を大きく振りかぶって、私の尻奥のイイ所を突かれたら─── ───バ チ ュ ン ッ ! 「────お゛ぅっっ!?♡♡♡」 ビクンッ!!ガクンッ!!きゅぅぅうぅぅう!!プシッ!ドプリッ!プシャァァァ!! 貫いた彼の魔羅で、全身が絶頂に満たされる。体はガクガクと震え尻穴は引き攣るように窄まり、その括約筋の動きが膣と陰茎を引き締めて、ドロリプシャリと更なる快楽を引き起こす。 その股下がもたらす快感も、イキ狂った脳の痺れを助長して、ケツ穴に響く快感も、母乳が吹き出る快感も、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わせた深い深い快楽と相成って、快楽に打ち震える脊椎を伝い、限界を迎えた私の脳をパンクさせる。 限度知らずの快感に、魂を焦がす絶頂に、震えて痺れる総身に、思考も視界も保てない。けれど、堕ちゆく意識の中で、腹奥に、彼の、熱い水気を感じたような気がして…… そこで、私の意識はふつりと途絶えた 「…………ん?起きたか。」 目を覚ますと、耳に入るのは彼の声。 微睡んだ瞼を持ち上げる、目に入るのは見慣れた天井。 寝起きの頭は未だ動かず、されど何処か爽快感が撫で付ける。 そしてゆっくりと身を起こすと、はらりと掛けてあった布が流れ落ち、目の前には彼が、伊織が珍しく髷を解いた姿で立っていた。 それを(嗚呼、この髪型もいいなぁ…)なんて、起き抜けで回らぬ頭のまま、ぼーっと眺めていると、 次第に脳に血が巡り、段々と先程の情事の記憶が蘇えり。 ──嗚呼、あぁ、ああ…っ! そこで体の感覚に意識が向く、じんわりと麻酔明けのように痺れの残滓を残す身体、特に乳首は未だジンジンと熱を持つ有様で、下腹部に至っては何処かスッキリとした感覚と、腹の内に残る僅かな熱を感じ入る。 しかしその身は、汁に濡れた筈の体には一切の汚れ無く。 「いつまで経っても起きなかったからな、簡易的では有るが、一応、身の方を清めておいたぞ」 そんな言葉を発しながら近づく伊織、その手には玻璃のコップに注がれた水を持ち、私の方へと手渡してくる。 それを両手で受け取り、ゴクリと喉を鳴らして体の内へと水を送る。それがじんわりと体に染み込む感覚に、ほぅ、と心を落ち着かせて居ると、隣に伊織が腰掛けて、 「少しやり過ぎてしまったようだが、体の方は大事無いか?」 なんて、今更な言葉を口にするもんだから、こてり、と彼の肩に頭を預け 「…………むぅ、未だに尻の方が痺れるのだが」 「すまない。………ん?いや、この場合はどちらの方がだ?」 「私の口から言わせようとするな、バカ伊織め───」 そんな軽口を語らい合う、寄り添いあって座る二人。 口は悪けれど心は認め、諦めたように許し合うそれは、ありのままを剥き出しにした、心を開く間柄。 穏やかで、心の内で笑い合うような会話が続く、しかし、抱き寄せるように回された彼の片腕が、手持ち無沙汰な彼の指が、悪戯をするように私の乳首を転がして 「こら、伊織!私の乳首は玩具では無いのだぞ!」 「………ん?あぁ、すまないセイバー。」 (無意識でやっていたのかこの男は…) そんな言葉を思いながら、すくりと立ち上がるタケル。 軽く弄られた乳首は、先程の情事を思い出して少しぷっくり膨らんで、それが落ち着いた筈の身体に、僅かな熱を灯すようで (我ながら、少し、チョロ過ぎないだろうか…) そんな自責の念を抱きながらチラリと彼の方を眺めるタケルだが、 それは彼も同様で、隣に座り、触れ合った肌のお陰か、あぐらを描く足元の萎えた陰茎もふっくらと微かに血を含み、次の営みに期待を寄せる面持ちで (あれだけ私のナカに出しておいて、未だ足りぬとせがむのか…絶倫のケダモノめ。……いや、それは私も同じか) そんな伊織の陰茎を見ただけで、胎を疼かせた事を自覚したタケルは、少しの逡巡の後、 伊織の前へとしゃがみ込み目線を合わせると、 出し抜けに、不意をついた無理矢理な口づけを行う。 「…………ッ?!」 タケルから食らわせた突然の悪戯に、伊織も目を見開いて驚きを隠せない様子だが、更にタケルは空いた手で、伊織の乳首をお返しにとばかりにサワサワと撫で付ける。 その快感に、突然の快楽に、驚きながらも体の熱が目覚め、スイッチが入ったかのようにゆっくりと、ムクムクと膨らんでゆく陰茎。 そして伊織は、そんなタケルを抱きしめようと、ゆるりと腕を伸ばすが、それに反してするりと抜け出す日本武尊 伸ばした腕が空を切る、突然の回避に驚き、呆然と惚けた顔をしてる彼に、 「続きをしたいのであればさせてやる……、だが、先に湯浴みだ。その格好から見るにキミはもう浴びてきたのであろう?ならば布団でも用意して待って居るが良い。」 少しの意地悪、少しのお預け、子供からお菓子や玩具を取り上げるように、意地悪な笑みで湯浴み(シャワー)へと向かうタケル。 そんなこんなでハロウィンの夜が更けていく。 この後、お預けを食らった伊織からの犯しのお返しを喰らうとはつゆ知らず、鼻歌(残夜幻想)混じりでシャワーを浴びるタケル。 対する伊織は神妙な面持ち、しっかりと布団を敷いて、新しいピカピカのシーツを用意して、その上で裸正座のまま、威圧を放つ武士座りで待ち受ける。 獣の営み、夫婦の営み、ツガイの喜び、それを幾度と繰り返す彼らは、まるで終わらぬ夜に紛れ込んだよう。 結局、万聖節の朝までちちくりあった彼らは、新しいシーツも体液でガビガビにして、用意していた筈の団子も乾いてカピカピになるまで、その夜の営みを続けていたのでしたとさ。 食玩        終了 ──────────────── 良いお年を